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動画でわかるED治療

ED治療には、飲み薬のほかにも選択肢があります。元神医師が、ボトックス注射とED1000の働き、期待できる効果、PRP・エクソソーム治療に対する当院の考え方を解説します。

ED(勃起不全)とは?

EDは「Erectile Dysfunction」の略で、満足のいく性行為に必要な勃起が得られない、または維持できない状態を指します。完全に勃起しない場合だけでなく、硬さが不十分な場合や、挿入後に勃起が弱くなる「中折れ」も含まれます。

加齢とともに増える傾向がありますが、20代などの若い方にも起こります。「年齢のせいだから仕方がない」「少しは勃起するから治療の対象ではない」と考える必要はありません。症状が続く場合や、性行為への不安がある場合はご相談ください。

EDの原因

勃起は、性的刺激によって神経から信号が伝わり、陰茎海綿体に血液が流れ込むことで起こります。海綿体に十分な血液をためて硬さを保つには、血管・神経・ホルモンの働きと、心理的な状態が関わっています。

EDの原因は、主に「器質性」「心因性」「混合性」に分けられます。服用中のお薬が影響することもあり、原因によって治療の選び方が変わります。

器質性ED:血管や神経などの身体的な原因

身体の機能の変化や病気によって起こるEDです。代表的な原因は、次のとおりです。

  • 血管の問題:動脈硬化、糖尿病、高血圧、脂質異常症などによって、陰茎への血液の流入や、血液を保つ働きが不十分になります。喫煙も血管に影響します。
  • 神経の問題:糖尿病による神経障害、脊髄のけが、前立腺手術後などに、勃起に必要な信号が伝わりにくくなることがあります。
  • ホルモンの問題:男性ホルモンであるテストステロンの低下などによって、性欲や勃起機能に変化が生じることがあります。

こうした原因が疑われる場合は、勃起の症状だけでなく、背景にある病気や身体の状態も確認します。

心因性ED:ストレスや緊張などの心理的な原因

仕事のストレス、性行為への緊張、過去の失敗経験、パートナーとの関係への不安などによって起こるEDです。「また勃起できなかったらどうしよう」という思いが、さらに緊張を強めることもあります。

マスターベーションでは勃起するのに、パートナーとの性行為では勃起しにくい場合もあります。ED治療薬で勃起を補いながら、不安やプレッシャーを軽減する方法を検討します。

関連情報:「緊張で立たない」若い男性のためのED克服ガイド

混合性ED:身体と心理の両方が関わる原因

身体的な原因と心理的な原因が重なっている状態です。例えば、加齢や生活習慣病によって勃起の硬さが低下し、その経験から性行為に不安を感じるようになる場合があります。

「身体の問題か、気持ちの問題か」と一方に決めつけず、両面から状態を確認することが大切です。

薬剤や生活習慣の影響

一部の降圧薬や抗うつ薬などが、EDに関係することがあります。薬を飲み始めてから症状が出た場合は、診察時にお知らせください。自己判断で服用を中止せず、処方した医師にも相談しましょう。

睡眠不足、過度の飲酒、喫煙、慢性的なストレスも、勃起機能に影響します。治療とあわせて、睡眠や生活習慣を見直すことも必要です。

関連情報:睡眠とストレス管理について

EDの自己診断チェック

次のような変化が気になる場合は、EDの可能性があります。

  • 性的な刺激があっても、勃起するまでに時間がかかる。
  • 勃起しても、挿入に十分な硬さにならない。
  • 挿入できても、途中で萎えてしまう。
  • マスターベーションでは勃起するが、性行為ではうまく勃起できない。
  • 勃起を維持できるか不安で、性行為に自信が持てない。

状態を整理するために、「IIEF-5」と「EHS」という評価方法があります。いずれも診察の補助となる指標であり、点数だけでEDの原因や治療方法が決まるものではありません。

IIEF-5によるチェック

IIEF-5は、国際勃起機能スコアを用いた5項目の問診票です。最近6か月間の状態を振り返り、それぞれ当てはまる回答の点数を合計してください。

1.勃起を維持する自信はどの程度ありましたか?

1点:非常に低い/2点:低い/3点:中くらい/4点:高い/5点:非常に高い

2.性的刺激によって勃起した際、挿入できる硬さになった頻度はどの程度でしたか?

0点:性的刺激がなかった/1点:ほとんど、または全くならなかった/2点:たまになった(半分よりかなり低い頻度)/3点:時々なった(ほぼ半分の頻度)/4点:しばしばなった(半分よりかなり高い頻度)/5点:ほぼいつも、またはいつもなった

3.性交の際、挿入後に勃起を維持できた頻度はどの程度でしたか?

0点:性交を試みなかった/1点:ほとんど、または全く維持できなかった/2点:たまに維持できた(半分よりかなり低い頻度)/3点:時々維持できた(ほぼ半分の頻度)/4点:しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度)/5点:ほぼいつも、またはいつも維持できた

4.性交が終わるまで、勃起を維持することはどの程度困難でしたか?

0点:性交を試みなかった/1点:極めて困難だった/2点:とても困難だった/3点:困難だった/4点:やや困難だった/5点:困難ではなかった

5.性交を試みた際、満足できた頻度はどの程度でしたか?

0点:性交を試みなかった/1点:ほとんど、または全く満足できなかった/2点:たまに満足できた(半分よりかなり低い頻度)/3点:時々満足できた(ほぼ半分の頻度)/4点:しばしば満足できた(半分よりかなり高い頻度)/5点:ほぼいつも、またはいつも満足できた

合計点判定の目安
22~25点正常域
17~21点軽症
12~16点軽症~中等症
8~11点中等症
5~7点重症

合計21点以下は、EDが疑われる目安です。ただし、性的刺激や性交の機会がなく0点を選んだ項目がある場合は、合計点をそのまま重症度の判定に当てはめないでください。回答の背景を含めて医師が確認します。

EHSによる勃起の硬さのチェック

EHSは、勃起の硬さをグレード0~4の段階で確認する指標です。

グレード勃起の状態
0陰茎が大きくならない。
1陰茎は大きくなるが、硬くならない。
2陰茎は硬くなるが、挿入には不十分。
3挿入できる硬さはあるが、完全には硬くない。
4十分に硬く、硬直している。

グレード3以下で硬さに不満がある場合や、十分な硬さがあっても途中で維持できなくなる場合は、ご相談ください。一度の不調だけで判断する必要はありませんが、症状を繰り返す場合は、早めに原因を確認しましょう。

勃起の硬さ(EHS)グレード0~4の目安

ED(勃起不全)の治療方法

当院では、ED治療薬を基本とし、症状やご希望に応じてED1000、ボトックス注射をご提案します。それぞれ働き方が異なるため、持病、服用中のお薬、これまでの治療効果、通院のしやすさを踏まえて選びます。

ED治療薬とED1000とボトックス注射の比較
比較項目ED治療薬ED1000ボトックス注射
治療方法内服陰茎に低強度衝撃波を照射陰茎海綿体内に注射
主な働き性的刺激による勃起を補助血管新生を促し、血流改善を目指す海綿体の平滑筋の緊張を和らげ、血流を改善
主に検討する方勃起の硬さや維持に不安がある方血流低下が関わる方、薬だけでは不十分な方など薬を使っても硬さが足りない方など
効果の現れ方服用当日。薬ごとに服用時刻の調整が必要複数回の治療を通して評価注射後、数日~数週間かけて評価
継続方法処方された方法で服用通院して照射を繰り返す効果をみながら追加治療を検討
注意点併用できない薬や持病がある改善度には個人差がある効果は永久ではなく、定期的に治療が必要
ED治療薬:薬物療法

ED治療薬は、性的な刺激を受けたときに陰茎へ血液が流れ込みやすい状態をつくり、勃起の硬さや維持を助ける内服薬です。薬を飲むだけで、性的刺激と関係なく勃起し続けるものではありません。

代表的な成分には、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルがあります。効き始めるまでの時間、作用が続く時間、食事の影響などが異なるため、ご希望や生活スタイルに合わせて選びます。

一度飲んで効果が弱かっただけで、「自分にはED治療薬が効かない」と決めつける必要はありません。服用のタイミングや食事の影響、用量を確認することで、使い方を見直せる場合があります。自己判断で量を増やしたり、複数の薬を重ねて飲んだりせず、ご相談ください。

頭痛、顔のほてりなどの副作用が現れることがあります。また、ニトログリセリンなどの硝酸薬を使用している方や、心血管の状態から性行為が適切でない方などは使用できません。診察時には、お薬手帳や服用中のお薬が分かるものをお持ちください。

当院では、問診・診察で処方が可能と判断した場合、服用方法と注意点をご説明したうえで院内処方を行います。

ED1000:低強度衝撃波治療

ED1000は、陰茎に低強度の衝撃波を照射し、血管新生を促すことで血流の改善を目指す治療です。性行為の前に服用して勃起を補助する内服薬とは、働き方が異なります。

加齢などに伴う血流の低下が関わる方や、ED治療薬だけでは十分な効果を得られない方、薬の服用が難しい方などで検討します。治療を受けられるかどうかは、EDの原因や持病を踏まえて判断します。

施術は陰茎にジェルを塗り、専用の機器を軽く当てて行います。1回の治療時間は約20分です。当院では週1~2回の通院を基本とし、途中に休止期間を設けながら、1クールで合計6~12回の治療を行う方法をご案内しています。

治療前後の硬さや維持のしやすさを確認し、必要に応じて内服薬も併用します。

ED1000
ボトックス注射:新しいED治療

ボトックス注射は、陰茎海綿体の平滑筋の過度な緊張を和らげ、血液が流れ込みやすくなるように働きかける治療です。当院では、特にED治療薬を使用しても十分な硬さが得られない方などに、追加の選択肢としてご提案しています。

ボトックスによるED治療には、臨床研究に基づくエビデンスがあり、勃起機能や硬さの改善が報告されています。プラセボ(偽薬)と比較して効果を検討した試験もあります。

例えば、従来の経口薬などに反応しなかった血管性EDを対象とした試験では、ボトックス100単位の投与群で、勃起の硬さを示すEHSの平均値が1.8から3.4へ改善した結果が紹介されています。EHSの3は、挿入に必要な硬さが得られる水準です。

内服薬が完全に不要になるとは限らず、勃起の硬さを補うために併用する場合もあります。

PRPやエクソソームによるED治療に対する当院の方針

他の医療機関では、PRP(多血小板血漿)やエクソソームを用いたED治療も行われています。PRPはご自身の血液から得られる血小板の成分を利用する方法、エクソソームは細胞間の情報伝達に関わる成分を利用する方法で、異なる治療です。

当院では、EDに対するPRP・エクソソーム治療は、現時点で効果を裏付けるエビデンスが十分ではないと判断しており、行っていません。効果が期待できる対象や、患者様に勧められるだけの有用性が、まだ十分に明らかになっていないためです。

研究があることと、日常診療で積極的に勧められるだけの根拠がそろっていることは同じではありません。当院では、臨床研究の内容と患者様の費用負担を踏まえ、治療の導入を判断しています。今後、十分なエビデンスが蓄積した段階で、改めて検討します。

関連情報:PRP・エクソソーム・ボトックス・ED1000についての元神医師の解説

生活習慣や心理面への対応も大切です

治療とあわせて、睡眠を確保する、喫煙や過度の飲酒を見直す、ストレスを軽減することも大切です。緊張が強い方は、性行為の結果にこだわりすぎず、パートナーとの会話やスキンシップを通して不安を減らす方法もあります。

生活習慣の改善だけで十分か、薬やその他の治療を組み合わせるべきかは、症状と原因によって異なります。「薬だけでは改善しなかった」という方も、これまでの治療内容をお知らせください。

ED治療の費用

当院でご案内するED治療は自由診療です。公的医療保険は適用されず、治療費は自己負担となります。費用は治療法、薬の種類・用量、治療回数によって異なります。以下はすべて税込です。

ED治療薬の初回費用は、初診料と処方する薬の代金の合計となります。再診時は、処方する薬の代金がかかります。

ED1000の通院回数や1回あたりの照射内容など、具体的な治療計画は診察時にご案内します。

ED治療(すべて税込表示)
ED薬 初診料5,500円
ED薬(第一世代)50mg(1錠)2,200円
ED薬(第二世代)10mg(1錠)2,200円
ED薬(第二世代)20mg(1錠)2,750円
ED薬(第三世代)10mg(1錠)2,750円
ED薬(第三世代)20mg(1錠)3,300円
ED1000 1クール385,000円
ED1000 1回44,000円
陰茎ボ●ックス(50単位)88,000円
陰茎ボ●ックス追加50単位
(1か月以内の再注入の場合のみ適用)
22,000円

※陰茎ボ●ックス注射の「●」は「ト」

ED治療に関するよくある質問

EDとはどのような状態ですか
満足のいく性行為に必要な勃起が得られない、または維持できない状態です。まったく勃起しない場合だけでなく、硬さが足りない、挿入までに時間がかかる、途中で萎えるといった症状も含まれます。「少しは勃起する」という方も、症状が気になる場合はご相談ください。
EDになりやすい年齢や傾向はありますか
加齢とともに起こりやすくなりますが、20代などの若い方にもみられます。糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙などのほか、ストレスや性行為への緊張も関係します。年齢だけで原因や治療の必要性が決まるわけではありません。
EDの主な原因は何ですか
血管・神経・ホルモンなどの身体的な原因、ストレスや不安などの心理的な原因、両者が重なった原因があります。一部のお薬が影響する場合もあるため、持病と服用中のお薬を含めて確認します。自己判断でお薬を中止せず、診察時にご相談ください。
EDは自然に治ることがありますか
一時的な疲労や睡眠不足、緊張などが主な原因であれば、休養や生活習慣の見直し、不安の軽減によって改善することがあります。一方、生活習慣病や血流の低下などが関わる場合は、背景にある原因への対応も必要です。症状を繰り返す場合や長く続く場合は、自然に治るのを待ち続けず、ご相談ください。
ED治療薬とED1000とボトックス注射はどう違いますか
ED治療薬は、服用によって性的刺激に対する勃起を補助します。ED1000は、低強度衝撃波を照射し、血管新生と血流改善を目指します。ボトックス注射は、海綿体の平滑筋の緊張を和らげる治療で、臨床研究で勃起機能の改善が報告されています。当院では内服薬を基本に、効果が不十分な場合などに追加治療を検討します。
ED治療に健康保険は適用されますか
当院のED治療は自由診療で、公的医療保険は適用されません。治療費は自己負担となります。治療法や処方内容によって費用が異なるため、治療前にご案内します。
ED治療の効果はどのくらいで実感できますか
ED治療薬は服用当日の効果を目指しますが、必要な服用タイミングは薬の種類によって異なります。ED1000は複数回の治療を通して、ボトックス注射は注射後数日から数週間かけて変化を評価します。いずれも効果の現れ方には個人差があり、1回の治療で十分な改善が得られるとは限りません。
プライバシーに配慮して受診できますか
当院は完全予約制・完全個室制で、プライバシーに配慮して診療しています。性行為に関するデリケートな内容も、個室でご相談いただけます。初めての受診に不安がある方も、ご予約時にお知らせください。
中折れもED治療で改善できますか
改善が期待できます。中折れは、勃起しても性交中に硬さを維持できない症状で、EDに含まれます。まず原因を確認し、内服薬の選択や使い方を見直します。十分な効果が得られない場合は、ED1000やボトックス注射なども検討します。
ED治療はどのくらいの費用がかかりますか
ED治療薬は1錠2,200~3,300円で、初診料は5,500円、再診料は無料です。ED1000は1クール385,000円、1回44,000円で、ED1000の初診料は無料です。陰茎ボトックスは50単位88,000円、追加50単位(1か月以内の再注入)22,000円です。すべて税込です。

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  • 平成25年1月 青山セレスクリニック 治療責任者
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