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2024/04/26

院長ブログトップ > 【恥垢の正体は?チンカス・マンカスを徹底解説】チンカスの解決方法とは

【恥垢の正体は?チンカス・マンカスを徹底解説】チンカスの解決方法とは

チンカスで悩む男性

「ちんちん 臭い」や「チンコ におい」といった言葉がインターネット上で頻繁に検索されていることからもわかるように、多くの男性が性器の不快な臭いを気にしています。この主要な原因は恥垢、すなわち性器の垢が関与しています。この白く蓄積するカスは、特にペニス周辺で見られ、しばしば強い悪臭を伴います。本記事では、一般的に男性の場合は「チンカス」、女性の場合は「マンカス」と呼ばれるこの恥垢の性質、原因、及び対策方法について、専門的な視点から詳しくご説明します。

恥垢(チンカス)とは

恥垢、一般にチンカスやマンカスと呼ばれるものは、定期的な洗浄を怠ると性器周辺に蓄積する分泌物のことです。この分泌物は見た目がカサカサしたチーズに似ており、しばしば不快な臭いを発します。恥垢は主に以下の成分から成り立っています:

・皮脂腺から分泌される油分

・古い角質

・汗やその他の体液

恥垢自体は性感染症(性病)ではなく、直接的な健康被害を引き起こすわけではありませんが、これが蓄積することによって細菌が繁殖しやすい環境が形成されます。その結果、強い悪臭を放つことがあり、不衛生な状態とされています。

出典元:

Smegma from Cleveland Clinic

恥垢、チンカス、マンカスがたまる理由

恥垢、一般に男性ではチンカス、女性ではマンカスと呼ばれるものは、性器の特定の部位に蓄積します。男性の場合、主に包皮内の亀頭周囲に恥垢が溜まります。これは、包茎の状態で亀頭が皮膚で覆われることにより、分泌物が外へ逃げずに集積しやすい環境が形成されるためです。女性においては、恥垢は尿道と膣を囲む皮膚のひだ(小陰唇)やクリトリスの包皮周辺に蓄積することが一般的です。これらの蓄積は、性器が折り込みやひだを持つ構造であるために起こりやすく、密閉された空間は垢が蓄積しやすい環境を作り出します。さらに、性器周辺は皮脂腺が密集しており、これらの皮脂腺から分泌される油分が垢と混じり合って白いカス状の物質を形成します。この油分は、性器の皮膚を潤すために必要なものであり、セックスや自慰行為時の摩擦を軽減し、痛みや不快感を防ぐ潤滑の役割も担っています。

恥垢(チンカス)が溜まりやすい男性のタイプ

恥垢、またの名をチンカスとは、男性の性器に自然と蓄積するものであり、特に包茎の男性にその発生が多いことが知られています。包皮の存在により、油分、古い角質、さらには尿や精液といった体液が閉じ込められるため、これらが混ざり合い、恥垢が形成されます。恥垢(チンカス)は通常、思春期前には現れません。恥垢の発生は思春期に始まり、この時期には身体が性的に成熟し、皮脂腺の活動が活発になるため、脂の分泌も増える結果、恥垢も溜まり始めます。しかし、60歳を前後して皮脂の分泌が自然に減少すると、恥垢の蓄積も少なくなる傾向があります。

恥垢(マンカス)が溜まりやすい女性のタイプ

女性において、特に恥垢(マンカス)が蓄積しやすいのは、クリトリス包茎がある場合、または小陰唇や大陰唇が大きい方です。クリトリス包茎の状態は多くの女性が自覚していないため、知らず知らずのうちに恥垢が蓄積してしまっていることが少なくありません。また、皮膚の折り返しが多いほど、分泌物や古い角質がたまりやすく、これが恥垢の形成を促進します。女性の場合、閉経を迎えると、ホルモンバランスの変化により皮脂の分泌が減少し始め、結果として恥垢の発生も少なくなるとされています。

恥垢(チンカス)の頻度について

恥垢(チンカス)は自然に発生するものなので、よくあることです。定期的に性器を清潔にしていないと、恥垢(チンカス)が蓄積することがあります。恥垢(チンカス)は英語ではsmegma(スメグマ)と言いますが、これはラテン語では 「洗剤や石鹸」を意味します。また、ギリシャ語では "smēchein "から由来しており、「洗い流す、きれいにする 」という意味です。つまり、古来よりチンカスはよく洗わないといけないものだとされてきたのです。

恥垢(チンカス)の症状

恥垢(チンカス)の蓄積が進むと、以下のような複数の症状が現れることがあります:

・見た目が砕けたチーズのようであり、不快感を与える可能性があります。

・酸っぱいミルクのような悪臭を放つことが多いです。

・恥垢の蓄積はペニスの皮膚に炎症や腫れを引き起こすことがあります。

・時には赤、ピンク、紫、灰色など、様々な色に変色することがあります。

・男性では、恥垢の蓄積が進むと包皮が固くなり、スライドが難しくなることがあります。これは勃起時の痛みの原因ともなり得ます。

・女性の場合、恥垢が悪化するとクリトリス包皮がクリトリスにくっつきやすくなり、クリトリス癒着という状態に至ることがあります。

恥垢(チンカス、マンカス)の対策方法

恥垢(チンカス、マンカス)を予防及び取り除くためには、性器及びその周辺を定期的に丁寧に洗うことが最も効果的です。男性が包茎の場合、包皮をゆっくりとお腹側に引っ張り、清潔な布または手を用いて、石鹸とぬるま湯で包皮の下を洗いましょう。包茎手術後の男性は、石鹸と水を使って陰茎全体を洗浄します。女性においても、性器を優しく洗うことが重要です。クリトリスの包皮も同様に剥いて、隅々まで洗浄することが望まれます。性器の皮膚は非常に敏感なため、香料や染料、アルコールが含まれていないマイルドな石鹸の使用が推奨されます。洗浄後は、清潔なタオルで水分をしっかりと拭き取り、細菌の繁殖を防ぐために通気性の良い清潔な下着を選んで着用することが効果的です。これらの対策により、恥垢の蓄積を防ぐことができます。

チンカス対策のベストな方法:包茎手術

恥垢(チンカス)対策において、包皮内を常に清潔に保つことは極めて重要です。日常的にシャワーを浴びることが難しい多忙な人や、肥満などの体形の問題で包皮内の洗浄が困難な人にとって、包茎手術は効果的な解決策となります。包茎手術を受けることで、亀頭が包皮に覆われることがほとんどなくなり、結果として恥垢の蓄積が大幅に減少します。これにより、ペニスを清潔に保つことが格段に容易になり、衛生的な状態を維持することが可能になります。この手術は、特に恥垢の蓄積に悩まされている男性にとって、衛生面で大きなメリットをもたらします。

ご家庭での子供の包茎に対する対処方法

多くの場合、生まれたばかりのお子様の包皮は亀頭に密着しており、時間が経過すると自然に離れてきます(通常は生後数年以内)。この自然な過程において、無理に包皮を剥くことは避けるべきです。無理に剥くと、お子様に痛みや腫れ、出血の原因となり得ます。包皮が自然に分離するまでは、包皮の外側のみを清潔に保ち、包皮口や包皮の内側を無理に清掃しようとしないでください。包皮が自然に分離した後には、包皮の内側も洗うことが可能です。この時、優しく包皮を体側に引いて、無刺激の石鹸とぬるま湯を使って洗い、アカを優しく拭き取ってください。子供が6歳ごろになったら、自分で包皮を引き戻し、入浴時に自分の性器を清潔にする方法を教えることが重要です。定期的にこの手順を実行することで、恥垢(チンカス)やその他の感染を防ぎ、衛生的に保つことができます。これにより、子供が健康的な性器の状態を維持するための習慣を身につけることができます。

恥垢(チンカス)のよくあるご質問

Q:恥垢(チンカス)は感染しますか?

A: 恥垢(チンカス)は感染する性質のものではありません。性感染症とは異なり、他人への直接的な感染は起こりません。これは単に性器の皮脂腺や汗腺からの分泌物と古い角質が混ざり合ったものであり、皮膚と皮膚の接触や性行為によって他の人に伝染することはないため、感染症とはみなされていません。恥垢は個人衛生の問題であり、定期的な洗浄によって管理することが推奨されています。

Q:恥垢(チンカス)はどのように診断されますか?

A: 恥垢(チンカス)はその特徴的な外見や臭いにより自己診断が容易な場合が多いです。通常、医療機関での診断が必要とされることは少ないですが、恥垢に気付いた際に不安を感じることは自然な反応です。特に性病を懸念する場合は、専門の医療機関を受診することをお勧めします。

Q:治療後どのくらいで良くなりますか?

A: 恥垢(チンカス)の場合、特定の「治療」というものは通常必要ありませんが、定期的に性器を清潔に保つことが最も効果的な対策です。適切な衛生習慣を実践すれば、恥垢は通常、数日以内に減少または完全に解消されます。性器を毎日洗浄することで、恥垢の蓄積を防ぎ、炎症や不快な臭いを避けることができます。

Q: 恥垢(チンカス)を予防するにはどうすればいいですか?

A: 恥垢(チンカス)の予防には、性器の定期的な洗浄が最も効果的な方法です。日々の衛生習慣として、性器を毎日洗うことを強くお勧めします。これにより、恥垢が蓄積するのを防ぎ、炎症や不快な臭いの発生を最小限に抑えることができます。

Q: 恥垢(チンカス)があってもセックスはできますか?

A: 恥垢(チンカス)は性感染症(STI)ではなく、有害なものでもありませんので、恥垢があるからといって性行為ができないわけではありません。ただし、恥垢自体が不快な臭いや感覚を伴うことがあるため、性行為の前には清潔にすることを推奨します。また、STIの予防として、自身やパートナーの感染状態が不明な場合には、コンドームの使用を強くお勧めします。

まとめ

恥垢(チンカス)は、多くの人に見られる一般的な症状であり、「ちんちんが臭い」といった不快な臭いの原因となることがあります。この状態は性感染症ではなく、感染するものでもありませんので、定期的に性器を清潔に保つことで、痛みや炎症といった問題を解決することが可能です。また、包皮内を衛生的に保つことは日常的な習慣として重要であり、包茎手術を受けることで恥垢の蓄積が少なくなり、更なる衛生面の向上が期待できます。この記事が「ちんちんが臭い」や「チンカス」に悩む方々にとって、有益な情報源となることを願っています

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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2024/04/22

院長ブログトップ > 【オメガ3脂肪酸と男性機能やEDとの関連性についての洞察】元神チャンネル

【オメガ3脂肪酸と男性機能やEDとの関連性についての洞察】元神チャンネル

オメガ3とテストステロン

はじめに、多くの人々が青魚の油の健康効果について耳にしたことがあるでしょう。青魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、その多様な健康上の利点で知られています。このブログでは、特に男性の健康、つまり勃起機能障害(ED)や精巣機能への影響にフォーカスして、オメガ3脂肪酸の持つ可能性について詳しく掘り下げていきます。オメガ3が心血管疾患の予防に役立つことはすでに広く認知されていますが、最近の研究により、男性特有の健康問題に対する有効性についても注目され始めています。この記事を通じて、オメガ3脂肪酸が男性機能にどのように役立つか、その科学的根拠と共に解説します。

オメガ3脂肪酸とは何か?

オメガ3脂肪酸は、特に脂肪の多い魚から抽出されるフィッシュオイルに豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸(PUFA)です。これらの脂肪酸は、体内で生成できないため「必須脂肪酸」として知られており、健康を維持する上で不可欠です。肉中心の食生活ではオメガ3の摂取が不足しがちですが、その一方でオメガ6脂肪酸は豊富に含まれます。オメガ3とオメガ6のバランスが重要であり、それぞれの脂肪酸は分子構造の二重結合の位置によって命名されています。適切な健康維持には、食事を通じてこれらの脂肪酸を摂取することが必要です。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違い

■飽和脂肪酸

飽和脂肪酸は、主に動物性脂肪から得られ、バター、ラード、チーズ、高脂肪の乳製品など、室温で固形になりやすい特性があります。これらは動脈壁に脂肪が沈着しやすく、動脈硬化を促進するため、心臓病や脳卒中のリスクを高めると考えられています。したがって、飽和脂肪酸の摂取量を適切に管理し、健康維持に配慮することが推奨されています。これにより、動脈硬化の進行を遅らせ、心血管疾患の予防に寄与することができます。

■不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸はその健康効果で広く認識されています。主に二つのカテゴリーに分けられる一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸(PUFA)が存在します。一価不飽和脂肪酸は、オリーブオイルやアボカド、さまざまなナッツ類に豊富で、HDLコレステロール(良いコレステロール)のレベルを高める効果があります。一方、多価不飽和脂肪酸にはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が含まれ、特にオメガ3脂肪酸は心臓病リスクを低下させることが知られていますが、オメガ6脂肪酸も適量なら健康に利益をもたらすことが分かっています。オメガ3脂肪酸は青魚やフラックスシード、チアシードに、オメガ6脂肪酸は一般的に植物油に多く含まれています。重要なのは、オメガ6の過剰摂取を避けつつ、オメガ3を積極的に取り入れることで、両者のバランスを適切に保つことです。

オメガ3脂肪酸の種類

オメガ3脂肪酸は多価不飽和脂肪酸の一種で、体内で生成されないため「必須脂肪酸」と呼ばれます。これを食事から摂取することが重要です。オメガ3脂肪酸にはいくつかの主要なタイプがあり、それぞれ異なる健康効果が期待されています。下記はオメガ3脂肪酸の主なタイプです。

■α-リノレン酸(ALA)

植物性の源から得られるオメガ3で、主に亜麻仁(アマニ油)、チアシード、ヘンプシード、カノーラ油、くるみ、大豆、カボチャに含まれています。体内で限定的ですが、EPAやDHAに変換されることがありますが、変換率は低いです。

アマニ油

■エイコサペンタエン酸(EPA)

主に魚油、特に脂肪の多い魚(サーモン、マグロ、イワシ、サバなど)から得られます。抗炎症作用があり、心血管健康のサポートや抑うつ症状の緩和に有用です。

■ドコサヘキサエン酸(DHA)

これも魚油に多く含まれています。脳の健康と視力の維持に必要であり、妊娠中や授乳期の女性には特に重要です。また、アルツハイマー病の予防に関連する研究もあります。

青魚とテストステロン

オメガ3脂肪酸の役割①:抗炎症作用

オメガ3脂肪酸は、その顕著な抗炎症特性で知られています。細胞が酸素を使用しエネルギーを生成する過程で生じる酸化反応により、活性酸素が生成されます。これらの活性酸素は、DNAにダメージを与え、慢性疾患の一因とされています。特に心臓病や糖尿病、認知症、EDなど、多くの健康問題の背後には酸化ストレスが関与していることが指摘されています。オメガ3脂肪酸は、これらの酸化ストレスによる影響を抑制し、慢性炎症を軽減することで全身の健康をサポートします。研究では、オメガ3脂肪酸を多く含む食事は、インターロイキンIL-1やIL-6などの炎症マーカーを低下させることが明らかになっています。オメガ3脂肪酸の抗炎症作用は、男性機能においても重要な役割を果たしています。炎症はテストステロンの生産を妨げる要因の一つとされており、オメガ3脂肪酸の適切な摂取により、炎症を軽減し、テストステロンレベルの向上させる可能性があります。実際に、魚油を摂取することで、テストステロン値が向上し、精子の量と質が改善される効果が観察されています。

オメガ3脂肪酸の役割②:心血管健康のサポート

オメガ3脂肪酸は心血管健康を促進する重要な役割を担っています。この脂肪酸は血圧を低下させ、血栓の形成を防ぐことで知られており、虚血による組織損傷の修復にも効果的です。これらの特性により、心臓病のリスクが軽減されるとされています。さらに、オメガ3脂肪酸は血流を改善し、勃起不全(ED)の予防や改善に寄与する可能性があります。特に、ペニスの勃起に必須の血管内皮細胞での一酸化窒素(NO)の生成を促進することが示されています。

参照元:

Effects of Omega-3 Fatty Acids on Erectile Dysfunction in a Rat Model of Atherosclerosis-induced Chronic Pelvic Ischemia

オメガ3脂肪酸の役割③:精子の質の向上

研究によると、オメガ3脂肪酸は精子の形態、運動性、そして全体的な機能に肯定的な影響を与えることが示されています。特に、精子の細胞膜やミトコンドリアの安定性を保持し、それにより精子の質を向上させる効果があります。この効果はオメガ3の抗炎症性および抗酸化作用によるもので、精子のミトコンドリア機能の向上と酸化的ダメージの減少を促します。英国の不妊学会も、精子の質を高めるためにオメガ3脂肪酸の摂取増加を男性に推奨しています。

オメガ3脂肪酸の役割④:脳機能と精神健康のサポート

オメガ3脂肪酸は、脳の健康にとって非常に重要であり、脳細胞の成長と機能維持に貢献します。これらの脂肪酸は、認知機能の保護やうつ病リスクの軽減、集中力や学習能力の向上といった効果があることが研究により示されています。また、子どもの発達期や高齢者の認知機能保持にも極めて重要です。日本の大規模研究では、魚をあまり食べない人は自殺リスクが高いとされ、フィンランドの研究でも魚を少なくとる人はうつ病や自殺念慮のリスクが高いことが確認されています。

オメガ3脂肪酸の役割⑤:眼の健康の維持

オメガ3脂肪酸、特にDHAは網膜の重要な構成成分であり、眼の健康を維持する上で不可欠です。適切なDHAの摂取は、眼の健康を支えるだけでなく、加齢に伴う視力の低下リスクを軽減する効果が期待されます。

オメガ3脂肪酸の推奨摂取量

オメガ3脂肪酸の適切な摂取量は国や健康機関によって異なりますが、成人の場合、EPAとDHAは一日あたり250mgから500mg、ALAは女性で1.1g、男性で1.6gが推奨されています。例えば、サーモン100gには約1,000mgから2,000mgのオメガ3が含まれるため、100gの摂取で一日の必要量を容易に超えることができます。サバやイワシも同様に、100gを目安に摂取することで、推奨されるオメガ3を効率良く摂取できます。

オメガ3脂肪酸のサプリメントによる補充について

オメガ3脂肪酸サプリの効果

日常の食事で十分なオメガ3脂肪酸を摂取することは、特に魚を毎日食べるのが難しい場合は困難になります。そうした状況でオメガ3の不足を補う手段として、サプリメントが挙げられます。しかし、オメガ3脂肪酸サプリメントが食事からの摂取した場合と同じように効果的かどうかは現在のところ不明です。また、サプリメントを選ぶ際は、含まれるEPAとDHAの量や保存状態を確認することも重要です。魚が苦手な方は、亜麻仁や大豆、クルミといった植物性の代替食品からオメガ3を摂取することも一つの解決策です。

くるみとオメガ3脂肪酸

まとめ

オメガ3脂肪酸は、私たちの体内で多岐にわたる重要な機能を担っています。これには、炎症の抑制、血流の改善、血糖値の安定化などが含まれます。日常的にオメガ3脂肪酸を適切に摂取することは、心血管疾患、高血圧、2型糖尿病、関節炎、認知症、さらにはEDのリスクを低減すると考えられています。特に男性においては、テストステロンレベルの向上にも寄与する可能性があります。そのため、オメガ3脂肪酸が豊富な食品の摂取は、健康管理に非常に有効です。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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2024/04/21

院長ブログトップ > 仮性包茎は手術を受けるべきか?科学的に証明された包茎手術のメリット

仮性包茎は手術を受けるべきか?科学的に証明された包茎手術のメリット

仮性包茎手術の意義

真性包茎やカントン包茎のように、性行為に際して明確な支障があるわけではない仮性包茎ですが、多くの方々は日常生活において特に不便を感じていないため、手術の必要性については長年議論されてきました。しかしながら、最近の研究により包茎手術がもたらす健康上の利点が科学的に明らかにされています。これにより、かねてからの議論に決着をつけるべき時が来たと筆者は考えています。本稿では、科学的根拠に基づき、仮性包茎の場合でも包茎手術を受けるべき理由を詳しく説明し、そのメリットを解説します。

包茎手術を受けるメリット

包茎手術が持つメリットは、単に見た目の改善に留まらず、心理的な側面からの利点も含まれます。以前には、仮性包茎に関しては手術に対する医学的な必要性が低いとされていた時代もありましたが、近年の科学的研究によりその見解が変わりつつあります。具体的には、仮性包茎の状態でも手術を受けることにより、感染症のリスク低減や衛生的な管理がしやすくなるなど、明確な健康上のメリットが確認されています。

包茎手術のメリット:尖圭コンジローマの感染低下

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマ

包茎手術がヒトパピローマウイルス(HPV)の感染率を顕著に低下させることは、複数の科学的調査により確認されています。HPVは尖圭コンジローマの主要な原因となり、これが引き起こす性感染症は多くの男性にとって大きな悩みとなっています。具体的な研究結果を見てみると、包茎手術を受けた男性群でのHPVによる扁平陰茎病変の発生率はわずか0.7%に対し、手術を受けていない男性群では26.0%という驚くべき数値が報告されています。これは、手術を受けていない場合、HPVへの感染リスクが約40倍高いことを示しており、包茎手術の重要性を強調しています。

出典元:

Male circumcision is associated with a lower prevalence of human papillomavirus-associated penile lesions among Kenyan men

包茎手術のメリット:HIVの感染率を下げる

包茎手術がHIV感染率の低減に寄与するという事実は、近年の科学研究によって明らかにされています。特にアフリカのケニアとウガンダで行われた大規模な臨床試験は、その証拠を示しています。ケニアでの研究では、2,784人の男性を対象にした結果、包茎手術を受けたグループのHIV感染率が受けていないグループに比べて53%も減少していることが確認されました。また、ウガンダの試験では、4,996人の男性を対象にした結果、手術を受けた男性の感染率が48%減少したことが示されています。これらのデータから、包茎手術を受けない男性がHIVに感染するリスクがほぼ2倍になるという強い証拠が得られています。

出典元:

Adult Male Circumcision Reduces Risk of Acquiring HIV

包茎手術のメリット:梅毒の感染率を下げる

梅毒の陰茎潰瘍

国内外で梅毒の感染が再び増加しており、これが公衆衛生上の大きな問題となっている中、包茎手術が梅毒の感染率に及ぼす影響についても注目が集まっています。実際の研究結果によると、包茎手術を受けた男性は、手術を受けていない男性に比べて梅毒に感染するリスクが約40%も低いことが確認されています。このデータは包茎手術が梅毒の予防に有効であることを示めしており、特に梅毒が社会的な課題となっている現在、複数の人と性行為を行う男性は包茎手術を受けることが大きな予防策になると言えます。

出典元:

Male Circumcision Linked to Reduction in Risk of Syphilis

包茎手術のメリット:性器ヘルペスの感染率を下げる

性器ヘルペス

包茎手術が性器ヘルペス(HSV-2)の感染リスクを顕著に減少させるという結果が、研究で明らかになっています。この研究は、3,393人の男性を対象に実施され、包茎手術を受けた男性群ではHSV-2に感染するリスクが約28%低下することが明らかになりました。このデータは、包茎手術が性器ヘルペスの予防に有効であることを強く示唆しています。性器ヘルペスは治療が困難で再発することが多く、感染が生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、この手術による感染率の低下は、多くの男性にとって重要な健康上の利益となります。

出典元:

Male Circumcision Reduces Risk of Genital Herpes and HPV Infection, but Not Syphilis

包茎手術のメリット:淋菌の感染率を下げる

淋病

淋病

淋菌に関しては、包茎手術を受けた男性が包茎手術を受けていない男性に比べて感染リスクが低いという結果が示されています。具体的には、ある研究では包茎手術を受けていない男性は淋菌に感染するリスクが包茎手術を受けている男性より1.6倍発症率が高く、これは包茎手術が感染防御に役立っている可能性を示唆しています​ 。

※クラミジアに関しては、包茎手術がクラミジア感染のリスクに有意な影響を与えるという明確な証拠は見つかっていません。

出典元:

Circumcision and STD in the United States: cross sectional and cohort analyses

包茎手術のメリット:幅広い性感染症のリスク低減

包茎手術は、HPV、HIV、梅毒、ヘルペスウィルス、淋菌などの主要な性感染症の感染率を下げるだけでなく、トリコモナス症、マイコプラズマ感染症、軟性下疳などあまり聞きなれない性感染症(STD, STI)の感染率が、手術を受けた男性では顕著に低いことが明らかになっています。これは、包茎手術が性器の衛生状態を向上させることにより、病原体が体内に侵入するリスクや病原体がペニスで増殖されるリスクを減少させるためです

包茎手術のメリット:尿路感染症の感染率を下げる

研究によると、成人男性においても包茎手術を受けた場合と受けていない場合とでは、性病ではない尿路感染症(UTI)の発症率にも差があることが示されています。包茎手術を受けた男性は包茎手術を受けていない男性に比べて尿路感染症のリスクが低いと報告されています。特に、包茎手術は生涯にわたって尿路感染症のリスクを3.4倍減少させるとされ、成人期でもその保護効果が続くことが示されています。これらの研究結果は、包茎手術が成人男性においても尿路感染症の予防に有効であることを示唆しており、特に尿路感染症を繰り返し経験するリスクが高い男性において、包茎手術の検討が推奨される場合があります。

包茎手術のメリット:亀頭炎包皮炎の減少

包茎手術は陰茎の炎症、特にカンジダ等よる亀頭炎と包皮炎のリスクを減少させる効果があるとされています。包茎手術を受けていない男性ではこれらの炎症がより一般的で、包茎手術を受けていない男性は包茎手術を受けた男性に比べて炎症の発生率が2倍高いと報告されています。

包茎手術のメリット:包皮損傷リスクの軽減

包茎手術を受けた男性は、性行為中に包皮が傷つくリスクが明らかに減少します。この手術によって包皮の一部が除去されるため、包皮の面積が物理的に減少し、性行為中に生じる摩擦やその他の物理的影響による小さな傷や裂け目が少なくなります。特に、内板と呼ばれる亀頭下の包皮部分とお腹側の包皮の折り返し部分は、包茎の男性にとって損傷を受けやすい部位ですが、手術によりこの部分が切除されることで、該当部位の損傷による不快感や出血のリスクから解消されます。

包茎手術のメリット:陰茎がんのリスクを削減

様々な研究が示すところによると、包茎手術は陰茎がんの発生率を顕著に低下させる効果があることが確認されています。例えば、イスラエルではユダヤ教徒の伝統に従い、ほぼ全ての男性が新生児期に包茎手術を受けています。この結果、同国における陰茎がんの発生率は非常に低く、10万人当たり0.1人という数値が報告されています。これに対し、包茎手術を行わない習慣のある国々では、このがんの発生率が10倍以上高くなることが観察されています。これは、包茎手術がHPV(ヒトパピローマウイルス)感染のリスクを減少させることによるものと考えられます。

出典元:

The Strong Protective Effect of Circumcision against Cancer of the Penis

包茎手術のメリット:前立腺がんリスクの低減の可能性

包茎手術が前立腺がんの発生率に与える影響についての研究が注目を集めています。具体的には、包茎手術を受けた男性が手術を受けていない男性に比べて、前立腺がんの発生率が1.6倍から2.0倍低いことが示されています。この結果は、包茎手術が性感染症のリスクを減少させることによって、間接的に前立腺がんのリスクも低下させる可能性があることを示唆しています。ただし、この分野の研究結果はまだ一部で矛盾しており、確固たる結論を出すにはさらなる詳細な研究が求められます。

出典元:

Circumcision - Prostate Cancer

包茎手術のメリット:パートナーの子宮頸がんリスクの低減

包茎手術が男性のパートナーに及ぼす健康効果の一つとして、子宮頸がんの発症率の低下があります。研究によれば、包茎手術を受けた男性の性的パートナーは、手術を受けていない男性のパートナーに比べて子宮頸がんのリスクが著しく低いとされています。特に、性的に活動的な男性のパートナーにおいて、包茎手術が子宮頸がんのリスクを約58%も減少させる可能性が指摘されています。このリスク減少は主に、包茎手術が男性のヒトパピローマウイルス(HPV)感染率を下げることから来るものです。HPVは子宮頸がんの主要な原因の一つであり、手術によってこのウイルスの感染が抑制されることが、女性のがんリスクを低減する効果をもたらします。この点を踏まえ、包茎手術は単に男性自身の健康だけでなく、パートナーの健康保護にも寄与することが明らかになっています。

出典元:

Circumcision cuts cervical cancer rates

まとめ

この記事を通じて、包茎手術が性感染症やがんのリスクを低減するという医学的な根拠を詳しく説明しました。包茎手術は、外見の改善だけではなく、健康上の多大な利益をもたらすことが科学的データによって支持されています。仮性包茎の男性が手術を選択する際には、感染症のリスク減少という顕著なメリットを考慮することが極めて重要です。このブログ記事は、包茎手術の利益を具体的に明示することで、包茎に悩む多くの方々が納得のいく治療選択を行うための参考情報を提供することを目的としました。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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【リパスGのデメリット】リパスG開発者が語るリパスGの真実に迫る

リパスGの第一人者:元神賢太

リパスGは、永久的な効果を持つ亀頭増大用の注入材として広く認知され、多くの支持を受けています。しかし、インターネット上には、誤解を招く情報が真実であるかのように流布されているのが現状です。日本国内でリパスGの施術が可能なのは、リパスGを名称を開発し、その使用方法を日本国内で確立した私、元神賢太医師、および私から直接指導を受けた2名の医師だけです。誤った情報に惑わされることなく、適切な判断をしていただくために、このブログでは、リパスGに関する最も信頼性の高い情報を提供します。また、リパスGの持つ利点だけでなく、デメリットについても包み隠さず、透明性を持って紹介することで、患者様がより安心して治療を受けるための一助となればと考えています。

【リパスGのデメリット①:一度限りの治療とその制約】

リパスGは、治療は一回しか行うことができません。これがリパスGの大きな制約となっています。例えば、初回の治療で得られた結果に満足してさらなる増大を希望する場合でも、二回目の注入は不可能です。加えて、一度に少量ずつ注入を行い、徐々に増量するという方法も取れません。このような制約は、他の亀頭増大用の注入材では見られない特有のデメリットと言えるでしょう。リパスGを用いた治療では、一回目の施術で亀頭の表面全体に薄い膜が形成されるため、その後の追加注入が困難となります。追加のリパスGを注入すると、亀頭表面に不均一な凹凸が生じる恐れがあります。このため、表面が滑らかでなくなるリスクを避けるために、現在リパスGの治療は一回のみに限定されています。この点を踏まえ、患者様がリパスGを選択される際には、事前に十分な情報提供と相談が重要です。

【リパスGのデメリット②:注入後の痛みとその対処法】

リパスGは、ヒアルロン酸など他の亀頭増大用の注入材と比較して、注入後に感じる痛みがやや強い傾向にあります。この特有の痛みは、リパスGの材質由来のものであり、通常、痛みは2~3日で自然に軽減します。治療後の不快感を最小限に抑えるため、私のクリニックでは効果的な痛み止めを処方しております。これにより、患者様は注入後の痛みを適切に管理し、より快適に回復期間を過ごすことが可能です。患者様がリパスGを選択する際には、注入後の痛みについて十分に理解し、備えることが大切です。痛みを増強させてしまうような運動や肉体労働は控えるべきです。

【リパスGのデメリット③:包茎がある場合の亀頭下のむくみ】

リパスGを用いた治療を行った際、包茎がある患者様は特に亀頭下の陰茎部分に一時的なむくみが現れることがあります。このむくみは、リパスG特有の材質に起因するもので、注入後の痛みと同様に通常は自然と改善されます。多くの場合、このむくみは約1週間で軽減します。ただし、カントン包茎のように亀頭の下の陰茎部分の包皮に狭窄がある場合、むくみが解消するまでにより長い時間が必要となることがあります。このような状況では、むくみが完全に引くまでの期間、患者様が不快感を感じる可能性があります。そのため、リパスGの治療を検討する際には、包茎の状態も考慮して適切な事前の相談が必要です。場合によりリパスG注入と同時に包茎手術も検討されるとよいでしょう。

【リパスGのデメリット④:稀だが存在するアレルギー反応】

リパスGを使用した際には、極めて稀ですがアレルギー反応が生じる可能性があります。一般的にどんな医療用注射剤にも見られる副作用の一つで、コラーゲンやアクアミドなど他の一般的な注入剤でも同様の反応が報告されています。アレルギー反応が発生した場合、注入部位の針穴からリパスGが漏れ出ることや、皮膚に潰瘍が形成されることがあります。治療を受ける前に、アレルギー反応が起こるかどうかを予測するテストを行うことはできません。このため、治療を検討している方々は、リスクを理解する必要があります。一方で、私のクリニックでは、万が一アレルギー反応が発生した場合の対応策も整えており、患者様の安全と快適を確保するために万全の体制を敷いています。アレルギーの可能性について心配がある方は、事前に医師と十分な相談を行うことをお勧めします。

【リパスGのデメリット⑤:注入技術の高度さが必要】

リパスGは亀頭増大用の注入材料であり、その適切な注入には高度な技術が必須です。注入の深さは亀頭の解剖学的特徴に適応させる必要があり、これが不適切だと様々な問題が生じる可能性があります。例えば、注入が浅すぎる場合、亀頭表面に不自然な凹凸が生じ、見た目に影響を及ぼします。また、注入が深すぎると、その効果が薄れるだけでなく、血管に誤って注入されるリスクもあります。このようなリスクを避けるためには、リパスGの注入を行う医師は、高度な専門技術と豊富な経験が求められます。私、元神賢太医師は、リパスGの開発者として、世界で最も多くこの治療を施してきた経験を持ちます。したがって、リパスGの治療を検討される方は、熟練した技術を持つ医師による施術を受けることが、安全かつ効果的な結果を得るために非常に重要です。この点を考慮し、適切な医師選びを行うことが推奨されます。

リパスGと細菌感染のリスク:事実はどうなのか?

インターネット上には、リパスGの注入がペニスに細菌感染を引き起こす可能性があるとする誤情報がありますが、これは事実ではありません。私はリパスGの治療を世界で最も多く手がける医師として、これまでに3,000人以上の患者にリパスGを注入しておりますが、リパスGによる細菌感染が確認されたケースは一件もありません。さらに、世界中の他の事例を見ても、リパスG使用による細菌感染の報告は存在しません。このため、リパスGに関連した細菌感染のリスクは事実上存在しないと断言できます。リパスGについて誤解を招く情報に惑わされず、信頼できる情報源から得た知識を基に治療を検討することが重要です。

リパスGとペニス変形の懸念:誤解を解消します

ウェブ上には、リパスGの注入によってペニスの形状が変形するという誤情報が散見されますが、これは根拠のない主張です。リパスGは専門的に設計された亀頭用の注入材であり、適切に施術された場合、陰茎の形状が変わることはありません。確かに、不適切な注入技術による失敗事例は、どの医療行為にも存在するリスクですが、リパスG自体がペニスの変形を引き起こすことはないのです。ただし、前述したように、包茎のある患者様では、注入後に陰茎が一時的にむくむ可能性があります。包茎がある患者様は事前にこの情報を知り、リパスG治療を受けることが大切です。

まとめ

日本においてリパスGの注入方法私、元神賢太がこのブログ記事を通じて、そのデメリットについて詳しく解説しました。リパスGのび第一人者として、インターネット上に存在するリパスGに関連する誤情報に光を当て、実際の事実と比較して誤解を解消することを目指しました。誤情報に惑わされることなく、正確な情報を基に適切な判断を行うことが重要です。この記事がリパスGの治療を検討している方々にとって、役立つ情報源となり、治療選択における参考にしていただけることを心から願っています。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

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2024/04/14

院長ブログトップ > 【リパスのデメリットの全貌】日本の第一人者が語るリパスによる陰茎増大術の真実

【リパスのデメリットの全貌】日本の第一人者が語るリパスによる陰茎増大術の真実

リパスのデメリットに悩む男性

多くの男性が年齢を重ねるにつれ、自身のペニスのサイズについて様々な思いを抱えています。現代の陰茎増大術の中で特に注目を集めているのは「リパス」という方法です。このリパスは数多くの成功例を誇りますが、それに伴うデメリットやリスクについても懸念が存在します。本ブログでは、日本におけるリパスによる陰茎増大術の権威とも言える筆者が、リパスに関するデメリットを深掘りしていきます。リパスにはさまざまなメリットがある一方で、その人気に隠れがちなデメリットについても、適切な情報提供を行うことで、リスクをより良く理解し、慎重な判断を下す手助けをすることが目的です。陰茎増大を考えている方々にとって、リパスの潜在的なデメリットを知ることは非常に重要です。この記事を通じて、リパスのデメリットの全貌を詳細に解説し、読者の皆様がより明確な選択ができるように情報を提供します。

リパスとは

リパス(LIPAS)とは、特別開発された陰茎増大専用の注射剤を使用して、ペニスのサイズを永久に増大させるための最先端の治療法です。この方法では、リパス注射剤を陰茎組織に直接注入することにより、ペニスをより大きく、太く、そして長くすることが可能となります。リパスの最大の特徴は、一時的な効果にとどまらず、その増大効果が永続的である点にあります。リパス(LIPAS)の名前の由来は、「永久的に持続する注射による陰茎増大法」(the ever-Lasting Injection Penis Augmentation System)の頭文字を取ったもので、筆者により命名されました。リパスによる陰茎増大術は、従来の他の注射剤が提供する一時的な解決策とは異なり、長期的な視点から男性の自信を回復させるために設計されています。リパスは、その斬新なアプローチと実績により、陰茎増大を望む多くの男性にとって、信頼できる選択肢となっています。

リパスの治療前後

リパスは液体?それとも固体?

リパスはその性質において独特であり、半固形の状態をしています。この物質は注射によって陰茎に直接注入されます。リパス注入直後に炎症反応が起こり、これによりリパスに水分が含まれ、それが原因で陰茎が一時的に腫れ上がることがあります。この腫れは通常、約2週間で自然に引きます。注入されたリパスは、時間と共に徐々に固まり始めます。具体的には、注入から1ヶ月ほどでリパスが徐々に固形化する過程を経ます。その後、3ヶ月から6ヶ月の間に、注入されたリパスを中心に患者自身の結合組織が形成されます。この結合組織によって、最終的には完全な固体状の構造が確立され、それが陰茎の増大と強化を実現します。このように、リパスはただの単純な注射剤ではなく、患者自身の組織として機能する高度な医療材料であるのです。患者の体内で自然に結合組織によって包まれることで、持続的な効果が得られるのです。このような特性はリパスを陰茎増大手術の選択肢として非常に魅力的なものにしています。

リパスによる陰茎増大のデメリット

リパスを用いた陰茎増大術は、多くのメリットを提供する一方で、いくつかのデメリットも存在します。以後の段落からは、リパスのデメリットを詳細に解説し、それぞれの問題点に対する対処法も併せてご紹介します。リパス治療がもたらす可能性のある副作用や問題点は、患者さんが治療を選択する上で重要な判断材料となります。そのため、ここではリパスのデメリットを隠さず、それに伴うリスクを明確にし、患者さんが知識を持って適切な選択ができるようにすべてを紹介します。リパス治療後の不快感や潜在的な合併症など、具体的なリパスのデメリットを解析することで、患者さんがこれらのリスクを理解し、予め心構えをしておくことができます。また、これらのリパスのリスクを最小限に抑えるための適切な対策を提案し、リパス治療後のアフターケアや注意点についても詳しく説明します。このように、リパスによる陰茎増大のデメリットと対策を総合的に把握することで、より安心して陰茎増大治療を受けることが可能となります。

リパスのデメリットについて考える男性

リパスのデメリット①:偏りと凹凸が現れることがある

リパスによる陰茎増大術の一番大きなデメリットは、施術後にペニスの表面に偏りや凹凸が現れることが挙げられます。リパスはダルトス筋膜という、比較的密度が低い結合組織層に注入されます。この筋膜は、柔軟でスカスカな構造をしているため、リパスが固形化する過程で、元々注入された位置から移動することがあります。注入直後はリパスが均一に分布していても、時間が経過するとともにその位置が変わりやすく、その結果としてペニスの一部に偏りが生じたり、表面に凹凸が現れる可能性があります。この問題は特に注入量の調整や技術に依存するため、リパス注入の施術を受ける際は経験豊富な医師に依頼することが重要です。

■リパスによる偏りと凹凸の対処方法

リパス治療後に発生する偏りや凹凸は、適切なマッサージ手法を用いることで効果的に改善することができます。注入されたリパスが陰茎全体に均等に分布するよう、注入後約1か月から手によるマッサージを開始することが推奨されます。このマッサージは、注入物の均一な分布を助け、不規則な形状の修正に役立ちます。患者様がご自宅でマッサージを行う場合、正確な手技をマスターすることが重要です。そのため、初診時やフォローアップの際には、医師が直接マッサージの方法を指導することもあります。通院が可能な患者様には、治療から1か月後に来院していただき、医師が適切なマッサージを施します。遠方からの患者様や頻繁に来院が難しい場合には、自宅でのセルフケアとしてマッサージを行っていただくことが一般的です。このマッサージにより、リパスの偏りや凹凸を効果的に改善し、より自然な外見になります。

リパスのデメリット②:包茎がある場合の偏りのリスク

リパスを用いた陰茎増大術では、真性包茎やカントン包茎の場合、リパスの注入が不可能です。これらの状態では、包皮が過剰に狭窄しているため、安全かつ効果的な注入が行えないからです。一方で、仮性包茎の場合にはリパスの注入自体は可能ですが、偏りや凹凸が出やすくなるというデメリットがあります。仮性包茎では包皮が動きやすいため、ダルトス筋膜に注入されたリパスが皮膚と一緒に移動しやすく、結果として偏った状態で固形化する可能性が高まります。

■包茎がある場合の偏りのリスク対処方法

包茎が存在する場合にリパスを用いた陰茎増大術を行う際、効果的な対処法としては、リパス注入と同時に包茎の治療を行うことが推奨されます。この同時治療により、リパス注入後の偏りや凹凸が生じるリスクを大幅に減少させることが可能です。包茎の状態でリパスを注入すると、移動しやすい包皮がリパスの均一な分布を妨げ、最終的に不均等な固形化を引き起こす可能性があります。そのため、包茎手術を先行または同時に行うことで、包皮の状態を改善し、リパスが陰茎全体に均等に分布しやすくなります。

リパスのデメリット③: 過剰な炎症反応が生じることがある

リパスによる陰茎増大術では、注入直後に体内で炎症反応が発生するのは一般的な現象です。この炎症は、リパス周囲に患者自身の組織が新たに形成されるために必要な過程であり、通常、注入後数日間は陰茎が赤くなるか、わずかに腫れます。これはリパスが適切に体内に組み込まれていることを示す正常な兆候です。しかし、場合によってはこの炎症反応が過剰に強く出ることがあります。このような場合、患者は通常以上の痛みを感じることがあり、さらには組織からの液体の滲みだしが顕著になることがあります。この液体は、例えば擦り傷から見られるような滲出液と同じです。さらに稀ですが、リパスが注入された針穴等から外にこの浸出液が大量に排出されることがあります。

■過剰な炎症反応に対する対処方法

リパス治療後に過剰な炎症反応が生じ、大量の滲出液が発生する場合がありますが、これは通常、時間とともに自然に鎮静化します。このような状態に対処するためには、発生した滲出液による排液を適切に管理することが重要です。治療後に排液が多量に発生した場合、患部を清潔に保つために定期的にシャワーで洗い流すことが推奨されます。特に、水で洗浄することで、不快感を軽減し、炎症を抑える助けにもなります。また、清潔な環境を保つことは感染症のリスクを低減させるためにも非常に重要です。症状が改善しない場合や、痛みが強い場合には、医師の診察を受けることも可能です。

リパスのデメリット④:1回の注入量に限界がある

リパスを用いた陰茎増大術には、一回の注入量に現在は制限が設けています。この制限は主に、注入後に起こり得る強い炎症反応を最小限に抑えるために設定しております。通常、リパスの一回あたりの標準的な注入量は10㏄ですが、患者のペニスの大きさや治療への具体的なニーズに応じて、最大でも20㏄までとされています。多くの患者は一度の治療で顕著な効果を期待し、より多量のリパスを注入してほしいと望むことがありますが、安全性を考慮し、私は一度に注入できるリパスの量を厳しく制限しています。これは、過剰な注入量が炎症を引き起こし、結果として治療効果に逆効果をもたらす可能性があるためです。

■注入量を増やしたい場合の対処方法

リパスによる陰茎増大術でより大きな変化を望む患者様に対しては、一度の治療での注入量には限界がありますが、その解決策として複数回に分けての注入が推奨されます。この方法により、リパスの効果を段階的に実感することができ、また過剰な炎症のリスクも同時に低減されます。具体的には、リパス初回の注入後、ペニスの状態を診察した上で、最低でも3ヶ月の間隔を空けて次のリパス注入を行うことが可能です。リパスの追加注入では、通常5~10㏄のリパスを追加することが一般的です。注入の具体的な間隔や量は、医師が患者様のペニスの状態を詳細に診察し、最終的な判断を下しますが、特に3回目以降のリパス注入では、前回の注入から1ヶ月の間隔で追加注入を行うことが可能な場合が多いです。このように段階的に注入を行うことで、リパスのポテンシャルを最大限に活かし、患者様の希望する結果に近づけることができます。

リパスのデメリット⑤:簡単に抜くことができない問題

リパスによる陰茎増大術の一つのデメリットとして、一旦注入されると簡単に抜き取ることができない点が挙げられます。一般的なシリコンボールのような固形物の場合、必要があれば皮膚を小切開しボールを容易に抜き取ることが可能ですが、リパスの場合はこのような単純な抜去ができません。リパスが固形化してからは、周囲に自身の結合組織が形成されます。この結合組織は、時間が経過しても吸収されることはなく、リパス自体もヒアルロン酸のように特定の薬剤で溶解させることができません。

■簡単に抜くことはできないが、対処方法は存在する

リパスを用いた陰茎増大術では、一旦注入されたリパスは簡単には抜くことができないというデメリットがあります。しかし、万が一の場合に備えて、外科的な手術による除去が可能です。リパス周囲に形成される患者自身の結合組織は、ダルトス筋膜や皮膚とは強く癒着しておらず、比較的容易に除去できる構造をしています。これはリパスの除去手術が容易であるという意味ではなく、高度な外科技術と経験がある医師であれば、きれいにリパスが除去できるという意味です。従った、リパス除去の外科手術を受ける際には医師の技術とリパス除去の経験が非常に重要となります。適切に行われたリパス除去手術では、皮膚や元の皮下組織を温存しながらリパスを完全に取り除くことも可能で、陰茎を注入前の状態に近づけることができます。これは、ワセリンなどの他の非吸収性注射剤とは大きく異なります。ワセリンは皮膚やダルトス筋膜に強固に癒着し、一体化しているために除去する際には皮膚ごと取り除く必要があることが多いですが、リパスはそのような強固な癒着がないため、より安全にきれいに除去することが可能です。

まとめ

リパスの第一人者:元神賢太

このブログ記事では、リパスによる陰茎増大術における様々なデメリットと、それらに対する効果的な対処方法について、日本の第一人者である筆者が詳しく解説しました。陰茎増大には多くのメリットが存在しますが、リパス治療特有の問題点、如何に偏りや凹凸が生じやすいか、また強い炎症反応が起こる可能性があることなど、それぞれのデメリットに対して、筆者の豊富な経験から導き出された最適な予防策や対策を提供しました。重要なのは、リパスによる陰茎増大術を実施する際には、経験豊富な医師による適切な施術とアフターケアが不可欠であるという点です。適切なケアを行うことで、デメリットを最小限に抑え、治療のメリットを最大限に引き出すことが可能です。このブログが、リパスによる陰茎増大術を検討されている方々にとって有益な情報源となり、適切な判断材料を提供することを願っています。陰茎増大を求める方々が、リパスの可能性とデメリットを理解し、納得のいく治療を受けられるよう助けになることが、このブログの目的です。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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2024/04/12

院長ブログトップ > キンタマ(睾丸)はでかい方がいい?睾丸のサイズに関する医学的考察

キンタマ(睾丸)はでかい方がいい?睾丸のサイズに関する医学的考察

金玉

一般的に"キンタマ"と俗称される睾丸、または精巣は、その大きさに関心を持つ方が少なくありません。医学的に睾丸(精巣)と呼ばれるこの臓器は、男性の生殖に不可欠な役割を果たしています。この記事では、睾丸のサイズが果たす具体的な機能と、それが人体にどのように影響を与えるのかについて、詳細にわたって解説いたします。また、睾丸のサイズが実際に性ホルモンの分泌量や生殖能力にどの程度影響を与えるのか、その科学的根拠にも触れていきます。

睾丸(精巣)の役割

金玉の役割

精巣は男性の生殖システムにおいて中心的な役割を担っており、二つの重要な機能を果たします。それは精子の生成(精子形成)と性ホルモン(特にテストステロン)の生産です。精巣はこれらの機能を通じて、男性の生殖能力と健康状態の維持に極めて重要な役割を果たします。正常な精巣機能は生殖だけでなく、体全体の生理的バランスと健康にも密接に関連しています。

■ 精子の生成(精子形成)

精巣の精細管内で行われる精子形成は、複数の段階を経て進行します。精巣内の精細管の壁にある精原細胞から始まり、これらが分化と成熟を経て最終的に精子が作られます。精原細胞は分裂して精母細胞になり、さらに減数分裂を行って遺伝情報を半分にし、最終的に動くことができる成熟した精子になります。この一連の過程は精細管内で行われ、成熟した精子は副睾丸(精巣上体)で一時的に貯蔵され、射精時に放出されます。

■テストステロンの生産

精巣の間質に存在するライディッヒ細胞では、男性ホルモンであるテストステロンが合成されます。テストステロンは以下のような多岐にわたる生理的役割を担います。

性的特徴の発達: テストステロンは男性の第二次性徴を促進し、顔や体の毛の成長、声の変化(低下)、筋肉質の増加などを引き起こします。

性欲の調節: テストステロンは性欲の主要な調節因子であり、男性の性的行動に大きな影響を与えます。

骨密度と筋肉の維持: このホルモンは骨密度の維持と筋肉組織の強化にも寄与します。

体全体の意欲: テストステロンは精神的な意欲と健康に影響を及ぼすことが知られています。

睾丸のサイズに関する医学的考察

睾丸の大きさは個々の男性によって大きなばらつきがありますが、その背後には遺伝的要因や年齢による変化が深く関与しています

■ 遺伝的要因

遺伝子の違いは睾丸のサイズに大きな影響を及ぼします。同一家族内で似たような睾丸のサイズが観察されることがあり、これは睾丸の大きさが遺伝によってある程度決定されていることを示しています。

■ 年齢

男性が成長する過程で睾丸は徐々に成熟し、そのサイズも大きくなっていきます。しかし、年齢を重ねると共に、テストステロンをはじめとする性ホルモンの分泌が減少し、それに伴い睾丸のサイズも自然と縮小していくことが一般的です。この現象は、高齢者の生殖機能の変化と密接に関連しています。

■病気

例えば、クラインフェルター症候群のような遺伝的障害は、通常よりも小さい睾丸を持つことが一般的です。また、精巣上体炎や精巣捻転など、睾丸に影響を与える疾患や感染は、その大きさや機能に影響を与える可能性があります。

■外的要因

栄養不良は発育期に睾丸の成長に影響を与えることがあります。高温環境に長時間さらされると、睾丸の機能が低下し、場合によってはサイズにも影響を与えることがあります。また、テストステロン内服や外用、注射などで摂取すると睾丸は萎縮します。

参照元:

Influence of age on sperm production and testicular weights in men

金玉が大きいとよいのか?

金玉の構造

一般的に、睾丸が大きい男性はテストステロンを多く生産する傾向があるとされています。これは、睾丸のサイズが直接的にライディッヒ細胞(テストステロンを生産する細胞)の量に関連しているためです。睾丸が大きければライディッヒ細胞も多く、その結果、テストステロンの生産量も増加する可能性があります。ただし、睾丸の大きさとテストステロンのレベルは必ずしも直接比例するわけではありません。他の生理的、遺伝的要因もテストステロンレベルに影響を与えるため、全ての男性において睾丸の大きさがテストステロンの多い・少ないことに関係するわけではありません。

その他の睾丸にまつわる様々に疑問への回答

Q:思春期に睾丸が痛くなることはありますか?

A:はい、思春期の男性において睾丸が痛くなることはあります。これは一般的に「精巣の成長痛」と呼ばれることがあり、思春期に精巣が急速に成長する際に経験されることがあります。

■精巣の成長痛の原因と特徴

急激な成長: 思春期にはテストステロンの生産が増加し、精巣のサイズが急速に成長します。この成長過程で精巣やその周囲の組織が伸び、痛みを感じることがあります。

痛みの性質: 痛みは通常、軽度から中等度で、鈍い痛みや引っ張られるような感覚が特徴です。痛みは一時的であり、通常は自然に消失します。

感じる場所: 痛みは一方の睾丸だけでなく、両方に感じることもあります。また、精巣から腹部下部や鼠径部にかけて不快感を感じることもあります。

■注意すべき点

継続する痛みや重度の痛み: 精巣の痛みが激しく、継続している場合、または他の症状(発熱、悪寒、吐き気など)が伴う場合は、精巣捻転や精巣上体炎など、他の深刻な問題の可能性があります。精巣捻転は緊急を要する医療状態であり、迅速な治療が必要です。

診断の重要性: 思春期における精巣の痛みがある場合は、安心のため、また他の可能性を排除するためにも、医師による診断が推奨されます。

Q:金玉が寒いと縮むのはどうしてですか?

A:金玉が寒いと縮んだり、暑い時に伸びたりするのは生理的な理由があります。主な目的は、精子の生成に最適な温度を維持することです。精子の生成には体温よりも少し低い温度が必要です。通常、人体の平均体温は約36.5~37.5℃ですが、精子の生成に最適な温度は約34~35℃です。陰嚢の伸縮機能はこの温度調節を助けるために存在します。

温度が低下した場合: 寒い環境にさらされると、陰嚢は収縮して皮膚がしまります。これにより、睾丸を体の近くに保持し、体温で温めることができます。

温度が上昇した場合: 環境温度が高くなったり、体温が上昇した場合、陰嚢は弛緩して伸びることにより表面積を増やし、熱をより効率的に放散させます。これにより、睾丸が過熱するのを防ぎます。

陰嚢のこの伸縮機能は、筋肉の働きによるもので、特に精巣挙筋が関与しています。精巣挙筋の収縮により陰嚢が体に引き寄せられ、弛緩すると陰嚢が下がります。このようにして、陰嚢は精子の健康と生殖機能を保護するために、睾丸の温度を積極的に調節しています。

Q:金玉に強い衝撃があると、おなかがいなくなるのはどうしてですか?

A:陰嚢が強い衝撃を受けたときにお腹が痛くなる現象は、「内臓反射」として知られています。これは、神経の経路と体の反応が密接に関連しているために起こります。

■メカニズム

神経経路: 陰嚢には多くの感覚神経があり、これらは主に腹部を通って脊髄へとつながっています。陰嚢が衝撃を受けると、その痛みの信号はこれらの神経を通じて脊髄に伝わります。

共有神経経路: 陰嚢の神経と腹部の神経は、脊髄内で部分的に共有されている経路を持っています。これにより、陰嚢からの痛み信号が腹部へと誤って解釈されることがあります。

内臓の感覚性: 内臓は外部からの痛みに対して非常に敏感で、特に腹部内臓は、不快感や痛みを感じやすい構造になっています。このため、陰嚢の痛み信号が内臓の痛みとして脳に解釈されることがあります。

反射作用: 痛み信号が脊髄に到達すると、脳はこれを急速に処理し、適切な反応を引き起こします。このプロセスの一環として、腹部に痛みを感じることが一つの反射的な防御機構となることがあります。

このように、陰嚢に与えられた強い衝撃が腹部の痛みにつながるのは、神経系の複雑な相互作用と誤った痛みの解釈によるものです。この反射は、体が内臓を保護しようとする本能的な反応の一部とも考えられます。

Q:格闘技などで金的蹴りによる嘔吐をするケースもあるのも同じ理由ですか?

A:はい、陰嚢への強い衝撃が吐き気を引き起こす場合も、そのメカニズムはお腹が痛くなるのと同様の理由からです。陰嚢からの痛み信号が脳に送られる際、共有されている神経経路を通じて脳がこれを内臓の問題と誤認することがあります。これは、痛みの信号が脊髄を通じて脳へと伝わり、その過程で内臓反射が引き起こされるためです。

■吐き気のメカニズム

神経経路の共有: 陰嚢の神経と腸の神経は脊髄で部分的に経路を共有しています。陰嚢からの強い痛み信号がこの共有経路を通じて伝わることで、腸に関連する反応が誘発される可能性があります。

脳の解釈: 脳は痛み信号を内臓からのものと誤解することがあります。この結果、脳は体を守るために防御的な反応を引き起こし、それには吐き気や嘔吐が含まれることがあります。

交感神経系の活性化: 強い痛みは交感神経系を刺激することがあり、これによって消化活動が減少し、吐き気が引き起こされることがあります。

このように、陰嚢への衝撃が原因で生じる吐き気は、痛みの信号が内臓に関連する神経経路を介して脳に伝わるために起こります。また、体が痛みを内臓の重大な問題と認識して、緊急に対応しようとする生理的な反応として理解できます。

まとめ

この記事を通じて、一般に「金玉」と称される睾丸のサイズが男性の健康や生殖機能に及ぼす影響について、多角的に考察しました。睾丸の大きさがテストステロンの生産量にどの程度影響を与えるか、またその遺伝的な要因や年齢との関係性に焦点を当て、睾丸のサイズに関する一般的な誤解や疑問に答える形で情報を提供しました。私たちの体は複雑で、一つ一つの器官が独自の役割を果たしており、睾丸も例外ではありません。そのため、睾丸のサイズだけでなく、全体的な健康状態やホルモンバランスに気を配ることが重要です。本記事が、読者の皆様の健康管理や、体の不思議に対する理解の一助となれば幸いです。皆様の健康と幸福に寄与するために、今後も有益な情報を提供し続けることを心がけてまいります。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。男性器を問わず、多くの性器の美容外科手術を行っている。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

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2024/04/11

院長ブログトップ > 【アメリカ人が包茎治療(割礼)を受ける合理的な理由】割礼の歴史

【アメリカ人が包茎治療(割礼)を受ける合理的な理由】割礼の歴史

米国人が割礼を受ける理由

アメリカ合衆国では、男性の実に80%以上が割礼を受けており、これはいわゆる包茎手術に相当します。驚くべきこの高い割合の背後には、どのような理由があるのでしょうか?本記事では、割礼がどのようにして医療行為として根付いたのか、その歴史的背景を紐解きつつ、現代社会における世界の包茎手術の普及とその社会的な意義に焦点を当てて解説します。

割礼とは

割礼は、男性の包皮を部分的に切除する手術です。日本では一般的には「包茎手術」と呼ばれている手術との同じ意味です。この慣習は古代から存在しており、多くの文化や宗教において重要な役割を果たしています。特にユダヤ教とイスラム教では、宗教的な儀式として行われています。割礼の語源はラテン語「circumcidere」(「周りを切る」を意味する)に由来し、英語ではcircumcisionと言います。割礼は衛生的、医学的な理由や、宗教的、文化的な信念に基づいて行われることが多いです。

包茎手術(割礼)の歴史

割礼(包茎手術)は古代文化や宗教的な儀式として広く行われ、非常に古い外科手術の一つとされています。考古学的な証拠によれば、割礼の習慣は少なくとも紀元前6000年頃の古代エジプトにまで遡ることが示されています。古代エジプトのマスタバ(墓)には、紀元前2400年頃の割礼の描写がある壁画が見られ、これは割礼に関する最古の文書的証拠とされています。その他、アフリカのサハラ地域や東部、中央アフリカなどでも、割礼が文化的な儀式や成人の通過儀礼として古くから行われていたことが推測されています。

古代に割礼を行われていた理由

割礼の具体的な起源は明確には特定されていませんが、多くの専門家は、古代において病気の概念がまだ発展していない時代に、性病予防や衛生的な側面を考慮して割礼が実施され始めたと考えています。この医学的・衛生的な側面は、割礼がなぜ古代社会で行われるようになったのかを理解する鍵となる要素です。その後、文化や宗教によって、割礼にはさらに多様な意味が与えられました。社会的、宗教的な通過儀礼として、また悪霊を避けるための儀式としての側面も加わり、割礼は単なる健康上の行為を超えた、文化的・精神的な価値を持つものへと進化しました。

現代において割礼を行われる理由

現代において幼児期に割礼(包茎手術)を行う理由いくつかあります。これらの理由は文化的、宗教的、医学的など、様々な背景に基づいています。
■宗教的・文化的理由:
割礼はユダヤ教やイスラム教などの宗教的儀式として古くから行われてきました。これらの宗教では、割礼は信仰の表明や、伝統的な儀式の一部として重要な意味を持ちます。国民の大半がユダヤ教徒であるイスラエルやサウジアラビア、イラン、イラク、エジプトなどの多くのイスラム教徒が多い国々ではほぼ100%の男性が包茎手術(割礼)を受けているとされています。
■医学的理由
医学的な観点からは、幼児期の割礼にはいくつかの健康上の利点があるとされています。たとえば、割礼は尿路感染症のリスクを減らすと言われています。また、性器周辺の衛生を容易にし、後に成人になった際の性感染症(STD)のリスクを減少させる可能性があるとも考えられています。
■衛生的理由
亀頭と包皮の間に細菌や病原体が溜まることを防ぐため、幼児期に割礼を行うことが推奨されることもあります。包皮があると、清潔を保つのが難しく、感染症にかかりやすくなる可能性があります。
■将来的な合併症の予防
成人になってからの割礼(包茎手術)は、より痛みが伴い、合併症のリスクが高くなることがあります。幼児期に行うことで、手術が簡単で回復も早く、将来的な医療的合併症のリスクを低減することができるとされています。

米国における包茎手術(割礼)の普及とその背景

米国では、驚くべきことに男性の80%以上が包茎手術、すなわち割礼を受けています。このように高い割合で割礼が行われる背景には、次のような複数の要因が挙げられます。
■医学的利点への信念
米国の医療界、特にアメリカ小児科学会(AAP)や疾病予防管理センター(CDC)などの保健機関は、割礼がもたらす健康上の利益に注目しています。具体的には、割礼が尿路感染症のリスクを減らし、性感染症(STD)の予防に一定の効果があるとされています。さらに、包皮癌やペニス癌のリスクの減少にも寄与すると考えられています。
■衛生的な理由
米国においては、割礼により性器の衛生状態が改善し、感染症のリスクが低減されるという考えが広く支持されています。特に、包皮による細菌の蓄積を防ぐことで、衛生面での利点が得られるとされています。
■社会的・文化的な慣習
米国では割礼が一般的な慣習となっており、多くの家庭では男児に対して行われるのが一般的です。米国で割礼が一般的になった歴史的背景には複数の要因がありますが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、割礼は衛生上の利点があると見なされ、広く普及しました。また、この時期には、割礼が性病予防や性的に抑制的な効果があるという信念もありました。20世紀中頃には、多くの医師が新生児への割礼を標準的な健康管理の一環として推奨し始めました。これらの要因が組み合わさり、米国における割礼率が高くなる背景となりました。現代では割礼が「普通である」という観念が、割礼を受ける理由の一つとなっています。
■親の選択
米国において、多くの親たちは子どもの健康と将来を考慮し、割礼を選択することが一般的です。この選択は、子どもの尿路感染症リスクの低減や性感染症の予防など、割礼に関連する健康上のメリットを重視することから生まれます。さらに、親自身が割礼を受けている場合、子供にも同様の処置を施すことが多いとされています。これは、家族の伝統や文化的慣習、あるいは「親子の一体感」を重んじる意識からくるものです。このように、親の選択は単に医療的な理由に限らず、文化的な背景や個人的な経験に深く根ざしたものとなっており、それが米国における高い割礼率の一因となっています。

CDCと米国小児科学会の公式見解

米国では下記の2つの主要な保健機関における包茎手術(割礼)の推奨について公式見解を発表しています。
■アメリカ疾病予防管理センター(CDC)
CDCは、日本の厚生労働省の健康・生活衛生局のあたる米国の保健機関であり、割礼がHIV、ヒトパピローマウイルス(HPV)、他の性感染症(STI)のリスクを低減し、尿路感染症の発症率を減らす可能性があるも指摘しています。また、CDCは割礼がペニス癌や子宮頸がんのリスクを減少させる可能性があるとも述べています。CDCは、新生児期の割礼を推奨しています
参照元:
Global Health: Science and Practice)
CDC Stacks

■米国小児科学会(AAP)
AAPは、割礼が提供する予防および公衆衛生上の利点を認めてます。しかし、当然ながら、親が自分の宗教的、文化的、個人的好みに基づいて健康上の利点とリスクを慎重に考慮すべきだとも述べています。

米国以外に特に割礼を推進している国

割礼を国の機関が推奨している国としては、特にアフリカの東部および南部の13か国が挙げられます。これらの国では、HIV感染のリスクを減らすための一環として、割礼プログラムが実施されています。プログラムの支援は、米国疾病予防管理センター(CDC)などの組織から提供されており、2017年から2021年の間には、これらの国々で約850万回以上の割礼が実施されました。このようなプログラムは、HIV感染予防戦略の一環として国際的に認知され、推奨されている取り組みです。

まとめ

米国における政策や意思決定は、常に合理性、科学的根拠、そして公共の利益を重視して行われてきました。この原則は、経済、医療、教育、国防といった幅広い分野に適用されており、特に医療分野では、疫学的データや科学的研究を基にした保健政策の策定が重要視されています。このような背景の中、アメリカの厚生労働省に相当する疾病予防管理センター(CDC)が包茎手術(割礼)の実施を推奨していることは、注目に値する事実です。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。男性器を問わず、多くの性器の美容外科手術を行っている。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

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2024/04/07

院長ブログトップ > 包茎手術・手術の料金のトラブルと裁判・訴訟の深堀り(元神賢太船橋中央クリニック院長の解説)

包茎手術・手術の料金のトラブルと裁判・訴訟の深堀り(元神賢太船橋中央クリニック院長の解説)

元神院長

近年、包茎手術に関連する料金トラブルや訴訟・裁判が急増しています。本ブログでは、包茎手術の費用問題に起因する多数の金銭的紛争や訴訟・裁判に焦点を当て、具体的な事例を交えて詳細に解説します。消費者センターや裁判所での実際のケースを紹介し、消費者が直面する問題を深く掘り下げます。包茎手術を考える方々にとって、このようなトラブルや訴訟・裁判の情報は非常に重要であり、適切な対処法を知るためにも、本記事を通じて訴訟・裁判の事例をご案内します。

訴訟・裁判に至った事例1: 広告と現実のギャップに驚愕

25歳の男性が雑誌の広告を見て、10万円で行える包茎手術のクリニックに興味を持ったケースがあります。広告を信じて新宿のクリニックに連絡し、診察を受けに行きました。しかし、診察の結果、予想外の70万円から100万円の手術費用を提示され、被害者は驚きました。医師は、手術しなければ状態が悪化すると警告し、手術が必要な「嵌頓包茎」と診断しました。被害者はどこのクリニックも同様の費用になると言われ、手術を決意。手術は約15分で終了しましたが、後で詳細な診断内容と費用の内訳を確認したところ、クリニックの診断は「嵌頓包茎」で、環状切開術が20万円、亀頭下形成術が80万円、合計で消費税を含む105万円の治療費が請求されました。環状切開術には基本と精密の違いで価格が異なり、それぞれ基本環状切除が10 万 円で、精密環状切除が 20 万円となり、亀頭下形成術も10万円から80万円と幅広い料金設定がありました。最終的にこの男性はクリニックに対して料金の減額を求めたものの、クリニックは応じず、事態は訴訟・裁判にまで発展しました。このケースは最終的に和解に至りましたが、広告と現実のギャップにより訴訟・裁判となる事例は少なくありません。

出典元:

国民生活センター「包茎手術等の一部返金に関する紛争」

訴訟・裁判に至った事例1の問題点詳細分析

事例1を深掘りすると、以下の重要なの問題点が浮かび上がります。

■手術をしないと悪化するケースではない

まず、医学的な必要性の欠如が指摘されます。仮性包茎、嵌頓包茎、真性包茎のように異なる種類の包茎が存在し、それぞれの手術内容や時間、費用に違いがあることは医学的に認められています。特に嵌頓包茎では、絞扼による皮膚壊死のリスクがあり、緊急性を伴うケースも存在します。しかし、事例1の患者の状況を考慮すると、そのような緊急の必要性はなかったと推察されます。医師は、患者を急いで手術に導くことに対し、医学的根拠が不十分であった可能性が高いです。

■精密な縫合と基本縫合の価格差

「精密な縫合」と称して料金を増額するクリニックの問題を指摘します。これは、通常の縫合と比べて技術的に高度であることを理由に追加料金を請求するものですが、これを積極的に行うクリニックは、間違いなく営利を優先していると考えられます。「細かく縫合する」といった言葉を使い、追加オプションとして提示するクリニックも同様の問題を抱えています。

■亀頭下形成術の幅広い料金設定

亀頭下形成術に関する料金設定の問題があります。亀頭直下の傷跡や陰茎の皮膚下の組織量を調整することを理由に料金設定が行われますが、これも消費者を惑わせるため、また手術費用を不当に高額にするためのオプションと捉えることできます。

訴訟・裁判となった事例2

包茎トラブルで裁判のなった男性

ある男性がウェブ広告で目にした包茎手術の広告に興味を持ちました。この広告は包茎治療と治療費7万円を宣伝していました。また、「明瞭で安価な治療費用」「プライバシー保護」「無料のカウンセリング診断」といった言葉が目立っていました。これにより、専門医の意見と具体的な費用を知るために無料カウンセリングのみを受けることに決めました。電話予約した際には、「診察しないと正確な金額は分からないが、基本は7万円から」との説明がありました。カウンセリング当日、クリニックで体調や病歴に関する質問を受けた後、診察室で執刀医に指示されてズボンを脱ぎました。「ほとんど真性包茎」「今日中の手術が必要」「保険適用外」「亀頭強化が必要」との説明の後、触診を受けました。その結果、基本手術費が45万円、見た目を整える追加オプションと亀頭強化注射50万円で合計140万円程度になると告げられました。当初は7万円程度と考えていたため、この高額な費用に驚き、払えないと判断して断ろうとしましたが、帰らせてくれず、執刀医から専門用語を交えた早口の説明があり、かつその内容を十分に理解することができませんでした。その後カウンセリングの部屋から出させてもらえず、半ば軟禁状態でカウンセラーから2時間以上も手術をするように説得され、「他のクリニックではもっと高額」「特別な医療ローンを組む」といった提案を受け、結局焦って契約をしてしまいました。手術終了後、男性は最終的にクリニックに減額を求めましたが、クリニックは応じなかったため最終的に訴訟・裁判となりました(後に和解)。

訴訟・裁判となった事例2の核心的問題点の分析

事例2の問題点をあげると以下のとおりです。

■軟禁状態でのカウンセリング

事例2における訴訟・裁判の主要な問題点は、患者を半ば軟禁状態に置いたカウンセリング環境です。この問題は、包茎手術を専門とするクリニックだけでなく、美容外科全般に見られる傾向です。特に、患者が個室に閉じ込められ、長時間にわたる圧力の下でカウンセリングを受けるケースが散見されます。最近、ヤフーニュースで取り上げられた事例では、TCBクリニックでの涙袋の治療を受けた患者も2時間に及ぶ困難なカウンセリングを経験したと報じられました。このような状況は、患者の自由意志を尊重しない強引な商法の一例として、訴訟・裁判でも重要な争点となります。

■見た目を整える追加オプション

見た目を整える"ための追加オプションに関しては、この種のオプションは純粋に商業的な目的で設定されていることは明らかです。「細かく縫合する」というオプションと同様、これらは医療的必要性よりも金儲けを優先する行為です。

■亀頭強化が必要と勧める

亀頭強化も必要な治療ではありません。真性包茎で亀頭が露出した際はたしかに手術直後には刺激に弱く、敏感なので、痛みがあります。ただし、これは通常は1か月程度で慣れます。包茎治療の手術と一緒に受ける必要はありません。

 

医療から日常まで:広範囲にわたる高圧販売の問題点

包茎トラブルで裁判を回避するためのアドバイス

包茎手術のトラブルや訴訟・裁判の話は、医療や美容外科業界に限らず、広く様々な分野で同様の問題が発生しています。この問題は、説得力のある言葉を使って不必要な高額商品やサービスを売りつける手口に共通しています。訪問販売や電話勧誘販売では、特に高齢者が不要な商品を購入させられるケースが多く、エステサロンや語学教室などのサービス業界でも、十分な理解や総費用の把握なく高額な長期契約に誘導される事例があります。消費者は、こうした高額な契約に同意する前に、即決を迫る状況に警戒し、必要な調査を行うことが非常に重要です。情報の確認と理解を徹底し、納得のいく決断をすることが求められます。この問題は包茎手術における裁判の事例に限らず、日常生活の中で幅広く見受けられるため、広範囲にわたって注意が必要となります。

包茎手術クリニック選択のための重要なガイドライン

適切な包茎手術クリニックを選ぶためには、訴訟・裁判に発展するようなトラブルを避けるためにも、包茎治療に関する知識と事前の徹底したクリニックの調査が欠かせません。残念ながら、不適切な医療を提供する医師が存在するのが現実です。このような状況から身を守るため、自由診療や包茎治療クリニックを選ぶ際には、以下のいくつかの重要なポイントに注意を払うことが求められます。

■相場を大きく下回る広告での料金表示

包茎手術を選ぶ際、広告で見かける市場相場を大きく下回る料金設定は慎重に扱うべきです。自由診療における料金は通常高額になることが多く、安さだけでクリニックを選択するとリスクを伴うことがあります。重要なのは、複数のクリニックの料金を比較し、包茎手術の一般的な相場を十分に理解することです。特に、極端に低い料金設定は、強引なアップセールスを伴うケースが多く見られます。

■即時契約を促すクリニックに対する注意

包茎手術クリニック選びにおいて重要なのは、即時契約を促すクリニックに対して警戒することです。特にカウンセリング当日に契約を急がせるクリニックには、慎重な対応が必要です。医師から「重症で放置すると悪化する」や「緊急に手術が必要」といった緊急性を煽るような言葉を聞いた際は、特に慎重に判断することが求められます。こうした言葉は、感情に訴えるものであり、医療的な必要性に基づいていない可能性があります。また、異なるクリニックでカウンセリングを受け、各クリニックの施術内容や治療法を比較検討することも重要です。これにより、提案されている治療が自分に本当に適切か、他のクリニックではどのような治療が行われているのか、客観的に判断することができます。以上の点を踏まえ、クリニック選びに際しては、契約を急がせる圧力に屈せず、十分な検討時間を取ること、複数の意見を聞くことが非常に重要となります。これにより、訴訟・裁判に発展するようなトラブルを未然に防ぐことができ、自分にとって最適な治療法を見つけることが可能となります。

■派手な広告戦略

包茎手術クリニック選択時に注意すべき点の一つに、派手な広告戦略が挙げられます。特にテレビCMなどを頻繁に放映している自由診療クリニックは、膨大な広告費を支出している可能性が高いです。一回の全国ネットテレビCM放送には数百万円がかかり、月契約であれば数千万円にものぼり、年間では億単位の費用がかかることも珍しくありません。これほどの広告費をかけるクリニックは、自身のビジネスから相応の売上を得る必要があります。このことは、治療費用に反映され、結果として患者の負担が増加する可能性があります。そのため、広告に惹かれてクリニックを選ぶ際には、その背後にある財政的側面を理解し、広告費用が治療費にどの程度影響しているのかを慎重に検討することが重要です。派手な広告による印象だけでなく、クリニックの信頼性や実績、実際の患者の声など、多面的な情報を参照して適切なクリニック選択を行うことが、賢明な判断につながります

まとめ:包茎手術治療・手術の料金のトラブルや訴訟・裁判から学ぶ

元神院長

このブログでは、包茎手術に関連する料金トラブルや訴訟・裁判を通じて浮き彫りになった数々の問題点について考察しました。重要なポイントとしては、患者が即契約や即手術に追い込まれる状況、不適切な説明のもとで追加治療が行われるケースがあります。これらは、患者にとって不利益をもたらす可能性が高い事態です。トラブルや疑問が生じた際には、消費者センターや地域の保健所への相談が有効です。また、クリニック選びに際しては、医師の経歴や経験の確認、料金体系の透明性、派手な広告に惑わされない慎重な選択、即決を迫るクリニックへの警戒が不可欠です。本ブログ記事が包茎手術を考える方々にとって有益な情報となり、適切な医療を受けるための一助になることを心から願います。

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。男性器を問わず、多くの性器の美容外科手術を行っている。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

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