【医師解説】なぜ近親相姦はタブー？遺伝子レベルで解説する子供へのリスクと障害の確率 | メンズ形成外科 青山セレス&船橋中央クリニック

出演者情報

元神医師：包茎や早漏治療などのペニスの悩みを発信している「Dr.元神チャンネル」主宰。

橘：患者の悩みを時間をかけてお聞きする。「寄り添い型」カウンセラー。

川村：美容医療女性カウンセラー。

なぜ近親相姦はタブーなのか？

川村：なぜ近親相姦はタブーなのか？医師が語る科学的な理由。

橘：今回のテーマは、近親相姦についてです。川村さんはこの近親相姦という言葉は聞いたことありますか？

川村：そうですね、ありますね。

橘：先生、結構これ近親相姦って、結構AVとかのテーマとかでもよくあるじゃないですか。

元神先生：まあ、僕全く興味ないけどね。そのテーマみたいなやつは。

橘：はい。まあ、ある程度一定の需要があるということが見られるんですが。

近親相姦の定義

元神先生：近親相姦って皆さん誤解がいろいろありますけど、親子ももちろん近親相姦。あと兄弟、兄・妹も近親相姦。あとは今は近親相姦とは言わないんですけど、昔はいとこも近親相姦、一応近いので近親相姦とも言います。国によってはそれも近親相姦と言います。

橘：ああ、そうなんですね。

川村：え、今はそれって違うんですか？

元神先生：いとこ同士は日本ではもう結婚認められていますので、いとこはいいんですけど、でも一応いとこもリスク、今回のテーマにあるリスクを含めてますので、一応近親相姦とは言います。

橘：なるほど。近親相姦、こういったところに関しては、まあこう子どもへのリスクとか、そういったところのイメージがおありの方もいると思いますが、今回はですね、この具体的な医学的観点からですね、この近親相姦のリスクについて先生にお聞きしていきたいと思います。

近親相姦がもたらす医学的な問題とは？

元神先生：その近親相姦とは要するに、血が繋がっている近い人との性行為という意味ですよ、近親相姦って。別に犯すとかそういうニュアンスの意味はないです、その意味には。はい。

橘：ではですね、この近親相姦についてなんですけれども、結構タブー視されている部分ではあると思うんですけれども、医学的にはこの近親者同士の性行為に対してはどんな問題があるんでしょうか？

元神先生：問題は一番は子どもの障害です。障害だったり奇形が圧倒的に多いということです。要するに非近親者、いわゆる本当の他人だとそういう子どもが障害って、まあ1%から多く見積もっても3%ぐらいと言われているんですけども。

子供への障害リスクが50%に跳ね上がる

元神先生：あんまりデータはないんですけども、親子の場合とか兄弟間の場合、もうそれ50%ぐらいなんですよ。

橘：へえー、そんな高いんですよ。

元神先生：そんな高いんですよ。いとこでだいたい10%弱まで上がっちゃうんですけど、だからいとこでも2〜3倍になっちゃうんですよね。だからいとこもあんまり良しとされてないというのもありますよね。でも日本では法律上問題はないんです。だからいとこ同士の結婚とかもあると思いますけどね。そういういとこでも2〜3倍のリスクはあるんですけども、兄弟間とか親子間の障害の発生率はものすごい高いんですよね。多くは死んじゃうんですよ。だから生まれる前に死んじゃうのも多いです。

橘：なるほど。それ以外に何か障害として出るものとしてはどういうものがありますか？

元神先生：それはまちまちですね。それはもう決まったものはないですけど。

リスクが高まるのは遺伝子の問題？

橘：これやっぱりこう近いとそういったリスクが高いっていうのは、これやっぱり遺伝子とかそういった問題になってくる？

元神先生：そうですね。あの、遺伝性の病気で、劣性遺伝というのがあるんですね。劣性遺伝というのは2つの染色体が母親方と父親方の両方の染色体異常が両方重なって初めて異常な状態として発現される劣性遺伝というのがあるんですけども、そういう病気が出ちゃうってことですね。でも他人同士だと劣性遺伝の場、片方がそういう遺伝子を持っていたとしても、普通の遺伝子を持っている人がいたら発現されないんですよね。そういうリスクもある。非常に珍しい病気も発症してしまう。そういうリスクもあります。

橘：なるほど。じゃあ主にこの劣性遺伝子というのが、こういったリスクに対しての一番の要因になってくるということですね。

元神先生：それもあるし、遺伝病じゃなくてもそもそも知能が遅れたり、いろいろ身体に障害が起きたり、そもそもいろいろあるんですよね。そもそも妊娠率もかなり低いです。

橘：そうなんですね。

元神先生：要するに流産しちゃうんですよね。妊娠してもすぐ流産しちゃう。

橘：仮に近親者間で妊娠した場合は、医療現場というか病院ではどういう対応になるんでしょうか？

元神先生：医療現場では別に本人の意思ですよね。はい、それは。

出生前に障害の有無はわかる？

橘：なんかこれって出産前にそういう何かこう病気とか、そういった障害っていうのはある程度わかるものなんですか？

元神先生：ええと、もちろんいろんな検査ありますけど、染色体異常と言って、その染色体は46本で正常ですけど、その数の異常とかの検査は結構するんですけど、染色体異常の子どもが生まれるわけではないんですよ。それは少ないんですよ。なので、そういう一般的な出生前診断ではちゃんと診断がつかない場合が多い。そもそもそのリスク、50%近くぐらい障害児が生まれる可能性はあることを考えると、普通は出産はしないですよね。

橘：そうですよね。

歴史的に見る近親相姦

元神先生：昔は、こんなこと言っていいのか分からないんですけど、皇族は近親相姦というか血族同士、遠縁だけど結婚するとか結構多かったから、それで子どもがあまり妊娠しないというのはあるんですよね。

橘：ああ、なるほど。

元神先生：まあ、昔の話ですよ。その明治以前の話。少し血が繋がっているもの同士でやっぱり結婚するから、なかなか皇族の子孫が生まれないっていうのはありましたよ。それこそ今平成天皇から美智子様から一般人ですけど、昔は遠い親戚とかだから、いわゆる近親相姦とも言えますよね。なので子孫が少ない。そういう問題があるんですよね。

橘：こういったところ、今回は近親相姦というテーマでお送りしたんですけれども、こういった知識というか、リスクだったりとか、子どもに対するリスクだったりとか、そういったところの一、皆さんあまり近親相姦の経験がある方って多分そこまで多くないとは思うんですけれども、一つ知識としてですね、皆さんには覚えていただければと思っております。どうですか？今回のこの話に関しては。

川村：あんまり全然楽しくないテーマでした。あんまり考えたくないというか、倫理的な問題としてリスクとかそういうの以前に。

海外では刑罰の対象に

元神先生：日本では倫理的な問題として語られるだけなんですけども、これヨーロッパでは刑罰ですから。違法ですから。兄弟間と親子間はそういう行為をした時点で逮捕されます。ヨーロッパの多くの国では。アメリカは州によって変わったりしますけど、日本はその辺緩いんですよ。日本は別にそれ自体に、要するに兄弟間でそういうことをしても、2人とも別に罪に問われることはないんですよ。親子間で児童虐待とかそういう法律はもちろん刑罰はありますけど、その行為自体に刑罰はないんですよね。日本は。

橘：じゃあ、日本が結構緩い。

元神先生：日本は法律が緩いというか遅れているので。韓国とか中国も多分刑罰はありますね。

橘：ああ、そうなんですね。

元神先生：日本は緩いですね。

橘：ではですね、今回はこの近親相姦、なぜタブーなのか、科学的理由ということでお送りしました。参考になった方はぜひチャンネル登録と高評価をよろしくお願いいたします。