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投稿日:2024/06/19
(最終更新日:2024/06/20)

包皮が切れる理由と治し方:ペニスの皮の裂傷の詳細

包皮が切れることに悩む男性

ペニスの皮膚が切れたことがある男性は多いでしょう。包皮(ペニスの皮)が切れる理由はさまざまで、その程度も個人差があります。このブログでは、包皮が切れる原因、治療法ついて詳しく解説します。「ちんこの皮が切れて痛い!」と感じたことがある方に、この記事が少しでも役立つことを願っています。

ペニスの皮の切れ方

ペニスの皮が切れるパターンにはいくつかのバリエーションがあります。以下に代表的なものを紹介します。

■包皮が横に切れる

最も一般的なのは、包茎手術を受けていない男性に見られる、亀頭から1〜2センチの位置で横に切れるタイプです。多くの場合、軽度の痛みを伴い、マスターベーションを控えることで数日で自然治癒します。また、始めた切れた場合など、最初の頃は痛みも軽度の場合が多く、本人が自覚しないまま治っていることも多いです。しかし、繰り返すことで痛みが増し、治りにくくなることもあります。また、繰り返すことで傷跡が白く残ることもあるため、注意が必要です。

■包皮が縦に切れる

慢性的なペニスの炎症を繰り返すと、包皮が縦に切れることがあります。この場合、1本の亀裂ではなく、複数本(3〜5本程度)の短い亀裂が入るのが一般的です。切れる部位は横に切れる場合と同様に、亀頭から1〜2センチの位置に集中します。縦に切れる場合は痛みが強く、自然に治ることは少ないです。原因としては、糖尿病や硬化性苔癬などによる慢性的な炎症が挙げられます。このような状態が続くと、包皮が剥けにくくなる真性包茎や嵌頓包茎に陥るリスクが高まります。

■小帯が切れる

ペニスの裏側には、亀頭から包皮へと伸びる帯状の皮膚があり、一般的には「裏筋」と呼ばれますが、医学的には「小帯」と呼ばれます。この小帯は非常に薄くデリケートな部位であるため、切れやすい特徴があります。この部分は血流が豊富なため、切れた場合は多くの出血を伴います。軽度の場合は患部を圧迫することで止血できますが、完全に小帯が切り離されると(小帯断裂)、出血が多く、医療機関での治療が必要になることがあります。

ペニスの小帯とは

包皮が切れやすい解剖学的な理由

包皮は他の体に部位と同様に、内部組織(陰茎)を囲む皮膚として外的な刺激から組織(陰茎)を保護する機能がありますが、他の皮膚と違って、性的感度を高める感覚器としての重要の役割があります。包皮はこのために非常に敏感な部位ですが、このために、構造的にペニスの皮(包皮)の亀頭に近い部位(内板側包皮)は他の体の部位の皮膚と比較して、非常に皮が薄いという特徴があります。包茎手術を過去に受けていない場合、亀頭が覆われた場合において亀頭を覆っている部分の包皮は外板側包皮と言い、その状態で亀頭と接している部分の包皮を内板側包皮と言います。包皮をお腹側にスライドさせ、亀頭を露出させると内板側包皮が亀頭に違い部分の包皮となり、外板側包皮は内板側包皮よりお腹側に位置することになります。包皮が切れやすいのはこの内板側包皮と外板側包皮の境界で、内板側包皮の皮が切れます。この部位が傷つきやすいのは、内板側包皮が外板側包皮より皮膚が薄く、この境界には皮膚の厚さによるわずかな段差が生じるために、他の包皮の部分より性行為時の摩擦による力が加わりやすいからだと筆者は考えます。

ペニスの皮が切れる理由

ペニスの包皮、特に内板側包皮は非常に薄く繊細な構造をしているため、切り傷や裂け目のような小さな傷に対して非常に脆弱です。ここでは、ペニスの皮が切れる様々な理由やシチュエーションについて詳しく紹介します。

■摩擦

継続的かつ過度の摩擦は、皮膚に炎症を引き起こし、包皮に切り傷や裂傷を生じさせやすくします。自慰行為や性行為において潤いが十分にない場合、特にこの問題が顕著に現れます。また、セックスに限らず、タイトな衣服を頻繁に着用することでも摩擦が増え、傷ができやすくなります。アメフトや野球、サイクリングなどのスポーツで、締め付けの強い衣服を着用している場合にも発生しやすいです。

■ムダ毛の処理時

セックス以外で包皮が切れる最も一般的な原因の一つがムダ毛の処理です。特に鋭利なかみそりを使用する際、デリケートな部位に対する不注意が裂傷を引き起こすことがあります。このような部位を処理する際には、慎重かつ正確な操作が求められます。

■性感染症(STD)

性感染症(STD)は、包皮に病変やただれを引き起こし、それが破裂して切り傷のように見えることがあります。これらの感染症は皮膚を弱くし、裂けやすくする特性があります。STDに罹患すると、かゆみや灼熱感、排膿などの症状が現れることがあり、これらの症状が皮膚の脆弱性を増し、さらなる裂傷を引き起こしやすくします。

■亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は、亀頭や包皮の炎症や腫れを伴う疾患で、特に包茎手術をしていない男性に多く見られます。この疾患は不衛生な状態、カンジダ菌の感染、性感染症、湿疹などの皮膚疾患が原因で発生することが一般的です。症状としては、赤みや腫れ、かゆみ、痛みがあり、放置すると包皮が裂ける原因となることもあります。

出典元:

https://www.healthline.com/health/cut-on-penis

包皮が切れる場合の治し方

■早急な処置

1.清潔保持

包皮の切り傷はまず清潔に保つことが重要です。ぬるま湯または水で優しく洗い、汚れや細菌を取り除きます。刺激の少ない石鹸を使用し、しっかりと洗い流してください。乾燥させる際は、タオルで優しく押さえて水分を取ります。こすらないように注意しましょう。

2.止血

出血している場合は、清潔な布や包帯で優しく圧迫して止血します。ペニスをきつく巻くことは避け、血流を妨げないようにしてください。

3.軟膏塗布

包皮が切れた際には、ワセリンを塗布すると良いでしょう。ワセリンは傷口を保護し、湿潤環境を維持して治癒を促進します。医師の診断を受けるまで、ステロイドや抗生剤入りの軟膏の使用は控えましょう。

4.消毒は不要

消毒液の使用は避けましょう。逆に炎症を悪化させることがあります。代わりに、1日2回ほど患部を優しく洗浄することが重要です。

5.ドレッシング材の使用

傷が衣服やその他の刺激物に触れないように、ワセリンを塗布した後、清潔なガーゼや包帯で軽く覆います。

■包茎手術

包皮の裂傷が繰り返される場合や治りにくい場合は、包茎手術を検討することが推奨されます。手術により、裂傷のリスクが大幅に軽減され、快適な日常生活を取り戻すことができます。

包皮が切れた際のオロナイン軟膏の使用について

オロナインH軟膏(オルナインエッチ軟膏)は、クロルヘキシジングルコン酸塩を有効成分とする消毒薬で、古くから日本で広く使用されています。この軟膏は強力な抗菌作用を持ちますが、同時に傷の修復に必要な健康な細胞にもダメージを与える可能性があります。特に、包皮のようなデリケートな部分には、消毒薬が炎症反応を過剰に引き起こし、治癒を遅らせるリスクがあります。したがって、包皮の傷にはオロナイン軟膏の使用は避け、代わりにワセリンなどの保湿剤を使用することが推奨されます。

オロナインH軟膏のクロルヘキシジンはコラーゲン生成を抑制する可能性もあり、組織の再生に重要な役割を果たすコラーゲンの生成を妨げることがあります。包皮の傷には、健康な細胞の再生を促進するためのワセリンのような刺激が少ない軟膏を使用することが最適です。

包皮が切れた際の市販薬の使用について

包皮が切れた場合、市販薬の使用には注意が必要です。軽度の傷で医師を受診する予定がない場合、純粋な白色ワセリンの使用を推奨します。包皮が切れる原因にはカンジダによる亀頭包皮炎が含まれることがありますが、カンジダには抗生剤入り軟膏は効果がなく、ステロイド入り軟膏は時にカンジダを悪化させることがあります。そのため、診断を受ける前にこれらの軟膏を使用するのは避けるべきです。

まとめ

包皮が切れた際には、まず清潔を保つことで自然治癒が期待できます。しかし、包茎手術を受けていない場合、亀頭下の包皮は構造上、裂傷を繰り返しやすい部位です。このような場合は、早めに包茎手術を検討することをお勧めします。手術により、包皮の裂傷や関連する問題から解放され、快適な生活を送る手助けになります。このブログを通じて、包皮裂傷の原因を理解し、適切な治療法を身につけることで、健康でストレスのない生活を実現できれば幸いです。

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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