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カテゴリー:包茎

2024/05/03

院長ブログトップ > 【繰り返す包皮炎でカントン包茎・真性包茎に!】糖尿病性包茎とは?

【繰り返す包皮炎でカントン包茎・真性包茎に!】糖尿病性包茎とは?

糖尿病性包茎

糖尿病を抱える方々には、包皮に生じるトラブルが一般的です。具体的には、包皮が切れたり、炎症を引き起こしたりすることがしばしばあります。このような継続的な炎症は、最終的に包皮が完全には剥けない真性包茎へと進行することがあります。この状態を糖尿病性包茎と称し、糖尿病が包皮の健康に与える影響についてこの記事で深掘りします。

包皮は日々熾烈な環境下にある

包皮が日常的に微細な傷を負っています。特に包皮が長い場合(包茎の状態)、排尿時や性行為の際に包皮をむくことで摩擦が生じ、これが微細な損傷を引き起こすことがあります。このような損傷は通常は自然治癒するものですが、繰り返し起こると包皮に炎症を引き起こす原因にもなり得ます。性行為や日常の活動中に生じる摩擦は、包皮や亀頭を刺激し、時には小さな傷や裂け目を生じさせることがあります。これは特に、適切な潤滑がない場合や強く摩擦が加わった場合に顕著です。また、衛生状態が悪いとこれらの微細な傷が感染の入り口となり、包皮炎や他の感染症のリスクを高めることがあります。

糖尿病ではさらに過酷

包皮の微細な損傷は健常人なら自然治癒します。一方、糖尿病では、この自然治癒が送れ、時には炎症が続き、包皮が切れやすくなります。糖尿病では包皮が切れやすい理由には、以下の通りです。

■血糖値の高さによる血管障害

糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、小血管障害が引き起こされることがあります。これは「糖毒性」とも呼ばれる現象で、高血糖が直接的および間接的に血管の内壁にダメージを与えることで発生します。この結果、血流が悪化します。血流が悪いと、傷の治癒に必要な酸素や栄養素が十分に届かなくなり、自然治癒の過程が遅れます。

■血糖値の高さによる皮膚の脆弱性

高血糖状態は皮膚の弾力性と回復力を低下させるため、包皮などの敏感な部位が切れやすくなります。これは、長期にわたる高血糖状態は、糖化最終生成物(AGEs)の蓄積を促進させ、糖化最終生成物(AGEs)の蓄積が皮膚のコラーゲンに影響を与え、皮膚の弾力性が低下させるからです。

■免疫系の機能低下

高血糖状態は白血球の機能を抑制し、感染に対する体の防御力を低下させます。これにより、傷口の感染が起こりやすくなり、治癒が困難になることがあります。

■炎症の持続

糖尿病においては、体内の炎症反応が通常よりも長く持続することがあります。これは、炎症を引き起こすサイトカインのバランスが崩れるためで、小さな傷が治癒するのを遅らせる可能性があります。

これらの要因により、糖尿病患者では包皮が切れやすく、損傷が治りにくい状態になっています。

糖尿病性包皮炎

↑糖尿病性包皮炎の状態で包皮に損傷がある

糖尿病性包茎のメカニズム

糖尿病患者において炎症を繰り返すとカントン包茎や真性包茎の状態になります。このような包茎を糖尿病性包茎と言います。糖尿病性包茎のメカニズムは、糖尿病が引き起こす一連の生理学的変化に関連しています。以下の点が糖尿病性包茎の要因です。

■皮膚の弾性の低下

前述しましたように、糖尿病は皮膚のコラーゲンに影響を与え、AGEs(糖化最終生成物)の形成を促進します。これにより皮膚が硬くなり、弾性が低下します。包皮が硬くなると、正常に剥ける能力を失い、包皮が亀頭を完全に覆った状態(真性包茎)になりやすくなります。

■慢性炎症と感染症

糖尿病患者は感染症にかかりやすく、特に局部的な感染症が発生しやすいです。包皮や亀頭の感染は炎症を引き起こし、それが慢性化すると皮膚の組織が厚くなり硬化します。この硬化が進むと、包皮が狭窄し、剥けにくくなることがあります。

■繰り返しの微細な損傷

糖尿病では日常生活での摩擦による包皮の小さな傷が治癒しにくいため、これが繰り返されると瘢痕化が進みます。包皮が瘢痕化すると、柔軟性が失われ、亀頭を覆い続けることになります。

これらの要因が組み合わさることで、糖尿病患者では包皮の問題が悪化し、糖尿病性包茎と言われるカントン包茎や真性包茎に至ることがあります。

糖尿病性かんとん包茎

↑糖尿病性のカントン包茎

後天性に真性包茎なっているのは糖尿病の可能性が高い!

糖尿病と包茎の関係について、包皮の裂傷が糖尿病未診断の指標となることが報告されています。「成人における未診断の2型糖尿病の予測因子としての包皮裂傷を伴う包茎」という論文で発表された台湾における調査研究では、包皮裂傷を持つ患者群全員が糖尿病であることが確認され、糖尿病との関連が非常に高いことが示されました。この研究では、以前に糖尿病と診断されたことのない患者において、包皮裂傷を伴う包茎患者28人を調査したところ、28人全員が糖尿病と診断されたという衝撃的な結果を示しています。また、包皮裂傷を伴う包茎では糖尿病の早期診断のために早期に血液検査などの糖尿病検査をするべきだと結論づけています。

出典元:

Phimosis with Preputial Fissures as a Predictor of Undiagnosed Type 2 Diabetes in Adults

糖尿病だとカンジダ包皮炎にもなりやすい

糖尿病の患者はカンジダ包皮炎にもかかりやすいとされています。糖尿病は免疫系の機能不全を引き起こし、体の糖分が高い状態を維持することが原因で、カンジダ菌などの真菌が繁殖しやすくなるためです。特に、糖尿病患者の包皮や亀頭には、糖分が豊富な環境が形成されやすく、これが真菌感染の温床となり得ます。具体的には、高血糖状態は尿中の糖分濃度を上げ、この糖分が包皮や亀頭に付着してカンジダ菌の成長を促進することが報告されています。このため、糖尿病患者はカンジダ包皮炎を繰り返し発症しやすいと考えられています​​。カンジダ包皮炎の主な症状としては、以下のようなものがあります:

■亀頭および包皮の赤みと腫れ

感染した地域が赤くなり、腫れが見られます。

■かゆみまたは痛み

感染部位に強いかゆみや痛みを感じることがあります。

■白い斑点または白いカスのようなもの

亀頭や包皮の上に白い斑点やカスが現れることがあります。

■不快な臭い  

感染が進むと、特有の不快な臭いがすることがあります。

■包皮裂傷

重度の症例では、包皮に小さな裂傷や亀裂が生じることがあります。この症状が進行すると、やはり糖尿病性包茎になります。

糖尿病での包皮ケア

糖尿病では特に包皮ケアが大事です。この包皮ケアは、感染予防と炎症管のために必要です。以下は、糖尿病患者の包皮ケアに関する詳細なガイドラインです。

■日常の包皮ケア

・清潔保持:

包皮と亀頭の間は温暖で湿潤なため、細菌や真菌が繁殖しやすい環境です。毎日の入浴時に温水(熱すぎないこと)を使い、優しく包皮を剥いて洗浄します。その際、刺激の少ない無香料の石鹸を使用し、洗浄後はしっかりと水分を拭き取ります。

・乾燥を保つ

洗浄後は、包皮と亀頭を優しく拭いて完全に乾かすことが重要です。湿った状態が持続するとカンジダなどの真菌感染を引き起こすリスクが高まります。

・通気性の良い下着の着用

綿などの自然素材でできた通気性の良い下着を着用し、局部が蒸れることを防ぎます。

■炎症が生じた場合の対処法

・医師の診察を受ける

炎症や感染の兆候(赤み、腫れ、痛み、分泌物の増加など)が見られる場合は、速やかに医師に相談してください。適切な抗真菌剤や抗菌剤の処方が必要な場合があります。

・局部の炎症を抑える

医師の指示に従い、処方された抗生物質や抗真菌クリームを適切に使用します。自己判断での市販薬の使用は推奨されません。

■包茎手術の選択肢

包茎手術は、繰り返しの炎症や感染が治療によって改善しない場合や、カントン包茎や真性包茎状態(糖尿病性包茎)となって尿の排出や性行為に支障を来たす場合に考慮されます。また、炎症がある状態よりも炎症が落ち着いた状態で手術を行うことが一般的には推奨されていますが、炎症がかなり進行した状態では落ち着くこともなかなか難しいため、筆者は炎症がある状態でも早期の包茎手術を推奨します。

まとめ

この記事を通じて、糖尿病性包茎が発生するメカニズムとそれに対する具体的な対策について詳しく解説しました。糖尿病患者では、血糖管理が適切でない場合、包皮に慢性的な炎症が発生し、それが糖尿病性包茎の一因となることが明らかです。この状態は、ただの不快感にとどまらず、感染症のリスクをも高め、患者の生活の質(QOL)にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、糖尿病性包茎に対しては、筆者は包茎手術を推奨します。この記事が包皮の炎症で悩む人々にとって有益な情報であることを願います。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

【関連項目】

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糖尿病性包茎とは

 

 

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2024/04/28

院長ブログトップ > 【包茎手術のメリット】仮性包茎でも手術をおすすめする16の理由

【包茎手術のメリット】仮性包茎でも手術をおすすめする16の理由

包茎手術のメリット

あなたは思春期を迎えた頃からずっと、包茎手術の必要性について思い悩んでいることでしょう。多くの男性が直面するこの問題は、20代の若者にとっては比較的新しい悩みかもしれませんが、50歳を迎える頃には30年以上も自問自答を繰り返しているかもしれません。そんな長年の疑問に対して、このブログ記事では仮性包茎であっても手術を受けるべきメリットを具体的かつ詳細に解説し、あなたが抱える不安や悩みから解放される手助けをすることを目指します。

【メリット1:チンカスが減る 】

恥垢(俗にチンカスと呼ばれる)は、男性の包皮内に蓄積される白っぽい物質で、皮膚の古い角質、皮脂腺から分泌される皮脂、そして尿や精液などの体液が混じり合って形成されます。包茎手術を行うことで亀頭が常に露出する状態となり、このような恥垢の蓄積が大幅に減少します。

【メリット2:不快な臭いの改善】

恥垢(俗称:チンカス)は、包皮内に蓄積することで、陰部特有の不快な臭いの主要な原因となり得ます。この物質は、皮脂や古い皮膚細胞、体液が混ざり合って形成され、その分解過程や細菌の増殖などにより強い臭いを発生させることがあります。包茎手術を受けることで亀頭が常に露出し、恥垢の蓄積が防がれるため、臭いの発生も抑制されます。

【メリット3:ぬめりの問題を解消】

包茎の状態では、亀頭が包皮で覆われていることから、汗や尿が原因でぬめり感が発生しやすくなります。この湿った環境は、不快な触感のみならず、衛生的な不安を感じさせる要因ともなり得ます。包茎手術を行うことで亀頭が露出し、これらの湿度が原因で生じるぬめりを根本から解消します。手術後は亀頭が常に乾燥して清潔な状態を保つことができるため、日常生活においてもより清潔感を維持し、快適な体感を得られるようになります。

【メリット4:洗浄が容易になる】

包茎手術を受けることで亀頭が常に露出するため、日々のシャワーや入浴が格段に簡単になります。特に、包皮の下にたまりがちな恥垢は、湿気と混ざりやすく、不衛生な状態を引き起こすことがありますが、手術後はこれをすぐに洗い流すことが可能です。清潔な状態を維持することが容易になるため、皮膚の炎症や感染症のリスクも軽減され、全体的な衛生状態が向上します。

【メリット5:尿線の安定性の向上】

仮性包茎の状態では、排尿時に包皮を剥く手間が必要です。この行動を怠ると、包皮が尿道口を部分的に覆うため、尿線が不安定になり、予期せぬ方向に尿が散らばることがあります。この結果、トイレの周囲や自身の衣服、下着を汚してしまうことも少なくありません。包茎手術により亀頭が常に露出することで、尿道口が自然と開放され、尿線が直線的で安定します。そのため、排尿のたびに細かい注意を払う必要がなくなり、日常生活がより快適に、また衛生的に過ごすことが可能となります。

【メリット6:陰毛が挟まる痛みからの解放】

仮性包茎の状態では、排尿時に包皮を剥く必要があり、その過程で陰毛が包皮に挟まれてしまうことがしばしばあります。この際、陰毛が引っ張られることによる痛みは、非常に不快であり、さらには毎回、挟まれた毛を取り除く手間が伴います。包茎手術を行うことで亀頭が露出し続けるため、このような問題が根本的に解消されます。手術後は、陰毛が包皮に挟まる心配がなくなり、排尿時だけでなく、日常生活全般においても快適さが増します。

【メリット7:陰茎のかゆみの軽減】

仮性包茎の状態では、特に暑い季節には包皮内の湿度が高まり、あせもやその他の皮膚トラブルが発生しやすくなります。これがペニスのかゆみの主な原因となることが多いです。包茎手術を受けることで亀頭が常に露出し、包皮内の湿度が抑制されるため、かゆみを引き起こす皮膚の問題が大幅に減少します。

【メリット8:包皮炎・亀頭炎の予防】

包茎手術を行うことにより、恥垢の蓄積が効果的に防がれます。恥垢は細菌やその他の病原体が繁殖するための温床となり得るため、その除去は感染リスクを低減します。特に、カンジダを原因とする亀頭炎や包皮炎は、不衛生な状態が持続することで発生しやすくなりますが、手術によって亀頭が露出し続けることで、このような症状の発生確率が大幅に減少します。

【メリット9:包皮損傷の減少 】

性行為や自慰行為において発生する過度な摩擦により、仮性包茎の場合、包皮が裂けることがあります。これは、特に亀頭下の内板部分やその腹側に位置する包皮の折り返し部分において顕著です。包茎手術によりこれらの部位が切除されるため、手術後はこのような損傷を受ける可能性が大幅に減少します。その結果、性行為中の不快感や不安が軽減され、より安心して性活動を楽しむことができます。

【メリット10:性感染症・尿路感染症リスクの減少】

包茎手術が性感染症および尿路感染症のリスクを減少させることは、多くの医学研究によって支持されています。特にヒトパピローマウイルス(HPV)やヒト免疫不全ウイルス(HIV)など、重要な性感染症の感染率が手術によって低減されることが示されています。この理由の一つとして、感染が成立する可能性のある表面積が手術を通じて減少するためです。さらに、包茎手術は性感染症だけでなく、尿路感染症の発生リスクも同様に低下させる効果があることが確認されています。このように、包茎手術は性生活における安全性を高めます。

【メリット11:がんの予防、パートナーにもメリット】

包茎手術が長期的に健康に及ぼす影響の中でも、特に注目されるのが、陰茎癌や前立腺がんのリスク減少です。包皮が存在することで発癌性の高いヒトパピローマウイルス(HPV)感染のリスクが増すため、その除去は陰茎癌の発生確率を下げる可能性があります。また、一部の研究によると、包茎手術が前立腺がんのリスクも低減することが示唆されています。これらのがんリスクの低減は男性本人だけでなく、性的パートナーにも利益をもたらすことがあります。特に、手術を受けた男性のパートナーは、子宮頸がんのリスクが低減されると科学的に証明されています。このように、包茎手術は単に局所的な問題を解決するだけでなく、より広範な健康上のメリットを提供する可能性があるため、検討に値します。

【メリット12:ペニスの長さの向上】

仮性包茎の状態では、過剰な包皮が亀頭を完全に覆っているため、その影響でペニスの一部が腹部内に引き込まれることがあります。この状態では、ペニスが実際よりも短く見えることが多いです。包茎手術を受けることにより、不必要な包皮が取り除かれ、ペニスの引き込みが解消されます。その結果、ペニス全体が外部に露出されやすくなり、見た目の長さが改善されます。

【メリット13:ペニスの見た目の向上】

仮性包茎の状態では、包皮が亀頭を覆っており、そのためペニスが幼い印象を与えることがあります。この外見は、特に社会的な場やパートナーとの関係で心理的な不安を感じる原因となることも少なくありません。包茎手術によって亀頭が恒常的に露出することで、ペニスの成熟した外見へと変化し、これが見た目の大幅な改善をもたらします。手術後のこの変化は、自信の向上につながり、性的な自己意識の問題を解消する助けとなるでしょう。このように、包茎手術はただ機能的な問題だけでなく、見た目の荘厳さと心の安定をも提供します。

【メリット14:心理的なメリット】

仮性包茎の状態は、多くの場面で心理的な不安や恥ずかしさを引き起こすことがあります。例えば、温泉施設や社員旅行での共同入浴時に陰部を隠したり、入浴自体を避けたりする方が少なくありません。さらに、将来的に入院や介護を受ける際にも、包茎が原因で感じる恥ずかしさや不安が心配の種となることがあります。包茎手術を受けることで、これらの心理的な重荷から解放されることが期待できます。手術により、身体的な変化だけでなく、心の中の自己意識や不安を軽減し、より自由で開放的な生活を送ることが可能になります。

【メリット15:早漏の改善】

包茎手術は、早漏という性的問題に対しても改善効果が期待できます。仮性包茎の場合、通常時に亀頭が包皮に覆われているため、外部からの刺激に対して過敏に反応しやすくなっています。これが早漏の一因となることがあります。手術によって亀頭が常時露出する状態となり、刺激に対する敏感性が徐々に改善され、結果として早漏が治ることが多いです。また、仮性包茎では、勃起時に過剰な包皮が陰茎を締め付けることによって過度の刺激が加わり、それが早漏を促進する要因となることもあります。手術でこの過剰な包皮を取り除くことにより、不要な刺激が減少し、早漏の問題が軽減されます。

【メリット16:セックスの快感が向上】

亀頭はペニスの中でも特に敏感な性感帯とされ、亀頭への刺激が強くなることで性的な快感が増すことが一般的に認められています。包茎手術により、亀頭を包んでいた包皮が取り除かれることで、性行為中のどのような動きにおいても常に亀頭が常に露出し、刺激をダイレクトに外部(膣や口など)から受けることが可能になります。結果として、セックス中の刺激が直接亀頭に伝わりやすくなり、感じる快感が顕著に向上します。この変化は、セックスの質を高め、より満足度の高い性生活を実現する助けとなるでしょう。

包茎手術のメリット

まとめ

このブログ記事では、仮性包茎の状態でも手術を受けることの多様なメリットを詳細に解説しました。手術を行うことで日常生活における清潔維持が格段に容易になり、不衛生が原因で発生する様々な問題が軽減されます。また、性感染症の予防、外見の改善、心理的な利点のほか、しばしば語られることの少ない性生活の質の向上についても触れました。これらの情報が、包茎手術を検討している方々にとって、意思決定の助けとなることを願っています。包茎手術は、多くの男性にとって性生活の質を向上させる効果的な選択肢となる可能性があります。この記事が、手術の検討にあたっての理解を深め、より良い選択につながる一助となれば幸いです。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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【恥垢の正体は?チンカス・マンカスを徹底解説】チンカスの解決方法とは

仮性包茎は手術を受けるべきか?科学的に証明された包茎手術のメリット

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2024/04/26

院長ブログトップ > 【恥垢の正体は?チンカス・マンカスを徹底解説】チンカスの解決方法とは

【恥垢の正体は?チンカス・マンカスを徹底解説】チンカスの解決方法とは

チンカスで悩む男性

「ちんちん 臭い」や「チンコ におい」といった言葉がインターネット上で頻繁に検索されていることからもわかるように、多くの男性が性器の不快な臭いを気にしています。この主要な原因は恥垢、すなわち性器の垢が関与しています。この白く蓄積するカスは、特にペニス周辺で見られ、しばしば強い悪臭を伴います。本記事では、一般的に男性の場合は「チンカス」、女性の場合は「マンカス」と呼ばれるこの恥垢の性質、原因、及び対策方法について、専門的な視点から詳しくご説明します。

恥垢(チンカス)とは

恥垢、一般にチンカスやマンカスと呼ばれるものは、定期的な洗浄を怠ると性器周辺に蓄積する分泌物のことです。この分泌物は見た目がカサカサしたチーズに似ており、しばしば不快な臭いを発します。恥垢は主に以下の成分から成り立っています:

・皮脂腺から分泌される油分

・古い角質

・汗やその他の体液

恥垢自体は性感染症(性病)ではなく、直接的な健康被害を引き起こすわけではありませんが、これが蓄積することによって細菌が繁殖しやすい環境が形成されます。その結果、強い悪臭を放つことがあり、不衛生な状態とされています。

出典元:

Smegma from Cleveland Clinic

恥垢、チンカス、マンカスがたまる理由

恥垢、一般に男性ではチンカス、女性ではマンカスと呼ばれるものは、性器の特定の部位に蓄積します。男性の場合、主に包皮内の亀頭周囲に恥垢が溜まります。これは、包茎の状態で亀頭が皮膚で覆われることにより、分泌物が外へ逃げずに集積しやすい環境が形成されるためです。女性においては、恥垢は尿道と膣を囲む皮膚のひだ(小陰唇)やクリトリスの包皮周辺に蓄積することが一般的です。これらの蓄積は、性器が折り込みやひだを持つ構造であるために起こりやすく、密閉された空間は垢が蓄積しやすい環境を作り出します。さらに、性器周辺は皮脂腺が密集しており、これらの皮脂腺から分泌される油分が垢と混じり合って白いカス状の物質を形成します。この油分は、性器の皮膚を潤すために必要なものであり、セックスや自慰行為時の摩擦を軽減し、痛みや不快感を防ぐ潤滑の役割も担っています。

恥垢(チンカス)が溜まりやすい男性のタイプ

恥垢、またの名をチンカスとは、男性の性器に自然と蓄積するものであり、特に包茎の男性にその発生が多いことが知られています。包皮の存在により、油分、古い角質、さらには尿や精液といった体液が閉じ込められるため、これらが混ざり合い、恥垢が形成されます。恥垢(チンカス)は通常、思春期前には現れません。恥垢の発生は思春期に始まり、この時期には身体が性的に成熟し、皮脂腺の活動が活発になるため、脂の分泌も増える結果、恥垢も溜まり始めます。しかし、60歳を前後して皮脂の分泌が自然に減少すると、恥垢の蓄積も少なくなる傾向があります。

恥垢(マンカス)が溜まりやすい女性のタイプ

女性において、特に恥垢(マンカス)が蓄積しやすいのは、クリトリス包茎がある場合、または小陰唇や大陰唇が大きい方です。クリトリス包茎の状態は多くの女性が自覚していないため、知らず知らずのうちに恥垢が蓄積してしまっていることが少なくありません。また、皮膚の折り返しが多いほど、分泌物や古い角質がたまりやすく、これが恥垢の形成を促進します。女性の場合、閉経を迎えると、ホルモンバランスの変化により皮脂の分泌が減少し始め、結果として恥垢の発生も少なくなるとされています。

恥垢(チンカス)の頻度について

恥垢(チンカス)は自然に発生するものなので、よくあることです。定期的に性器を清潔にしていないと、恥垢(チンカス)が蓄積することがあります。恥垢(チンカス)は英語ではsmegma(スメグマ)と言いますが、これはラテン語では 「洗剤や石鹸」を意味します。また、ギリシャ語では "smēchein "から由来しており、「洗い流す、きれいにする 」という意味です。つまり、古来よりチンカスはよく洗わないといけないものだとされてきたのです。

恥垢(チンカス)の症状

恥垢(チンカス)の蓄積が進むと、以下のような複数の症状が現れることがあります:

・見た目が砕けたチーズのようであり、不快感を与える可能性があります。

・酸っぱいミルクのような悪臭を放つことが多いです。

・恥垢の蓄積はペニスの皮膚に炎症や腫れを引き起こすことがあります。

・時には赤、ピンク、紫、灰色など、様々な色に変色することがあります。

・男性では、恥垢の蓄積が進むと包皮が固くなり、スライドが難しくなることがあります。これは勃起時の痛みの原因ともなり得ます。

・女性の場合、恥垢が悪化するとクリトリス包皮がクリトリスにくっつきやすくなり、クリトリス癒着という状態に至ることがあります。

恥垢(チンカス、マンカス)の対策方法

恥垢(チンカス、マンカス)を予防及び取り除くためには、性器及びその周辺を定期的に丁寧に洗うことが最も効果的です。男性が包茎の場合、包皮をゆっくりとお腹側に引っ張り、清潔な布または手を用いて、石鹸とぬるま湯で包皮の下を洗いましょう。包茎手術後の男性は、石鹸と水を使って陰茎全体を洗浄します。女性においても、性器を優しく洗うことが重要です。クリトリスの包皮も同様に剥いて、隅々まで洗浄することが望まれます。性器の皮膚は非常に敏感なため、香料や染料、アルコールが含まれていないマイルドな石鹸の使用が推奨されます。洗浄後は、清潔なタオルで水分をしっかりと拭き取り、細菌の繁殖を防ぐために通気性の良い清潔な下着を選んで着用することが効果的です。これらの対策により、恥垢の蓄積を防ぐことができます。

チンカス対策のベストな方法:包茎手術

恥垢(チンカス)対策において、包皮内を常に清潔に保つことは極めて重要です。日常的にシャワーを浴びることが難しい多忙な人や、肥満などの体形の問題で包皮内の洗浄が困難な人にとって、包茎手術は効果的な解決策となります。包茎手術を受けることで、亀頭が包皮に覆われることがほとんどなくなり、結果として恥垢の蓄積が大幅に減少します。これにより、ペニスを清潔に保つことが格段に容易になり、衛生的な状態を維持することが可能になります。この手術は、特に恥垢の蓄積に悩まされている男性にとって、衛生面で大きなメリットをもたらします。

ご家庭での子供の包茎に対する対処方法

多くの場合、生まれたばかりのお子様の包皮は亀頭に密着しており、時間が経過すると自然に離れてきます(通常は生後数年以内)。この自然な過程において、無理に包皮を剥くことは避けるべきです。無理に剥くと、お子様に痛みや腫れ、出血の原因となり得ます。包皮が自然に分離するまでは、包皮の外側のみを清潔に保ち、包皮口や包皮の内側を無理に清掃しようとしないでください。包皮が自然に分離した後には、包皮の内側も洗うことが可能です。この時、優しく包皮を体側に引いて、無刺激の石鹸とぬるま湯を使って洗い、アカを優しく拭き取ってください。子供が6歳ごろになったら、自分で包皮を引き戻し、入浴時に自分の性器を清潔にする方法を教えることが重要です。定期的にこの手順を実行することで、恥垢(チンカス)やその他の感染を防ぎ、衛生的に保つことができます。これにより、子供が健康的な性器の状態を維持するための習慣を身につけることができます。

恥垢(チンカス)のよくあるご質問

Q:恥垢(チンカス)は感染しますか?

A: 恥垢(チンカス)は感染する性質のものではありません。性感染症とは異なり、他人への直接的な感染は起こりません。これは単に性器の皮脂腺や汗腺からの分泌物と古い角質が混ざり合ったものであり、皮膚と皮膚の接触や性行為によって他の人に伝染することはないため、感染症とはみなされていません。恥垢は個人衛生の問題であり、定期的な洗浄によって管理することが推奨されています。

Q:恥垢(チンカス)はどのように診断されますか?

A: 恥垢(チンカス)はその特徴的な外見や臭いにより自己診断が容易な場合が多いです。通常、医療機関での診断が必要とされることは少ないですが、恥垢に気付いた際に不安を感じることは自然な反応です。特に性病を懸念する場合は、専門の医療機関を受診することをお勧めします。

Q:治療後どのくらいで良くなりますか?

A: 恥垢(チンカス)の場合、特定の「治療」というものは通常必要ありませんが、定期的に性器を清潔に保つことが最も効果的な対策です。適切な衛生習慣を実践すれば、恥垢は通常、数日以内に減少または完全に解消されます。性器を毎日洗浄することで、恥垢の蓄積を防ぎ、炎症や不快な臭いを避けることができます。

Q: 恥垢(チンカス)を予防するにはどうすればいいですか?

A: 恥垢(チンカス)の予防には、性器の定期的な洗浄が最も効果的な方法です。日々の衛生習慣として、性器を毎日洗うことを強くお勧めします。これにより、恥垢が蓄積するのを防ぎ、炎症や不快な臭いの発生を最小限に抑えることができます。

Q: 恥垢(チンカス)があってもセックスはできますか?

A: 恥垢(チンカス)は性感染症(STI)ではなく、有害なものでもありませんので、恥垢があるからといって性行為ができないわけではありません。ただし、恥垢自体が不快な臭いや感覚を伴うことがあるため、性行為の前には清潔にすることを推奨します。また、STIの予防として、自身やパートナーの感染状態が不明な場合には、コンドームの使用を強くお勧めします。

まとめ

恥垢(チンカス)は、多くの人に見られる一般的な症状であり、「ちんちんが臭い」といった不快な臭いの原因となることがあります。この状態は性感染症ではなく、感染するものでもありませんので、定期的に性器を清潔に保つことで、痛みや炎症といった問題を解決することが可能です。また、包皮内を衛生的に保つことは日常的な習慣として重要であり、包茎手術を受けることで恥垢の蓄積が少なくなり、更なる衛生面の向上が期待できます。この記事が「ちんちんが臭い」や「チンカス」に悩む方々にとって、有益な情報源となることを願っています

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

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仮性包茎は手術を受けるべきか?科学的に証明された包茎手術のメリット

仮性包茎手術の意義

真性包茎やカントン包茎のように、性行為に際して明確な支障があるわけではない仮性包茎ですが、多くの方々は日常生活において特に不便を感じていないため、手術の必要性については長年議論されてきました。しかしながら、最近の研究により包茎手術がもたらす健康上の利点が科学的に明らかにされています。これにより、かねてからの議論に決着をつけるべき時が来たと筆者は考えています。本稿では、科学的根拠に基づき、仮性包茎の場合でも包茎手術を受けるべき理由を詳しく説明し、そのメリットを解説します。

包茎手術を受けるメリット

包茎手術が持つメリットは、単に見た目の改善に留まらず、心理的な側面からの利点も含まれます。以前には、仮性包茎に関しては手術に対する医学的な必要性が低いとされていた時代もありましたが、近年の科学的研究によりその見解が変わりつつあります。具体的には、仮性包茎の状態でも手術を受けることにより、感染症のリスク低減や衛生的な管理がしやすくなるなど、明確な健康上のメリットが確認されています。

包茎手術のメリット:尖圭コンジローマの感染低下

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマ

包茎手術がヒトパピローマウイルス(HPV)の感染率を顕著に低下させることは、複数の科学的調査により確認されています。HPVは尖圭コンジローマの主要な原因となり、これが引き起こす性感染症は多くの男性にとって大きな悩みとなっています。具体的な研究結果を見てみると、包茎手術を受けた男性群でのHPVによる扁平陰茎病変の発生率はわずか0.7%に対し、手術を受けていない男性群では26.0%という驚くべき数値が報告されています。これは、手術を受けていない場合、HPVへの感染リスクが約40倍高いことを示しており、包茎手術の重要性を強調しています。

出典元:

Male circumcision is associated with a lower prevalence of human papillomavirus-associated penile lesions among Kenyan men

包茎手術のメリット:HIVの感染率を下げる

包茎手術がHIV感染率の低減に寄与するという事実は、近年の科学研究によって明らかにされています。特にアフリカのケニアとウガンダで行われた大規模な臨床試験は、その証拠を示しています。ケニアでの研究では、2,784人の男性を対象にした結果、包茎手術を受けたグループのHIV感染率が受けていないグループに比べて53%も減少していることが確認されました。また、ウガンダの試験では、4,996人の男性を対象にした結果、手術を受けた男性の感染率が48%減少したことが示されています。これらのデータから、包茎手術を受けない男性がHIVに感染するリスクがほぼ2倍になるという強い証拠が得られています。

出典元:

Adult Male Circumcision Reduces Risk of Acquiring HIV

包茎手術のメリット:梅毒の感染率を下げる

梅毒の陰茎潰瘍

国内外で梅毒の感染が再び増加しており、これが公衆衛生上の大きな問題となっている中、包茎手術が梅毒の感染率に及ぼす影響についても注目が集まっています。実際の研究結果によると、包茎手術を受けた男性は、手術を受けていない男性に比べて梅毒に感染するリスクが約40%も低いことが確認されています。このデータは包茎手術が梅毒の予防に有効であることを示めしており、特に梅毒が社会的な課題となっている現在、複数の人と性行為を行う男性は包茎手術を受けることが大きな予防策になると言えます。

出典元:

Male Circumcision Linked to Reduction in Risk of Syphilis

包茎手術のメリット:性器ヘルペスの感染率を下げる

性器ヘルペス

包茎手術が性器ヘルペス(HSV-2)の感染リスクを顕著に減少させるという結果が、研究で明らかになっています。この研究は、3,393人の男性を対象に実施され、包茎手術を受けた男性群ではHSV-2に感染するリスクが約28%低下することが明らかになりました。このデータは、包茎手術が性器ヘルペスの予防に有効であることを強く示唆しています。性器ヘルペスは治療が困難で再発することが多く、感染が生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、この手術による感染率の低下は、多くの男性にとって重要な健康上の利益となります。

出典元:

Male Circumcision Reduces Risk of Genital Herpes and HPV Infection, but Not Syphilis

包茎手術のメリット:淋菌の感染率を下げる

淋病

淋病

淋菌に関しては、包茎手術を受けた男性が包茎手術を受けていない男性に比べて感染リスクが低いという結果が示されています。具体的には、ある研究では包茎手術を受けていない男性は淋菌に感染するリスクが包茎手術を受けている男性より1.6倍発症率が高く、これは包茎手術が感染防御に役立っている可能性を示唆しています​ 。

※クラミジアに関しては、包茎手術がクラミジア感染のリスクに有意な影響を与えるという明確な証拠は見つかっていません。

出典元:

Circumcision and STD in the United States: cross sectional and cohort analyses

包茎手術のメリット:幅広い性感染症のリスク低減

包茎手術は、HPV、HIV、梅毒、ヘルペスウィルス、淋菌などの主要な性感染症の感染率を下げるだけでなく、トリコモナス症、マイコプラズマ感染症、軟性下疳などあまり聞きなれない性感染症(STD, STI)の感染率が、手術を受けた男性では顕著に低いことが明らかになっています。これは、包茎手術が性器の衛生状態を向上させることにより、病原体が体内に侵入するリスクや病原体がペニスで増殖されるリスクを減少させるためです

包茎手術のメリット:尿路感染症の感染率を下げる

研究によると、成人男性においても包茎手術を受けた場合と受けていない場合とでは、性病ではない尿路感染症(UTI)の発症率にも差があることが示されています。包茎手術を受けた男性は包茎手術を受けていない男性に比べて尿路感染症のリスクが低いと報告されています。特に、包茎手術は生涯にわたって尿路感染症のリスクを3.4倍減少させるとされ、成人期でもその保護効果が続くことが示されています。これらの研究結果は、包茎手術が成人男性においても尿路感染症の予防に有効であることを示唆しており、特に尿路感染症を繰り返し経験するリスクが高い男性において、包茎手術の検討が推奨される場合があります。

包茎手術のメリット:亀頭炎包皮炎の減少

包茎手術は陰茎の炎症、特にカンジダ等よる亀頭炎と包皮炎のリスクを減少させる効果があるとされています。包茎手術を受けていない男性ではこれらの炎症がより一般的で、包茎手術を受けていない男性は包茎手術を受けた男性に比べて炎症の発生率が2倍高いと報告されています。

包茎手術のメリット:包皮損傷リスクの軽減

包茎手術を受けた男性は、性行為中に包皮が傷つくリスクが明らかに減少します。この手術によって包皮の一部が除去されるため、包皮の面積が物理的に減少し、性行為中に生じる摩擦やその他の物理的影響による小さな傷や裂け目が少なくなります。特に、内板と呼ばれる亀頭下の包皮部分とお腹側の包皮の折り返し部分は、包茎の男性にとって損傷を受けやすい部位ですが、手術によりこの部分が切除されることで、該当部位の損傷による不快感や出血のリスクから解消されます。

包茎手術のメリット:陰茎がんのリスクを削減

様々な研究が示すところによると、包茎手術は陰茎がんの発生率を顕著に低下させる効果があることが確認されています。例えば、イスラエルではユダヤ教徒の伝統に従い、ほぼ全ての男性が新生児期に包茎手術を受けています。この結果、同国における陰茎がんの発生率は非常に低く、10万人当たり0.1人という数値が報告されています。これに対し、包茎手術を行わない習慣のある国々では、このがんの発生率が10倍以上高くなることが観察されています。これは、包茎手術がHPV(ヒトパピローマウイルス)感染のリスクを減少させることによるものと考えられます。

出典元:

The Strong Protective Effect of Circumcision against Cancer of the Penis

包茎手術のメリット:前立腺がんリスクの低減の可能性

包茎手術が前立腺がんの発生率に与える影響についての研究が注目を集めています。具体的には、包茎手術を受けた男性が手術を受けていない男性に比べて、前立腺がんの発生率が1.6倍から2.0倍低いことが示されています。この結果は、包茎手術が性感染症のリスクを減少させることによって、間接的に前立腺がんのリスクも低下させる可能性があることを示唆しています。ただし、この分野の研究結果はまだ一部で矛盾しており、確固たる結論を出すにはさらなる詳細な研究が求められます。

出典元:

Circumcision - Prostate Cancer

包茎手術のメリット:パートナーの子宮頸がんリスクの低減

包茎手術が男性のパートナーに及ぼす健康効果の一つとして、子宮頸がんの発症率の低下があります。研究によれば、包茎手術を受けた男性の性的パートナーは、手術を受けていない男性のパートナーに比べて子宮頸がんのリスクが著しく低いとされています。特に、性的に活動的な男性のパートナーにおいて、包茎手術が子宮頸がんのリスクを約58%も減少させる可能性が指摘されています。このリスク減少は主に、包茎手術が男性のヒトパピローマウイルス(HPV)感染率を下げることから来るものです。HPVは子宮頸がんの主要な原因の一つであり、手術によってこのウイルスの感染が抑制されることが、女性のがんリスクを低減する効果をもたらします。この点を踏まえ、包茎手術は単に男性自身の健康だけでなく、パートナーの健康保護にも寄与することが明らかになっています。

出典元:

Circumcision cuts cervical cancer rates

まとめ

この記事を通じて、包茎手術が性感染症やがんのリスクを低減するという医学的な根拠を詳しく説明しました。包茎手術は、外見の改善だけではなく、健康上の多大な利益をもたらすことが科学的データによって支持されています。仮性包茎の男性が手術を選択する際には、感染症のリスク減少という顕著なメリットを考慮することが極めて重要です。このブログ記事は、包茎手術の利益を具体的に明示することで、包茎に悩む多くの方々が納得のいく治療選択を行うための参考情報を提供することを目的としました。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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【アメリカ人が包茎治療(割礼)を受ける合理的な理由】割礼の歴史

 

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2024/04/11

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【アメリカ人が包茎治療(割礼)を受ける合理的な理由】割礼の歴史

米国人が割礼を受ける理由

アメリカ合衆国では、男性の実に80%以上が割礼を受けており、これはいわゆる包茎手術に相当します。驚くべきこの高い割合の背後には、どのような理由があるのでしょうか?本記事では、割礼がどのようにして医療行為として根付いたのか、その歴史的背景を紐解きつつ、現代社会における世界の包茎手術の普及とその社会的な意義に焦点を当てて解説します。

割礼とは

割礼は、男性の包皮を部分的に切除する手術です。日本では一般的には「包茎手術」と呼ばれている手術との同じ意味です。この慣習は古代から存在しており、多くの文化や宗教において重要な役割を果たしています。特にユダヤ教とイスラム教では、宗教的な儀式として行われています。割礼の語源はラテン語「circumcidere」(「周りを切る」を意味する)に由来し、英語ではcircumcisionと言います。割礼は衛生的、医学的な理由や、宗教的、文化的な信念に基づいて行われることが多いです。

包茎手術(割礼)の歴史

割礼(包茎手術)は古代文化や宗教的な儀式として広く行われ、非常に古い外科手術の一つとされています。考古学的な証拠によれば、割礼の習慣は少なくとも紀元前6000年頃の古代エジプトにまで遡ることが示されています。古代エジプトのマスタバ(墓)には、紀元前2400年頃の割礼の描写がある壁画が見られ、これは割礼に関する最古の文書的証拠とされています。その他、アフリカのサハラ地域や東部、中央アフリカなどでも、割礼が文化的な儀式や成人の通過儀礼として古くから行われていたことが推測されています。

古代に割礼を行われていた理由

割礼の具体的な起源は明確には特定されていませんが、多くの専門家は、古代において病気の概念がまだ発展していない時代に、性病予防や衛生的な側面を考慮して割礼が実施され始めたと考えています。この医学的・衛生的な側面は、割礼がなぜ古代社会で行われるようになったのかを理解する鍵となる要素です。その後、文化や宗教によって、割礼にはさらに多様な意味が与えられました。社会的、宗教的な通過儀礼として、また悪霊を避けるための儀式としての側面も加わり、割礼は単なる健康上の行為を超えた、文化的・精神的な価値を持つものへと進化しました。

現代において割礼を行われる理由

現代において幼児期に割礼(包茎手術)を行う理由いくつかあります。これらの理由は文化的、宗教的、医学的など、様々な背景に基づいています。
■宗教的・文化的理由:
割礼はユダヤ教やイスラム教などの宗教的儀式として古くから行われてきました。これらの宗教では、割礼は信仰の表明や、伝統的な儀式の一部として重要な意味を持ちます。国民の大半がユダヤ教徒であるイスラエルやサウジアラビア、イラン、イラク、エジプトなどの多くのイスラム教徒が多い国々ではほぼ100%の男性が包茎手術(割礼)を受けているとされています。
■医学的理由
医学的な観点からは、幼児期の割礼にはいくつかの健康上の利点があるとされています。たとえば、割礼は尿路感染症のリスクを減らすと言われています。また、性器周辺の衛生を容易にし、後に成人になった際の性感染症(STD)のリスクを減少させる可能性があるとも考えられています。
■衛生的理由
亀頭と包皮の間に細菌や病原体が溜まることを防ぐため、幼児期に割礼を行うことが推奨されることもあります。包皮があると、清潔を保つのが難しく、感染症にかかりやすくなる可能性があります。
■将来的な合併症の予防
成人になってからの割礼(包茎手術)は、より痛みが伴い、合併症のリスクが高くなることがあります。幼児期に行うことで、手術が簡単で回復も早く、将来的な医療的合併症のリスクを低減することができるとされています。

米国における包茎手術(割礼)の普及とその背景

米国では、驚くべきことに男性の80%以上が包茎手術、すなわち割礼を受けています。このように高い割合で割礼が行われる背景には、次のような複数の要因が挙げられます。
■医学的利点への信念
米国の医療界、特にアメリカ小児科学会(AAP)や疾病予防管理センター(CDC)などの保健機関は、割礼がもたらす健康上の利益に注目しています。具体的には、割礼が尿路感染症のリスクを減らし、性感染症(STD)の予防に一定の効果があるとされています。さらに、包皮癌やペニス癌のリスクの減少にも寄与すると考えられています。
■衛生的な理由
米国においては、割礼により性器の衛生状態が改善し、感染症のリスクが低減されるという考えが広く支持されています。特に、包皮による細菌の蓄積を防ぐことで、衛生面での利点が得られるとされています。
■社会的・文化的な慣習
米国では割礼が一般的な慣習となっており、多くの家庭では男児に対して行われるのが一般的です。米国で割礼が一般的になった歴史的背景には複数の要因がありますが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、割礼は衛生上の利点があると見なされ、広く普及しました。また、この時期には、割礼が性病予防や性的に抑制的な効果があるという信念もありました。20世紀中頃には、多くの医師が新生児への割礼を標準的な健康管理の一環として推奨し始めました。これらの要因が組み合わさり、米国における割礼率が高くなる背景となりました。現代では割礼が「普通である」という観念が、割礼を受ける理由の一つとなっています。
■親の選択
米国において、多くの親たちは子どもの健康と将来を考慮し、割礼を選択することが一般的です。この選択は、子どもの尿路感染症リスクの低減や性感染症の予防など、割礼に関連する健康上のメリットを重視することから生まれます。さらに、親自身が割礼を受けている場合、子供にも同様の処置を施すことが多いとされています。これは、家族の伝統や文化的慣習、あるいは「親子の一体感」を重んじる意識からくるものです。このように、親の選択は単に医療的な理由に限らず、文化的な背景や個人的な経験に深く根ざしたものとなっており、それが米国における高い割礼率の一因となっています。

CDCと米国小児科学会の公式見解

米国では下記の2つの主要な保健機関における包茎手術(割礼)の推奨について公式見解を発表しています。
■アメリカ疾病予防管理センター(CDC)
CDCは、日本の厚生労働省の健康・生活衛生局のあたる米国の保健機関であり、割礼がHIV、ヒトパピローマウイルス(HPV)、他の性感染症(STI)のリスクを低減し、尿路感染症の発症率を減らす可能性があるも指摘しています。また、CDCは割礼がペニス癌や子宮頸がんのリスクを減少させる可能性があるとも述べています。CDCは、新生児期の割礼を推奨しています
参照元:
Global Health: Science and Practice)
CDC Stacks

■米国小児科学会(AAP)
AAPは、割礼が提供する予防および公衆衛生上の利点を認めてます。しかし、当然ながら、親が自分の宗教的、文化的、個人的好みに基づいて健康上の利点とリスクを慎重に考慮すべきだとも述べています。

米国以外に特に割礼を推進している国

割礼を国の機関が推奨している国としては、特にアフリカの東部および南部の13か国が挙げられます。これらの国では、HIV感染のリスクを減らすための一環として、割礼プログラムが実施されています。プログラムの支援は、米国疾病予防管理センター(CDC)などの組織から提供されており、2017年から2021年の間には、これらの国々で約850万回以上の割礼が実施されました。このようなプログラムは、HIV感染予防戦略の一環として国際的に認知され、推奨されている取り組みです。

まとめ

米国における政策や意思決定は、常に合理性、科学的根拠、そして公共の利益を重視して行われてきました。この原則は、経済、医療、教育、国防といった幅広い分野に適用されており、特に医療分野では、疫学的データや科学的研究を基にした保健政策の策定が重要視されています。このような背景の中、アメリカの厚生労働省に相当する疾病予防管理センター(CDC)が包茎手術(割礼)の実施を推奨していることは、注目に値する事実です。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。男性器を問わず、多くの性器の美容外科手術を行っている。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

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2020/03/04

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