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投稿日:2024/06/20
(最終更新日:2024/06/21)

不潔にしていると陰茎がんになるという事実。包茎手術で予防可能

陰茎癌と包茎の関係

発展途上国や衛生状態の悪い地域で陰茎がんの発症率が高いのは、紛れもない事実です。これは包茎手術を受けていない場合、包皮内に汚れや細菌が溜まりやすく、不衛生な状態が続くためです。こうした不衛生な環境が、陰茎がんの発症に深く関わっています。不潔な状態が陰茎がんのリスクを増加させるという事実は、多くの男性にとって衝撃的なものです。しかし、包茎手術を行うことで、このリスクを大幅に低減することが可能です。この記事では、陰茎の衛生管理、包茎手術の必要性、そして陰茎がんとの関連性について詳述します。特に、陰茎がんの予防策としての包茎手術の有効性についても取り上げ、実際の手術方法やその利点についても解説します。

陰茎がんになりやすい要因

陰茎がんの発症にはいくつかのリスク要因が関与しています。これらの要因は、複数の研究によって明らかにされています。主要な要因としては、包皮の慢性的な炎症およびヒトパピローマウイルス(HPV)感染が挙げられます。

■慢性的な炎症

ペニスの慢性的な炎症は、陰茎がんのリスクを高めることが明らかになっています。その一例として、硬化性萎縮性苔癬(硬化性苔癬)が挙げられます。硬化性萎縮性苔癬は原因不明の慢性皮膚疾患であり、皮膚が硬く、白く変色し、瘢痕化することがあります。研究によると、すべての陰茎癌のうち約1/3から1/2は硬化性萎縮性苔癬と関連しているとされており、長期間の炎症が細胞の異常増殖を引き起こし、陰茎がん(扁平上皮癌)のリスクを増加させます​ ​。

また、亀頭包皮炎や性病など、繰り返される炎症や感染も陰茎がんのリスクを高めることが知られています。これらの状態は、包皮内の細胞に慢性的なダメージを与え、癌化のリスクを増大させます。

■ヒトパピローマウイルス(HPV)感染

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染は陰茎がんの主要な原因の一つであり、特にHPV-16型や18型が強く関連しています。ヒトパピローマウイルスは性行為を通じて感染し、陰茎の細胞に遺伝的変異を引き起こし、癌の発生を促進します。ヒトパピローマウイルス感染は前癌病変である陰茎上皮内腫瘍(PeIN)を引き起こすことがあり、これが進行して陰茎がんに発展することがあります​ ​。

ヒトパピローマウイルス感染によって発症する尖圭コンジローマは、ペニスや亀頭に小さなブツブツができる症状として現れます。この状態は見た目の問題だけでなく、陰茎がんのリスクを高めることも知られています。特に免疫力が低下している場合、HPV感染が持続しやすく、癌のリスクがさらに増加します​。

出典元:Cancer Research UK

慢性炎症とHPVが原因で発生する陰茎上皮内腫瘍

陰茎がんのリスク要因には、前癌病変とされる陰茎上皮内腫瘍(PeIN)も含まれます。陰茎上皮内腫瘍は、陰茎の表皮内に限局する前癌性病変であり、未治療の場合、浸潤性の陰茎癌に進行する可能性があります。ここでは、陰茎上皮内腫瘍のリスク要因、分類、症状について詳しく説明します。

■陰茎上皮内腫瘍のリスク要因

陰茎上皮内腫瘍(PeIN)は、陰茎癌と同様に主に慢性炎症とヒトパピローマウイルス(HPV)感染が関与しています。これらの要因が陰茎の細胞に異常な増殖を引き起こし、癌の発生を促進します。

■陰茎上皮内腫瘍の分類

陰茎上皮内腫瘍は以下の2つに分類されます:

HPV関連(HPV-associated PeIN):主にHPV-16型や18型によって引き起こされ、病変はしばしば多発性です。HPVは性行為を通じて感染し、陰茎の細胞に遺伝的変異を引き起こします。

非HPV関連(differentiated PeIN):HPV感染とは無関係に発生し、主に硬化性萎縮性苔癬(LS)やその他の慢性炎症が関与しています。LSは原因不明の慢性皮膚疾患であり、長期間の炎症が細胞の異常増殖を引き起こします。

■陰茎上皮内腫瘍の症状

陰茎上皮内腫瘍の症状は、一般的な陰茎がんの症状と比較して目立たないことが多いです。以下のような症状が見られることがあります:

  • 皮膚の変色(赤や白の斑点)
  • 痛みやかゆみ
  • 包皮や亀頭の表面が粗くなる
  • 隆起や潰瘍形成

これらの症状は初期段階では目立たないため、早期発見と治療が、浸潤性の陰茎がんへの進行を防ぐ鍵となります。

陰茎がんと衛生状態の関係

陰茎癌

陰茎がんの発生率は、衛生状態と密接に関連しています。複数の研究が示すように、衛生状態の向上は陰茎がんのリスクを低減させる重要な要因となっています。先進国では、一般的に高いレベルの個人衛生が維持されており、定期的な医療チェックが行われています。これにより、陰茎がんのリスクが著しく低減されています。

米国のデータによると、陰茎癌の年齢調整発生率は約0.38人/10万人で、非常に低い水準にあります。これに対し、発展途上国では衛生状態が悪く、陰茎がんの発生率が2〜3倍に達することがあります。例えば、ブラジルの一部地域では、陰茎がんの発生率が3.3人/10万人に達することが報告されています。

衛生状態の改善とがんリスクの低下

衛生状態の改善は、陰茎がんのリスク要因である慢性炎症とヒトパピローマウイルス(HPV)感染のリスクを大幅に低減させる効果があります。慢性的な炎症やHPV感染は陰茎がんの主要なリスク要因であり、これらのリスクを管理するために適切な衛生管理が重要です。

■慢性炎症のリスク低減

包皮下に汚れや細菌が蓄積すると、慢性的な炎症が発生しやすくなります。この炎症は、長期間続くと細胞の異常な増殖を引き起こし、陰茎がんのリスクを高める可能性があります。適切な衛生管理を行うことで、これらの炎症を予防し、健康を維持することができます。

■HPV感染のリスク低減

HPVは性行為を通じて感染し、陰茎の細胞に遺伝的変異を引き起こしてがんの発生を促進します。特にHPV-16型や18型は陰茎がんの主要な原因とされています。衛生状態の向上は、これらの感染リスクを低減し、陰茎がんの予防に寄与します。定期的な洗浄と乾燥、性行為前後の適切なケアは、HPV感染のリスクを大幅に減少させます。

包茎が慢性炎症やHPV感染を引き起こす事実

■包茎による慢性炎症のリスク

包茎、特に仮性包茎を含むすべてのタイプにおいて、過剰な包皮が包皮内に慢性炎症を引き起こしやすいという事実があります。過剰な包皮は、尿や精液、垢が蓄積しやすい環境を作り出し、不衛生な状態が続くことで慢性的な炎症が発生しやすくなります。これにより、亀頭包皮炎やその他の感染症が繰り返され、長期的には組織の損傷や癌のリスクが増加する可能性があります。

■包茎とHPV感染のリスク

包茎がヒトパピローマウイルス(HPV)感染のリスクを高めるというのは、紛れもない事実です。包皮の内側は湿気が多く、不衛生になりやすいため、HPVなどのウイルスが繁殖しやすい環境を提供します。HPVは性行為を通じて感染し、陰茎の細胞に変異を引き起こし、陰茎がんの発生を促進することが知られています。特にHPV-16型や18型は、陰茎がんの主要な原因とされています。

包茎手術の効果

■慢性炎症への効果

包茎手術は、陰茎がんの発生リスクを大幅に低減する効果があることが知られています。手術により包皮が取り除かれることで、尿や分泌物の蓄積が減少し、これにより慢性的な炎症のリスクが軽減されます。包茎は陰茎がんの主要なリスク要因の一つであり、包茎手術を受けることでこのリスクが大幅に低減されることが確認されています​。陰茎がんの発生率は衛生状態、包茎手術の有無、医療機関へのアクセスのし易さなどの要因に強く影響されます。先進国では、これらの要因が整備されているため、陰茎がんの発生率が低い傾向にあります​ 。これらの知見は、衛生状態の改善と包茎手術の実施が陰茎がんの予防に有効であることを示しています。

■HPV感染の低下

包茎手術を受けることで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染率が低下することも明らかです。HPVは性行為を通じて感染し、陰茎がんの主要な原因の一つとされています。特にHPV-16型や18型は高リスクであり、包茎手術により包皮が取り除かれることで、ウイルスが繁殖しやすい環境がなくなります​。これにより、HPV感染のリスクが減少し、長期的には陰茎がんの予防に寄与します。

陰茎癌のさらなるリスク要因

陰茎癌のリスクは慢性炎症が要因であることはこの記事を通じてわかったと思います。この観点から、ペニスの慢性炎症を引き起こし、陰茎がんのリスクを高める要因はまだあります。以下に例示します。

■慢性炎症と性感染症(STD)

陰茎癌のリスクは、慢性的な炎症が要因であることは明らかです。陰茎の慢性炎症を引き起こし、癌のリスクを高める要因には、いくつかの性感染症も含まれます。繰り返す性感染症(STD)は炎症を引き起こし、陰茎癌のリスクファクターとなります。特に淋病やクラミジアの再感染は、陰茎の細胞に慢性的な炎症を引き起こし、癌のリスクを増加させます。また、ヘルペスウイルスの再発も慢性的な炎症をもたらし、癌のリスクを高めるとされています​ 。

出典元:

STIs and Cancer

■喫煙

喫煙は、全身のがんリスクを高めることが知られていますが、これは喫煙により臓器の血流の悪化や免疫反応の低下だけではなく、喫煙が各臓器に慢性的な炎症を引き起こし、細胞の異常増殖が促進されるからだとも言われています。慢性炎症があらゆる癌のリスクを高めるのです。

まとめ

包茎手術が陰茎がんのリスクを減らす効果は明確です。イスラエルのユダヤ人男性は宗教的理由から全員が包茎手術を受けますが、このグループが世界で最も低い陰茎がんの発生率を示している事実が、その有効性を裏付けています​。陰茎がんのリスクを減らすためには、定期的な医療チェックや適切な衛生管理が不可欠です。しかし、肥満の方は包皮内を清潔に保つことが難しく、これがリスク要因となります。また、包皮が生まれつき薄く、頻繁に切れてしまうことで慢性的な炎症が起こる場合も、陰茎がんのリスクが高まります​。

包茎手術は、これらのリスク要因に対処し、陰茎がんの予防に有効な手段とされています。特に、HPV感染や慢性的な炎症を防ぐために強く推奨されます。この記事が、陰茎がんと包茎の関係についての理解を深める助けとなれば幸いです。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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