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投稿日:2024/07/04
(最終更新日:2024/07/04)

風俗でのフェラもドキシペップで安心!?新しい性病予防方法

性病じゃなくて一安心

現代社会において性の多様性が広がり、オーラルセックス(フェラチオ・クンニ)も一般的な性行為として認識されるようになりました。しかし、その一方で、性病(性感染症:STD)の蔓延も深刻化しています。日本においても、過去10年間で淋菌(淋病)の感染者数は約2倍、梅毒感染者数は3倍以上に増加しており、この増加傾向は世界的にも同様です。こうした状況を受け、性病予防の新たな手法が求められています。

そこで注目されているのが「ドキシペップ(Doxy PEP)」という予防法です。この方法は、性病予防における革新的なアプローチとして期待されており、既に米国などの一部の国では国をあげて推奨しています。ドキシペップは、無防備な性行為後にドキシサイクリンを1回服用することで、クラミジア、梅毒、淋病などの細菌性性感染症の発症を防ぐ方法です。これにより、風俗やよく知らない人とのフェラチオやディープキスなどによるリスクも大幅に低減することが可能となります。

本記事では、ドキシペップの効果、使用方法、そしてその科学的根拠について詳しく解説します。性病予防における新たな希望として、多くの方々に知っていただきたい重要な情報です。

細菌性性感染症が増えている背景

淋菌、クラミジア、梅毒はいずれも細菌性の性感染症(STD)であり、これらはオーラルセックスによっても感染することが特徴です。これに対して、HIVは主に膣性交やアナルセックスを介して感染します。細菌性性感染症がオーラルセックスで感染する理由の一つは、これらの細菌が喉に生息する点にあります。

現代の日本の風俗業界では、フェラチオなどのオーラルセックスを通じて、感染者の喉からペニスに感染するケースが非常に多いとされています。風俗では膣性交の際にはコンドームの使用が一般的である一方、オーラルセックスでは無防備で行われることが多いのが実情です。これは風俗業界に限らず、一般の性行為においても同様であり、膣性交ではコンドームを使用しながらも、オーラルセックスでは保護を怠る傾向があります。このような行動パターンが、細菌性性感染症(淋菌、クラミジア、梅毒)の増加に寄与していると言えます。

手マンでも梅毒

出典元:東京都福祉局

ドキシペップ(Doxy PEP)とは

ドキシペップ(Doxy PEP)は、Doxycycline Post-Exposure Prophylaxisの略で、「ドキシサイクリンによる曝露後予防」を意味します。ドキシペップは、クラミジア、梅毒、淋病などの細菌性性感染症(STI, STD)を予防するための新しいアプローチです。この方法は、コンドーム非装着などの無防備な性交後24〜72時間以内に200mgのドキシサイクリンを服用することで、これらの性病の発症や感染を効果的に防ぐことができます。

細菌性性感染症には現在ワクチンが存在せず、多くの場合、無症状で進行するために早期発見が難しく、特に梅毒は治療が困難なケースも少なくありません。しかし、ドキシサイクリンを一回服用するだけで、細菌性性感染症(クラミジア、梅毒、淋病)のリスクを大幅に減少させることができるという研究結果が報告されています。この方法は、性感染症予防の新たな希望となっています。

ちなみに、ドキシサイクリンは日本では「ビブラマイシン」という商品名で処方されています。

ドキシサイクリン(ビブラマイシン🄬)とは

ドキシサイクリン(Doxycycline)は1960年代から使用されている広域スペクトルの抗生物質で、多くの細菌性感染症の治療に利用されています。最近になって、この薬が性病予防のための曝露後予防(PEP)として注目を集めるようになった背景にはいくつかの理由があります。

まず、世界的に淋病、クラミジア、梅毒などの性感染症(STD, STI)の増加が深刻化しており、これらの感染症に対する新しい予防策が必要とされています。HIV予防のための曝露前予防(PrEP)の成功は、他の性感染症に対する同様の予防策の研究を促進しました。このような状況の中で、比較的安価で、長年にわたり様々な感染症の治療に使用され、その安全性が確認されているドキシサイクリンが再び脚光を浴びました。

さらに、ドキシサイクリン(ビブラマイシン®)は多くの国で広く利用可能で、アクセスしやすいという利点があります。近年の臨床試験では、ドキシサイクリンのPEPとしての有効性が示され、これが広く注目を集める結果となりました。これにより、風俗業界や一般の性的活動においても、性病予防のための新たな手段として期待されています。

ビブラマイシン

ドキシペップの方法と効果

■ドキシペップの方法

ドキシペップは、無防備な性交後72時間以内(できれば24時間以内)に200mgのドキシサイクリン(ビブラマイシン®)を1回服用するだけのシンプルな方法です。

■ドキシペップの効果

ドキシペップの効果については、世界各国で実施された3つの大規模なランダム化比較試験によって、その有効性が証明されています。これらの試験において、性行為後72時間以内に200mgのドキシサイクリンを服用することで、以下の結果が得られました。

・梅毒感染が70%以上減少(90%近いテータもあり)

・クラミジア感染が70%以上減少(90%近いテータもあり)

・淋菌感染が約50%減少

これらのデータは、ドキシペップが細菌性性感染症の予防において非常に効果的であることを示しています。

出典元:

CDC Clinical Guidelines on the Use of Doxycycline Postexposure Prophylaxis for Bacterial Sexually Transmitted Infection Prevention, United States, 2024

ドキシサイクリン(ビブラマイシン🄬)の基本情報

ドキシサイクリンは広域テトラサイクリン系抗菌薬で、吸収率が高く、忍容性(副作用が少ない)にも優れています。その半減期は約12時間です。主な副作用には、食欲不振や吐き気などの胃腸消化器症状が挙げられますが、ドキシペップでは1回の服用だけですので、副作用で長い間苦痛を感じることはないでしょう。

■ドキシサイクリンの適応と使用

ドキシサイクリンは、ドキシペップ(Doxy PEP)としての使用以外にも、クラミジア感染症の治療に推奨されています。また、重度のペニシリンアレルギーを持つ非妊娠患者や、ペニシリンが入手できない場合の梅毒の代替治療薬としても使用されます。抗菌薬耐性の上昇により、淋病の治療薬としては推奨されませんが、米国では依然として多くの淋菌に対して有効です。

■ドキシサイクリン(ビブラマイシン®)の特徴

腎機能への影響が少ない:ドキシサイクリンは、同じテトラサイクリン系の薬剤の中でも耐性菌が少なく、腎機能に関わらず用量調整が不要です。

クラミジア治療:クラミジアに対して非常に高い効果を示しており、臨床試験では有効率が90%を超えています。ただし、クラミジア治療においては、14日間の投与期間が必要です。このため、1回の服用で済むジスロマックが第一選択薬となっています。

飲むタイミングに柔軟性:食事の影響を受けにくいため、服用のタイミングに決まりはありません。

ビブラマイシン服用時の重要なポイント

ビブラマイシン(ドキシサイクリン)の効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを最小限に抑えるためには、いくつかの重要な注意点があります。これらの指示に従うことで、安全かつ効果的な治療が可能となります。

■飲酒を控える

ビブラマイシンを服用中は、アルコールの摂取を避けることが推奨されます。アルコールは肝臓で代謝されるため、同じく肝臓で代謝されるビブラマイシンとの併用は、薬の効果を変動させる可能性があります。具体的には、アルコールがビブラマイシンの代謝を遅延させ、副作用のリスクを高める可能性があります。また、飲酒は免疫力を低下させるため、感染中の体調をさらに悪化させる恐れがあります。

■乳製品を避ける

ビブラマイシンの服用前後2時間は、乳製品の摂取を控えてください。乳製品に含まれるカルシウムがビブラマイシンと結合し、薬の吸収を妨げることがあります。これにより、治療効果が減少する可能性があります。牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品は、服用のタイミングに注意して摂取してください。

■適切な使用を心がける

ビブラマイシンなどの抗生物質は、必要以上に使用しないように注意が必要です。無駄な使用は、薬剤耐性菌の発生を招き、将来的に治療が困難になるリスクがあります。これにより、治療が遅れるだけでなく、将来的に使用できる抗生物質の選択肢が限られてしまう可能性があります。

ビブラマイシンの服用と飲み合わせに関する注意事項

ビブラマイシン(ドキシサイクリン)は、全ての人が服用できるわけではありません。健康状態や体質によっては、使用に注意が必要な場合があります。以下に、ビブラマイシンを服用できない人や、飲み合わせに関する注意点をまとめました。

■ビブラマイシンを服用できない人や注意が必要な人

成分に過敏症がある人:ビブラマイシンやテトラサイクリン系抗生物質に過敏症の既往歴がある人は服用を避ける必要があります。

肝機能障害のある人:肝臓の機能が低下している場合、ビブラマイシンの代謝が遅れるため、服用には注意が必要です。

妊婦・授乳婦:妊娠中や授乳中の女性は、胎児や乳児への影響を考慮し、医師と相談の上で使用を検討する必要があります。

高齢者:高齢者は、副作用のリスクが高いため、慎重な管理が求められます。

■飲み合わせに関する注意

併用禁忌:現在のところ、ビブラマイシンとの併用が認められない薬は報告されていません。

併用に注意が必要な薬:

カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄剤、ビスマス塩:これらの成分はビブラマイシンの吸収を妨げる可能性があります。

抗凝血剤:ビブラマイシンとの併用により、抗凝血作用が強まることがあります。

カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン、バルビツール酸誘導体:これらの薬はビブラマイシンの代謝を促進し、効果を減少させる可能性があります。

スルホニル尿素系血糖降下薬:併用により、血糖降下作用が増強されることがあります。

経口避妊薬:ビブラマイシンと併用すると、避妊効果が弱まる可能性があります。月経トラブルの治療にも使用されることがあるため、併用を検討する際は医師に相談してください。

緊急避妊薬(アフターピル):特に問題は報告されていませんが、使用前に医師に相談することが推奨されます。

ビブラマイシンの副作用

ビブラマイシン(ドキシサイクリン)の服用には、いくつかの副作用が伴う可能性があります。主な副作用として、食欲不振、胸やけ、吐き気、嘔吐などの胃腸消化器症状が挙げられます。また、日光に対する感受性が増加し、深刻な日焼け様の反応を引き起こす可能性もあります。

副作用の発現割合は約11%と報告されており、その中でも胃腸消化器症状による副作用がほとんどで、約10%の割合で発生しております。これらの副作用は、薬の使用を中止することでほとんどの場合、消失します。

リパスGの第一人者:元神賢太

まとめ

多くの方が、性行為において膣性交の直前にコンドームを装着すれば性病の感染を防げると考えています。しかし、これは大きな誤解です。実際には、フェラチオやクンニリングスといったオーラルセックスでも性病(性感染症:STD)は感染します。特に梅毒は、ディープキスや手マン(指による女性器の愛撫)でも感染するリスクがあります。梅毒の感染は、日本国内では風俗産業に関わっていない若い女性を中心に急増しており、各自治体も感染予防のための啓発活動に力を入れています。

こうした状況下で、今回紹介したドキシペップは非常に有効な予防策となります。風俗業従事者だけでなく、性的接触を持った後に不安を持つすべての方にとって、性行為後24時間以内にビブラマイシンを摂取することが推奨されます。これにより、性感染症のリスクを大幅に低減することができます。

この記事が、読者の皆様の性知識向上と性病予防に役立つことを願っています。性行為におけるリスクを正しく理解し、適切な予防策を講じることで、安全で健康な性生活を維持していきましょう。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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