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ペイロニー病(陰茎湾曲症)とは?

更新日:2025/09/27

公開日:2025/07/25

ペイロニー病( ペロニー病: Peyronie’s disease)は、成人男性の陰茎が後天的に湾曲してしまう疾患です。「陰茎硬化症」とも呼ばれ、陰茎内部の組織(陰茎海綿体白膜)の線維化によって硬い瘢痕性のプラーク(しこり)が形成され、勃起時に陰茎が曲がったり痛みを生じたりします。この病変は良性(がんではない)ですが進行性であり、放置すると徐々に弯曲が強くなることがあります。

陰茎の曲がりによって性交が困難になったり、排尿に支障を来したりするため、患者の生活の質(QOL)に大きく影響します。ペイロニー病は成人男性の約7~10%にみられるとも報告されており、決して稀ではありません。特に40歳以降の中高年に発症が多く、高齢になるほど頻度が上昇します。

一方で先天的に陰茎が曲がっている「先天性陰茎湾曲症」とは異なる疾患で、ペイロニー病は思春期以降に発症する後天性のものです。

原因

ペイロニー病の明確な原因は解明されていません。最も有力な説は、性交時などに陰茎に加わる反復的な外傷(マイクロトラウマ)による微小出血と瘢痕化です。傷の治癒過程でコラーゲンが過剰沈着し、白膜内に硬いプラークが形成されてしまうと考えられます。

また、ペイロニー病は手のひらの腱膜が硬化収縮するデュピュイトラン拘縮(掌筋膜繊維症)と病態が類似しており、実際にペイロニー病患者の30~40%がデュピュイトラン拘縮を併発するとの報告もあります。

このことから、線維性瘢痕を形成しやすい体質や遺伝的素因が関与している可能性があります。さらに、危険因子として全身の様々な要因との関連が指摘されています。糖尿病・高血圧・高脂血症といった生活習慣病や喫煙習慣はペイロニー病のリスクを高める可能性があります。

加齢そのものも発症と深く関係し、加えて肥満、虚血性心疾患など循環器系の病気、テストステロン低下(男性ホルモン分泌低下)、さらには一部自己免疫疾患や遺伝的要因も発症に関与する可能性が議論されています。

前立腺がんの術後など、生殖器への手術や医療処置をきっかけに発症する例も報告されています。一方で明らかな外傷や既往がなくても発症することがあり、多因子的な要因が重なって発症する疾患と考えられます。

参照元: male-urology.jp

ペイロニー病の症状

ペイロニー病の代表的な症状は、陰茎の変形(弯曲変形)と勃起時の痛みです。陰茎を触診すると内部に硬いしこり(プラーク)が触れられることが多く、特に勃起時にはその部分に牽引されるように陰茎が曲がります。曲がる方向はプラークの位置によって異なりますが、一般には陰茎背側(上側)にプラークができることが多く、その場合は陰茎が上方に弯曲します。

また側方や下側に曲がる例もあります。弯曲の程度は軽度(数十度以内)から重度(性交が困難になるほどの90度近いもの)まで様々です。痛みは主に勃起時に感じますが、活動期には非勃起時でも違和感や鈍痛を訴えることがあります。

痛みは炎症に伴う症状であり、発症初期の活動期に強く、その後徐々に治まる傾向があります。勃起不全(ED)もペイロニー病患者にしばしば合併します。陰茎が曲がること自体が挿入障害となり性的機能を妨げるほか、プラークが陰茎内の血流を妨げて十分な硬さが得られなくなったり(特にプラークより先端側が十分勃起しなくなる場合など)、痛みによる心理的ストレスが勃起を阻害したりするためです。

実際、ペイロニー病患者の多くがなんらかの勃起機能の低下を感じるとも報告されています。その他、プラークの部位によっては陰茎の一部がくびれたように細くなる「亜鈎(あこう)変形」や、勃起時の陰茎短縮を自覚することもあります。これらの症状により、性交痛や性交困難、性的満足度の低下が生じるだけでなく、患者の精神的な落ち込みやパートナーとの関係悪化を招くこともあります。症状に気づいたら早めに専門医に相談することが大切です。

▶️ ED治療(勃起不全)についてはこちら

ペイロニー病の進行パターン(急性期と慢性期)

ペイロニー病には発症初期の「活動期(急性期)」と、その後の「慢性期」という2つの段階があります。発症するとまず数か月~1年程度は活動期が続き、この間は陰茎の歪み(弯曲)が徐々に進行し、勃起時の痛みも持続します。多くの場合、プラークは活動期に大きく硬くなり、陰茎変形が悪化していきます。

個人差はありますが、おおよそ発症後6~18か月間がこの急性期にあたるとされています。活動期が終わると病態は「慢性期」に移行します。慢性期には炎症が落ち着くため痛みは軽減または消失し、それ以上弯曲が進まなくなります(変形が安定します)。

プラークも硬い瘢痕組織として固定化し、新たな症状の変化は少なくなります。自然経過では、痛みはほとんどの症例で最終的に消失します。一方、陰茎の変形については経過が様々で、自然に改善する例も一部にあります。

報告によれば治療をしなくても約10~15%の患者は弯曲が軽減または消失し、約40~50%では現状維持、残りの約40%前後で悪化するともされています。したがって「そのうち治るだろう」と放置するのは危険です。実際、放置すれば弯曲や変形が悪化したりEDが進行する可能性が高いため、やはり適切な治療介入が望まれます。特に日常生活に支障を来すような変形や痛みがある場合は、活動期の早い段階から治療を開始し、瘢痕の拡大や変形悪化を抑えることが重要です。

慢性期に入って変形が安定した後も、性交に支障がある場合は治療を検討します。

ペイロニー病治療法:保存療法(非侵襲的治療)

ペイロニー病の治療は、病期(活動期か慢性期か)と症状の重症度によって方針が異なります。軽度で性生活に支障が少ない場合や、ごく初期で変形が進行中の場合には、まずは保存的療法(手術など侵襲的治療をせず経過を見ながら行う治療)を検討します。具体的には経過観察と内科的治療(後述の薬物療法)が中心になります。

経過観察(慎重な様子見)

症状が軽く性生活に大きな支障がないケースでは、急いで積極的治療をせずに経過を見る選択肢もあります。実際、軽度のペイロニー病で性機能障害がない場合には治療の必要はないとされることもあります。活動期が過ぎて痛みが治まるのを待ち、変形がこれ以上進まないかを定期的に観察します。

その間、前述の通り一部では自然に改善する可能性もあります。もっとも、放置により悪化する例も多いため、医師の指導の下で計画的に経過観察することが重要です。経過観察中も、陰茎への追加の外傷を避けるよう性行為時の注意(無理な体位を避ける、十分な潤滑を用いる等)を払うことが推奨されます。

また、喫煙や糖尿病などリスク因子のある方はそれらの是正に努め、全身の健康管理を行うことが望ましいでしょう。

牽引療法(トラクション療法)

保存的治療の一つに、特殊な陰茎牽引デバイスを用いて陰茎を物理的に伸ばす療法があります。これは患者自身が毎日一定時間、装置で陰茎を引っ張る力をかけて持続的に伸展する方法で、変形の改善や陰茎短縮の予防を図るものです。牽引療法は数か月以上継続する必要がありますが、研究では数十度程度の湾曲改善や数センチの長さ改善が報告されています。

侵襲がなく自宅で行える利点がありますが、効果には個人差があり根気も必要です。薬物療法と併用して行われることが多く、特に活動期から慢性期に移行する段階で牽引療法を併用することで、変形の悪化防止や矯正効果が期待されます。医師の指導のもと正しく使用すれば比較的安全ですが、不適切な使用は逆に損傷を招く恐れもあるため注意が必要です。

体外衝撃波療法・超音波療法

ED1000による低出力の体外衝撃波治療(ESWT)や超音波を患部にあてる物理療法も、痛みの軽減や瘢痕組織の血流改善を目的に試みられることがあります。特に衝撃波治療は活動期の痛み軽減に有用との報告があります。ただし、これらの物理的治療の効果については医学的エビデンスが確立しておらず、あくまで補助的な位置づけです。

放射線療法(X線照射)も痛み軽減目的で試みられた歴史がありますが、組織障害を招くリスクがあり現在では通常推奨されません。保存的療法はいずれも劇的な改善をもたらすものではありませんが、病気の進行を抑えたり症状を和らげたりする点で意義があります。症状や患者さんの希望に応じて、これら保存療法を一定期間行い、その効果を見極めた上で次の治療ステップに進みます。

ペイロニー病治療法:薬物療法(内服・注射)

ペイロニー病に対する薬物療法には、内服薬による全身治療と患部への局所注射治療があります。薬物療法は主に活動期に瘢痕の形成や進行を抑える目的で行われ、慢性期の症状改善にも一部用いられます。以下に代表的な薬物療法を解説します。

内服療法(飲み薬)

これまでペイロニー病に対して様々な経口薬が試みられてきました。代表的なものにビタミンE製剤があります。ビタミンEは創傷治癒を調整し、瘢痕形成を抑制する可能性が期待され、一時期は標準的な治療とみなされました。

しかし臨床研究ではビタミンE単独による明確な有効性は証明されておらず、米国泌尿器科学会はビタミンEを rutinに含むサプリメント療法(L-カルニチン併用など)を推奨していません。とはいえ副作用が少ない安全なビタミン剤であるため、日本を含め現在でも活動期の補助療法として処方されることがあります。パラアミノ安息香酸カリウムも抗線維化作用を期待して使われてきた経口薬です。

一部の研究でプラークの縮小効果が報告されましたが、エビデンスは十分とは言えません。それ以外に抗炎症作用をもつコルヒチン(痛風治療薬)や、タモキシフェン(抗エストロゲン薬)、カルニチン製剤なども試みられましたが、いずれも決定的な有効性は確認されていません。日本で特徴的なのは、トラニラスト(抗アレルギー薬、ケロイド治療薬)の内服です。

トラニラストは瘢痕ケロイドの治療薬として承認されており、線維化を抑える作用が期待できるため、ペイロニー病の活動期に瘢痕(プラーク)拡大防止目的で用いられることがあります。実際、活動期の数ヶ月間はトラニラストやビタミンEの投与が第一選択となるケースが多いです。ただし効果が見られるのは半数以下とも言われ、早期から内服を開始しても全員に有効とは限りません。Pentoxifylline(ペントキシフィリン)という血流改善薬(慢性動脈閉塞症治療薬)も、近年ペイロニー病に有用との報告があります。

ペントキシフィリンは血液粘度を下げて微小循環を改善し、抗線維化サイトカイン(TGF-βなど)を抑制する作用があり、プラークの石灰化予防や瘢痕縮小に一定の効果を示す研究結果があります。海外では1日400mgを3回服用するレジメンが提案されていますが、日本での認知度はまだ高くありません。ただ比較的副作用も少ないため、専門医によっては試みられることがあります。

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)

活動期の痛みが強い場合には、鎮痛目的でNSAIDs(イブプロフェンなど)の内服が用いられます。痛みを和らげることで性行為のストレスを軽減し、生活の質を保つ助けになります。ただしNSAIDsはあくまで疼痛対症療法であり、瘢痕や弯曲そのものを治す作用はありません。

痛みが収まってきたら必要に応じて減量・中止します。

局所注射療法(プラーク内注射)

プラークそのものに薬剤を直接注入し、瘢痕組織を軟化・縮小させようとする治療です。いくつかの薬剤が試されてきましたが、近年最も注目されているのがコラゲナーゼ注射療法です。コラゲナーゼはコラーゲン分解酵素で、プラーク中のコラーゲン線維を選択的に破壊します。

米国ではこの酵素製剤が世界で初めてペイロニー病治療薬として承認され、Xiaflex(ザイヤフレックス)の商品名で使用されています。無作為比較試験でもコラゲナーゼ注射群はプラークの縮小と陰茎弯曲角度の有意な改善が認められました。典型的には患部に数日間隔で2回の注射を1サイクルとし、約6週間後に次のサイクルを行うというプロトコルで、最大4サイクル(計8回注射)施行します。

各サイクルでは医師が注射後に陰茎を他動的に曲げ伸ばしするモデリング操作を行い、患者自身にも自宅で陰茎の弯曲矯正運動を継続してもらいます。こうした一連の処置により硬いプラークを徐々に崩壊させ、統計的にはおおむね30~40%程度の曲がりの改善が期待できます(例えば60度の弯曲が40度前後になるイメージです)。コラゲナーゼ注射は現時点でペイロニー病に対する有効性が最も証明された治療といえます。

ただし注意点として、注射に伴う陰茎の内出血や一過性の腫れ・痛みは頻繁に起こり得ますし、まれに陰茎海綿体の損傷(いわゆる陰茎骨折様の合併症)が起こるリスクも報告されています。施行は専門の泌尿器科医によって慎重に行われます。また残念ながら本薬は日本ではまだ承認されておらず、国内でこの治療を受けることは現時点ではできません(2025年現在)。

コラゲナーゼ以外の注入療法としては、ベラパミル(カルシウム拮抗薬)、ステロイド(副腎皮質ホルモン)、インターフェロンαなどが挙げられます。ベラパミル注射は瘢痕を形成する細胞(線維芽細胞)の増殖やコラーゲン産生を抑える作用があり、米国ではコラゲナーゼ登場以前から広く用いられてきました。日本でも「ベラパミル塩酸塩をプラークへ局所注射すると比較的効果が得られやすい」とする報告があり、コラゲナーゼが使えない現状では有力な注射療法の一つです。

通常数週間~1ヶ月毎に複数回(例えば6回程度)、超音波ガイド下にプラークへ薬液を注入します。ベラパミル注射により曲がりの改善やプラークの軟化・縮小がみられるケースがありますが、その効果には個人差があります。ステロイド局所注射(例:トリアムシノロンなど)も炎症を鎮静化させる目的で用いられてきました。

ステロイドには瘢痕組織を萎縮させる作用も期待されますが、単独効果は限定的で、現在では他の療法が優先されます。短期的な痛み軽減には寄与する可能性があります。インターフェロンα注射は抗線維化作用と瘢痕組織のコラーゲン分解を促す作用が報告されており、いくつかの臨床試験でプラーク縮小・弯曲改善に一定の有効性が示されています。

しかしインターフェロンは発熱や倦怠感など全身副作用が比較的多いため、患者への負担も考慮しながら選択されます。そのほか、近年では幹細胞治療や血小板豊富血漿(PRP)の局所注入など新しいアプローチも研究されていますが、まだ研究段階で標準治療には位置付けられていません。薬物療法全体を通じて言えることは、「確実に治る特効薬」は存在しないものの、適切な時期に組み合わせて用いることで変形の悪化を抑え、症状を緩和し、手術を回避または先延ばしにできる可能性があるということです。

特に活動期の早期介入は有用と考えられており、実際に「初期段階であれば薬物治療だけで完治する場合もある」との報告もあります。患者さんそれぞれの病状に応じ、主治医が最適な薬物療法の組み合わせを検討します。効果判定には時間がかかるため、途中で自己判断で中止せず、医師と相談しながら継続することが重要です。

参照元: auanet.org

ペイロニー病治療法:手術療法

手術療法(外科的治療)は、保存的・内科的治療で十分な改善が得られない場合や、陰茎の変形が強く日常生活に支障を来す場合に検討されます。一般にペイロニー病の発症から少なくとも1年程度経過し、変形が安定した慢性期に入ってから行われます(活動期の不安定な時期に手術を行うと、その後の病変進行で結果が損なわれる可能性があるためです)。手術によって陰茎の曲がりを矯正することで性交障害の改善が期待できますが、侵襲的治療であるため合併症のリスクも伴います。

主な術式は大きく2種類に分けられます。

縫縮術

陰茎が曲がっている場合、その反対側の白膜を縫い縮めて短縮することで真っ直ぐに矯正する手術です。具体的には、変形凸側(プラークのない側)の白膜に非吸収糸を何針かかけて縫合し、余分な長さを調節します。こうすることで全体として陰茎が矯正され、プラークそのものは触らずに済むため手技が比較的シンプルで安全です。

手術時間は短く、入院期間も数日程度と比較的軽微な手術ですみます。先天性陰茎弯曲症に対しても本術式がよく行われ、良好な成績を収めています。縫縮術の欠点は、曲がりを直す代償として陰茎長が短縮してしまうことです。縫縮でどの程度短くなるかは矯正する角度によりますが、例えば90度の強い湾曲を完全に伸ばすと1~2cm以上短くなるケースもあります。

ただし術前から重大な陰茎短小がない限り、機能的には問題ない長さを保てることが大半です。また縫縮術では勃起時の硬さ(勃起力)が低下するリスクは比較的低く、侵襲も小さいため、中等度までの変形であれば第一選択になりやすい術式です。

移植術(グラフト術)

強い変形で陰茎長の短縮が無視できない場合や、プラーク部位で陰茎がくびれて細くなっている場合などには、瘢痕プラークの部分を切開・切除して欠損部に補強パッチを当てる「移植術」が選択されます。これは収縮した白膜を切開して緊張を取り除いた上で、生体組織片(グラフト)をその欠損に移植して陰茎を本来の長さに保つ方法です。グラフトには自分自身の組織(自家組織)を使うこともあります。

典型的には鼠径部や大腿部から採取した静脈片、または臀部などの真皮片、あるいは口腔粘膜などが利用されます。他人の組織や動物由来の移植片、また人工マテリアル(ゴアテックスなど)を用いることもあります。近年では患者への負担を減らすため、自家組織採取を行わずにコラーゲンマトリックスなど人工移植片で代用する試みもあります。

移植術では陰茎の長さを温存しやすい反面、手術操作が複雑で高度な技術を要します。また術後に勃起力が低下する可能性が縫縮術に比べて高い点にも注意が必要です。プラーク部を切開することで勃起時の静脈漏れが生じたり、陰茎の勃起メカニズムに影響が及ぶためと考えられます。

報告によりますが、術前正常な勃起機能があった人でも移植術後に20~50%程度が何らかのED症状を訴えることがあります。ただし術後時間の経過とともに改善傾向を示す例も多いです。総じて、重度の変形や複雑な変形(ひねりや複数方向の湾曲を伴う場合)には移植術、軽度~中等度の単純な湾曲変形には縫縮術が選択される傾向があります。

これらの手術はいずれも陰茎の形態を矯正する機能改善目的の手術(根治術ではなく対症的手術)です。そのため、術後もプラークが完全になくなるわけではなく、触れればしこりは残っています。また可能な限り真っ直ぐに矯正しますが、場合によっては若干の曲がりが術後に残存することもあります。

日常生活や性交に支障のない程度の軽微な残存弯曲であれば経過観察とすることが一般的です。手術の合併症としては、出血や感染といった一般的な術リスクに加え、術後一時的な陰茎知覚鈍麻や勃起不全の可能性、陰茎短縮、残存弯曲などが挙げられます。幸い多くは時間経過とともに改善しますが、術前に医師から十分な説明を受け、リスクとベネフィットを検討することが大切です。

特に術前から勃起不全気味の方では術後にEDが悪化するリスクが高いことが知られています。

ペイロニー病予後と注意点

ペイロニー病の予後は症状の重さや治療介入の内容によって異なります。軽症例では適切な保存療法により痛みが消失し、曲がりも問題にならない程度に落ち着いて、そのまま日常生活を送れるようになる方もいます。一方、重症例では手術が必要になる場合がありますが、手術によって性交が可能なレベルまで矯正できるケースが大半です。

ただし治療しない限り陰茎の著しい変形が残ってしまう場合は、性交障害だけでなく精神的な苦痛も長引く恐れがあります。ペイロニー病そのものは命に関わる病気ではなく、がんに進行することもありません。しかし放置すれば性生活の質(セクシャルQOL)は確実に低下しますし、患者さんの自己評価や精神面にも深刻な影響を与え得ます。

勃起不全が進行すればパートナーとの関係にも影響が及ぶでしょう。幸い、本疾患は適切に対処すれば多くの場合で症状の改善や生活の質向上が見込めます。特に近年はコラゲナーゼ注射など新しい治療選択肢も登場し、手術以外の有効な治療が増えつつあります。

ペイロニー病は患者さん一人ひとりで病状が異なりますから、「この治療をすれば必ず治る」という画一的なものではありませんが、専門医と二人三脚で治療戦略を立てていくことで、必ずや症状の改善につなげることができます。治療後も定期的なフォローアップを受け、陰茎の状態に変化がないか観察することが望ましいです。再発(新たなプラーク形成)は頻度こそ高くありませんがゼロではないため、今後も注意深く陰茎の状態を自己チェックするよう心掛けましょう。

患者さんへの注意点やアドバイス

事長 元神賢太

ペイロニー病はデリケートな悩みであるため、一人で抱え込んでしまう男性も少なくありません。しかし症状に気付いたら恥ずかしがらずに早めに泌尿器科(男性性機能の専門医)を受診してください。早期であればあるほど治療の選択肢が広がり、保存的な方法で十分改善が得られる可能性も高まります。逆に手遅れになると手術以外に方法がなくなることもあります。

ペイロニー病は決して稀な特殊病ではなく、中高年男性では珍しくない疾患です。患者さん自身の努力で予防することは難しい病気ですが、強いて言えば性交時に無理な体位を避ける、陰茎を不自然に曲げるような行為をしない、といったことが有用かもしれません。

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まとめ

ペイロニー病(陰茎湾曲症)は陰茎に硬い瘢痕組織(プラーク)が生じることで起こる男性特有の病気です。陰茎の曲がりや痛み、勃起不全などを引き起こし、生活の質に影響します。原因は完全には解明されていませんが、陰茎への微小外傷や瘢痕体質、加齢や生活習慣病など複数の因子が関与すると考えられます。

 

病状は活動期(急性期)と慢性期に分かれ、初期には変形が進行し痛みを伴い、後に痛みが消えて安定します。治療は保存療法(経過観察・牽引療法・生活指導など)や薬物療法(ビタミンEやトラニラストなどの内服、コラゲナーゼやベラパミル等の局所注射)を組み合わせ、病変の進行抑制と症状緩和を図ります。重度の場合や慢性期に変形が残る場合には手術(縫縮術や移植術)で陰茎を矯正します。

 

いずれの治療もメリットとリスクがありますが、専門医と相談しながら適切な方法を選択することが重要です。ペイロニー病自体は良性で命に関わる病気ではありません。適切な治療介入により、多くの患者さんは痛みの消失や陰茎変形の改善を得て、再び満足のいく性生活を営むことが可能です。

 

陰茎の曲がりやしこりに気付いた際は、決して恥ずかしがらず、早めに泌尿器科専門医の診察を受けるようにしてください。それが将来的な後遺症を最小限にし、性生活の質を守る第一歩となります。

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。
男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

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