形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2026/07/17
公開日:2025/01/14

マグネシウムは骨や神経の働きを支える必須ミネラルであると同時に、テストステロンの生成や利用効率にも関わっています。研究では、運動をする人・しない人の双方でマグネシウムの摂取によりテストステロン値が上昇したことが報告されています。不足すると、テストステロンの生成が妨げられる可能性があるため、食事やサプリメントで日常的に補うことが大切です。本記事では、マグネシウムとテストステロンの関係、不足のリスク、具体的な摂取方法を解説します。
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マグネシウムは体内のさまざまな生理プロセスを支える必須ミネラルであり、特にホルモンの調節において重要な役割を果たします。テストステロンの合成は主に精巣のライディッヒ細胞で行われ、この過程にマグネシウムが直接関与しています。
テストステロン合成には多くのエネルギーが必要で、ATP(アデノシン三リン酸)が不可欠です。マグネシウムはATPの安定化と活性化を助ける補因子として働き、ライディッヒ細胞が効率的にテストステロンを合成できるよう支えます。
テストステロンの合成には特定の酵素が関与します。例えば、アンドロステンジオンをテストステロンに変換する17β-HSD(17β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素)が重要で、マグネシウムはこの酵素の補因子として作用し、ステロイドホルモンの生成効率を高めます。
マグネシウムはテストステロンの生成を直接サポートするだけでなく、体内での「利用効率」を高める役割も担っています。この効率向上は、主にステロイドホルモン結合グロブリン(SHBG)やアンドロゲン受容体を通じて実現されます。
SHBGは血液中のテストステロンと結合し、その一部を「結合型」として保持しますが、この状態のテストステロンは生物学的に利用できません。一方「遊離型テストステロン」は自由に働き、体内で活用されます。マグネシウムはSHBGの活性を調節し、遊離型テストステロンの割合を高めることで、体内で利用可能なテストステロンを増やすとされています。
アンドロゲン受容体は、テストステロンが細胞内で効果を発揮するための窓口です。マグネシウムは受容体とテストステロンの親和性を高め、ホルモンシグナルを強化することで、筋肉細胞や骨細胞、神経系におけるテストステロンの働きを助けます。
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ライディッヒ細胞は酸化ストレスの影響を受けやすく、酸化ストレスが蓄積すると細胞機能が損なわれ、テストステロンの生成量が減少する可能性があります。マグネシウムはグルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素の働きを助け、細胞膜を安定させることで細胞を保護します。また、IL-6やTNF-αといった炎症性サイトカインの分泌を抑え、炎症マーカーであるCRPの低下にも関わるとされています。
ストレスホルモンであるコルチゾールは、テストステロンと逆相関の関係にあります。マグネシウムは視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA軸)の働きを整え、過剰なコルチゾール分泌を抑える方向に作用するとされています。また、GABA(ガンマアミノ酪酸)の働きを高めて神経の興奮を抑え、メラトニンの生成にも関与することで、睡眠の質を支えます。良質な睡眠はテストステロン生成が活発になる時間帯でもあるため、間接的にホルモンバランスの維持につながります。
レジスタンストレーニング(筋トレ)はテストステロン分泌を促す代表的な手段ですが、マグネシウムはこの効果を後押しします。運動中のATP産生を助けて筋パフォーマンスを支えるほか、運動後に蓄積する乳酸の除去や筋肉の弛緩を助け、疲労回復とトレーニングの継続をサポートします。
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学術誌『Biological Trace Element Research』の研究では、マグネシウムの補給により、運動する男性・運動不足の男性の両方で総テストステロン値・遊離テストステロン値の上昇が確認されています。特に定期的に運動を行う男性でその傾向が顕著だったと報告されています。
また、マグネシウム不足はテストステロン値の低下と関連することが複数の研究で示されており、食事やサプリメントでの適切な補給が、テストステロン値の維持に役立つ可能性があるとされています。
参照元:Effect of magnesium supplementation on strength training in humans
高齢の男性は食事からの摂取不足や吸収効率の低下によりマグネシウム不足が生じやすく、これが加齢に伴うテストステロン低下を助長する要因の一つと考えられています。マグネシウムを適切に補うことで、こうした年齢に伴うホルモン低下を緩やかにできる可能性があると報告されています。
参照元:Magnesium and anabolic hormones in older men
マグネシウムが不足すると、テストステロン合成に関わる酵素17β-HSDの働きが低下し、合成が抑制される可能性があります。加えて、コルチゾールの増加や酸化ストレスの上昇を通じて、ライディッヒ細胞の機能が損なわれるなど、間接的にもテストステロンの生成が妨げられると考えられています。
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テストステロン生成を促進し、男性ホルモンを活性化させるには、マグネシウムの適切な摂取が欠かせません。ここでは、食事やサプリメントを通じた具体的な方法をご紹介します。
以下の食品にはマグネシウムが豊富に含まれており、日常の食事に取り入れることで自然に摂取量を増やせます。
| 分類 | 代表的な食品 |
| ナッツ類 | アーモンド、カシューナッツ |
| 種子類 | カボチャの種、チアシード |
| 緑黄色野菜 | ほうれん草、ケール |
| 全粒穀物 | 玄米、オートミール |
| その他 | ダークチョコレート(カカオ70%以上) |
食事だけで十分な量を摂取できない場合は、サプリメントの活用も一つの方法です。
| 項目 | 目安 |
| 1日の推奨摂取量(成人男性) | 約400mg |
| サプリメントでの追加目安 | 50〜200mg程度 |
| 補助的摂取量の上限目安 | 1日350mg以下 |
| 吸収率の高い形状 | クエン酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム |
マグネシウムと亜鉛を組み合わせたサプリメントを選ぶと、相乗的な効果が期待できるとされています。運動量が多い人は発汗によりマグネシウムが失われやすいため、意識的な補給がすすめられます。

まとめ:マグネシウムはテストステロンの合成・利用効率・関連するホルモンバランスに幅広く関わるミネラルです。不足を防ぎ、食事とサプリメントの両面からバランスよく補うことが、テストステロン値の維持につながります。
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A. 成人男性の目安摂取量は1日約400mgです。食事で不足する分を50〜200mg程度サプリメントで補うのが一般的な目安とされ、補助的な摂取量は1日350mg以下にとどめることが推奨されます。
A. 効果を感じるまでの期間には個人差があります。マグネシウムはテストステロンに関わる要因の一つであり、他の生活習慣とあわせて継続的に摂取することが大切です。
A. アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類、カボチャの種やチアシードなどの種子類、ほうれん草やケールなどの緑黄色野菜、玄米やオートミールなどの全粒穀物、カカオ70%以上のダークチョコレートなどに多く含まれます。
A. マグネシウムが不足すると、テストステロン合成に関わる酵素の働きが低下するほか、コルチゾールの増加や酸化ストレスの上昇を通じて、間接的にもテストステロンの生成が妨げられる可能性があります。
A. 複数の研究で、マグネシウムの摂取とテストステロン値の上昇との関連が報告されています。ただし効果の程度には個人差があり、すべての人に同じ効果を保証するものではありません。
まとめ
マグネシウムは、テストステロン生成を支える上で欠かせない重要なミネラルです。適切なマグネシウムの摂取は、男性のホルモンバランスを最適化し、活力や健康を保つために不可欠です。一方、マグネシウム不足はテストステロンの低下を引き起こすだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす要因となります。特に、運動量が多い方やマグネシウム不足のリスクが高い方にとって、食事やサプリメントを活用して十分な摂取量を確保することが重要です。
適切なマグネシウムレベルを維持することで、テストステロンの生成を効果的にサポートし、エネルギーと活力に満ちた生活を実現できます。日々の生活にマグネシウムを取り入れ、男性としての自信と健康を取り戻しましょう。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
※リパス、リパスG、TB-1は医療法人社団セレスの商標登録です。
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勤務歴:H15年船橋中央クリニック開業
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