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ボ●ックス注射の早漏治療は本当に効果があるのか?徹底解説

更新日:2026/02/25

公開日:2026/02/25

早漏は男性にとって非常に悩ましい問題です。これらの性的機能障害はパートナーとの関係にも影響を及ぼし、生活の質を低下させることがあります。現在、早漏に対しては包茎手術や注入材による亀頭強化、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの選択肢があります。

しかし、それでも十分な効果が得られない患者さんも多く、他の新しい治療法への期待が高まっています。近年、「ボ●ックス注射」(●はト)を用いた早漏治療が海外の研究報告では注目されていますが、果たして本当に効果があるのでしょうか?

本記事では、長年早漏治療に向き合った来た医師の視点から、ボ●ックスが早漏に与える効果と安全性について、最新の研究データを踏まえて詳しく解説します。専門的な内容も含みますが、できるだけ分かりやすく丁寧に説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

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ボ●ックスの作用機序:早漏・EDに対する理論的根拠

ボ●ックスとは何か?

ボ●ックスはもともとは筋肉の緊張を緩める薬剤として美容医療や神経疾患の治療に用いられてきました。ボ●ックスは神経末端から筋肉への神経伝達物質であるアセチルコリン放出を選択的にブロックし、筋肉の収縮を抑制します。

この作用により、シワ取りや筋けいれんの治療に効果を発揮するほか、泌尿器領域では神経因性膀胱の過活動や排尿障害(膀胱括約筋の協調不全)の治療にも使われています。

では、このボ●ックスの筋弛緩作用が、早漏やEDの改善にどのように結びつくのでしょうか?

早漏に対する作用機序

早漏(特に生涯早漏/性行為を始めた時から早漏症状がある)の原因は完全には解明されていませんが、射精は脊髄反射によって起こる2段階のプロセス(射精の発射相と射精の射出相)で制御されています。

射精の射出相では、骨盤底の筋肉(特に陰茎の根元にある球海綿体筋=BS筋や坐骨海綿体筋)がリズミカルに収縮することで精液が体外へ放出されます。ボ●ックスをこの球海綿体筋(Bulbospongiosus筋, BS筋)に注射すると、筋収縮が抑えられ射精時のリズミカルな収縮が弱まり、結果として射精までの時間(膣内射精潜伏時間: IELT)が延長する可能性があります。

実際、2010年に提唱された仮説では、ボ●ックスでBS筋の収縮を抑制すれば射精反射を遅らせる理論的根拠になるとされています。要するに、“射精の最後の押し出し”を担う筋肉を一時的におとなしくさせることで、「すぐ出てしまう」のを防ごうという狙いです。ただし、ボ●ックスは筋肉収縮のみを抑えるため、射精の発射相(精液が前立腺や精嚢から尿道に送られる段階)は影響を受けず、あくまで射出相(精液を体外に射出する段階)だけに作用すると考えられています。

これにより、性的快感そのものやオーガズムの感覚には影響を与えずに、射精までの時間を引き延ばせる可能性があるわけです。

参照元:Is bulbospongiosus muscle botox injection safe and effective in treating lifelong premature ejaculation? Randomized controlled study - PMC

最新臨床研究の比較:ボ●ックス治療の有効性をエビデンスで検証

ボ●ックスによる早漏治療について、2024年にはエジプトの研究グループから興味深い2件のランダム化比較試験(RCT)の結果が報告されました。それぞれサンプルサイズや結果が異なっており、ボ●ックスの有効性に関するエビデンスは賛否両論と言える状況です。

以下では、この2つの最新研究を詳しく比較し、その研究デザインや成果を評価します。

Abdelzaherら(2024年)のランダム化比較試験(RCT)

まず、エジプト・ベンハ大学のAbdelzaherらによるRCTをご紹介します。この研究は無作為化二重盲検プラセボ対照試験として行われ、生涯早漏と診断された98名の男性(最終的に有効症例92名:ボ●ックス群47名、プラセボ群45名)が参加しました。治療群にはボ●ックス100単位を生理食塩水10mLに希釈した薬液を、超音波ガイド下に球海綿体筋の左右両側へ5mLずつ注射しています。

対照群には同様に生理食塩水のみを注射しました。主要な評価項目は、注射後1か月・3か月・6か月における膣内射精潜伏時間(IELT)、早漏評価質問票(PEPスコア)、早漏診断ツール(PEDTスコア)、およびパートナーの満足度や勃起機能スコア(IIEF)などです。結果は良好で、ボ●ックス群では1か月後の平均IELTが約70秒と治療前(約36秒)の3倍近くに延長し、対するプラセボ群は約35秒で有意な変化を認めませんでした。

この1か月時点の群間差は統計的に非常に有意であり、3か月後もボ●ックス群は平均60秒程度とプラセボ群より射精時間が長い傾向を維持しました。加えて、早漏の主観的指標であるPEPスコア(値が高いほど症状改善)も、ボ●ックス群で有意な向上が見られました。

一方のプラセボ群はIELT・PEPともに注射前後でほぼ変化がなく、プラセボ注射には効果がないことも確認されています。6か月後になるとボ●ックス群のIELTは平均42秒程度まで短縮し、プラセボ群との差はもはや統計的有意を示さなくなりました。

つまり、この研究ではボ●ックスの効果は一時的(数ヶ月内)で、半年後には元の状態に近づくことが示唆されました。著者らは「ボ●ックス筋注は早漏治療において安全で有効な選択肢となり得る」と結論付けています。

なお、副次的な所見として、ボ●ックス群の患者の多くは「射精までの時間が延びたことで満足し、長期使用の高価な内服薬よりコスト面でも有利だ」と感じ、再度の注射を希望する声も多かったとのことです。副作用は後述しますが、この研究では大きな合併症は報告されず、一部に軽微なものが見られた程度でした。

参照元:Is bulbospongiosus muscle botox injection safe and effective in treating lifelong premature ejaculation? Randomized controlled study - PMC

Almekatyら(2024年)のランダム化比較試験(RCT)

次に、エジプトのタンタ大学を中心としたAlmekatyらのRCT研究を見てみましょう。この研究は単一施設での前向きランダム化プラセボ対照試験として実施され、生涯早漏の患者60名(最終解析57名:各群ほぼ28~29名ずつ)を対象に、Abdelzaherらと同様にボ●ックス100単位 vs 生理食塩水プラセボをBS筋へ超音波ガイド下に注射しています。評価項目もほぼ同じくIELT、PEP、パートナー満足度などで、追跡期間も1か月・3か月・6か月です。

ところが、この研究の結果は前述のものと対照的でした。ボ●ックス群・プラセボ群間で、主要評価項目の改善度に統計的有意差が全く認められなかったのです。具体的には、ボ●ックス群でわずかながらPEPスコアの向上(1か月後P=0.02、3か月後P=0.04)が見られたものの、IELT(射精までの時間)やパートナー満足度はベースラインから有意な変化はなく、プラセボ群も全指標で有意な変化がありませんでした。

群間比較でも、1・3・6か月のいずれの時点においてもIELT・PEP・満足度の平均変化量に有意差は確認されていません(例えばIELT延長効果について、1か月後P=0.6、3か月後P=0.6、6か月後P=0.5)。つまり「ボ●ックスを打ったからといって、プラセボ(生食)を打った群より遅漏効果が明確に優れているとは言えない」という結論になります。著者らも「球海綿体筋へのボ●ックス注射は安全ではあったが、生涯早漏の治療としてプラセボに勝る有効性を証明できなかった」と結論付けています。

実は、この研究では被験者の誰一人として再度のボ●ックス注射を希望しなかったとも報告されており、前述の研究で患者が再注射に前向きだったのとは対照的です。

参照元: https://d-nb.info/1325964727/34

研究デザイン・結果の比較と考察

同じボ●ックス早漏治療のランダム化比較試験(RCT)でありながら、一方は「有効」、もう一方は「無効」と相反する結果が出ています。この違いにはいくつか考えられる要因があります。

  • サンプルサイズと統計的検出力の差
    Abdelzaherらの研究(前者)は最終解析数92例と比較的大規模であったのに対し、Almekatyらの研究(後者)は57例と規模が小さめでした。一般に、サンプル数が少ないと効果検出の統計的パワーが低下し、実際には効果があっても有意差を捉えにくくなります。
    Abdelzaherらが1~3か月で差を示せたのは、ある程度十分な症例数が確保されていたためとも考えられます。ただし皮肉なことに、今回に限っては「小規模試験の方が有効性無しと結論づけ、大規模試験が有効性有りと結論づけた」形で、通常なら逆(小規模で偶然有意になり、大規模で効果消失)も起こり得るため、この点だけで説明は難しいかもしれません。

  • 介入方法(注射技術)の違い
    両者とも基本的にはBS筋両側に単回100単位を注射していますが、微妙な手技の違いが示唆されています。例えばAbdelzaherらの方法では「5mLずつ左右に注射し筋全体に薬液を広げた」とあり、Almekatyらも「片側1カ所の刺入でファニング技術(扇状に薬液を浸潤させる手技)を用いた」と述べています。
    一方、先行研究として言及されている中国のLiらのRCT(2018年)では、もしかすると複数箇所への分割注射など異なる手法だった可能性があります。Almekatyらは自らの手技について「薬液を単一刺入部位から扇状に浸潤させた。複数ポイントに分けて注射すれば結果が変わったかは今後検証が必要」とコメントしています。
    つまり、薬液の広がり具合や筋内浸透の違いが効果に影響した可能性があります。ボ●ックスは拡散範囲が限られるため、筋肉全域に行き渡らないと十分な効果が出ないかもしれません。

参照元:[Injection of botulinum-A toxin into bulbospongiosus muscle for primary premature ejaculation: A preliminary clinical study] - PubMed

  • プラセボ効果と患者の主観
    早漏治療は特にプラセボ効果が働きやすい領域とも言われます。Abdelzaherらの試験ではプラセボ群でIELTが「わずか0.5%延長したのみ(有意差なし)」だったと報告していますが、Almekatyらの試験でもプラセボ群はほぼ変化なしでした。
    幸い両試験とも顕著なプラセボ反応は示さなかったようですが、患者が「新しい治療を受けた」という心理的安心感で症状が改善する可能性は常に念頭に置く必要があります。その意味で、二重盲検デザインが取られているこれらRCTは信頼性が高いですが、患者報告の満足度など主観指標には文化・期待値の影響が出る可能性もあります。

以上の点を踏まえると、早漏に対するボ●ックス治療の有効性は現時点で結論が割れており、「短期的には効果があるかもしれないが、持続性や普遍的な有効性には疑問が残る」というのがエビデンスベースの評価と言えます。

事実、このテーマに関する最新のメタアナリシス(2025年, PLOS ONE掲載)でも、ボ●ックス注射は早漏に対して1か月時点ではIELT延長とPEPスコア改善の有意な効果があるものの、3か月・6か月ではプラセボとの差がなくなると総括されています。

加えて「性的満足度の向上は認められず、副作用はボ●ックス群でやや多い」ことも報告されており、やはり効果は一時的かつ限定的である印象です。

参照元:Efficacy and safety of botulinum toxin-A injection in the treatment of premature ejaculation: A systematic review and meta-analysis | PLOS One

効果の持続期間と副作用・安全性

効果の持続期間

ボ●ックス治療の効果は永続的ではなく、いずれも一時的なものであることに留意が必要です。そもそもボ●ックスの薬理作用自体が「神経と筋肉の接合部を一過性に遮断する」ものであり、時間経過とともに神経の新生やシナプス機能の回復によって元の状態に戻ります。

一般的に、美容領域でのシワ治療などでは3~6か月程度で効果が薄れてきますが、性機能領域でも同様の傾向が見られます。

早漏治療に関する前述のRCTでも、ピーク効果は1か月前後で、その後は徐々に低下し6か月では効果消失という結果でした。メタアナリシスの解析でも1か月時点は有意差があったものが、3か月・6か月では統計的にプラセボとの差がなくなったとされています。

したがって、ボ●ックス治療を行う場合は持続期間は数か月単位であることを患者さんにも理解してもらい、必要に応じて定期的な再投与を検討する必要があります。

短期的な副作用

ボ●ックス治療は比較的安全性の高い処置ですが、侵襲的手技である以上リスクはゼロではありません。報告されている短期的な副作用としては、まず注射部位の疼痛・違和感があります。BS筋への注射では会陰部に針を刺すため緊張しますが、研究では痛みの評価スコア(VAS)も測定されており、多くは耐えられる程度の軽い痛みに留まったようです。

実際の治療現場では局所麻酔クリームや極細針の使用で痛みを最小限にする工夫も可能でしょう。また注射部位の出血や皮下血腫も起こり得ます。特に陰茎海綿体への注射では針刺入による軽度の出血は避けられませんが、大抵はすぐ止血できます。報告ではBS筋注射後にごく軽度の尿道出血が1例あったものの自然に止まったとされています。

早漏治療のRCTにおける副作用を見ると、ボ●ックス群の約5~8%に何らかの合併症が報告されています。具体的には「軽度の勃起硬度低下」が数%(陰茎の剛直さが少し落ちたが挿入行為自体は可能な程度の一過性ED)、「排尿後の尿滴下」(排尿後に尿道から少量尿が漏れる)が数%、そして注射部位の軽い感染が1件報告されています。

排尿後滴下はBS筋が一時的に麻痺することで、排尿終末時に尿道内の尿を押し出す力が弱まるためと考えられますが、いずれも時間とともに回復しています。幸い、射精そのものに関する重大な副作用(例えば射精不能や精液の逆流〈逆行性射精〉など)は認められていません。

中長期的なリスク

ボ●ックス治療を繰り返す際に懸念されるのは、抗体形成による効果減弱やアレルギー反応ですが、現在のところ性機能領域でそのような問題は報告されていません。抗体ができるのは主に短期間に大量反復投与を受けた場合ですが、早漏治療では多くても年2~3回程度でしょうから、リスクは小さいと考えられます。

ただし、女性パートナーへの影響として、BS筋へ注射したボ●ックスが精液に混ざり女性側に何か作用しないか、といった点は未知数ですが、おそらく微量かつ局所作用型のため問題ないでしょう。

全体として、ボ●ックスによる早漏は短期的には概ね安全であり、副作用は一過性かつ軽度といえます。メタ分析でも「ボ●ックス治療はプラセボより副作用報告が多い傾向だが、具体的な深刻な副反応(精液のドリブリング(漏出)や勃起不全)はプラセボとの差はなかった」と結論付けています。安全性プロファイルとしては、適切な手技で行えば患者に大きなリスクを負わせずに済む治療法と言えるでしょう。

臨床現場での実用性:施術方法・所要時間・費用・導入可能性

治療の流れと所要時間

実際にボ●ックスによる早漏治療を行う場合、どのような手順・設備が必要になるでしょうか。早漏目的では球海綿体筋に注射します。患者さんには仰向けで膀胱を軽く充満させた状態で、超音波装置のリニアプローブを会陰に当ててBS筋を確認しながら、細い注射針を刺入して右側へ一定量、左側へ一定量の薬液をゆっくり注入します。

注射自体の時間は片側数十秒、全体でも数分程度で完了します。局所麻酔は必須ではありませんが、痛みに弱い方には事前に表面麻酔クリームを塗布したり、希望があれば笑気麻酔や軽い静脈鎮静下で行うことも考えられます。術後の大きな制限はなく、当日から軽めの日常生活は送れますが、念のため注射当日の過度な運動や性行為は控えるよう指導するのが一般的でしょう。

費用面の考慮

費用に関しては、現時点でボ●ックスによる早漏治療は公的医療保険の適用外(自費診療)です。日本では早漏自体に保険適用の治療薬が存在しません。

ボ●ックス製剤そのものの価格は決して安くはなく、100単位製剤1瓶あたり数万円以上します。さらに施術料等も加わるため、1回の治療で数万円から十数万円程度の費用負担になる可能性があります。そのため、包茎手術や亀頭強化術との比較をし、費用対効果については慎重な検討が必要です。

現時点での限界と今後の課題

ボ●ックスによる早漏治療は興味深い可能性を秘めていますが、まだ黎明期であり課題も多く残されています。以下、現段階での限界と今後の展望についてまとめます。

  • 適応患者の選定
    誰にでも有効というわけではなく、適応となる患者を見極めることが大切です。早漏に関して言えば、心理的要因や刺激過敏が主因の患者にはボ●ックス筋注は筋肉に作用するだけなので効果が薄い可能性があります。むしろ他の治療(包茎手術や亀頭強化術)に抵抗性の生涯早漏という限られたケースで検討すべきでしょう。

  • 効果の持続と再投与戦略
    ボ●ックス治療の宿命として、効果がいずれ薄れる点は避けられません。そのため、いつ再投与するかが実地臨床での課題です。効果が切れてから注射するのでは遅く、不満が強くなってからでは患者のQOLが下がってしまいます。
    一方で過度に頻回(例えば効果が残っているうちに毎月打つ等)では費用やリスクが増えます。半年毎に打ち続けるべきなのか、年1回なのか、あるいは数回やって効果蓄積があるのか、といった点は今後の長期追跡研究で明らかにしていく必要があります。患者ごとに代謝や神経再支配の速度も違うため、個別化医療の観点で再投与間隔を調整することも求められるでしょう。

  • 他治療との併用
    ボ●ックス単独で十分な効果が得られない場合、他の治療法との併用も検討に値します。例えば早漏であれば、ボ●ックス注射とSSRI内服を組み合わせれば、筋肉面と神経伝達面の双方からアプローチできます。実際にはまだ併用療法の報告はありませんが、理論的には相乗効果が期待できます。

  • エビデンスの蓄積
    現状では症例数が限られており、肯定否定の両論があるため、更なる大規模臨床試験が望まれます。Almekatyらも「我々の試験はボ●ックス早漏治療が有効でない初の報告だが、症例数が少なく限界がある。より大規模で信頼性の高い研究でこの結論を検証すべき」と述べています。
    今後、多施設共同試験などで数百例規模のRCTが行われれば、より明確な判断ができるでしょう。また、「プラセボに勝らず」とした研究者らでさえ「依然として新たな治療法としてのボ●ックスの可能性を探る価値がある」と示唆しており、研究のモチベーションは失われていません。
    さらに、作用メカニズムの詳細解明も課題です。なぜボ●ックスで効果が出る人と出ない人がいるのか、神経学的・筋生理学的な違いを調べることで、患者選択や効果予測の向上につながるかもしれません。例えば、射精の中枢神経系への影響や感覚フィードバックへの作用など、現在十分に理解されていない側面の研究も必要でしょう。

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まとめ

ボ●ックスによる早漏治療は一定の科学的根拠が芽生えつつある有望な手法ですが、まだ改良の余地や不明点が多く、「現時点では限定的な効果を持つ補助的治療」と位置づけるのが適切でしょう。私自身、美容外科医・男性治療の専門医として興味深く研究動向を追っていますが、患者様に提供する場合は慎重な姿勢で臨みたいと考えています。

 

特に早漏治療については過度な期待を煽らず、まずは包茎手術や亀頭強化術などの標準治療を尽くした上でのオプションとして提案することになるでしょう。いずれにせよ、今後の研究発展によってより明確な知見が得られ、適切な患者に適切に用いられる治療法として確立していくことを期待したいと思います。

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。
男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

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