包茎手術で後悔しないために知るべきデメリットとは？ | メンズ形成外科 青山セレス&船橋中央クリニック

包茎手術は、見た目や衛生面の改善など多くのメリットがある一方で、術後に起こり得るデメリットもしっかり理解しておくことが大切です。

今回は、美容外科医として年間1000件以上の包茎手術を行う筆者が、包茎手術の主なデメリットについて解説します。手術を受けるか検討中の男性の方は、ぜひ参考にしてみてください。デメリットを正しく知った上でメリットとのバランスを考え、ご自身にとって最良の選択ができるようサポートいたします。

感覚が変わる

包茎手術後によく聞かれるのが、「セックスやマスターベーション時の感覚が変わってしまうのではないか」という不安です。事実、手術によって包皮が余らなくなるため、陰茎をしごく際に滑らせる皮の量が減り、術後しばらくは刺激の感覚が以前と少し変わる場合があります。特に自慰行為の際に違和感を覚えることがありますが、心配しすぎる必要はありません。

多くの場合、時間の経過とともにそうした違和感は次第になくなり、新しい感覚に慣れていきます。個人差はありますが、術後2～3ヶ月ほどで感覚の変化に順応できるケースがほとんどです。実際、包茎手術後の感度低下を訴える方でもそれは一時的なもので、数ヶ月経つ頃には「以前と同じように感じられるようになった」という声が多く聞かれます。

なお、包茎手術によって亀頭が常に露出する状態になると、下着や衣服との摩擦刺激に日常的にさらされるため、亀頭が刺激に慣れて感度が適度に調整される一方、手術前と比べ「鈍くなった」と感じることもあります。これは決して異常なことではなく、亀頭が環境に適応していく過程といえます。こうした感度の変化そのものは医学的には正常範囲であり、新しい感覚にも徐々に順応していくでしょう。

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射精しづらくなる（一時的な遅漏傾向）

包茎手術後、「前よりも射精に時間がかかる」「クライマックスに達しづらい」と感じる男性もいます。これは前述の感覚変化と関連しており、手術後しばらくは亀頭や陰茎に伝わる刺激の感じ方が変化するため、快感を得るまでに時間がかかってしまう場合があるのです。手術によって陰茎の形状や刺激環境が変わることで、一時的に遅漏（射精までに時間がかかる状態）になるケースがあります。

包皮で覆われていた亀頭が常時露出するようになると、受ける刺激の種類や強さが手術前とは異なってきます。慣れない新たな刺激環境の中で亀頭が敏感さを調整している間、従来よりも快感を得にくくなり、その結果として射精まで時間を要することがあるのです。

しかし、この射精のしづらさも多くの場合は一時的です。亀頭や陰茎が次第に新しい刺激に慣れてくれば、快感も従来どおり得られるようになり、遅漏傾向は改善していきます。実際に、「手術直後はフィニッシュに時間がかかったが、数ヶ月経ったら元に戻った」という患者様の報告がほとんどです。

心理的な面も影響することがあります。術後の感覚変化に過度に意識が向くとストレスとなり、それが射精をさらに難しくする場合もあります。大切なのは、術後しばらくは焦らずリラックスして性交渉に臨むことです。

時間経過とともに身体が順応し、「普段どおりに射精できる」と実感できるようになるでしょう。一方で、包茎手術後に亀頭が常時露出するようになることで、膣内性交時の刺激がダイレクトに伝わるようになり、「術前よりも快感が増した」と感じる方も少なくありません。このように、感覚の変化は必ずしもネガティブな方向に働くわけではなく、個人差はあるものの、満足度の向上につながるケースも多く見受けられます。

勃起時に皮が突っ張る

包皮を切除した影響で、包茎手術直後は勃起した際に陰茎の皮膚が突っ張るような張り感を覚えることがあります。これは手術によって余分な皮がなくなり、勃起時に残った皮膚が引き伸ばされるために起こる現象です。特に術後間もない時期は傷跡周辺の皮膚が硬く縮んでいることもあり、いつもより皮膚の伸展が悪く感じられるかもしれません。

「勃起時に少し引っ張られるような感覚がある」「突っ張って痛いとまではいかないが違和感がある」といった声が術後早期にはよく聞かれます。この突っ張る感覚も時間とともに解消する場合がほとんどです。皮膚は生体組織ですので、術後の回復過程で次第に柔軟性を取り戻し、勃起時の皮膚伸展にも馴染んできます。

実際、最初は勃起時の張りを自覚していた方も、術後数ヶ月もすれば「突っ張りを感じなくなった」とおっしゃいます。これは、皮膚が徐々に伸びて適応するためであり、通常3ヶ月程度経過する頃には違和感が消失しているケースが多いです。万一、3ヶ月以上経っても勃起時の突っ張りや痛みが強く残る場合は、稀な例ですが手術部位の瘢痕収縮や皮膚切除量の問題が考えられます。

その際は手術を受けたクリニックで相談し、必要に応じてケアや対処法を検討するとよいでしょう。

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傷跡が残る（仕上がりは医師の技量次第）

皮膚を切開する以上、包茎手術では避けられないのが傷跡（手術痕）の問題です。手術後の傷跡は時間とともに薄れて目立ちにくくなることが多いものの、完全に消えてなくなるわけではありません。亀頭直下包皮切除という術式では、傷跡は亀頭の下（カリ首の部分）に沿うような形で一周するように残りますが、日常生活で他人の目に触れる場所ではないとはいえ、仕上がりの見た目に直結する要素であり、多くの患者様が気にされるポイントです。

ただし、傷跡の目立ちやすさは医師の技術とデザイン次第で大きく変わります。例えば、縫合の仕方が粗雑だと傷跡がデコボコやギザギザになって残ってしまうことがあります。逆に、美容外科領域で経験豊富な医師であれば、傷跡が目立ちにくい高度な手術法で綺麗に仕上げることが可能です。

実際、私自身は傷跡が極力目立たないデザイン・手術手技を追求しており、包茎手術後に傷跡がわからないほど自然に仕上がった患者様も少なくありません。傷跡を最小限に抑えるためには、やはり信頼できる熟練した医師・クリニックを選ぶことが重要です。医師の技量不足によるトラブルを避けるためにも、症例実績が豊富な専門医に依頼するようにしましょう。

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