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性欲減退・精液減少・EDになるフィナステリド・ザガーロ

更新日:2024/11/28

公開日:2024/11/26

フィナステリドを飲んではいけない

男性型脱毛症(AGA)の治療薬として広く知られるフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)は、還元酵素阻害薬に分類される薬剤で、AGAの進行を効果的に遅らせる役割を果たしています。近年ではオンライン診療の普及により、これらの薬を日常的に服用している男性が日本国内でも急増しています。しかし、その一方で、性欲減退、精液減少、勃起不全(ED)などの重大な副作用が存在するにもかかわらず、それらが十分に認識されていない状況も少なくありません。このブログ記事では、還元酵素阻害薬によるこれらの副作用について、科学的根拠に基づき詳しく解説し、患者が注意すべきポイントや治療に伴うリスクについて深掘りしていきます。

フィナステリド(プロペシア)、デュタステリド(ザガーロ)の作用機序

フィナステリド

フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)は、男性型脱毛症(AGA)の治療において中心的な役割を果たす薬剤で、いずれも還元酵素阻害薬に分類されます。5α還元酵素(5αリダクターゼ)はテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換する働きを持ち、DHTAGAの進行に深く関与しています。これらの薬剤は、DHTの生成を効果的に抑制することで、AGAの根本原因にアプローチし、進行を遅らせる作用を持っています。

DHTは毛包(髪を生成する器官)のアンドロゲン受容体に結合し、毛包のミニチュア化(縮小化)を引き起こします。このミニチュア化は、髪の毛を細く短くする「軟毛化」を促進し、最終的に髪が抜け落ちる原因となります。フィナステリドやデュタステリドは、このDHTの生成を抑えることで毛包への影響を軽減し、毛髪の健康を保つ効果を発揮します。

さらに、デュタステリドは還元酵素の2種類のタイプ(I型とII型)を同時に阻害する点で、フィナステリド(型のみ阻害)よりも強力なDHT抑制効果を持つとされています。これにより、より広範囲にわたるDHTの抑制が可能となり、AGAの進行を効果的に抑えることが期待されています。このように、DHTの産生抑制を通じて、フィナステリドとデュタステリドは薄毛治療の中核を担う薬剤となっているのです。

デュタステリドはDHTを最大93%抑制:薄毛治療での圧倒的効果

男性型脱毛症(AGA)の原因とされるジヒドロテストステロン(DHT)は、髪の成長を妨げる主要因です。このDHTの血中濃度を抑えることが、AGA治療において最も効果的なアプローチとされています。研究によれば、フィナステリド(プロペシア)は還元酵素のタイプIIを阻害し、血中DHT濃度を約70%減少させる効果を持つことが確認されています。一方、デュタステリド(ザガーロ)は、還元酵素のタイプIとタイプIIの両方を阻害し、血中DHT濃度を最大93%まで低下させることが可能です。

これにより、デュタステリドはフィナステリドよりもさらに強力にDHTの影響を抑え、AGAの進行を止めるだけでなく、場合によっては毛髪の回復を期待できる治療薬とされています。特にDHTによる強い影響を受けやすい方にとって、デュタステリドはフィナステリドを上回る治療効果を発揮する可能性があります。

DHTレベルをそんなに下げているいいのか?

フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)の内服により、ジヒドロテストステロン(DHT)レベルは治療前と比較して大幅に低下します。具体的には、フィナステリドを継続的に服用した場合、血中DHTレベルは治療前のわずか30%程度まで下がり、デュタステリドでは10%未満という極端な減少が見られます。このようにDHTの抑制効果が著しいことは、薄毛治療において高い効果をもたらす要因となります。

しかし、DHTは単に薄毛の原因となるだけの物質ではありません。DHTは男性ホルモンとして、性欲、筋肉量の維持、前立腺や精子の健康、皮膚の状態など、体内のさまざまな機能に影響を与える重要な役割を持っています。それでは、このように大幅にDHTを下げてしまうことは、本当に体にとって良いことなのでしょうか?また、副作用としてどのような症状が現れる可能性があるのでしょうか?

成人におけるDHTの役割とは

ジヒドロテストステロン(DHT)は胎児期や思春期において、男性の性器や生殖器の正常な発達において不可欠な役割を果たします。このため、DHTを抑制する薬剤は妊娠中の母体や成長期の男性には厳しく禁忌とされています。しかし、DHTの重要性は成人男性においても変わらず、多岐にわたる身体機能に影響を及ぼしています。以下、その具体的な役割を詳しく解説します。

1.性機能と性欲の維持

DHTは男性の性機能を支えるホルモンの一つとして、以下のような役割を果たします。

勃起機能のサポート

DHTは勃起に必要な生理的メカニズムを助け、良好な勃起を維持します。

性欲の維持

テストステロンが性欲の主な調節因子である一方、DHTも全体的な性衝動や性的健康に寄与しています。

2.前立腺の発達と精液の産生

DHTは男性の生殖機能を支える前立腺の健康においても重要です。

前立腺の維持

前立腺の発育と機能維持においてDHTは中心的な役割を果たします。

精液の産生

DHTの作用によって前立腺が正常に機能することで、精液の生産が促進され、男性の生殖能力を支える重要な役割を果たします。

3.認知機能と感情への影響

DHTは身体的な健康だけでなく、精神的な側面にも影響を与える可能性があります:

攻撃性の調節

高いアンドロゲンレベル(DHTを含む)は攻撃的な行動と関連していることが研究で示唆されています。

集中力とモチベーション

DHTなどのアンドロゲンは、集中力や競争心、目標達成への意欲を高める可能性があるとされています。

AGA治療薬の影響:精子と精液の驚くべき減少データ

男性の性機能において重要な役割を果たすジヒドロテストステロン(DHT)ですが、AGA治療薬であるフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)は、このDHTを強力に抑制します。これらの薬が精子数や精液量に与える影響については、近年の研究により次第に明らかになりつつあります。以下は、それぞれの薬が精液所見に与える影響を示す具体的なデータです。

フィナステリドの精液への影響

Fertility and Sterilityに掲載された研究では、15mgのフィナステリドを服用した男性の精液所見を分析した結果、以下のような有意な減少が確認されました:

総精子数:34.3%減少

精液量:21.1%減少

精子濃度:21.5%減少

精子運動率:10.5%減少

出典元:Finasteride use in the male infertility population: effects on semen and hormone parameters

デュタステリドの精液への影響

Journal of Clinical Endocrinology and Metabolismに掲載された研究によれば、デュタステリドを2428週間服用した男性の精液所見には以下の変化が認められています:

総精子数:28.6%減少

精液量:29.7%減少

精子運動率:612%減少

出典元:The Effect of 5α-Reductase Inhibition with Dutasteride and Finasteride on Semen Parameters and Serum Hormones in Healthy Men

■極端なケースの報告

さらに、デュタステリドに関する別の報告では、服用中に精子数が最大90%減少した例も確認されています。このように、AGA治療薬の性機能への影響には個人差が非常に大きく、人によっては、精液量や精子数が大幅に減少し、性機能に顕著な症状が現れることがあります。

加齢により精液量が減る理由と精液量を増やす方法

DHTの本当の役割は解明されていない

ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンが5α-還元酵素の作用により変換されて生成される強力なアンドロゲンです。体内のテストステロンの約10%DHTに変換されるとされています。 DHTは、テストステロンと同様の作用を持ちながらも、その生理的活性はテストステロンの35倍とされ、特にアンドロゲン受容体への親和性が高いことが知られています。

しかし、DHTの具体的な役割やその重要性については、未だ完全には解明されていません。DHTは胎児期や思春期において、男性生殖器の発達や二次性徴の形成に不可欠とされていますが、成人期におけるDHTの機能や影響については、研究が進行中です。

フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)などの5α-還元酵素阻害薬は、DHTの生成を抑制することでAGA(男性型脱毛症)の進行を遅らせる効果があります。しかし、これらの薬剤によりDHTの生成が大幅に減少すると、テストステロンの総活性の3050%が低下する可能性があります(10×35)。これは、DHTの高い生理的活性に起因するものであり、精液量・精子数減少、性欲減退や勃起不全(ED)などの副作用の一因となっている可能性があります。

DHTの抑制がもたらす影響は個人差が大きく、全ての人に同様の副作用が現れるわけではありません。しかし、DHTの役割が完全には理解されていない現状では、還元酵素阻害薬の使用に際しては、効果とリスクを十分に考慮する必要があります。

薬をやめたら元に戻る?リスクと回復までの現実

では、AGA治療薬であるフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)において、これらの薬の服用を中止した場合、性機能は完全に回復するのでしょうか?実際の回復には、使用期間や用量、個々の体質など、さまざまな要因が関与します。以下、それぞれの薬剤について詳しく見ていきます。

■フィナステリドの場合

フィナステリドの半減期は比較的短いため、服用を中止すると体内から速やかに排出されます。そのため、性欲減退やEDといった副作用は、通常数週間から数ヶ月で改善することが多いとされています。ただし、一部のケースでは、性機能の完全な回復にさらに長い時間を要することもあります。また、ごく少数ではありますが、服用中止後も副作用が長期間続く「ポストフィナステリド症候群(post finasteride syndrome;PFS)」が報告されています。

■デュタステリド(ザガーロ)の場合

デュタステリドはフィナステリドに比べ、半減期が約35週間と長いため、体内に残存する時間も長くなります。このため、服用中止後の性機能回復にはフィナステリドよりも時間がかかる傾向があります。一般的には数ヶ月以内に改善が見られることが多いものの、特に長期間使用した場合や高用量を摂取していた場合は、さらに長い期間を要することがあります。

■個人差と考慮すべきポイント

フィナステリドやデュタステリドの服用中止後、性機能は多くの場合改善が見られますが、回復には数週間から数ヶ月、場合によってはそれ以上の時間がかかることがあります。性機能の回復には個人差が大きく、年齢や全体的な健康状態、併存する疾患の有無が影響を与えることがあります。

出典元:Finasteride and Dutasteride for the Treatment of Male Androgenetic Alopecia: A Review of Efficacy and Reproductive Adverse Effects

フィナステリド中止で精子数が4倍に増加:最新研究が示す驚きの結果

近年の研究により、フィナステリド(プロペシア)の服用中止が精子数に与える影響が明らかになっています。この研究では男性不妊外来を受診した4,400人のうち、フィナステリドを服用していたのは27名(0.6%)で、その中で14名が詳細な検査対象となりました。平均年齢は37歳、フィナステリドの平均服用期間は約57.4ヶ月、中止後の平均期間は約6.45ヶ月でした。

精液検査の結果、フィナステリド服用中の精子濃度は平均3,234/mLでしたが、服用中止後には12,762/mLと約4倍に増加しました。また、精子運動率も16.84%から25.91%に上昇しています。これらの結果は、フィナステリドの服用が精子数や運動率に明らかに負の影響を与えることを示しており、服用中止により精液所見が改善することを示しています。

出典元:Finasteride use in the male infertility population: effects on semen and hormone parameters

射精の快感と精液量の関係:減少がもたらす影響とは?

フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)を長期間処方してきた筆者の臨床経験からも、「射精が以前ほど気持ちよくない」という患者からの声を実際に頻繁に耳にしてきました。

実際、射精時の快感は精液量とある程度比例することが、いくつかの研究で示されています。精液量が減少することで射精時の圧力や感覚が低下し、それが「気持ちよさ」の喪失につながると考えられています。つまり、フィナステリドやデュタステリドによる精液量の減少が、射精時のオーガニズムの質の低下を招いているのです。

筆者自身もこれらの薬を15年以上服用した経験があります。その間に精液量の減少、射精時の快感の低下、EDの兆候を身をもって体験しました。しかし、服用を中止した結果、これらの症状が回復し、精液量の増加とともに射精時の感覚や性欲が大幅に改善されたことを実感しています。

これらの体験や患者の声を踏まえると、フィナステリドやデュタステリドの使用による精液量の変化が射精の快感や性機能に与える影響を軽視するべきではありません。

リパスGの第一人者:元神賢太

まとめ

ジヒドロテストステロン(DHT)は、男性の健康や生活の質において欠かせない役割を果たしています。DHTは単に薄毛(AGA)の原因となるだけでなく、性機能、生殖能力、精神的な健康といった多岐にわたる身体機能に深く関わっています。一方で、フィナステリドやデュタステリドといった還元酵素阻害薬は、DHTの生成を強力に抑制することでAGAの進行を効果的に遅らせることができますが、その代償として性欲減退や勃起不全(ED)、さらには精液量や精子数の減少といった副作用が生じる可能性があります。

DHTは男性ホルモンとして、単なる薄毛治療の「悪者」として片付けるには重要すぎる役割を担っています。体内のホルモンバランスを崩すことが、全身の健康にどのような影響を及ぼすかは、まだ完全には解明されていませんが、慎重に考慮する必要があります。特に、若年層や妊娠を計画している男性にとっては、生殖能力への影響を理解した上で治療を選択することが不可欠です。

私は、DHTの重要性を正しく理解し、薄毛治療と天秤にかけた場合、DHT抑制によるリスクの方が大きいと考えています。そのため、還元酵素阻害薬をAGA治療に安易に使用すべきではないと強く思います。

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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