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金玉の赤いブツブツの正体は? 陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の原因と治療法を解説

更新日:2025/05/11

公開日:2024/12/11

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の症状:赤いブツブツの拡大画像

陰嚢(金玉)の皮膚をじっくり観察して、赤い点々や小さなブツブツが目についた経験はありませんか?「これって性病なのでは……?」と不安に駆られる方もいれば、特に引っ掻いたわけでもないのに突然出血して驚いた、という方も少なくないかもしれません。このような赤い斑点の正体は、実は「陰嚢被角血管腫」または「陰嚢フォアダイス血管腫」と呼ばれる良性の皮膚疾患です。性病でも重い病気でもないため、過度に心配する必要はありませんが、その一方で、放置しておくと出血や見た目の問題がストレスになることも。本記事では、この「陰嚢被角血管腫」について、原因や症状、治療法に至るまで詳しく解説し、適切な対応についてお伝えします。

 

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)とは?特徴と原因

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)は、陰嚢の皮膚に現れる暗赤色から紫色の小さな丘疹(隆起)や平らな斑点を特徴とする良性の皮膚疾患です。以下に、この疾患に見られる主な病理学的特徴を詳しく説明します。

 

表在性血管拡張

この疾患の最も顕著な特徴は、真皮表層にある血管の拡張です。これらの血管はしばしば表皮の中にまで広がり、皮膚表面に隆起を形成します。このため、触れるとざらついた感触がある場合があります。

 

表皮の過形成

拡張した血管の上部では、表皮が厚くなる「アカントーシス」と呼ばれる状態がよく見られます。また、過剰なケラチン生成(過角化)が起こり、病変部に鱗状の表面が形成されるのが特徴です。

 

乳頭腫症

表皮表面に突起状や波状の形状が現れる乳頭腫症の所見が見られることがあります。これにより、病変がイボやざらつきのある質感を持つように見えることがあります。

 

血管内血栓

病変の拡張した血管内には血栓(血液の凝固)が形成されることがよくあります。この血栓により、病変がより暗い色を帯びることがあり、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)と誤診される原因となります。

これらの特徴を理解することは、陰嚢被角血管腫を他の皮膚疾患や悪性疾患と区別するうえで非常に重要です。

出典元:Angiokeratoma pathology

 

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の原因:加齢と遺伝的要因

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の正確な原因は、現在のところ完全には解明されていません。しかし、いくつかの要因がこの病変の発生に深く関与していると考えられています。以下に主な要因を解説します。

加齢

陰嚢被角血管腫は、特に50歳以上の中高年層で多く見られる疾患です。年齢とともに血管や皮膚の弾力性が低下するため、血管の拡張や異常が起こりやすくなると考えられています。

 

静脈圧の上昇

静脈圧が陰嚢周辺の血管に過剰な負担をかける状態が、この病変の発生を促す可能性があります。具体的には、精索静脈瘤、鼠径ヘルニア、慢性便秘などが静脈圧を上昇させる要因となり得ます。長期間の圧力負担が血管の構造を変化させ、被角血管腫の原因となることがあります。

 

遺伝的要因

まれに、この疾患が遺伝性疾患と関連付けられるケースもあります。特に、Fabry病のようなリソソーム貯蔵疾患が陰嚢被角血管腫と関係することが報告されています。これらの遺伝的要因を持つ場合、早期の医療相談が重要です。

 

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陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の症状

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)は、その特徴的な見た目から比較的簡単に気づくことができますが、具体的な症状を理解しておくことで早期の対応が可能になります。以下に、この疾患の主な症状を詳しく解説します。

 

見た目の特徴

小さな(約15mm)暗赤色から紫色の丘疹(小さな隆起)が陰嚢の皮膚に現れるのが主な症状です。これらの病変は単独で現れることもあれば、多数が集中的に出現することもあります。場合によっては左右両方の陰嚢に広がり、100個以上の丘疹が確認されるケースも珍しくありません。

 

無症状が基本

多くの場合、陰嚢被角血管腫は痛みやかゆみなどの自覚症状を伴わないため、生活に支障をきたすことはありません。そのため、偶然発見されるケースが多いです。

 

出血のリスク

ただし、引っ掻いたり物理的な刺激を受けたりした場合、病変部が出血することがあります。一度出血すると止まりにくい場合があり、下着が真っ赤になることもあります。このように陰嚢被角血管腫が不快感や日常生活での困りごとにつながることがあります。

 

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の診断方法

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の診断は、主に病変の視診を通じて行われます。この疾患の特徴的な外観は、経験豊富な医師にとって比較的容易に識別可能であるため、診断のために特別な検査を必要とすることはほとんどありません。以下に、この疾患の診断プロセスや注意点を詳しく説明します。

 

視診による診断

医師が陰嚢の病変部を肉眼で観察し、その色や形状、分布などを確認します。暗赤色から紫色の小さな丘疹や、その分布の仕方が典型的なため、視診のみで診断がつくことが一般的です。

 

鑑別診断が必要な場合

まれに、陰嚢被角血管腫と似た外観を持つ他の疾患、例えば悪性黒色腫(メラノーマ)や色素性病変などとの鑑別が必要になることがあります。このような場合、ダーモスコピー(皮膚拡大鏡検査)や病理組織検査(生検)を行い、より詳細に確認します。

 

診断の容易さ

ほとんどの場合、陰嚢被角血管腫はその特徴的な外観により簡単に診断されます。特に他の皮膚疾患に詳しい専門医であれば、短時間で正確な診断が可能です。

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の症例写真、治療前

↑陰嚢被角血管腫の治療前

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の症例写真、電気焼灼にて治療後

↑電気焼灼にて治療後(同じ患者様)

 

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の治療が必要なケースとは?判断基準を解説

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)は多くの場合、症状がないため特別な治療を必要としません。この疾患は基本的に良性で、放置しても健康への重大なリスクはありません。しかしながら、以下のような理由から治療を検討するケースもあります。

 

美観上の懸念

陰嚢に現れる目立つ赤紫色の病変は、特に若年層や気にしやすい方にとって、美観的なストレスや心理的負担の原因となることがあります。このような場合、美容的な観点から治療を選択することがあります。

 

不快感や炎症

病変部が衣服や肌に擦れて刺激を受けると、不快感や軽い炎症を引き起こす場合があります。特に、日常生活での動作や運動時に痛みや違和感を感じる場合は、症状の改善を目的とした治療が考慮されます。

 

頻繁な出血

病変部が引っ掻き傷や物理的な圧力で損傷を受けると、出血することがあります。一度出血すると止まりにくい場合もあり、日常生活に支障をきたすことがあります。このようなケースでは、出血の予防や症状の管理を目的とした治療が推奨されることがあります。

症状が軽度である場合は特に治療の必要はありませんが、上記の理由でストレスや不便を感じている場合には、医師と相談のうえで治療を検討すると良いでしょう。

 

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の治療法:電気焼灼とレーザー治療

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)は基本的に良性の疾患であり、無症状の場合は治療を必要としません。しかし、美観や症状の改善を目的として治療を希望する場合、いくつかの方法が選択肢として挙げられます。ここでは、陰嚢被角血管腫の治療法を詳細に解説します。

 

薬による治療法はなし

陰嚢被角血管腫に対しては、内服薬や外用薬による治療法は存在しません。物理的な方法で病変を除去するのが唯一の治療方法となります。

 

電気焼灼(電気メスによる焼灼)

電気を使用して病変を焼灼し、取り除く治療法です。最も一般的に用いられる方法で、短時間で治療が可能です。

 

レーザー治療

炭酸ガス(CO2)レーザーやロングパルスYAGレーザーを使用する方法です。レーザーは病変をピンポイントで焼灼を行う点で、電気焼灼とあまり違いはありません。

 

凍結療法(クライオセラピー)

液体窒素を用いて病変を凍結・破壊する治療法です。無麻酔で行うため短時間で完了しますが、治療後に低色素沈着や瘢痕が残る可能性があるため、美観を重視する場合には注意が必要です。

 

外科的切除

病変が大きい場合や他の方法で十分な効果が得られない場合、外科的切除が選択されることがあります。この方法では、病変を含む陰嚢の一部の皮膚を切除します。

 

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)の予後:進行の可能性と治療後の注意点

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)は良性の疾患であり、健康に重大なリスクを及ぼすことはありません。そのため、基本的には生命に影響を与えるものではなく、症状がない場合には特に治療を必要としないケースも多いです。しかし、長期的な経過や治療後の注意点について理解しておくことが重要です。

 

自然消失は期待できない

この疾患は、時間とともに自然に消失することはありません。むしろ、年齢や生活習慣によっては病変の数が増加することがあります。特に摩擦や圧迫などの物理的な刺激を受けやすい部位である陰嚢は、新しい病変が発生しやすい環境にあります。

 

治療後の新たな病変

治療を受けた場合、電気焼灼やレーザー治療などで既存の病変を効果的に取り除くことができます。しかし、これらの治療は既存の病変に対する対症療法であり、新たな病変の発生を完全に防ぐものではありません。そのため、治療後も経過観察を続けることが推奨されます。

 

予防と管理の重要性

陰嚢被角血管腫の進行を防ぐためには、陰嚢の皮膚を優しく扱うことが大切です。摩擦や刺激を最小限に抑えることで、新たな病変の発生リスクを減らせる可能性があります。また、美観や出血などの問題が気になる場合は、定期的に医師の診察を受けることで、適切なタイミングで治療を検討できます。

 

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)のよくあるご質問

Q:治療中の痛みはありますか?

A:電気焼灼の際には、治療前に局所麻酔を行います。この麻酔は施術部位に軽いチクッとした痛みを伴いますが、強い痛みではありません。また、完全に無痛での治療を希望される場合には、マスク麻酔を用いて完全無痛の状態で治療を受けることも可能です。

Q治療後の痛みはどうですか?

A:治療後の痛みはほとんどなく、12日程度、皮膚表面に軽いヒリヒリ感が出る場合があります。この症状は通常軽度で、数日以内に自然に治まります。特別な痛み止めを必要とすることはほとんどありません。

Qいつから性行為や入浴を再開できますか?

A:性行為やプール、海水浴、温泉などの利用は、治療部位のカサブタが自然に取れ、陰嚢の皮膚が完全に上皮化(皮膚が乾いて再生した状態)してからが安全です。一般的には治療後1週間程度を目安に再開をおすすめします。

Q電気焼灼やレーザー治療による副作用はありますか?

A:重大な副作用はありません。治療後に一時的なカサブタ形成、赤み、内出血、または色素沈着が見られることがありますが、これらの症状は時間の経過とともに改善します。また、睾丸に直接熱を加えるわけではないため、精子の減少や生殖能力への影響も心配いりません。

Q治療によってEDや性欲減退になる可能性はありますか?

A:レーザー治療や電気焼灼は皮膚表面から数ミリの深さに作用するため、陰茎や睾丸には直接影響しません。このため、治療が原因でED(勃起不全)や性欲の低下を引き起こすことはありませんので安心してください。 

元神賢太

まとめ

陰嚢被角血管腫(フォアダイス血管腫)は、良性の皮膚疾患であり、健康に重大なリスクをもたらすことはありません。しかし、特徴的な外観や増加する傾向から、美観や生活上の不便を感じる方も少なくありません。本記事では、この疾患の原因、症状、治療法、さらには予後やよくある質問について詳しく解説しました。

この疾患は特に50歳以上の男性に多く見られ、時間とともに数が増える可能性がありますが、自然に消失することはほとんどありません。症状が気にならない場合は治療の必要はありませんが、見た目や出血などが気になる場合には、電気焼灼やレーザー治療といった方法で効果的に対処できます。治療後に新たな病変が発生する可能性はありますが、一生残るような副作用や生殖能力への影響はありません。

もし症状に不安を感じる場合は、医療機関で専門医に相談することをおすすめします。正しい知識を持ち、必要に応じて適切な治療を受けることで、陰嚢被角血管腫による不安や不便を最小限に抑えることが可能です。心配な点があれば、一人で悩まず、専門医の診察を受けてみてください。

 

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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