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更新日:2026/02/10
公開日:2026/02/10
みなさんは「クリトリスはなぜ他の部位より敏感なのか?」と疑問に思ったことはありませんか。
クリトリスは女性の外陰部にある小さな器官ですが、感じる快感の強さは非常に大きく、「女性の快感の中心」とも呼ばれます。しかし、その敏感さにはちゃんと解剖学・組織学・生理学的な理由があります。
本記事では、クリトリスが他の皮膚と比べてとても敏感な理由(構造や神経の観点)、クリトリスが刺激されてから女性器が潤うまでの生理的メカニズム、そしてクリトリスの存在意義(単なる性感帯なのか、進化的・生理的な役割があるのか)について、専門的な内容をできるだけわかりやすく解説します。

クリトリス(陰核)の敏感さ最大の理由は、その神経の多さです。クリトリスの先端部分(陰核亀頭)はエンドウ豆ほどの小さな突起ですが、ここには1万本以上の神経線維(神経終末)が集まっています。
この数は人体の中で最も多い密度であり、例えば男性の陰茎亀頭よりも多いと言われます。このため、わずかな刺激でも強い快感を生じます。一方で非常に敏感なため、強すぎる刺激は痛みとして感じることもあるほどです。
クリトリスには、一般の皮膚とは異なる特殊な「触覚センサー」が多数備わっています。組織学的に見ると、陰核亀頭の中には以下のような感覚受容体が確認されています。
これらの感覚受容器は手の指先(無毛の皮膚)に存在するものと類似した構造を持ち、非常に細やかな刺激まで検知できるようになっています。クリトリスの表面は体毛のない特殊な皮膚(無毛皮膚)で覆われており、この皮膚にこれらの受容体が高密度に分布することで、他の皮膚よりもはるかに敏感に触覚や振動を感じ取れるのです。
クリトリスには脳や脊髄に情報を伝える感覚神経が集中しています。主に仙骨神経叢由来の陰部神経(S2~S4の仙骨神経)によって支配され、その終末枝である陰核背神経が陰核亀頭に豊富に分布します。
また、クリトリス内部の勃起組織には自律神経(副交感神経系)の洞様神経(海綿体神経)も走行し、充血や勃起反応を制御しています。これら複数の神経線維束が集まることで複雑な神経ネットワークを形成し、触れた際の鋭敏な感覚や快感を生み出しています。
以上のように、クリトリスが敏感なのは解剖学的に見て「神経が非常に多く、特殊な感覚センサーが密集しているから」です。他の皮膚と比べて圧倒的に豊かな神経構造のおかげで、わずかな刺激でも大きな快感を得られるよう進化しているのです。

クリトリスが刺激されると、女性の身体はセックスに適した状態へと一連の生理的変化(性的興奮反応)を起こします。ここでは、クリトリスへの刺激がどのように体の反応を引き起こし、「濡れる」状態(膣の潤滑)に至るかを解説します。
クリトリスの末梢神経が刺激を受けると、その信号は陰部神経を介して脊髄の仙骨部に伝わり、さらには脳へと送られます。脳が「気持ちいい」という刺激を認識すると、今度は副交感神経が活性化し、骨盤内の血管や分泌腺に指令を送ります。
この自律神経反射によって、性的興奮時には次のような変化が起こります。
副交感神経の指令で外陰部(クリトリスや膣周辺)の血管が拡張し、血液が集まります。その結果、クリトリスは充血して膨らみ(小さな勃起状態)、陰核亀頭が少し突出します。
同時に小陰唇など外陰部の組織も血液で膨らみ、全体がふっくらと張った状態になります。この充血によって膣入口がやや開き、挿入準備が進みます。
外陰部への血流増加に伴って、膣壁から血漿成分がにじみ出るトランスデート(浸出液)が発生します。簡単に言えば、膣の壁が汗をかくように潤ってくるのです。
さらに神経刺激により前庭大腺(バルトリン腺)という膣入口両側の腺から粘液状の潤滑液も分泌されます。これらの潤滑液のおかげで、膣内は滑らかになりペニスの挿入が容易で痛みも軽減します。
※潤滑にはバルトリン腺だけでなく、スキーン腺(女性の前立腺)や子宮頸部からの分泌液もわずかに寄与します。総合的に膣や外陰部が十分に濡れることで、性行為がスムーズに行える準備が整います。
性的興奮が高まると、膣の奥部(子宮側3分の2)が膨らんで広がり、膣全体がテント状に拡張します。これを「テント化現象」と呼び、興奮時に子宮がやや持ち上がることで膣内にスペースが生まれ、精液を受け入れやすくする変化です。
子宮頸部(子宮の入口)は一時的に精液のたまりから遠ざかり、射精後すぐに精子が流れ出ないように保持する効果があります。これらの変化は受精の舞台を整える役割も果たしています。
以上がクリトリス刺激によって引き起こされる主な身体の反応です。要約すると、クリトリスの刺激は神経を通じて脳と自律神経に伝わり、外陰部の血流増加→クリトリスや小陰唇の膨張→膣の潤滑→膣・子宮の開大という一連の変化を起こします。その結果、女性の体は「これからセックスをしますよ」という準備万端の状態になるのです。
さらに興奮が高まりオーガズムに近づくと、脳内では様々なホルモンや神経伝達物質が放出されます。例えばドーパミン(「快感ホルモン」)やオキシトシン(「愛情ホルモン」)が分泌され、強い幸福感や絆を感じさせると同時にストレスホルモン(コルチゾール)の作用を和らげます。
オーガズム(絶頂)時には骨盤底の筋肉や子宮、膣が一秒間隔ほどで一連に収縮し、非常に強い快感とともに性的緊張の解放が起こります。これにより心身がリラックスし、満足感やパートナーへの親密感が高まる効果もあります。つまり、クリトリスへの適度な刺激は肉体面だけでなく精神面でも性的満足とリラクゼーションをもたらすのです。

クリトリスはその構造上、直接生殖(妊娠や出産)に関与する器官ではありません。射精して精子を届ける男性器とは違い、クリトリス自体が受精に直接必要なわけではないのです。このため「クリトリスは快感を得るためだけの器官」と思われがちでした。
事実、長らく医学の歴史でもクリトリスは軽視され、「生殖に無関係な痕跡器官」などと言われたこともありました。しかし近年の研究で、クリトリスには進化的・生理学的に重要な役割があることが分かってきました。
まず進化的な観点では、クリトリスが快感を生むことで性行為を促進し繁殖成功率を高めるという意義が考えられます。クリトリス刺激による快感は、女性にとってセックスを積極的に行う動機になります。
これは人類のみならず動物全般で見ても重要で、性的快感があることで交尾の頻度が上がり、結果的に妊娠のチャンスも増えるからです。またオーガズム時に放出されるオキシトシンなどによりパートナーとの絆や信頼感が高まることも知られており、これも進化的に見ればカップルの関係維持や共同で子育てする上でプラスに働く可能性があります。
特に注目すべきは、クリトリスの刺激が女性の生殖器官に有利な変化を誘発する点です。前述したとおりクリトリスを刺激すると、膣が潤滑し受精しやすい環境が整います。近年の研究では、このメカニズムが非常に巧妙であることが示されています。クリトリスを適切に刺激すると脳の複数の領域が活性化し、その結果以下のような受精の成功率を高める生理現象が起こることが報告されています。
心拍数・血圧の上昇により膣周辺の血流が増え、組織に酸素や栄養が行き渡ります。さらに膣液の増加で挿入が円滑になるだけでなく、膣内の酸性度が一部中和されて精子が活動しやすい環境になります。
膣がテント状に広がり子宮頸部が一時的に精液のたまりから離れることで、射精後の精液が膣内に留まりやすくなります。
クリトリス刺激によって女性側の体内では精子を活性化させる化学物質(キャパシテーション因子)が放出されることが分かっています。通常、射精直後の精子は自力で卵子を受精できない「休止状態」ですが、クリトリス刺激によって膣内にこれらの物質が出ると、精子は活発に泳げる状態に変化し、子宮〜卵管へと進み卵子と受精できる能力を獲得します。
要するに、クリトリスへの刺激が精子に「スイッチを入れる」役割を果たしているのです。
興味深いことに、クリトリスは排卵期にかけてサイズが大きく変化するとの指摘があります。ある研究では、女性の月経周期で最も妊娠しやすい時期(排卵直前~排卵後数日)にクリトリスが普段より有意に肥大し、刺激しやすくなることが報告されました。
つまり受胎しやすいタイミングでより強い性的興奮(快感)を得られるようになっており、これは繁殖上の有利さを裏付ける適応現象と考えられます。
このように、クリトリスは単なる快感装置ではなく「生殖のためのプライミング(下準備)装置」として重要な働きをしています。性交中や前戯でクリトリスが刺激されると、それが合図となって女性の体は妊娠に向けた最適な状態に切り替わるのです。これは進化の中で培われてきた巧妙な仕組みと言えるでしょう。
クリトリスの役割を逆説的に示すのが、クリトリスを失った場合に生じる問題です。文化的な女性器切除(いわゆる女子割礼)では快感を抑えるために陰核が切除されますが、研究者たちはクリトリスを除去すると性的快感が失われるだけでなく、生殖器が精液を受け入れる事前準備(プライミング)もできなくなると指摘しています。
実際、陰核を切除された女性はセックスによる興奮が得られず膣の潤滑が不十分になりやすいことから、性交痛や不妊のリスクが高まる可能性があります。このことは、クリトリスが生殖成功にも関与する重要な器官であることを示唆しています。
以上の知見から、現代の専門家は「クリトリスには生殖的役割と快楽的役割の両方がある」という見解で一致しつつあります。かつては見過ごされていたクリトリスの生理的意義ですが、今や快感を与えること(=性行動の促進)と、生殖器を妊娠に適した状態に priming することの二つが不可分であることが明らかになったのです。
まとめ
クリトリスは小さな器官ですが、その構造は非常に高度で、生殖と快感の両面で大切な役割を担っています。解剖学・組織学的には高密度の神経と特殊受容器によって他に類を見ない敏感さを持ち、生理学的には刺激により女性の体を妊娠しやすい状態へと導くメカニズムが隠されています。
「快感のためだけの器官」ではなく、「女性の性と生殖を陰で支える主役」とも言えるでしょう。女性の性的健康を考える上で、クリトリスについて正しく知ることはとても重要です。
最後に一言付け加えると、クリトリスの感じ方や敏感さには個人差があります。「刺激が強すぎて痛い」と感じる人もいれば、「もっと刺激が欲しい」という人もいます。そのため、自分に合った触れ方やパートナーとのコミュニケーションも大切です。クリトリスは女性に与えられた素晴らしい身体の一部です。正しい知識を持って、自分自身の体と上手に付き合っていきましょう。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。
男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
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