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サウナでテストステロン低下? 熱と精巣の科学的な関係を解説

更新日:2025/12/23

公開日:2025/12/23

近年、日本では「空前のサウナブーム」が起こっています。サウナは心身のリラックスやストレス解消に効果的で、発汗による代謝向上など多くの健康メリットが謳われています。

一方で、男性にとってサウナの高温環境が生殖機能やホルモン(テストステロン)に与える影響についてご存知でしょうか?実はサウナの高熱は精巣にとってマイナスに働き、場合によってはテストステロンの低下や妊孕性(受胎能力)の低下を招く可能性があります。この記事では、テストステロン治療専門医でもある筆者が最新の科学的知見に基づき、サウナが男性の精巣およびテストステロンに及ぼす影響について分かりやすく解説します。

精子は睾丸で作られ、睾丸は熱に弱い

男性の精巣(睾丸)は精子を産生する器官であり、同時に男性ホルモン(アンドロゲン、主にテストステロン)も分泌しています。精巣が体内ではなく陰嚢という「体の外」にぶら下がって存在しているのは、精子を作るのに適した温度を保つためです。

精子を作る過程(精子形成)は体温よりわずかに低い温度で最も活発に進みます。通常、精巣の温度は約34℃程度に維持されており、37℃に近い体温より低く保たれています。逆に言えば、精巣の温度が36~37℃以上に上昇すると精子形成が妨げられてしまいます。このため、人間を含む多くの哺乳類で精巣は腹部の外に位置し、外気による冷却を受けやすい構造になっているのです。

身近な例として、高熱の出る病気にかかった後で一時的に精子の数が減少することや、長時間の入浴・熱いお風呂が精子に悪影響を与えることが知られています。これは精巣が熱に弱い生理的特性によるものです。わずかな温度上昇でも精巣には「熱ストレス」となり、精子の数や運動率の低下を招くことがあります。つまり、精巣は適度に冷やされている状態でこそ正常に働き、元気な精子を作ることができるのです。

サウナの高温環境は精巣にどう影響するか?

それでは、本題であるサウナの高温環境について考えてみましょう。サウナは摂氏80~90℃前後にもなる高温多湿(あるいは乾燥)環境です。このような環境に入ると当然体温も上昇しますし、陰嚢内の温度(陰嚢温度)も上がってしまいます。

短時間でも精巣の温度が上昇すれば精子形成に支障をきたす可能性があり、これが繰り返されると累積的な影響も無視できません。実際、医療分野の研究ではサウナや熱いお風呂に入ることで陰嚢温度が上がり、精巣への「熱ストレス」となって精子の産生能力が低下することが指摘されています。

例えば、ノートパソコンを膝の上に長時間載せて作業すると陰嚢温度が上がり精子に悪影響を与える可能性があるとも言われますが、サウナはそれ以上に高い温度環境です。サウナ室内では陰嚢が体に密着して温まってしまうため、精巣が適切に冷却できなくなります。その結果、一時的に精巣の機能低下が起こりうるのです。

サウナ利用が男性の妊孕性を弱める可能性~科学的根拠

「本当にサウナで精子が減るの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。近年、このテーマについていくつかの科学的研究が行われています。その中から代表的なものを紹介しましょう。

ひとつは、2013年に報告されたフィンランド式サウナと精子に関する研究です。この研究では健康な男性10人を対象に、3か月間にわたり週2回(合計24回)フィンランド式サウナ(温度80~90℃、各15分)に入ってもらい、精液検査を行いました。その結果、サウナ継続後には精子の数と運動率が統計的に有意に低下し(開始前と比べ精子数・精子運動率ともに50%以上減少)、精子のDNA凝縮状態やミトコンドリア機能にも悪影響が認められました。

幸い、サウナ利用を中止した後は徐々に回復し、6か月後には精子の状態が元のレベルに戻っていました。著者らは「サウナは健常男性において一時的ではあるものの有意な精子形成障害を引き起こしうる」点を初めて明確に示したと報告し、サウナ習慣が世界的に広がっていることから男性の妊孕性への影響に注意が必要だと結論づけています。

また、短時間のサウナ利用でも影響が出る可能性が報告されています。1980年代の古い研究ですが、20分間のサウナ入浴を1回行っただけでも、その1週間後には精子数の低下が観察され、約5週間後になって元のレベルに回復したという結果があります。この研究では一時的に精子の数は減ったものの、精子の運動率はむしろ直後に一過性の上昇を示しました。

しかし精液中には未熟な精子(奇形精子)の割合が増えており、精子形成過程が乱れたことを示唆しています。つまり、たとえ一度きりのサウナ利用であっても、その直後の射精では精子の質・量に影響が出る可能性があるのです。

さらに近年の調査研究では、サウナを常習的に利用する男性は精子濃度が低い傾向も示唆されています。2020年に発表された1311人を対象としたライフスタイル調査では、サウナの定期的な使用と精子濃度低下との関連が指摘され、原因の解明と不妊症男性への生活指導の必要性が述べられています。上述の介入研究(実験的研究)と併せ考えると、サウナなどによる反復的な高温曝露が男性の妊孕性を一時的に低下させる可能性は十分に裏付けられていると言えるでしょう。

ありがたいことに、多くの研究が示すのはこれらの悪影響は「基本的に一時的」であるという点です。サウナ習慣を止めれば数か月以内に精子の状態は元に戻るケースがほとんどで、長期的な不妊につながるといった証拠は現在のところありません。実際、不妊症の男性で日常的に温浴習慣(熱いお風呂やサウナ)があった人がそれらを中止したところ、精子数や精子運動率が大幅に改善したという報告もあります。

したがって、「子どもが欲しいがなかなか授からない」という場合にはサウナや熱いお風呂を控えてみる価値があるでしょう。逆に、特に妊孕性に問題がない男性がたまにサウナを楽しむ程度であれば、深刻に心配しすぎる必要はないとも考えられます。

参照元: givelegacy.com

サウナの利点とテストステロンへの影響~筆者の考え

サウナそのものには、先述のようにリラックス効果や血行促進、発汗による新陳代謝の向上など多くのメリットがあります。短時間とはいえ高温に身を置くことで心拍数が上がり、有酸素運動をしたかのような代謝亢進効果が得られるとの研究報告もあります。またサウナ後の爽快感や睡眠改善効果を経験的に感じる方も多いでしょう。

フィンランドで行われた大規模研究では、サウナ習慣のある中年男性は心血管疾患や認知症になるリスクが低いという興味深いデータも報告されています。このように、サウナは上手に取り入れれば健康増進につながるライフスタイルと言えます。

しかし一方で、男性ホルモン(テストステロン)を維持したい方にとってサウナ習慣が好ましくない可能性についても考える必要があります。特に中高年男性に多いLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)の方は注意が必要です。LOH症候群とは、その名の通り加齢に伴い血中のテストステロン値が低下することで現れる症状の総称です。

いわば男性版の更年期障害で、性欲減退や勃起力の低下、疲労感、意欲や集中力の低下、抑うつ気分など様々な不調を来たします。LOH症候群の男性では元々テストステロンが不足しており、治療(テストステロン補充療法など)や生活改善によって何とか維持・向上を図っているケースも多いです。このような方にとって、サウナによる精巣への熱ストレスは「百害あって一利なし」かもしれません。

現時点で「サウナがテストステロン値そのものを下げる」という直接的なエビデンスは十分ではありません。実際、前述のフィンランド式サウナの研究では3か月のサウナ習慣によってテストステロンなど性ホルモンの値に有意な変化は認められなかったと報告されています。しかし、この研究は対象が若く健康な男性であり、精巣機能に余力がある場合にはホルモン低下が起こりにくいとも考えられます。

一方、精巣が熱によってダメージを受ければ、テストステロン産生を担うライディッヒ細胞(間質細胞)にも影響が及ぶ可能性は十分あります。事実、精巣静脈瘤(陰嚢の静脈うっ滞により陰嚢温度が慢性的に上昇する疾患)のある男性では、陰嚢温度の高い人ほどテストステロン値が低く、精子数や運動率も低下していたとの報告があります。高温環境下ではテストステロン合成に必要な酵素の活性が落ちてしまうことも動物実験で示されています。

これらを踏まえれば、加齢やその他要因でただでさえテストステロンが低めの男性にとって、サウナで不必要に精巣を温めることは避けた方が賢明でしょう。

筆者自身、サウナの心地よさは理解していますし、そのリラックス効果も否定しません。しかし、ことLOH症候群の方やテストステロン低下を懸念している男性に対しては、積極的にサウナを勧めることはしていません。どうしても利用したい場合は短時間に留める、頻度を減らす、水風呂や外気浴で十分クールダウンするなど、精巣を過度に温めすぎない工夫が大切です。また体調管理の面でも、サウナ後はしっかり水分補給を行い、疲労感が強いときは無理に入らないようにしましょう。

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まとめ

サウナは日本中でブームになるほど魅力的なリラクゼーション法ですが、その高温環境が男性の生殖機能に一時的なせよ負の影響を与えうることも知っておくべきです。特に妊活中の方やテストステロンを維持したい方は、サウナや熱い浴槽の長湯を控えめにすることをおすすめします。

 

一方で、適度なサウナ利用はストレス解消や健康増進にも役立ちますので、要はバランスと目的次第です。大切なのは正しい知識を持ち、自分の体と相談しながら上手にサウナと付き合うこと。サウナでととのいつつも、男性機能のことも気遣う―そんな賢いサウナライフを送りましょう。

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。
男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

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