形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2026/01/14
公開日:2026/01/14

テストステロンは男性にとって重要なホルモンであり、筋肉や骨の健康、性的機能、気力など多くの面に影響します。この男性ホルモンを維持・向上させるには、適切な運動や栄養はもちろん、睡眠が大きな役割を果たします。
では、日中に行う昼寝(短時間の仮眠)は、健康な成人男性のテストステロン値にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
本記事では、最新の医学的根拠に基づいて昼寝とテストステロンの関係を解説します。テストステロンの分泌メカニズムや睡眠生理、昼寝の長さ・時間帯による効果の違い、睡眠の質やサーカディアンリズム(体内時計)との関係、そしてホルモンバランスを整えるための実践的アドバイスについて詳しく見ていきます。

健康な男性では、テストステロンの血中濃度は一日の中で変動し、夜間の睡眠中に上昇して朝に最高値に達し、夕方にかけて低下していく日内リズム(日内変動)を示します。この夜間のテストステロン上昇は単なる体内時計の作用ではなく、睡眠そのものに依存して起こる現象です。
研究によれば、少なくとも連続した3時間以上の深い睡眠(ノンレム睡眠を含む睡眠サイクル)が確保されることで、テストステロンが十分に分泌されることが明らかになっています。実際、男性が眠りにつくとテストステロン値は上昇を開始し、睡眠開始から約2~3時間後に訪れる最初のレム睡眠(浅い眠りから夢を見る段階)でピークに達し、その後は朝の目覚めまで高いレベルを維持します。
この睡眠依存的なテストステロン分泌は、夜間だけでなく日中に同じ長さだけ睡眠をとった場合でも起こることが示されています。つまり、テストステロンは「寝ている間に増え、起きている間に減る」ホルモンであり、良質な睡眠が男性ホルモン産生の土台となるのです。

十分な睡眠がテストステロンに重要である反面、睡眠不足や質の低下は男性ホルモンの低下を招きます。複数の研究で、慢性的な睡眠不足はテストステロン値の顕著な減少と関連づけられています。
例えばシカゴ大学の研究では、健康な若年男性に1週間、毎晩5時間の睡眠制限を課したところ、日中の血中テストステロン値が10~15%も低下しました。特に午後2時~夜10時にかけての値低下が著しく、睡眠不足による日中~夕方のホルモン低下が確認されています。
この減少幅は、男性が加齢によって10~15年かけて失うテストステロン量に匹敵するほどであり、たった1週間の睡眠不足がいかに大きな内分泌影響を及ぼすかを物語っています。さらに、睡眠時間が6時間未満の状態が続くとテストステロンレベルが大幅に低下することも研究で示されています。反対に、睡眠時間を十分に確保するとテストステロン低下は予防され、全身の活力や活気の維持につながると報告されています。
また、睡眠の質が悪かったり体内時計が乱れたりすることもテストステロン分泌に悪影響を与えます。睡眠の途中で頻繁に覚醒する、あるいは睡眠障害(例:閉塞性睡眠時無呼吸症候群など)がある場合、テストステロン値の低下がしばしば見られます。
もっとも、睡眠障害や交代勤務などによる体内リズム乱調がテストステロンを直接どの程度下げるかについては議論もありますが、少なくとも慢性的な睡眠不足や睡眠断片化がテストステロンにとって有害である点は明らかです。

それでは、本題である日中の昼寝は男性のテストステロン値にどのような影響を及ぼすのでしょうか。前述の通り、テストステロンは基本的に睡眠中に分泌が高まるホルモンです。そのため、昼間であっても睡眠をとればテストステロンが上昇する可能性があります。
実際、7~8時間の十分な睡眠を昼間にとらせた実験では、夜間に睡眠をとった場合と同様に、睡眠中にテストステロン濃度が上昇し、覚醒中には低下するというパターンが観察されています。つまり、テストステロン分泌のリズムは体内時計よりも「睡眠か覚醒か」に強く左右されることが示唆されます。
もっとも、一般的な昼寝はせいぜい数十分~1時間程度の短時間であり、夜間のように長時間連続した睡眠とは異なります。先に述べたようにテストステロンの大幅な上昇には少なくとも3時間程度の継続した睡眠が必要と考えられるため、短い昼寝では夜間睡眠ほど顕著なテストステロン上昇は期待できないでしょう。
ただし、昼寝には別の形でホルモンバランスを支えるメリットがあります。短い仮眠でも脳と身体を休めることでストレスホルモンの分泌を抑える効果があり、それが結果的にテストステロンの維持に役立つ可能性があります。実際、20~40分程度の短い昼寝でもコルチゾールなどストレスホルモンの分泌が有意に低減し、それによってより健康的なテストステロン値の維持に寄与しうることが報告されています。
コルチゾールは人体の「ストレスホルモン」であり、テストステロンとは拮抗する作用(コルチゾールは分解代謝を促進しテストステロンの働きを阻害する)があるため、昼寝でストレス反応を和らげることは間接的にテストステロンの分泌環境を守ることにつながります。
さらに、興味深いエビデンスとして遺伝学的な解析があります。2024年に発表されたメンデル無作為化研究では、日中によく昼寝をする傾向(遺伝的に昼寝をしやすい体質)が男性のテストステロン値に影響を与えている可能性が示唆されました。
この解析によれば、遺伝的に昼寝の習慣が多い人ほど生物学的利用可能テストステロン(遊離型テストステロン)の値が有意に高く、加えて骨密度が高く骨粗鬆症リスクが低いという結果でした。昼寝そのものがテストステロン上昇の「原因」であると断定はできないものの、少なくとも昼寝をとる生活習慣と男性ホルモンの高さには一定の相関があることが示されたのです。
一方で、昼寝さえすれば夜の睡眠不足を完全に補えるわけではないことにも注意が必要です。若年の肥満男性を対象にした研究では、夜間睡眠が短い(6時間未満)グループでテストステロンの低下と男性機能低下のリスクが有意に高かったのに対し、日中に昼寝をしているかどうかはこれらのリスクに有意な関連を示しませんでした。
この結果は、夜間の睡眠不足によるテストステロン低下は昼間の仮眠で簡単に取り戻せるものではない可能性を示唆しています。つまり、昼寝はあくまで補助であり、根本的には夜間にしっかり眠ることがテストステロン維持の鍵だと言えるでしょう。

昼寝の効果は、その長さ(時間)や時間帯によっても変わってきます。一般に、短めの仮眠(約20~30分程度)のパワーナップは覚醒度の回復やストレス軽減に効果的ですが、1時間以上の長い昼寝はかえって夜の睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があります。
午後遅い時間帯に深い眠りに入ってしまうと夜の入眠が妨げられ、睡眠リズムが乱れてしまいます。結果として、夜間のテストステロン分泌が減少するおそれがあるため、遅い時間の長い昼寝は避けるべきです。
実際、睡眠の専門家も「午後3時までの昼寝なら夜の眠りを妨げることはありません。気をつけたいのは、長い昼寝にしないことです。」とアドバイスしており、睡眠不足だからといって1時間以上の昼寝をしてしまうと夜間の睡眠に影響が出て体内リズムを乱すと警告しています。
一方、45分から90分程度の比較的長い昼寝をとることで、睡眠の深い段階(徐波睡眠)に入り成長ホルモンの分泌を引き出すことも可能です。成長ホルモンはテストステロンと同様に睡眠中に多く分泌され、筋肉や組織の修復・成長を促すアナボリック(同化)作用を持つホルモンです。特にアスリートなどでは、トレーニング負荷が高い時期に昼寝を取り入れることで、夜間の睡眠を補完しつつ筋肉の回復やホルモン分泌を最大化する戦略が考えられています。
このように、長めの昼寝は状況次第では役立ちますが、通常は夜間の睡眠不足を補うための非常手段と考えてください。一般の方が日常的に1時間以上の昼寝を習慣化すると夜の睡眠が浅くなる恐れがあるため、昼寝は原則として短時間に留めることが勧められます。

昼寝の話題と関連して、睡眠の質や体内リズム(日内変動)もテストステロンに影響を及ぼします。質の高い深い睡眠をとることがテストステロン分泌に重要であるのはすでに述べた通りです。
逆に、睡眠が断片的になったり浅いままだったりすると、夜間に十分なテストステロン分泌が起こりません。例えば、夜に7時間の睡眠をとる代わりに、細切れの仮眠を繰り返すような極端な状況では、正常なホルモン分泌パターンが崩れてしまいます。
実際、断片的な睡眠パターンはテストステロンの分泌量を著しく阻害することが知られています。したがって、昼寝も大事ですが、基本は夜間にまとまった睡眠を確保することが肝心です。理想はやはり夜に7~8時間程度の連続した睡眠をとることであり、昼寝はあくまで補完的に位置づけるべきです。
また、睡眠不足や夜更かしが続くと、テストステロンと拮抗するコルチゾール(副腎皮質ホルモン)の日内リズムも乱れがちになります。通常コルチゾールは朝に高く夜に低いリズムですが、睡眠不足の状態では夕方以降に必要以上に分泌が増えてしまうことがあります。
このようなホルモンバランスの乱れ(男性ホルモン低下とストレスホルモン増加の組み合わせ)は、代謝や体調にも悪影響を及ぼしかねません。幸い、適切な睡眠習慣を身につけ十分に休息をとれば、こうした内分泌バランスは回復していきます。特に中高年の男性にとって、睡眠衛生を改善し睡眠の質を高めることは、テストステロン分泌の維持と加齢に伴う健康リスクの軽減につながる重要なポイントです。

最後に、健康なテストステロン値を保つための睡眠と昼寝の取り方について、実践的なポイントをまとめます。
テストステロン分泌の基本は夜のまとまった睡眠です。昼寝で補おうとしても、夜の睡眠が不足していては根本的な解決になりません。断片的な睡眠しかとれない状況は極力避け、夜はまとめてしっかり眠りましょう。
午後にどうしても眠気や疲労を感じる場合は、無理にカフェイン等で覚醒を維持するよりも短い仮眠を取る方が効果的です。20~30分程度のパワーナップでも、ストレスホルモンを減らしホルモンバランスを整える助けになります。仮眠後はスッキリして作業効率や集中力も向上するでしょう。
昼寝をするなら昼過ぎ~遅くとも15時頃までに済ませましょう。夕方以降に仮眠してしまうと夜の睡眠に支障をきたし、かえってホルモン分泌リズムが乱れてしまいます。どうしても遅い時間に眠気がある場合は、照明を明るくしたり軽いストレッチをするなどして乗り切り、夜は早めに就寝する工夫をしてください。
「寝不足だから」といって日中に何時間も眠ってしまうと、睡眠リズムが崩れて夜間に深い睡眠が得られなくなります。昼寝は目安として1時間以内にとどめ、長くても90分までにしましょう。90分は睡眠のひとつのサイクルに相当し、それ以上になると起床後にかえってだるさ(睡眠慣性)が残る可能性があります。基本は30分前後の短い昼寝で十分です。
テストステロンを増やすには睡眠時間だけでなく睡眠の質も重要です。寝室を暗く静かに整える、就寝前の強い光やスマートフォン使用を避ける、リラックスできるルーティンを持つなど、質の良い睡眠を促す生活習慣を心がけましょう。睡眠の質が向上すれば夜間のホルモン分泌もよりスムーズに行われます。
まとめ
昼寝は決して万能ではありませんが、上手に活用すれば睡眠不足やストレスからくるテストステロン低下を緩和し、男性ホルモンの健全なバランス維持に役立つ可能性があります。
基本は夜間に十分な睡眠をとることですが、忙しい日々の中でどうしても睡眠時間が確保できない場合、短時間の仮眠を味方につけると良いでしょう。午後の一時的な昼寝でリフレッシュしつつ夜の熟睡につなげる習慣が、長い目で見て男性の活力と健康を支える鍵となります。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。
男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
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