形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2024/08/16
公開日:2024/08/15

射精時に精液が出ない、または非常に少ないと感じる状況には、さまざまな要因が影響しています。以前のブログで紹介したように、逆行性射精障害はその一因となり得ますが、それ以外にも射精感はあるのに精液が出ない、もしくは量が少ない原因が数多く存在します。これらの原因は、生理的な要素から心理的な要因、さらにはライフスタイルに至るまで、多岐にわたります。以下に、考えられる主な要因を詳しく説明します。
■射精の頻度:射精のしすぎ
短期間に何度も射精を繰り返すと、前回の射精から十分な時間が経過していないために、精液の量が減少することがあります。精液は精巣で精子が生成され、前立腺や精嚢で液体が加わって作られますが、頻繁な射精ではこれらの過程が追いつかず、精液の量が少なくなることがあります。
■テストステロンレベルの低下
テストステロンは精液の生成に重要なホルモンであり、テストステロンレベルが低下すると、精液の量も減少する可能性があります。加齢やストレス、過度な体重増加などが原因でテストステロンが低下すると、精液量の減少が見られることがあります。
■加齢
加齢に伴い、テストステロンの分泌が自然に減少し、精液の量も減少することがよくあります。50代以降の男性では、精液の量が減少するのが一般的です。
■疲労とストレス
身体的な疲労や過度の運動は、ホルモンバランスに影響を与え、精液の生成や射精機能に悪影響を及ぼすことがあります。疲労した状態では、射精時に筋肉の収縮が不十分になることもあり、精液量が減少する原因となります。
また、ストレスは、性機能全般に悪影響を与えることが知られています。ストレスホルモンであるコルチゾールの増加は、テストステロンレベルの低下を引き起こし、結果として精液の量が減少することがあります。
■水分不足
十分な水分が体内にないと、全体的な体液量が減少し、精液の量も減少する可能性があります。水分不足は精液が薄くなる原因にもなります。
■薬物の影響
パロキセチンなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(抗うつ薬)、プロプラノロールなどの降圧薬、フィナステリドなどの薄毛治療薬など、一部の薬物が精液の生成や射精に影響を与えることが報告されています。これらの薬物は、射精時に精液が少量しか出ない原因になることがあります。。
■その他:栄養不足・性器の障害、ホルモン異常
欠乏症 : 亜鉛やビタミンC、ビタミンEなどの栄養素は、精液の生成に重要です。これらの栄養素が不足していると、精液の量が減少する可能性があります。
前立腺や精嚢の問題 : 前立腺炎や精嚢炎など、性器の炎症や感染があると、精液の生成が妨げられることがあります。また、精管の閉塞や射精管閉塞なども精液量が減少する原因となります。
逆行性射精障害:糖尿病ニューロパチーや過去の前立腺手術などにより、射精時に精液が膀胱に逆行してしまう現象です。
プロラクチンの増加 : 高プロラクチン血症(プロラクチンホルモンの過剰分泌)は、性機能に影響を与え、テストステロンの分泌を抑制し、精液の量が減少することがあります。
精液の量を増やすことは、多くの男性にとって興味深いテーマです。これは、一般的には健康的なライフスタイルや食事によって実現できます。以下に、テストステロンレベルを上げ、精液を増やすための日常的な方法を説明します。
■適切な水分補給
十分な水分を摂取することは、全体的な体液のバランスを維持し、精液の量を増やすために重要です。1日に少なくとも2リットルの水を飲むことを心がけましょう。
■バランスの良い食事
亜鉛を豊富に含む食品: 亜鉛はテストステロンの生成と精液の生産に重要な役割を果たします。牡蠣、赤身の肉、鶏肉、ナッツ類、豆類などを積極的に摂取しましょう。
抗酸化物質: 抗酸化物質は細胞の健康を維持し、精子の質を向上させます。ベリー類、緑茶、ブロッコリー、ほうれん草などが豊富です。
オメガ-3脂肪酸: 魚(特にサーモンやマグロ)、アボカド、ナッツ類に含まれ、精液の質を向上させることができます。
ビタミンD: ビタミンDは、テストステロンレベルに影響を与えることが知られています。日光を適度に浴びることで体内で生成されますが、食事からの摂取も考慮しましょう。
過度な糖質の摂取を控える:糖質の過剰摂取はインスリン抵抗性を引き起こし、テストステロンレベルに悪影響を及ぼす可能性があります。バランスの取れた食事で血糖値を安定させることが重要です。
■適度な運動
定期的な運動は血行を改善し、精液の生産を促進します。特に、筋力トレーニングが効果的です。ウエイトリフティングやレジスタンストレーニングなどの筋力トレーニングは、テストステロンの分泌を増加させ、精液量を増やす効果があります。特に、大筋群(胸、背中、脚)を使ったエクササイズが効果的です。また、適度な有酸素運動(ジョギング、サイクリング、ウォーキングなど)は、全身の健康を維持し、ホルモンバランスを整えるのに役立ちますが、過度の有酸素運動はテストステロンを減少させる可能性があるため、バランスが重要です。
■ストレス管理
ストレスはコルチゾールというホルモンを増加させ、テストステロンの分泌を抑制し、精液量を減少させることがあります。瞑想、ヨガ、深呼吸、趣味の時間を持つなど、ストレスを効果的に管理する方法を取り入れましょう。
■適切な休養と睡眠
テストステロンの分泌は主に睡眠中に行われるため、質の良い睡眠が不可欠です。1日に7~9時間の睡眠を確保し、睡眠の質を高めるために規則正しい生活リズムを維持しましょう。
■適正な体重の維持
過度な肥満はテストステロンレベルを低下させ、精液量の減少の原因となります。適正体重を維持することで、ホルモンバランスが整い、テストステロンレベルが向上する可能性があります。
■アルコールと喫煙の制限
アルコールの過剰摂取や喫煙は、テストステロンレベルに悪影響を与えることが知られています。適度な飲酒に留め、禁煙を心がけましょう。
■適度な日光浴
ビタミンDの生成を促すために、適度な日光浴を取り入れることが推奨されます。ビタミンDはテストステロンの生成にも関与しています。
出典元:
Low Testosterone (Male Hypogonadism)
まとめ
精液量の減少は、射精時の快感や満足感の低下につながり、男性にとって大きな悩みとなることがあります。多くの方が年齢のせいで仕方がないと諦めがちですが、生活習慣の改善を通じて精液量を増やすことは十分に可能です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、そしてストレス管理が精液の生成をサポートします。しかし、これらの努力にもかかわらず改善が見られない場合、テストステロンレベルの低下が根本的な原因である可能性があります。その場合は、専門の医療機関で適切な診断を受け、テストステロンを上げる治療を検討することで、精液量や全体的な性機能を改善することが期待できます。精液量の減少にお悩みの方が、この記事を通じて適切な対応策を見つけ、より充実した性生活を送る一助となれば幸いです。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。
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