形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2024/12/03
公開日:2024/12/03

タバコが健康に悪影響を及ぼすという事実は、多くの人がよく知るところです。しかし、喫煙が男性ホルモンや性機能にどのような影響を与えるのかについては、まだ十分に知られていないかもしれません。本記事では、最新の研究や科学的知見を基に、タバコが男性ホルモンにどのような影響を与えるのか、さらにはその影響が性機能や生殖能力にどのように波及するのかを詳しく解説します。喫煙の習慣がホルモンバランスや身体全体に及ぼすリスクについて知ることで、健康維持のための一助となれば幸いです
タバコの使用がテストステロン値にどのように影響するのかについては、これまでの研究結果が一貫しておらず、その関係性は非常に複雑です。一部の研究では、喫煙がテストステロン値の上昇につながる可能性が示唆されていますが、他方では逆に低下を引き起こす可能性や、そもそも有意な関連性が見られないとする研究も存在します。これらの相反する結果は、喫煙の頻度や量、さらには個人の体質やホルモンバランスなど、さまざまな要因が絡み合っている可能性を示しています。
喫煙とテストステロン値の関係性については、さまざまな研究が行われています。その中には、喫煙者のテストステロン値が非喫煙者よりも高いことを示すものもあります。
■2013年の研究
2,000人以上の男性を対象としたこの研究では、喫煙者は非喫煙者に比べて総テストステロン(TT)および遊離テストステロン(FT)の値が有意に高いことが判明しました。しかし、たばこへの曝露量とテストステロン値の間には負の相関があることも指摘されており、喫煙量が多いほどこれらの値が減少する可能性が示唆されています。
■2016年の研究レビュー
13,000人以上の男性と6,000人以上の女性を対象としたデータを分析したこのレビューでは、男性喫煙者のテストステロン値は非喫煙者よりも高いことが確認されました。一方、女性においては、喫煙とテストステロンの変化との間に有意な関連性は認められませんでした。

喫煙が男性のテストステロン値に与える悪影響については、テストステロン低下を示す研究が複数存在します。
■2021年のエジプトでの研究
この研究では、喫煙者の血清テストステロン値が非喫煙者と比較して有意に低いことが示されました。この結果は、喫煙者の総テストステロン値が減少するという以前の研究結果と一致しています。
■2022年のスウェーデンでの研究
600人以上のスウェーデン人男性を対象に行われたこの研究では、噛みタバコを使用している男性は、非使用者と比較して平均で14%高いテストステロン値を示しているにもかかわらず、精子数が24%低いことが判明しました。これは、テストステロン値が高くても、生殖機能の他の側面に悪影響が及ぶ可能性を示唆しています。
これらの研究結果は、喫煙がテストステロン値の低下や生殖機能への悪影響を引き起こす可能性を示しています。
ニコチンは内分泌系に作用し、ホルモンの生成と調節に影響を及ぼす可能性があります。しかし、ニコチンがテストステロンに与える具体的な影響については、明確な結論には至っていません。
喫煙は、テストステロンに結合してその生物学的活性を調節するタンパク質であるSHBGのレベルを変化させる可能性があります。SHBGはアンドロゲンやエストロゲンに結合する糖タンパク質であり、これらのホルモンの働きを阻害します。したがって、SHBGのレベルが変動すると、活性型テストステロンの量にも影響を及ぼす可能性があります。
喫煙により体内で発生する酸化ストレスは、精巣のライディッヒ細胞にダメージを与え、テストステロンの合成を阻害する可能性があります。酸化ストレスは細胞膜やDNAに損傷を与え、ホルモン生成に必要な細胞機能を低下させることが知られています。
喫煙は血管を収縮させ、全身の血流を悪化させます。これにより、精巣への血流が減少し、テストステロンの産生が低下する可能性があります。十分な血流がないと、精巣の機能が損なわれ、ホルモンバランスに影響を及ぼすことが考えられます。
これらのメカニズムは、喫煙がテストステロン値に与える影響を理解するための仮説であり、さらなる研究が必要とされています。

喫煙は血管疾患、呼吸器疾患、癌のリスクを高めるなど、全身の健康に多大な悪影響を及ぼすことが広く知られていますが、特に男性の性機能に対しても深刻な影響を与えることが明らかになっています。
喫煙は精子の質に直接的な悪影響を及ぼします。具体的には、精液量の減少、精子数の減少、運動性の低下、形態異常の増加などが報告されています。これらの要因は、男性不妊のリスクを高めるとされています。
喫煙は勃起不全の主要なリスク要因の一つとされています。タバコに含まれる有害物質は血管内皮を損傷し、血流を妨げることで、陰茎への血液供給が不十分となり、勃起機能が低下します。さらに、喫煙は一酸化窒素の生成を減少させ、血管拡張が阻害されることも勃起不全の原因となります。
☛【医師監修】喫煙とEDの関係|タバコによるED(勃起不全)の原因と治療法
喫煙は男性ホルモンであるテストステロンの分泌にも影響を及ぼす可能性があります。一部の研究では、喫煙者のテストステロン値が非喫煙者よりも低いことが示されています。テストステロンの低下は、性欲減退や性機能不全の原因となるだけでなく、筋肉量の減少や骨密度の低下など、全身の健康にも悪影響を及ぼします。
喫煙は精子DNAの損傷を引き起こし、遺伝的異常のリスクを高める可能性があります。これにより、受精率の低下や流産のリスク増加、子孫への健康影響など、生殖能力全般に長期的な悪影響を及ぼすことが懸念されています。
自身が喫煙しなくても、受動喫煙にさらされることで性機能に悪影響を受ける可能性があります。受動喫煙は血管機能を損なうだけでなく、ホルモンバランスにも影響を及ぼすことが報告されています。
禁煙は、喫煙による性機能への悪影響を軽減し、場合によっては大幅に改善する可能性を秘めています。特に、禁煙後は全身の血流が徐々に回復し、これにより陰茎への血液供給が改善されるため、勃起不全(ED)の改善が期待されます。一酸化窒素の生成も正常化し、血管拡張機能が向上することで、より良好な勃起状態を維持しやすくなるとされています。
また、ホルモンバランスにも良い影響が見られることがあります。禁煙により体内のストレスホルモン(コルチゾール)のレベルが低下し、テストステロンの分泌が促進されることが報告されています。これにより、性欲の向上や性機能の全般的な回復が期待されます。
さらに、生殖能力の観点でも禁煙のメリットは大きいです。精子の質や量は、禁煙後数か月から1年程度で改善が見られることが多く、受精率の向上や精子DNA損傷の軽減が報告されています。ただし、完全な回復には個人差があり、喫煙の期間や本数、年齢などが影響するため、禁煙は早い段階で始めることが重要です。
禁煙のメリットは性機能や生殖能力の回復だけではありません。全身の健康が向上することで、性行為そのものへの積極性や満足度が高まることも期待されます。例えば、スタミナの向上や心肺機能の改善は、性生活の質にもプラスの影響を与えるでしょう。

まとめ
喫煙とテストステロン値の関係性は依然として明確な結論には至っていないものの、喫煙が健康に多大な悪影響を及ぼすことは間違いありません。心血管疾患、呼吸器疾患、がんリスクの増加に加え、生殖能力や性機能への負担も無視できない課題です。一方で、禁煙による健康上の利益は非常に大きく、生殖機能やホルモンバランス、さらには全身の健康状態の向上が期待されます。
特に性機能の観点から見ると、禁煙によって血流の改善やホルモンバランスの正常化が進み、勃起不全の改善や性欲の向上、さらには精子の質や量の改善が見込まれます。これにより、性生活の質が向上し、生殖能力の回復が期待できるでしょう。
禁煙は簡単な道のりではありませんが、成功への道具やサポート体制は整っています。医療機関や禁煙プログラムの利用、さらにはニコチン代替療法やカウンセリングの併用によって、禁煙の成功率を高めることが可能です。また、家族やパートナーの協力も大きな力となります。禁煙を通じて自分の健康だけでなく、大切な人々とのより良い未来を築くことができるでしょう。
性機能の改善や生殖能力の向上を目指すのであれば、一刻も早い禁煙が最善の選択です。禁煙の決断は、性機能や健康の回復に向けた第一歩であり、長期的な人生の質の向上にもつながります。喫煙の有害性を理解し、自身の健康を守るために禁煙を決意することは、未来の自分に対する最大の投資といえるでしょう。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。
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