形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2025/04/14
公開日:2025/04/14

LOH症候群(Late-Onset Hypogonadism:加齢による性腺機能低下症候群)は、加齢に伴い男性ホルモン、特にテストステロンの分泌が低下することで現れる症候群です。かつては「男性更年期障害」とも呼ばれており、女性の更年期と同様に、心身にさまざまな不調を引き起こすことがあります。具体的には、性欲の低下や勃起機能の低下だけでなく、疲労感、抑うつ気分、集中力の低下、睡眠障害など、多岐にわたる症状が見られるのが特徴です。現代では40代から50代を中心に、働き盛りの世代にも多くみられ、QOL(生活の質)にも大きく影響を及ぼします。本記事では、LOH症候群の代表的な症状やその背景にあるメカニズム、そして日常生活の中で実践できる予防策について、医学的な視点から詳しく解説していきます。
LOH症候群(加齢による性腺機能低下症候群、いわゆる男性更年期障害)は、加齢に伴い精巣におけるテストステロンの分泌量が減少することで生じる多彩な症状の総称です。症状の現れ方には個人差がありますが、以下に代表的なものとその発症メカニズムについて解説します。
もっとも頻度が高く、初期症状として自覚されやすいのが性欲の低下です。テストステロンは脳内の視床下部に作用し、性的欲求(リビドー)を司る神経活動を活性化させています。そのため、テストステロン濃度が低下すると、脳の性欲中枢の刺激が弱まり、性的関心そのものが薄れてしまう傾向があります。
性交時の勃起が不十分、あるいは維持できないという状態も、LOHの代表的な症状です。これは単に性欲の問題だけでなく、テストステロンが陰茎の血管内皮機能や一酸化窒素(NO)の産生を助ける役割を担っているため、その分泌が減少すると、血管拡張機能が低下し、勃起を維持するための血流が不足することが要因です。
十分な睡眠や休息をとっても「疲れが抜けない」「だるさが続く」と感じる人が多くいます。テストステロンは、ミトコンドリア機能やエネルギー代謝を支える重要なホルモンです。そのため、分泌が低下すると、細胞レベルでのエネルギー生産能力が落ち、全身の慢性的な疲労感や活力の低下を引き起こします。
テストステロンの低下は、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)とのバランスを崩しやすく、交感神経優位の状態を長時間持続させる傾向があります。その結果、リラックスできない状態が続き、気分の落ち込みや情緒不安定、イライラといった精神的症状が現れやすくなります。特に40代以降の男性にとっては、仕事や家庭環境などのストレス要因も重なりやすく、見逃されがちです。
「考えがまとまらない」「物忘れが増えた」といった知的パフォーマンスの低下もLOHにおける重要なサインです。テストステロンは海馬をはじめとする記憶や注意力に関わる脳領域の神経活動をサポートしています。これが不足することで、集中力が途切れやすくなり、短期記憶や判断力に影響が出ることがあります。
特に上半身の筋力や握力の低下は、年齢のせいと片付けられがちですが、LOHの症状の一つです。テストステロンは骨格筋のタンパク合成を促進する働きがあり、筋肉の維持・増強に不可欠なホルモンです。低下することで、筋力が徐々に衰え、運動能力や日常動作にも影響を及ぼします。
睡眠の質が著しく落ち、夜中に何度も目が覚める、あるいは早朝に目が覚めてしまうといった症状もよく見られます。テストステロンは、深いノンレム睡眠(第3〜4段階)で主に分泌されますが、深い睡眠が得られないと分泌も減り、さらに睡眠の質が低下するという悪循環に陥ります。すなわち、テストステロン低下➡ 睡眠の質が低下(中途覚醒・浅眠)➡ テストステロン分泌がさらに低下、という悪循環になります。
加齢とともに進行する骨密度の低下も、テストステロンの影響が大きいと考えられています。テストステロンは骨芽細胞の働きを促し、骨形成を支える作用があります。そのため、テストステロンが不足すると骨の代謝バランスが崩れ、骨がもろくなり、骨折のリスクが高まります。自覚症状がないまま進行することが多いため注意が必要です。
代謝の低下により、特に腹部を中心とした内臓脂肪がつきやすくなります。テストステロンは筋肉量を維持し、脂肪の蓄積を抑制する作用があるため、分泌が低下するとエネルギーの燃焼効率が悪くなり、体脂肪が増加しやすくなります。内臓脂肪が多くなると、さらにテストステロンの分泌が抑制されるという悪循環も生じます。
女性の更年期障害にも類似する「のぼせ」「ほてり」「発汗」などの自律神経症状がみられることがあります。これは、テストステロンの低下によって視床下部の体温調節中枢が過敏になるためとされ、自律神経のバランスが崩れることも影響しています。
夜間に何度もトイレに起きるという訴えは、QOLの低下を招く深刻な症状のひとつです。テストステロンは、視床下部-下垂体を介して抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌を助ける役割があります。テストステロンが低下すると、夜間のバソプレシン分泌が不十分になり、腎臓での水分再吸収がうまくいかず、結果として夜間尿量が増加してしまうのです。
→動画で見る「
LOH症候群(男性更年期障害)は、年齢に伴い自然に進行するホルモン低下の現象ですが、その発症を早めたり、症状を重症化させたりする後天的な要因が数多く知られています。以下では、テストステロンの分泌を抑制する代表的なリスク因子について、医学的メカニズムも含めて解説します。
長期間にわたる精神的ストレスや抑うつ状態は、視床下部-下垂体-精巣軸(HPG軸)を抑制し、テストステロンの産生を低下させます。特にストレスホルモンであるコルチゾールが慢性的に高値を維持することで、テストステロンの合成が妨げられ、男性ホルモンの恒常性が崩れやすくなります。
内臓脂肪に多く存在するアロマターゼ酵素は、テストステロンを女性ホルモンであるエストロゲンに変換します。その結果、相対的なテストステロン濃度が低下しやすくなり、ホルモンバランスの乱れが加速。加えて、肥満はインスリン抵抗性や慢性炎症も引き起こすため、LOHの進行に多面的に関与します。
2型糖尿病やメタボリックシンドロームは、テストステロンの分泌低下と相互に悪影響を与え合う関係にあります。インスリン抵抗性があると精巣のライディッヒ細胞への刺激が弱まり、テストステロンの産生が抑制されます。逆に、テストステロンの低下もインスリン感受性を悪化させるため、悪循環が生まれやすくなります。
テストステロンは深いノンレム睡眠(第3〜4期)で最も多く分泌されます。睡眠時無呼吸症候群のように、深い睡眠が阻害される状態では、テストステロンの分泌ピークが維持できません。また、低酸素状態や交感神経の慢性的な亢進がHPG軸に抑制的に作用し、ホルモンバランスが乱れます。
筋肉への刺激が減ると、テストステロン分泌を促す内因性のフィードバックが低下します。特にレジスタンストレーニング(筋トレ)は、テストステロンの自然な分泌を活性化するため、運動不足はその逆を行く結果に。長期的には筋量低下 → 基礎代謝低下 → 内臓脂肪増加 → テストステロン低下という悪循環につながります。
アルコールの過剰摂取は肝機能の低下やHPG軸の機能障害を引き起こし、テストステロン合成を担うライディッヒ細胞の機能を損ないます。また、喫煙は血流障害・酸化ストレス・一酸化窒素(NO)合成の抑制などを通じて、間接的にテストステロンの作用や分泌に悪影響を及ぼします。
副腎皮質ステロイドやオピオイド(モルヒネなど)は、HPG軸のフィードバック機構を乱し、脳からの性腺刺激ホルモンの分泌を抑制するため、テストステロンの産生が阻害されます。向精神薬もドパミン神経系の抑制や内分泌系への影響を通じて、性腺機能に変化を与えることがあります。
慢性疾患では、慢性炎症、ホルモン代謝異常、栄養不良などが複雑に関与し、HPG軸が機能不全を起こしやすくなります。特に腎不全や肝疾患は、ホルモンの合成・活性化・排泄に関わる臓器機能が低下するため、テストステロン濃度が低下しやすくなります。
性的刺激や社会的接触が乏しいと、性腺刺激ホルモン(LH・FSH)の分泌も低下する傾向があり、テストステロンの分泌が減少します。孤独感や無気力といった心理的状態も、間接的にHPG軸を抑制し、LOH症候群の発症リスクを高める要因となります。
→合わせて読みたい「朝立ちの鍵は亜鉛だった!男性ホルモンを活性化させる方法」

LOH症候群(加齢性性腺機能低下症候群)は年齢とともに自然に進行する現象ではありますが、日常の生活習慣や性的意識の持ち方次第で、その発症を遅らせたり症状を軽減することが可能です。以下では、テストステロン分泌を保ち、LOHを予防するために実践すべき生活習慣とマインドセットをご紹介します。
「性的な興奮を感じること」や「射精すること」も、テストステロンの分泌維持にとって非常に重要です。実際に、性的な刺激を受けたり性的なイメージを思い浮かべることによって一時的にテストステロン値が上昇することが、複数の実験的研究で報告されています。また、射精そのものもテストステロンのリズムを整える上で自然な生理的行為です。性欲の低下を年齢のせいとあきらめるのではなく、自発的な性的刺激を取り入れることが、心身の健康にもプラスに働きます。筆者は特に毎日射精することを推奨します。
参照元:Salivary Testosterone Levels in Men at a U.S. Sex Club
テストステロンは主に深いノンレム睡眠中に分泌されるため、睡眠の質は男性ホルモンの維持に直結します。特に7〜8時間の十分な睡眠と、毎日同じ時間に就寝・起床することが重要です。睡眠時無呼吸症候群がある場合は、早期の治療介入が必要です。
筋トレ(レジスタンストレーニング)やHIIT(高強度インターバルトレーニング)は、テストステロンの自然な分泌を高める刺激となることが複数の研究で示されています。加えて、有酸素運動によって内臓脂肪を減らすことも、ホルモンバランスの安定に寄与します。
慢性ストレスは副腎皮質ホルモン「コルチゾール」の過剰分泌を引き起こし、テストステロン合成を阻害します。瞑想やマインドフルネス、趣味や自然とのふれあいなど、リラックスできる時間を積極的に作ることが、ホルモン環境を安定化させる鍵となります。
テストステロンの材料となる亜鉛、ビタミンD、コレステロール(良質な脂質)などを適切に摂取することが重要です。特に、オイスター(牡蠣)、赤身肉、卵黄、ナッツ類、青魚などが推奨されます。過剰な糖質や加工食品の摂取は、体脂肪増加を通じてテストステロンを低下させるリスクがあります。
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アルコールの多量摂取や喫煙は、肝臓や精巣のホルモン合成に悪影響を与え、血管機能も損なうため、EDやLOHの進行リスクを高めます。テストステロンの維持という観点からも、節度ある飲酒と禁煙は非常に重要な対策といえるでしょう。

まとめ
テストステロンは、性欲や勃起機能にとどまらず、筋力の維持、活力、集中力、さらには精神の安定にまで深く関与する、まさに男性にとっての「中核ホルモン」です。年齢とともにその分泌は徐々に低下しますが、適切な生活習慣や性的な刺激を通じた日常的な意識づけによって、テストステロンの維持・促進は十分に可能です。なかでも筆者は、射精の習慣を重視しており、たとえ自慰(オナニー)によるものであっても、定期的な性的活動(1日1回の射精)を通じて性機能とホルモン分泌を刺激することを推奨します。
加齢を受け入れるだけでなく、自分自身の身体と向き合いながら、テストステロンが健やかに働ける“環境”を整えることこそが、LOH症候群を予防・緩和する第一歩となるでしょう。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
※リパス、リパスG、TB-1は医療法人社団セレスの商標登録です。
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