形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2025/02/17
公開日:2025/02/03

「オナニーをしすぎるとハゲる」という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。この俗説は昔から根強く存在し、一部では「精液を過剰に排出すると体内の栄養が失われ、髪が薄くなる」あるいは「ホルモンバランスが乱れて脱毛を引き起こす」といった理論が語られています。しかし、これらの主張には科学的な根拠があるのでしょうか?
現代の医学では、ハゲ(男性型脱毛症・AGA)の主な原因は遺伝的要因とホルモン(特にDHT:ジヒドロテストステロン)の影響であることが分かっています。一方、オナニーはテストステロンに一時的な影響を与えることがあるものの、それが直接的に髪の毛の成長や脱毛を促進するという明確な証拠はありません。
では、なぜ「オナニーがハゲる原因になる」と言われるようになったのでしょうか? この記事では、オナニーとホルモンの関係、AGAのメカニズム、さらにはオナニーが髪に与える影響について、最新の科学的知見をもとに詳しく解説していきます。誤った情報に惑わされず、正しい知識を身につけるために、ぜひ最後までお読みください。
「オナニーをするとハゲる」という説は、科学的根拠のない迷信であり、医学の誤認識や宗教的価値観、社会的偏見が絡み合って生まれたものです。特に18〜19世紀の医療や道徳観がこの誤解を広め、現在でも一部の文化圏では根強く信じられています。本章では、この迷信がどのように形成され、なぜ今でも広まっているのかを詳しく解説します。
■『オナニア(Onania)』(1712年)—恐怖を広めた書籍
1712年、イギリスで匿名の著者によって出版された小冊子『オナニア(Onania)』は、オナニーに対する強い警告を発した最初の文献の一つでした。この本では、「オナニーをすると精力が失われ、病気や早死を招く」といった内容が主張され、人々に恐怖を植え付けました。医学的根拠のない説でしたが、当時の医療関係者や宗教指導者の間で広まり、大衆の間に「オナニー=健康被害」という認識が定着するきっかけとなりました。
■スイスの医師 サミュエル・T・フォン・ソルダム(Samuel Tissot, 1728–1797)
1758年、スイスの医師ソルダムは『Onanism(オナニズム)』という書籍を発表し、オナニーが脳や神経に悪影響を与え、疲労や頭痛、精神障害、さらにはハゲを引き起こすと主張しました。彼は当時の医学界で影響力を持つ存在だったため、この説は多くの医師や知識人によって支持され、オナニーの健康への悪影響という誤解がさらに広まりました。
➡ この時期に「オナニーは健康を害する」という概念が確立され、ハゲとの関連も含めた迷信が根付くこととなった。
■ヴィクトリア朝時代の厳格な性規範
19世紀のヨーロッパ、特にヴィクトリア朝時代(1837年〜1901年)は、性に対して極めて厳格な価値観が支配していました。自己刺激による性的快楽は「不道徳な行為」とされ、特に青少年に対しては「オナニーをすると体が衰弱し、知的発達が阻害される」といった警告が発せられました。
この時代には、子供がオナニーを防ぐために鋼鉄製の手袋や、睡眠中に手を縛る装置が販売されるなど、現在では考えられないような対策が取られていました。
■オナニーと精神疾患・病気の関連付け
当時の医学者は、「オナニーを頻繁に行うと精神疾患、視力の低下、体力の減少を引き起こす」と考えていました。精神病院の患者の多くがオナニーをしていたため、「オナニーが精神疾患を引き起こす」という誤認識が生まれました。しかし、実際には精神疾患の患者が監視下に置かれる中でオナニーをすることが観察されていたにすぎず、因果関係は立証されていませんでした。
➡ この時代に「オナニーは体に悪い」「オナニーをすると髪が薄くなる」といった迷信がさらに強化された。
■ 精神分析学の登場とフロイトの影響
精神分析の祖であるジークムント・フロイト(Sigmund Freud, 1856–1939) は、オナニーを「発達の一部」と考え、病的なものではないと指摘しました。しかし彼は、「過度なオナニーは神経症の原因になる可能性がある」とも述べており、一部の医学者の間ではオナニーを問題視する見解が続きました。
■近代医学の進歩とオナニーの再評価
20世紀後半になると、ホルモンや遺伝学に関する研究が進み、ハゲ(男性型脱毛症, AGA)の主な原因は遺伝とDHT(ジヒドロテストステロン)の影響であることが判明しました。これにより、「オナニーがハゲを引き起こす」という迷信は、医学的に否定されるようになりました。
なぜこの迷信が今も残るのか?
■インターネット上の誤情報の拡散
現代でも、一部のネット記事やYouTubeの動画などで、「オナニーがハゲを引き起こす」とする誤った情報が拡散されています。特に、以下のようなロジックが用いられることが多いです。
「オナニーでテストステロンが増える」→「DHTも増える」→「ハゲる」
「オナニーで栄養、特に重要な亜鉛が失われる」→「髪の毛に必要な亜鉛が足りなくなる」
■文化的・宗教的な影響
現在でも、一部の宗教圏ではオナニーは「不道徳な行為」と考えられています。こうした道徳観が、「オナニーをすると体に悪い」「オナニーをするとハゲる」といった誤解を助長する要因となっています。
■AGAとテストステロンの関係の誤解
テストステロンが高いほど性欲が強い傾向があるため、「性欲が強い=ハゲやすい」と誤解されることがあります。しかし、医学的にはAGAは遺伝的要因が強く、性欲の強さとハゲの進行には直接的な関連性はないとされています。

「オナニーのしすぎでハゲる」について、結論から言うと、この説には科学的な根拠がなく、誤った情報です。現時点で、オナニーの頻度と薄毛(特に男性型脱毛症=AGA)の進行を直接結びつける信頼性のある研究は存在しません。
とはいえ、ホルモンバランスや栄養状態が髪の成長に影響を与えるのは事実であり、「完全にゼロとは言えない」という側面も指摘されています。しかし、仮にオナニーがホルモンに何らかの影響を与えたとしても、それが薄毛の主要因となる可能性は極めて低いのです。ここでは、科学的な観点からオナニーと薄毛の関係について詳しく解説します。
まず、ハゲの根本的な原因を理解するために、AGAの科学的メカニズムを確認しましょう。
AGAは、主に 遺伝的要因 と DHT(ジヒドロテストステロン) によって引き起こされます。
・テストステロン(男性ホルモン)が 5αリダクターゼ という酵素によって DHT に変換される。
・DHT が毛根の アンドロゲンレセプター と結合すると、毛包が縮小(ミニチュア化)し、髪が細く短くなる。
・進行すると最終的に毛包が機能を失い、髪が生えなくなる。
つまり、 AGAになるかどうかは「遺伝的にDHTの影響を受けやすい体質かどうか」が鍵 であり、オナニーの頻度とは無関係です。
→合わせて読みたい「性欲減退・精液減少・EDになるフィナステリド・ザガーロ」」
オナニーによって DHTが大幅に増えるという科学的証拠は存在しません。
長期的に見ると オナニーの頻度が高い人ほどテストステロン値が高い という研究報告もありますが、オナニーによってテストステロンが増加しても、その増加分がDHTの増加に与える影響は非常に小さく、 AGAの進行に影響を与えるほどではない と考えられます。
遺伝的にDHTに対する感受性が高い人は、DHTの影響でAGAが進行する可能性がありますが、それはオナニーとは無関係です。
結論として、 「オナニーがDHTを増やしてハゲる」という説は科学的に根拠がない ことが分かります。
オナニーよりも、 以下の要因の方が脱毛に大きく影響 を与えます。
■遺伝(最も重要)
AGAの発症リスクの70~80%は遺伝要因 によるものです。
父親や祖父がハゲている 場合、同じ体質を引き継ぐ可能性が高くなります。
■ ホルモンバランス
DHT感受性が高い人 はAGAになりやすい。
甲状腺ホルモンの異常 など、他のホルモンバランスの乱れも髪の成長に影響する。
■ 栄養不足
タンパク質・鉄・亜鉛・ビタミンD・ビオチン の不足が脱毛を引き起こす。
亜鉛は射精によって若干失われますが、通常の食事で十分補えるため、 オナニーが直接的な原因にはならない。
■ストレスとコルチゾール
慢性的なストレス は、 コルチゾール(ストレスホルモン) を増やし、 毛周期を乱す(休止期脱毛)。
精神的なストレスを減らすことが、髪の健康にもつながる。
■生活習慣(食事・喫煙・睡眠不足)
喫煙 は血流を悪化させ、毛根の栄養供給を阻害する。
睡眠不足 は成長ホルモンの分泌を低下させ、髪の成長を妨げる。
バランスの悪い食事も、髪の健康に悪影響を与える。

まとめ
「オナニーのしすぎでハゲる」という説は、科学的な根拠がなく、誤解に基づいた都市伝説に過ぎません。
男性型脱毛症(AGA)の主な原因は DHT(ジヒドロテストステロン)と遺伝的要因 であり、オナニーの頻度がこれに直接関与することはありません。たしかに、射精が一時的にホルモンバランスに影響を与える可能性はありますが、その変動は 極めて微細で、AGAの進行を左右するほどの影響力はない ことが科学的に明らかになっています。
薄毛を防ぐうえで本当に重要なのは、 遺伝的リスクを理解し、ホルモンバランスを整え、栄養をしっかり摂取し、ストレス管理や健康的な生活習慣を心がけること です。オナニーの回数を気にするよりも、 食生活の改善や質の高い睡眠、禁煙、適度な運動 に取り組むことのほうが、髪の健康を守るうえで遥かに効果的といえるでしょう。
結論として、「オナニーのしすぎでハゲる」というのは 科学的に否定されている迷信 であり、薄毛対策として考慮する必要はありません。髪の健康を本気で守りたいなら、 正しい知識を持ち、根本的な対策に目を向けることが何よりも重要なのです。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。
※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。
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