形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2024/10/18
公開日:2024/10/18

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる代表的な性感染症で、通常は性器や肛門周囲にイボ状の病変が現れます。しかし、驚くべきことに、フェラやクンニなどのオーラルセックスを介して口腔内や咽頭(喉)の粘膜にも発症する可能性があるのです。本記事では、オーラルセックス・ディープキスによるHPV感染のリスクや口腔内および喉に発症するコンジローマの詳細について、医学的な観点から深く掘り下げて解説していきます。性感染症予防の観点からも重要な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
口腔や咽頭の尖圭コンジローマは、口や喉、舌に小さなイボ状の突起が現れることがあり、見た目は性器にできるものと同様にカリフラワー状の外見を持つことが特徴です。これらの突起は通常、痛みや不快感を伴わないものの、見た目で異常を感じることがあります。発症の原因は、主に6型あるいは11型HPV感染によるもので、特にオーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)を介してパートナーの性器から口や舌、喉にウイルスが感染するケースが一般的です。

↑舌にできた尖圭コンジローマ
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の統計によれば、成人全体の約1%が現在尖圭コンジローマに罹患していると報告されています。この数字は低く見えるかもしれませんが、尖圭コンジローマは性行為を介して広がり、性的に活動的な成人男女にとってリスクは決して無視できるものではありません。また、研究によると、男女を問わず約10%の人々が生涯のうちに尖圭コンジローマを経験する可能性があるとされています。
出典元:Management of External Genital Warts
尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、ほぼすべての男女が一生に一度は感染すると言われているほど非常に一般的なウイルスです。すべてのHPVも含めると、85%以上の人が生涯のどこかでHPVに感染すると推定されています。米国の2013年のデータでは、18歳から59歳の成人男性の約45.2%が何らかのHPVに現在感染しており、そのうち約25.1%は陰茎、肛門、咽頭がんなどの発症に関与する「高リスク型」HPVに感染しています。一方、日本国内における男性の感染率に関する大規模な調査は限られていますが、世界的なデータに基づくと、日本でも成人男性のHPV感染率が40%以上に達する可能性が高いと考えられます。
一方の女性においては、日本国内の調査によると、20代から30代の女性におけるHPV保有率は比較的高いことが報告されています。特に、20代の女性では約30%が何らかの型のHPVに感染しているとされています。また、高リスク型(16型、18型など)が癌の原因となることが知られており、この型に感染している女性の割合は、全体の約10%程度と言われています。
ただ多くのケースでは、HPVに感染しても症状が現れず、通常は2年以内に体の免疫によりウイルスが自然に排除されます。
セックス相手が性器に尖圭コンジローマを発症している場合、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染リスクは非常に高くなります。研究によると、尖圭コンジローマに感染している相手との1回の性行為で、最大70%の確率で尖圭コンジローマに感染する可能性があるとされています。このHPVの高い感染力が、HPV感染の広がりを促進し、結果として成人の約50%(米国男性の場合は45.2%)がHPVに感染していると報告されている要因の一つです。
HPVは、感染力が強く、セックスやオーラルセックスを通じて感染が拡大することが多いです。また、尖圭コンジローマの主な原因であるHPVの6型や11型以外のHPVは無症状であることが多いため、自覚症状がないまま感染を広めてしまうのです。
コンジローマなしの無防備な膣性交では尖圭コンジローマの感染リスクが最大70%に達するとされていますが、フェラチオやクンニリングスなどのオーラルセックスによって、口腔や咽頭に尖圭コンジローマが発症する確率は性器感染に比べて非常に低いことが確認されています。ヒトパピローマウイルス(HPV)は口腔内にも感染し、カリフラワー状の病変を引き起こす可能性がありますが、口・舌・喉に尖圭コンジローマが発生するのはごく稀です。
アメリカにおける調査では、14歳から69歳の約7%の人が口腔内でHPVに感染しているものの、実際に尖圭コンジローマが現れることは非常に稀であり、感染の多くは免疫システムにより2年以内に自然消失します。
オーラルセックスが性器への感染と比較して口腔内で尖圭コンジローマを引き起こす頻度が低い理由の一つは、口腔内では性器よりも免疫システムがHPVを効果的に制御しているためだと考えられています。

↑口腔内の尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは粘膜に発症するため、理論上は口腔や咽頭にも性器と同じように発生する可能性がありますが、実際にはオーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)による口腔内での発症率は性器感染に比べて極めて低いことが確認されています。その背景には、いくつかの重要な要因が関与しています。
■唾液による自浄作用
唾液にはリゾチーム、ラクトフェリン、免疫グロブリンなど、抗ウイルス・抗菌作用を持つ物質が含まれています。これにより、ウイルスの侵入や増殖が抑えられるだけでなく、口腔内の小さな傷や摩擦によるダメージも修復されやすくなります。この自浄機能が、HPVが口腔内に定着するのを防ぎ、感染リスクを性器よりも低くする要因の一つです。
■粘膜の構造的な違い
口腔内の粘膜は性器に比べて厚く丈夫で、HPVが侵入しにくい構造をしています。性器の粘膜は、外部からの刺激や摩擦に対してより脆弱であり、微細な傷ができやすく、これがHPV感染のきっかけとなることが多いです。一方で、口腔内の粘膜はこのような傷ができにくいため、ウイルスが侵入しにくい環境を作り出しています。
■接触時間と伝播効率の違い
オーラルセックスにおける性器との接触時間は、通常の挿入行為に比べて短い傾向にあります。ウイルスが粘膜に接触する時間が短いことで、HPVが伝播する効率も低下し、結果的に感染リスクが性器感染に比べて低くなります。これに対し、膣内性交では長時間の粘膜同士の接触と、強い性的摩擦が感染リスクを高める要因となっています。
口腔や咽頭に尖圭コンジローマが発生するのは比較的まれですが、オーラルセックスを通じてヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症することがあります。このリスクが高くなる人には、いくつかの特定の要因があります。
■免疫力が低下している人
免疫力が低下している人は、HPVに対する防御が弱まるため、口腔内で尖圭コンジローマが発症しやすくなります。例えば、HIV感染者や免疫抑制療法を受けている人は、免疫システムが正常に機能していないため、感染後の病変が進行しやすい傾向があります。

↑口腔内の尖圭コンジローマ(HIV患者)
■喫煙
喫煙者もリスクが高まります。喫煙は口腔や喉の粘膜に対する免疫反応を弱め、HPV感染後の病変進行を促進する要因として知られています。研究によると、喫煙者はHPVに感染した場合、口腔や咽頭で尖圭コンジローマやその他の病変が発生するリスクが非喫煙者に比べて高いことが確認されています。喫煙が免疫システムに与える悪影響が、病変の発生リスクを高めているのです。
出典元:Multiple oral condyloma acuminatum in a patient with HIV/AIDS
口腔や咽頭での尖圭コンジローマ(HPV感染)を予防するためには、いくつかの効果的な対策があります。これらの方法は、性器の尖圭コンジローマに対する予防策と共通する部分も多いですが、口腔内に特化した対策を以下にまとめます。
■HPVワクチン接種
HPVワクチン接種は最も効果的な予防手段の一つです。このワクチンは、HPVに関連する様々な感染リスクを大幅に低減し、尖圭コンジローマだけではなく、咽頭がん、子宮頸がん、陰茎がんの発生リスクを抑えることができます。
■オーラルセックス時の適切な防護
オーラルセックス時の防護具使用も有効な予防策です。フェラチオやクンニリングスを行う際に、コンドームやデンタルダムを使用することで、HPVやその他の性感染症への感染リスクを減少させることができます。これらの防護具は100%の防御ではありませんが、感染の拡大を防ぐために推奨されています。
■禁煙と過剰な飲酒の制限
喫煙は口腔内や喉の粘膜を弱め、HPV感染が持続しやすくなるため、禁煙が推奨されます。また、アルコールの過剰摂も口腔内の粘膜を弱らせる原因となり、感染リスクを高めます。
■その他:ディープキス等について
ディープキスや食器の共有もHPV全般の感染の可能性をわずかに増加させますが、尖圭コンジローマがこれらの行為で発症するリスクはほどんどないとされています。これは、尖圭コンジローマの発症には、微細な傷や粘膜同士の強い摩擦が関与する必要があるからです。従って、特に、相手の舌の先端に尖圭コンジローマの病変がない限り、そのリスクは極めて小さいと考えられます。

↑舌の先端にできた尖圭コンジローマ
まとめ
この記事では、キスやオーラルセックスを通じてパートナーから尖圭コンジローマが口に感染するリスクについて解説しました。口腔内や喉に尖圭コンジローマが発症する可能性は完全にゼロではありませんが、免疫力がしっかり保たれている場合や、口腔内に傷がない限り、そのリスクは非常に低いと考えられています。しかし、HPVは無症状であっても感染が広がることがあるため、絶対的な安心を得るためには、事前にHPVワクチンを接種することを強く推奨します。このワクチンは、尖圭コンジローマだけでなく、HPVに関連するさまざまな病変やがん(咽頭がん、子宮頸がん、陰茎がん)からも身体を守ることができます。是非HPVワクチンの接種をご検討ください。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。
※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。
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