形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2025/07/27
公開日:2025/07/30
HPVワクチンというと「子宮頸がんを予防する女性向けのワクチン」というイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、実は男性にとってもHPVワクチン接種は非常に重要です。現状では日本における男性のHPVワクチン接種率・認知度は決して高いとは言えませんが、最近になって男性へのHPVワクチン接種の重要性が改めて注目されています。
厚生労働省の専門部会でもHPVワクチンの接種対象を男性にも広げることが了承されました。私はペニス治療や性病治療を専門とする美容外科医として、男性にもHPVワクチン接種を強くお勧めします。本記事では、HPVとはどのようなウイルスか、男性がワクチンを受けるメリット、最新の動向や接種方法について解説します。

HPVとはヒトパピローマウイルスの略称で、皮膚や粘膜に感染する非常にありふれたウイルスです。主に性交渉によって感染し、性行為の経験がある人の80%以上(男性では90%以上)が一生に一度は感染するとされています。HPVは膣挿入を伴わない性交や皮膚同士の接触でも感染するため、コンドームで感染リスクを下げることはできますが、完全に防ぐことはできません。
HPVには200種類以上の型があり、「高リスク型」と呼ばれる一部の型は長期間感染が続くと細胞をがん化させることがあります。実際、感染しても多くの場合は数年以内に免疫によって自然排除されますが、約1割は感染が持続し、長く続くとがんを発症することがあります。この高リスク型HPVによって、女性の子宮頸がんだけでなく、男性の喉や肛門、陰茎などにできるがんの原因にもなることが分かっています。
特に中咽頭がん(喉のがん)では、近年HPVが原因となる症例が増加しており、日本の中咽頭がん患者の約半数はHPV関連であるとの報告もあります。もはやHPVによるがんは女性だけの問題ではなく、男性にとっても無視できないリスクと言えるでしょう。一方、「低リスク型」のHPVは尖圭コンジローマ(性器にできるイボ)など良性の腫瘍の原因となります。
尖圭コンジローマそれ自体が将来がん化するケースは稀ですが、尖圭コンジローマの存在は他の高リスク型HPVの感染リスクを高める可能性があります。つまり、HPVは男女問わず非常に身近でありながら、放置すると重大な健康被害につながる可能性のあるウイルスなのです。
参照元: jibika.or.jp
HPVワクチンは、HPVによる感染症を予防するためのワクチンです。現在日本で承認されているのは4価ワクチンの「ガーダシル」で、HPV6型・11型・16型・18型に対する予防効果があります。海外ではこれに加えて5種類の高リスク型HPVに対応した9価ワクチン(ガーダシル9)も広く使用されていますが、日本で男性に公式承認されているのは記事執筆時点では4価のみです。
ちなみに、HPVワクチンには2価(16型・18型に対応)、4価(6型・11型・16型・18型に対応)、9価(4価+高リスク型5種追加)の種類があります。日本では現在、女性では4価に加えて9価ワクチン(シルガード9)も利用可能です。なお、HPVワクチンはウイルスの構造タンパク質から作られたウイルス様粒子(Virus-Like Particle, VLP)を利用した不活化ワクチンであり、接種によって生きたHPVに感染することはありません。
安心して接種できます。HPVワクチンを適切に接種することで、将来的にHPV関連のがんや尖圭コンジローマの発生リスクを大幅に減らすことが期待できます。実際、WHO(世界保健機関)もHPVワクチン接種を強く推奨しており、2022年末時点で世界の120か国以上が公的な予防接種プログラムにHPVワクチンを導入しています。

上記写真:男性向けHPVワクチン「ガーダシル」。日本で承認されている4価ワクチンで、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型と、子宮頸がんや陰茎がん等の原因となる16型・18型の感染予防効果があります。
男性がHPVワクチンを受けることには、以下のような大きなメリットがあります:
このように、HPVワクチンは本人だけでなく周囲の人々の健康も守る重要な手段です。自分と大切な人たちをHPVから守るための「お守り」と考えてみてください。実際に尖圭コンジローマに感染すると、小さなイボが陰部に多数生じ、レーザー蒸散や包皮切除による治療(包茎手術)が必要になります。
それでも再発しやすく、患者様にとって大きな負担です。HPVワクチンを接種しておけば、こうした病気を未然に防ぐ効果が期待できます。

HPVワクチンは筋肉注射(通常は上腕の筋肉)で接種します。15歳以上の場合、3回接種(初回接種後、2か月後と6か月後の合計3回)となります。定められたスケジュールで接種することで十分な免疫が得られます。
男性の場合、残念ながら定期接種(公費無料)の対象外のため費用は自己負担です。当院(青山セレスクリニック・船橋中央クリニック)でも2025年より男性向けHPVワクチン接種を開始しており、料金は1回につき44,000円(税込)、3回セットで110,000円(税込)となっています。約1年以内に3回の接種を完了する必要があります。
世界的に見てHPVワクチンは安全性の高いワクチンであり、副反応としては注射部位の痛みや一時的な発熱・倦怠感など軽微な症状が中心です。重篤な副作用は極めてまれであり、安心して接種を受けていただけます。費用面では決して安価ではありませんが、HPV関連のがん治療や繰り返す尖圭コンジローマ治療にかかる負担を考えれば、事前にワクチンで予防することは有意義な自己投資と言えるでしょう。

ここまでHPVワクチンの有効性について解説してきましたが、筆者である私自身(青山セレスクリニック・船橋中央クリニック院長)もHPVワクチンを実際に接種済みです。男性として自分の身を守るため、そして医師として患者様に自信を持ってお勧めできるようにとの思いから接種を受けました。もちろん3回受けましたが、副反応は全くありませんでした。
臨床の現場でも、尖圭コンジローマが何度も再発して苦しむ男性患者さんを数多く見てきました。また、ハリウッド俳優のマイケルダグラスさんが「クンニし過ぎた」と告白して、中咽頭がんを公表したことは有名な話です。このようなことからも、病気になる前に防ぐことの大切さを痛感しています。
HPVワクチンはそれだけ信頼できる予防策だと実感しています。
まとめ
HPVは女性だけでなく男性にとっても無視できない感染症であり、ワクチンによって予防が可能です。自分自身の健康と大切なパートナーを守るため、ぜひHPVワクチン接種を前向きにご検討ください。理想的には、性行動を開始する前の10代~20代前半までに接種を終えるのが望ましいですが、それ以降の年代であっても決して遅すぎることはありません。
既に性的活動を始めている方でも接種のメリットは十分にあります。ただし、HPVワクチンは治療薬ではなく、予防目的のワクチンであり、既に体内にいるHPVを排除するものではない点はご理解ください。それでも、まだ感染していないタイプのHPVに対しては十分な予防効果を発揮します。
たとえ過去に尖圭コンジローマなどを経験された方でも、将来の再感染防止や別の型による疾病予防のため、接種する意義は大いにあります。HPV関連疾患への不安を減らし、安心して日々を過ごすためにも、できることから積極的に予防策を取り入れていきましょう。特に、複数の性的パートナーがいる方や男性同士で性行為を行う方などはHPV感染のリスクが高いため、より積極的な接種が推奨されます。
また、ご自身だけでなく家族や周囲の男性にもワクチン接種を勧めていただくことで、社会全体の感染症予防につながります。なお、当院でもHPVワクチン接種を承っておりますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
尖圭コンジローマ, 性病予防, HPVワクチン, 中咽頭がん, 男性のHPVワクチン
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