形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2025/04/01
公開日:2025/04/01

尖圭コンジローマは、性感染症(性病)のひとつとしてよく知られており、性器に小さなイボ状のブツブツができることが特徴です。見た目に不快感があり、人によっては大きくなったり数が増えたりするため、放置すると症状が進行してしまうこともあります。
通常は性行為によって感染するとされるこの病気ですが、「性行為の経験がまったくないのに、なぜ感染したのか?」と不安や疑問を口にする患者さんも稀におります。
本記事では、尖圭コンジローマが本当に“性行為なし”で感染する可能性があるのか、日常生活での接触や間接的な感染経路の有無について、医師の視点からわかりやすく解説します。
尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる性感染症の一種で、主に性器や肛門の周囲に特徴的なイボ(疣贅/ゆうぜい)が現れる病気です。ウイルスが皮膚や粘膜に感染すると、数週間から数か月ほどの潜伏期間を経て徐々に症状が出現し、放置するとイボが増えたり大きくなったりする場合があります。
尖圭コンジローマの原因となるウイルスは複数ありますが、特にHPVの中でもHPV6型および11型が原因であることが多く、これらは感染力が高いため注意が必要です。また、自覚症状がほとんどない場合もあるため、感染に気づかずに他者へ感染を広げてしまうケースも少なくありません。

↑尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは、主に性的な接触(セックス、オーラルセックス、肛門性交など)を介して感染する性感染症(STD)です。原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は皮膚や粘膜が接触するだけでも感染する可能性があり、そのためコンドームを使用しても完全に感染を防ぐことは難しいとされています。また、HPVには3週間から8か月と比較的長い潜伏期間があるため、感染しても自覚症状が現れず、知らない間に感染を拡大させてしまうケースも少なくありません。
さらに近年では、性行為を一切行っていないにもかかわらず感染したと報告する事例もあり、入浴施設や共有のタオル、下着などを介した間接的な感染リスクについても懸念されています。このような性行為以外での感染経路について、本記事で詳しく解説していきます。
尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、一般的には性行為などによる直接的な皮膚や粘膜の接触を介して感染します。しかし、タオルや下着、共有の衣類、浴室用品などを通じてHPVが間接的に感染する可能性についても、長年議論がなされています。このような非性的な感染経路は依然として科学的には確立されておらず、十分なエビデンスも限られていますが、ゼロとは断定できないため注意が必要です。
以下では、HPVが性行為以外の経路でも感染しうる可能性について、その背景となるウイルスの性質や実際に報告された症例などをもとに説明します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、インフルエンザやコロナウイルスと異なり、「ノンエンベロープウイルス」と呼ばれる脂質膜(エンベロープ)を持たないウイルスです。この特徴により環境中での耐久性が高く、一部の消毒剤に対する耐性も持っています。特に湿度が高く暖かい環境では、HPVは一定期間感染力を維持したまま表面に残存する可能性があります。
理論上、ウイルスが付着したタオルや下着などの共有物を直後に使用した場合、その物品からHPVが微小な傷や粘膜を通じて感染する可能性は完全に否定できません。HPVは上皮細胞に感染する性質を持つため、物理的にウイルスが付着した表面と感受性のある皮膚や粘膜が密接に接触することで感染が成立する可能性が指摘されています。
タオルや衣類などを介してのHPV感染を疑わせる症例報告は数例存在します。ただし、その多くは単一の事例であり、感染経路を確実に特定するためのウイルス株の遺伝子型検査などは十分に行われていないため、科学的根拠としては不十分であることに注意が必要です。
→合わせて読みたい「【尖圭コンジローマの治療と予防方法】HPVワクチンの有効性」」
HPV(ヒトパピローマウイルス)は理論的には性行為以外の経路でも感染しうる可能性がありますが、多くの専門家はそのような間接的感染は極めて稀であると考えています。その理由として、以下のようなポイントが挙げられます。
HPVは一時的に皮膚や物体表面で生存する能力を持っていますが、体外の環境では感染を成立させるのに十分な量のウイルスが維持されにくいことがわかっています。乾燥、空気への曝露、時間の経過などの環境要因によって、感染性を持つ活性なウイルス粒子は大幅に減少するため、感染が成立するには非常に限られた条件とタイミングが必要となります。
物品を介したHPVの間接的感染を科学的に明確に証明することは極めて困難です。これは、感染した患者が過去に性的接触や軽微な皮膚接触などを完全に排除できないためであり、間接的な物体接触だけで感染したという確固たる証拠(ウイルスの遺伝子解析など)を提示することが難しいからです。このため、非性的接触での感染経路が科学的に確立されるケースはほとんどありません。
参照元:A risk for non-sexual transmission of human papillomavirus?

尖圭コンジローマは一般的に性行為による感染が主な経路とされていますが、それ以外の状況でも理論的に完全に否定できるわけではありません。実際、「全く感染経路が思い当たらない」という患者さんの声も散見されます。ここでは、非常に稀ではありますが、性行為なしでも感染する可能性がゼロではないとされ、実際に報告例もある場所やシチュエーションについて具体的にご紹介します。ただし、いずれも感染の可能性は理論的には否定できない程度で、実際の感染リスクは極めて低いと認識していただくことが重要です。
温泉施設や銭湯などの共有されるバスチェア(お風呂椅子)から、理論的にはHPVが感染する可能性があります。予防策としては、使用前にシャワーのお湯とボディソープや石鹸を使って座面をしっかりとこすり洗いして洗浄することでウイルスの付着を大幅に減らすことができます。さらに気になる場合は、清潔なタオルを敷いて座るのもおすすめです。
フィットネスクラブや温浴施設などでレンタルされるタオル、下着、スポーツウェアにも、理論上HPVが残存している可能性があります。しかし、多くのレンタル業者では、業務用洗濯機での高温洗浄、強力洗剤の使用、すすぎや脱水などの工程を経て洗濯しているため、HPVを含む病原体は大幅に除去されており、感染の可能性は非常に低いと考えられています。
医療施設では通常、厳格な感染管理が行われていますが、HPVは一般的な消毒剤であるグルタラール製剤(ステリハイド)では不活化されません。そのため、尖圭コンジローマの患者を診察した後の診察台は、次亜塩素酸塩(ピューラックスなど)やペルオキソ酸など、HPVに効果が認められた消毒剤を使用して適切に消毒する必要があります。
参照元:Susceptibility of high-risk human papillomavirus type 16 to clinical disinfectants
もし尖圭コンジローマができてしまった場合、自然治癒を期待して放置するのではなく、早期に適切な治療を受けることが極めて重要です。尖圭コンジローマは時間とともにイボが大きくなったり、数が増えたりする可能性があり、放置すればするほど完治するまで時間を要してしまいます。
主な治療法には、ベセルナクリームなどの外用薬による治療、液体窒素を用いた冷凍凝固療法、レーザーによる焼灼治療、さらに症状が重い場合には包皮切除術(包茎手術)などの外科的治療も選択されます。これらの治療は症状や患者さんの状態に応じて選ばれます。
※筆者はベセルナクリームによる治療はおすすしません。レーザーによる治療を推奨します。
ただし、尖圭コンジローマは再発率が非常に高く、50%前後の確率で再発するといわれています。そのため、治療が終わった後も定期的なフォローアップや診察が欠かせません。早期発見・早期治療・継続的な管理の3つが、再発のリスクを下げ、健康を守るポイントとなります。
尖圭コンジローマの最も効果的な予防手段のひとつが、HPVワクチン(例:ガーダシル)の接種です。このワクチンは、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型に加え、子宮頸がんなどの発症に関わる高リスク型HPVの感染も予防できることが知られています。
日本では女性を中心に、子宮頸がん予防を目的としたHPVワクチン接種が徐々に普及しつつありますが、男性にとっても接種のメリットは非常に大きいとされています。特に10代から20代前半の若年層にとっては、将来的な尖圭コンジローマ、肛門がん、咽頭がんなどのリスクを大幅に低減できる重要な予防策となります。
尖圭コンジローマは一度感染すると治療に時間がかかり、再発も多いため、そもそも「感染しないこと」が最も望ましい対策です。その意味で、HPVワクチンの接種は男女問わず積極的に検討すべき予防手段といえるでしょう。筆者としても、性別に関わらず適切な時期にワクチンを接種することを強く推奨します。

↑HPVワクチンを受ける筆者
まとめ
尖圭コンジローマは主に性行為を通じて感染する性感染症ですが、性行為をしていない人にも感染が確認されるケースが稀に存在します。これは、ウイルスの環境耐性や皮膚接触による感染可能性が関係していると考えられます。しかし、性行為以外での感染経路はごくまれであり、多くの専門家も「主要な感染経路は性的接触」との見解を維持しています。いずれにせよ、感染を予防するうえで最も重要なのは、HPVワクチンの接種と、正しい知識に基づいた衛生管理です。そして、万が一イボのような症状に気づいた場合は、恥ずかしがらずに早めに医療機関を受診し、適切な治療と経過観察を行うことが、再発の予防にもつながります。予防と早期対応こそが、尖圭コンジローマはの蔓延と自分の健康を守る鍵です。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。
※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。
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