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漢方薬でEDは改善する?種類別効果と治療法の選び方

更新日:2025/05/22

公開日:2025/05/22

「漢方薬でEDは改善するのだろうか?」
「西洋薬と比べて効果はどうなのか...」

EDに悩む多くの方が、治療法を選ぶ際にこのような疑問を持たれるのではないでしょうか。EDは加齢や生活習慣、ストレスなど様々な要因で起こり得る症状です。西洋医学的なED治療薬が広く知られていますが、副作用の少なさや体質からのアプローチを重視する方にとって、漢方薬も一つの選択肢となっています。

この記事では、EDと漢方薬の関係性について医学的な視点から解説し、代表的な漢方薬の特徴や、症状別の選び方をご紹介します。漢方薬の効果と限界を正しく理解し、ご自身に合った治療法を選択するための参考にしていただければ幸いです。

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EDと漢方薬の基礎知識

EDとは何か?症状と原因

EDとは「Erectile Dysfunction」の略で、勃起不全または勃起障害のことを指します。一般的には「勃起しない」「勃起しても硬さが足りない」「挿入前に萎えてしまう(中折れ)」など、満足のいく性行為ができない状態を意味します。

EDの原因は大きく分けて「器質性」と「心因性」の2つに分類されます。器質性EDは、加齢や生活習慣病(高血圧、糖尿病など)、喫煙、アルコールの過剰摂取などが原因で、血管や神経の機能が低下することで起こります。一方、心因性EDは、ストレスや疲労、不安、パートナーとの関係性の問題などの精神的要因によって引き起こされます。

また、最近では男性ホルモン(テストステロン)の低下による「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」も、EDの原因として注目されています。これは一般的に「男性更年期障害」とも呼ばれ、40代以降の男性に多く見られる症状です。

漢方医学からみたEDの捉え方

漢方医学では、EDを「腎(じん)」の機能低下として捉えます。ここでいう「腎」は、西洋医学でいう腎臓だけでなく、生殖器や泌尿器系全体の機能、さらには先天的な生命エネルギーを司る概念です。

漢方医学の考え方では、EDの主な原因として以下のようなパターンがあります:

  1. 腎虚(じんきょ):加齢や過労により腎の機能が低下した状態
  2. 気滞(きたい):ストレスなどにより気の流れが滞った状態
  3. 心血不足(しんけつぶそく):心(精神面)の血の巡りが悪くなった状態

漢方薬は、これらの状態を改善することでEDの症状を和らげるアプローチをとります。

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EDに効果が期待できる主な漢方薬

EDの改善に効果が期待できる漢方薬はいくつかありますが、ここでは特に効果的とされる代表的な漢方薬について解説します。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

八味地黄丸は、腎の機能を高め、精力を増強する効果がある漢方薬です。主に「腎虚」と呼ばれる状態、つまり加齢や疲労による体力・性機能の低下に対して用いられます。

主な効果:腎機能の強化、精力増強、冷え症の改善、頻尿・夜間頻尿の改善

適応症状:加齢によるED、疲労感を伴うED、冷え症がある方

特に50代以降の方や、体力低下を感じている方に適しています。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

牛車腎気丸は、八味地黄丸に牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)を加えた処方で、八味地黄丸と同様に腎の機能を高める効果があります。特に腰痛や下肢の痛み、しびれを伴う場合に適しています。

主な効果:腎機能の強化、腰痛・下肢痛の緩和、下肢のしびれ・冷えの改善

適応症状:腰痛や下肢の痛み・しびれを伴うED、冷え症がある方

デスクワークが多く腰痛に悩む方や、冷えからくる下肢の不調がある方におすすめです。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

補中益気湯は、気虚(ききょ)と呼ばれる、気の不足による全身の倦怠感や疲労感を改善する漢方薬です。特に過労やストレスによる体力低下が原因のEDに効果的です。

主な効果:気の補充、疲労回復、食欲不振の改善

適応症状:疲労感が強い方、食欲不振がある方、気力・体力の低下を感じる方

特に仕事や育児などで忙しく、慢性的な疲労を感じている30〜40代の方に適しています。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

柴胡加竜骨牡蛎湯は、精神的なストレスや緊張、不安感を和らげる効果がある漢方薬です。特に心因性EDに効果的とされています。

主な効果:精神不安の緩和、イライラ・不眠の改善、自律神経の調整

適応症状:精神的ストレスが強い方、緊張しやすい方、不眠がある方

特に初めての相手や大事な場面で緊張してしまい、勃起できないといった心因性EDに効果的です。

症状別・原因別の漢方薬選び

EDの症状や原因は人それぞれ異なります。ここでは、症状や原因別に適した漢方薬の選び方をご紹介します。

加齢によるEDに適した漢方薬

加齢によるEDは、主に血流の低下やテストステロン(男性ホルモン)の減少が原因です。このタイプのEDには、腎の機能を高め、精力を増強する効果がある漢方薬が適しています。

おすすめの漢方薬:八味地黄丸、牛車腎気丸、人参養栄湯

これらの漢方薬は、腎の機能を高めることで、加齢による体力・性機能の低下を改善する効果が期待できます。特に50代以降の方や、体力の低下を感じている方におすすめです。

ストレスや精神的要因によるEDに適した漢方薬

ストレスや緊張、不安などの精神的要因によるEDは、「心因性ED」と呼ばれます。このタイプのEDには、精神を安定させる効果がある漢方薬が適しています。

おすすめの漢方薬:柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、半夏厚朴湯

これらの漢方薬は、精神的なストレスや緊張、不安感を和らげる効果があります。特に初めての相手や大事な場面で緊張してしまう方、仕事のストレスが強い方におすすめです。

疲労や体力低下によるEDに適した漢方薬

過労やストレス、不規則な生活などによる体力低下が原因のEDには、気を補い、疲労回復効果がある漢方薬が適しています。

おすすめの漢方薬:補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯

これらの漢方薬は、気を補充し、全身の倦怠感や疲労感を改善する効果があります。特に仕事や育児などで忙しく、慢性的な疲労を感じている方におすすめです。

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漢方薬とED治療薬の比較

ここまで漢方薬によるED治療について解説してきましたが、EDの治療法としては西洋医学的なアプローチも重要な選択肢です。ここでは、漢方薬とED治療薬(バイアグラ、レビトラ、シアリスなど)の違いについて比較してみましょう。

基本的な考え方の違い

西洋医学的なED治療薬は、症状に直接アプローチします。具体的には、PDE5という酵素の働きを阻害することで、陰茎海綿体の血流を増加させ、勃起を促進・維持する効果があります。

一方、漢方薬は体質そのものを改善することで、EDの根本的な原因にアプローチします。「腎」の機能を高めたり、「気」の流れを整えたりすることで、性機能を含めた全身の状態を改善していきます。

効果発現の違い

西洋医学的なED治療薬は即効性があり、服用後30分〜1時間程度で効果が現れます。効果の持続時間は薬剤によって異なりますが、4〜36時間程度です。

一方、漢方薬は即効性はなく、効果が現れるまでに通常2週間〜1ヶ月程度かかります。しかし、継続的に服用することで体質が改善され、結果としてEDの症状も緩和されることが期待できます。

副作用と適応の違い

ED治療薬は、頭痛、顔のほてり、鼻づまりなどの副作用が報告されています。また、硝酸薬を服用している方や、重度の心臓病・肝臓病・腎臓病がある方は服用できないなどの制限があります。

一方、漢方薬は一般的に副作用が少なく、長期間の服用も可能です。ただし、体質によっては胃腸障害や発疹などの副作用が現れることもあります。

漢方薬とED治療薬は、基本的には併用が可能です。例えば、ED治療薬で即効性のある効果を得ながら、漢方薬で体質改善を図るという方法も考えられます。ただし、併用する場合は必ず医師に相談し、適切な指導のもとで行うことが重要です。

▶️ED治療(勃起不全)についてはこちら

当院で行っているED治療について

漢方薬による治療は一つの選択肢ですが、より確実で即効性のある治療法をお求めの方には、専門的なED治療をおすすめします。

当院では、患者様一人ひとりの症状や原因、ライフスタイルに合わせた最適なED治療をご提案しています。特に以下のような方には、漢方薬よりもED治療がおすすめです:

  • 即効性のある治療を希望される方
  • 漢方薬を試したが効果を実感できなかった方
  • 確実な効果を求められる方
  • 医師による適切な診断と処方を希望される方

当院では、国内で承認されている主要なED治療薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)を取り扱っております。患者様の状態やライフスタイルに合わせて、最適な薬剤をご提案しています。

また、ED1000という衝撃波治療も導入しております。詳しくは当院のED治療に関するページや、ED1000に関するページでご覧いただけます。

ED治療に関する詳しい情報や、お一人おひとりに合った治療法については、当院にご相談ください。プライバシーに配慮した環境で、丁寧にカウンセリングいたします。

▶️ご相談はこちら:メール相談/LINE相談

まとめ

EDの治療法として漢方薬は、体質改善を通じて根本的な原因にアプローチする方法として考えられています。加齢によるEDには八味地黄丸や牛車腎気丸、ストレス性EDには柴胡加竜骨牡蛎湯、疲労によるEDには補中益気湯などが効果的ですが、効果の発現には時間がかかることが一般的です。

 

一方で、より即効性と確実性を求める方には、医師による適切な診断と処方に基づくED治療薬の使用が効果的な選択肢となります。

 

もし「漢方薬を試してみたが効果を感じられない」「より確実な効果を求めている」とお考えの方は、まずは専門医による診察を受けることをおすすめします。原因を正確に把握することで、適切な治療法を選択でき、より早い解決が期待できるでしょう。

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。
男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

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  • 平成15年12月 船橋中央クリニック院長
  • 平成25年1月 青山セレスクリニック 治療責任者
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