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【医師監修】50代男性の性機能低下 | 原因から治療まで解説

更新日:2024/11/25

公開日:2024/11/25

50代男性の性機能の変化に悩む方が、近年増えています。これは加齢に伴う自然な変化である一方で、適切な対処で改善が可能な症状でもあります。本記事では、50代男性の性機能低下について、症状から治療法まで医学的な観点から詳しく解説していきます。

50代男性の性機能低下とは

加齢により、男性の身体には様々な変化が起こります。特に50代になると、20代や30代と比較して、身体の器質的変化や機能的変化が顕著になってきます。

性機能の低下は、主に加齢や基礎疾患の進行による血管の変化(特に動脈硬化)と、男性ホルモン(テストステロン)の生成・分泌の減少によって引き起こされます。

【性機能やED治療についてはこちらをご確認ください。】

なぜ50代で性機能の変化が起こるのか

男性ホルモンの分泌量は、20~30代をピークに少しずつ減っていきます。働き盛りの50代になると、「以前より元気が出ない」「性欲が低下した」といった変化を感じる方が増えてきます。このような変化は、誰にでも訪れる自然な変化です。

また、50代は仕事や家庭でのストレスが重なりやすい時期です。日々の疲れやストレスは、男性ホルモンの分泌低下を加速させることもあります。ストレスは自律神経系にも影響を与え、性機能の低下をさらに促進することがわかっています。

性機能低下の自己チェック

男性更年期(LOH症候群)のセルフチェック

「最近、なんとなく調子が悪い」「以前より疲れやすい」といった変化を感じていませんか?このような変化は、男性更年期障害(LOH症候群)のサインかもしれません。以下の国際的に使用されているAMSスコアで、ご自身の状態をチェックしてみましょう。

AMSスコアの判定基準:

  • 17~26点:更年期症状なし
  • 27~36点:軽度
  • 37~49点:中等度
  • 50点以上:重度

 

引用:日本泌尿器学会(加齢男性性腺機能低下症候群 診療の手引き)

主な症状について

男性更年期障害は、性機能の変化だけでなく、心身の様々な部分に影響を及ぼします。多くの方が経験される症状として、疲労感や体力の低下、不眠などの身体症状があります。

また、「イライラしやすくなった」「やる気が出ない」「集中力が続かない」といった心の変化を感じることも少なくありません。

これらは、男性ホルモンが本来持っている様々な働きが低下することで起こる変化なのです。

性機能低下の主な原因

性機能低下の原因は、大きく身体的要因と生活習慣要因に分けられます。これらの要因は相互に関連し合い、複合的に症状を引き起こすことが特徴です。

身体的要因

血管系の変化は性機能低下の重要な要因です。加齢に伴う動脈硬化の進行は、性機能に必要な血流量の減少を引き起こします。特に50代以降では、血管壁の弾力性が低下し、十分な血流が確保できなくなることがあります。

また、糖尿病などの生活習慣病による神経障害も大きな影響を及ぼします。特に糖尿病性神経障害は、性機能に関わる神経の伝達機能を低下させ、勃起や射精に問題を引き起こす可能性があります。

テストステロン値の低下と症状

テストステロン低下の判断には、血液検査による数値の確認が重要です。血液中の総テストステロン値が250ng/dL以下で、かつ何らかの症状がある場合は、男性更年期障害(LOH症候群)の可能性が考えられます。

日本では、潜在的な患者数が約600万人と推定されていますが、実際に治療を受けている方は少ないのが現状です。テストステロン値の低下は、性機能だけでなく、生活習慣病のリスクを高めることも分かっています。特に、内臓脂肪の増加や糖尿病、高血圧といった症状との関連が指摘されています。

性機能低下の予防と改善方法

生活改善で防ぐ機能低下

日々の生活習慣は、男性ホルモンの分泌に大きく影響します。ここでは、具体的な改善のポイントをご紹介します。

・睡眠と生活リズム

質の良い睡眠は、テストステロンの分泌を促す重要な要素です。十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活リズムを保つことで、ホルモンバランスを整えることができます。特に、過度のストレスはテストステロンの分泌を低下させることが知られているため、睡眠を通じた適切なストレス管理が大切です。

・運動習慣

適度な運動は、男性ホルモンの分泌を促すだけでなく、血行改善やストレス解消にも効果的です。ただし、激しすぎる運動は逆効果となる可能性があります。ウォーキングや軽いジョギングなど、自分のペースで続けられる運動を選択することがポイントです。継続的な運動習慣は、肥満予防にもつながり、テストステロン値の維持に効果的です。

・食生活の改善

バランスの良い食事は、テストステロン値の維持に重要な役割を果たします。特に以下の食材を意識的に摂取することが推奨されます:

  • 良質なタンパク質(肉類、魚類、卵、乳製品)
  • テストステロンの産生を促す食材(ニンニク、玉ねぎ、牡蠣)

また、過度の飲酒や喫煙は控えめにすることも大切です。

【性機能やED治療についてはこちらをご確認ください。】

専門医への相談のタイミング

受診のタイミング

「まだ様子を見ても大丈夫かな」と悩んでいませんか?以下のような状況がある場合は、専門医への相談をお勧めします:

  • 前述したAMSスコアが37点以上の場合
  • 日常生活に支障が出る程度の症状が続く場合
  • 3ヶ月以上症状が持続している場合
  • 早朝勃起の頻度が著しく低下している場合 

診察・治療の流れ

初診時の一般的な流れ:

  • 問診による症状確認
  • AMSスコアによる評価
  • 血液検査(テストステロン値の確認)

心配な症状があっても「受診するほどでもないかも」と躊躇される方も多いようです。しかし、早めの相談が症状の改善につながります。検査結果を基に、一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案させていただきます。

専門医による治療選択肢

医療機関では、症状や状態に応じて様々な治療法が提供されます。テストステロン値が基準値を下回っている場合、ホルモン補充療法が検討されます。これは、2~4週間に1回の注射によって行われ、症状に応じて投与量や間隔が調整されます。

薬物療法では、ED治療薬や漢方薬が用いられることがあります。特に漢方薬は、全身の状態を整える効果があり、八味地黄丸や牛車腎気丸などが処方されることがあります。これらの治療は、症状や体質に合わせて適切に選択されます。

【当院のED治療についてはこちらをご確認ください。】

まとめ

50代における性機能の変化は、誰にでも起こり得る自然な現象です。しかし、適切な対処により、多くの場合で症状の改善が可能です。気になる症状があれば、まずは生活習慣の改善から始めてみましょう。

 

そして、必要に応じて専門医への相談も検討してください。早期発見・早期治療が、より良い治療効果につながります。ご心配な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。
男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

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