形成外科・泌尿器科・性病科
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更新日:2025/03/22
公開日:2025/01/13

テストステロンは男性の健康、活力、そして若さを支える鍵となるホルモンです。しかし、この重要なホルモンは加齢やストレス、さらには日々の食生活によって大きく影響を受けることがあります。数々の研究において、ビタミンK2がテストステロンの生成と健康維持に深く関わっていることが示されています。本記事では、一般にはまだあまり知られていないビタミンK2の驚くべき役割を掘り下げるとともに、その効果を最大限に引き出すための効率的な摂取方法についても詳しく解説します。男性の健康を維持し、日々のパフォーマンスを向上させるために欠かせない情報をお届けします。
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ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種で、心臓血管の健康維持、骨の代謝促進、血液凝固の調整など、人体にとって極めて重要な役割を果たします。近年の研究では、このビタミンが男性ホルモンであるテストステロンの生成や維持にも関与している可能性があることが示唆されています。まだ新しい研究分野ではありますが、ビタミンKとホルモンの関係は多くの科学者たちの注目を集めています。
ビタミンKには、以下の2つの主要な形態があります。
■ビタミンK1(フィロキノン)
主にほうれん草やケールといった葉野菜に豊富に含まれ、血液凝固のサポートを担います。
■ビタミンK2(メナキノン)
動物性食品(チーズや卵黄など)や発酵食品(納豆やヨーグルトなど)に含まれています。このビタミンK2は、特にテストステロンの生成をサポートし、ホルモンバランス全体に深く関与していると考えられています。
さらに、ビタミンK2の中でもMK-4やMK-7と呼ばれる亜種は、テストステロン関連のプロセスを活性化する能力が高いことが示されています。
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ビタミンK2、特にその亜種であるMK-4とMK-7は、男性ホルモンであるテストステロンの生成プロセスにおいて重要な役割を果たしています。ステロイドホルモン(テストステロンを含む)は、コレステロールから合成される複雑な化学プロセスを経て生成されますが、この過程でビタミンK2が関与することが近年の研究で明らかになっています。具体的には、MK-4とMK-7は、テストステロンの生成に不可欠なシトクロムP450酵素を活性化します。この酵素は、コレステロールをプレグネノロン(テストステロンの前駆物質)へ変換する初期段階を担います。プレグネノロンは、その後一連のステップを経て、最終的にテストステロンが生成されます。
テストステロン生成における重要なプロセスは、精巣内のライディッヒ細胞によって行われます。しかし、ライディッヒ細胞は非常に繊細で、酸化ストレスの影響を受けやすい特徴があります。酸化ストレスとは、体内で発生する活性酸素が細胞やDNAに損傷を与える状態のことで、これが進行するとテストステロンの生成能力が低下します。ビタミンK2は、この酸化ストレスを抑制する抗酸化物質としての特性を持ち、活性酸素種を効果的に中和し、細胞膜やミトコンドリアの損傷を防ぎます。これにより、ライディッヒ細胞内でのテストステロン合成プロセスがスムーズに進行します。
ライディッヒ細胞に存在するミトコンドリアは、テストステロン生成の鍵を握る重要なエネルギー生産拠点です。テストステロンはステロイドホルモンであり、その生成にはコレステロールを基にしたエネルギー集約的なプロセスが必要です。このプロセスを効率的に進めるには、ミトコンドリアが正常に機能していることが不可欠です。
ミトコンドリアはエネルギー分子であるATP(アデノシン三リン酸)を生成しますが、ビタミンK2は電子伝達系の効率を向上させることでATP産生を最適化します。これにより、ライディッヒ細胞内でのテストステロン生成に必要なエネルギーが十分に供給されます。このようにビタミンK2はエネルギー供給面においてもライディッヒ細胞をサポートし、機能不全を防止することで、安定したテストステロンの産生に寄与しています。
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ビタミンK2はテストステロンの生成への直接的な効果だけでなく、ビタミンK2が及ぼす心血管の健康、骨密度の維持、代謝機能の向上など、さまざまな側面からもテストステロン値を支えています。以下では、ビタミンK2の間接的な効果について詳しく解説します。
健康的な血流は、テストステロンを生成する精巣の機能にとって不可欠です。ビタミンK2は以下のように心血管の健康を守り、精巣への栄養供給を最適化します。
動脈石灰化の抑制:ビタミンK2はカルシウムを骨に取り込み、動脈への蓄積を防ぎます。これにより、血管の柔軟性が保たれます。
血流の改善:血管が柔軟であることで、精巣への酸素や栄養素の供給が効率的に行われ、テストステロン生成がサポートされます。
骨密度の維持は、男性ホルモンであるテストステロンとも密接に関係しています。ビタミンK2は次のように骨の健康を支え、ホルモンバランスを維持します。
ミネラル化の促進:ビタミンK2は骨タンパク質であるオステオカルシンを活性化し、骨にカルシウムを取り込みやすくします。これにより、骨粗しょう症リスクが低減されます。
ホルモンバランスの安定化:強い骨は、ホルモンバランスを保つために必要な安定した基盤を提供します。これは、テストステロンの低下を予防する上で重要な役割を果たします。
インスリン感受性の低下(インスリン抵抗性)は、テストステロンの生成を妨げる大きな要因です。ビタミンK2は、代謝の健康を通じて間接的にテストステロン値を支える効果があります。
血糖値の安定化:ビタミンK2はインスリン感受性を向上させ、血糖値を正常に保ちます。これにより、代謝機能全体が改善されます。
炎症の抑制:インスリン抵抗性は慢性炎症を引き起こしますが、ビタミンK2は炎症マーカーを低下させる作用もあり、ホルモン生成にとって良好な環境を提供します。
ビタミンK2がテストステロン生成に与える影響は、研究により徐々に明らかになっています。ここでは、動物実験と人間を対象とした研究を紹介します。
■動物研究からの発見:テストステロン値の向上(2011年のラット研究)
ラットを対象とした研究では、ビタミンK2(特にMK-4)の補給によって、血中テストステロン値の上昇が確認されました。この研究では、精巣機能が向上するとともに、テストステロン生成に関与する遺伝子(例: シトクロムP450酵素関連遺伝子)の発現が活性化されたことが示されています。
■人間を対象とした研究の結果:骨の健康とテストステロンの相関関係
男性を対象とした研究では、ビタミンK2の補給が骨のミネラル密度を向上させるとともに、血中テストステロン値の改善が観察されています。この結果は、骨代謝とホルモンバランスの密接な関連性を示唆しており、ビタミンK2が全身の健康を通じてテストステロンをサポートしている可能性を示しています。
ビタミンK2を効果的に摂取するためには、日々の食事に工夫を加えることが重要です。この栄養素は、特に発酵食品や動物性食品に多く含まれており、これらを意識的に取り入れることで、自然な形で摂取量を増やすことが可能です。以下に、ビタミンK2が豊富に含まれる食品とその特徴をご紹介します。
発酵食品は、ビタミンK2を多く含む食材として最も注目されています。特に以下の食品は効果的です:
納豆: 日本の伝統的な発酵食品であり、ビタミンK2(MK-7)の最高の供給源です。1パックの納豆でも十分な量のビタミンK2を摂取できます。
発酵チーズ: ハードチーズやソフトチーズには、MK-7が豊富に含まれており、欧米の食文化でも広く取り入れられています。
ビタミンK2のもう一つの形態であるMK-4は、動物性食品に豊富です。以下の食品が特に効果的です:
卵黄: 手軽に取り入れられるビタミンK2の供給源。朝食に取り入れることで、簡単に摂取量を増やせます。
内臓肉(特にレバー): 鶏や牛のレバーには、MK-4が高濃度で含まれており、栄養価も非常に高い食品です。鶏肉のモモ肉もMK-4の優れた供給源です。
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現代の忙しいライフスタイルや偏食傾向により、多くの人が食事から十分なビタミンK2を摂取できていないのが現状です。特に、低テストステロンに悩む方にとって、この栄養素を効率的に補う手段として、サプリメントの活用は有効です。以下では、ビタミンK2サプリメントを効果的に活用するためのポイントをご紹介します。
ビタミンK2の適切な摂取量については、テストステロンの最適化を目的とした明確なガイドラインはまだ存在しません。しかし、健康促進のための一般的な研究では、1日20~100 μgの範囲での摂取が推奨されています。
ビタミンK2は、ビタミンD3およびマグネシウムと組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。
ビタミンD3: テストステロン値を直接的に高める作用があり、K2と一緒に摂取することで骨や心血管の健康もサポートします。
マグネシウム: テストステロン生成に必要な酵素をサポートし、ビタミンD3とK2の吸収と利用効率を向上させます。
これらを組み合わせたサプリメント(TB-1)も市販されているため、効率的な摂取が可能です。
ビタミンK2は通常の食事やサプリメントから摂取する限り安全性が高い栄養素とされていますが、以下の点には注意が必要です:
抗凝固薬を服用中の方: ワルファリンなどの抗凝固薬を使用している場合、ビタミンK2の摂取が薬の作用を妨げる可能性があります。摂取前に必ず医師に相談してください。
脂溶性ビタミンである点: ビタミンK2は脂溶性のため、脂肪を含む食事と一緒に摂取することで吸収率が向上します。たとえば、朝食の卵やアボカドとともに摂取するのが効果的です。
まとめ
ビタミンK2は、テストステロン生成を支える重要な栄養素であり、その役割はステロイドホルモンの生成を促進するだけでなく、抗酸化作用やミトコンドリアの健康維持、さらには代謝機能の向上にまで及びます。この多面的な働きにより、ビタミンK2はホルモンバランスを整えるために欠かせない存在といえるでしょう。
特に、ビタミンD3やマグネシウムとの組み合わせは相乗効果を生み出し、テストステロンの最適化と全身の健康維持をさらに強力にサポートします。納豆や発酵チーズ、卵黄、レバーといったビタミンK2が豊富な食品を日常に取り入れることはもちろん、サプリメントの活用も現代人にとって実用的なアプローチです。
忙しい生活や偏った食事により、栄養が不足しがちな方でも、適切なサプリメントを取り入れることで効果的に補うことができます。
健康的な生活習慣にビタミンK2をプラスすることで、テストステロンの安定と若々しい活力を手に入れる一歩を踏み出しましょう。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
※リパス、リパスG、TB-1は医療法人社団セレスの商標登録です。
【関連項目】
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