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更新日:2025/08/02
公開日:2025/08/01

「包茎治療940円」「切らない包茎手術」といった驚きの宣伝文句を目にしたことはないでしょうか? 近年、新たに登場したフィンクリニック(FIN Clinic)というクリニックが、この破格キャンペーンで注目を集めています。しかし、その実態はどうなのでしょうか。本記事では、包茎治療の専門医である筆者が、FINクリニックの背景やホームページの内容を精査し、その評判と実態について解説します。
黒いタートルネックを顔の下半分まで被った男性のCMで有名な男性の包茎治療専門で知られる東京上野クリニックは、全国に15院を展開する老舗クリニックです。最近報道された文春の記事によると、近年業績が低迷しており、上野クリニックを運営する医療法人は2021年2月期に約3億1000万円の赤字に転落し、債務超過額は昨年時点で約3億6000万円にまで膨らんでいました。
こうした窮状を救う形で手を差し伸べたのが、新興のウェブマーケティング企業「ファンネルアド」でした。2018年創業のこのベンチャー企業は、美容医療クリニックの買収やチェーン展開に力を入れており、2020年には医療ダイエット専門の「DIOクリニック」を立ち上げて5年で20院にまで急拡大させています。グループ売上高は2024年に創立7年で200億円に達したといいます。しかしファンネルアド社の代表は医師ではなく元商社マンで、広告・マーケティング戦略を重視する経営者です。要はクリニック運営の現場よりも利益や売上を第一に考える企業であることが、その経歴からもうかがえます。
ファンネルアド社は2024年末に上野クリニック運営法人と「事業提携」という形で実質的に買収・経営参画し、上野クリニックの大幅な再編計画を進めています。週刊文春の報道によれば、全国15院のうち半数近い7院を閉院し、残る8院のみ上野クリニックとして継続、一部の院は同社が展開する他ブランド(美容外科のeクリニックや痩身のDIOクリニック)に統合する計画が社内資料で明らかになりました。さらに提携後、一部の院はファンネルアド社が新たに運営する「FINクリニック」という名称に置き換えられることも判明しています(実際、上野クリニック○○院がFINクリニック○○院に変更されるという内部資料があります)。このように上野クリニックはファンネルアド社の手で事業再編が進められているのです。

↑内部資料(週刊文春より)
では、その再編計画の内容はどのようなものでしょうか。週刊文春電子版の記事によれば、15院中11院を閉鎖・統合する大規模閉院計画が進行中であり、現在一部ではテナント契約の関係で計画修正もあるものの、将来的には当初計画通り複数院を閉鎖し他院と統合する方針とされています。
また、衝撃的なのは、医師人事と技術面での計画です。閉院対象となった上野クリニックの経験豊富な包茎治療担当医たちは統合先では雇用継続せず、代わりに美容外科手術がメインのeクリニック所属医師に包茎手術の研修を行い、今後はその医師たちが包茎手術を担当する方針だと伝えられています。繊細な技術が要求される包茎手術を、十分な経験のない医師が短期間の研修だけで行うようになれば、仕上がりが不自然になったり傷跡が目立ったりといったリスクも懸念されます。現に社内資料には「eクリニック医師による包茎治療研修を◯月から実施」との記載があったとのことです。ファンネルアド社は拡大路線を「爆速経営」と称して推し進めていますが、そのあまりに拙速な計画に社員からも「このままでは大きな医療事故が起こりかねない」と不安の声が上がっていると報じられています。
以上のように、FINクリニックは老舗の上野クリニックを実質的に吸収・再編して誕生した新ブランドであり、その背景には利益最優先の企業戦略が色濃く反映されています。では、実際にFINクリニックではどのような診療や料金が提示されているのでしょうか? 次に公式ホームページの内容から、FINクリニックの実態を専門医の視点で検証してみましょう。

↑内部資料(週刊文春より)
参照元:《内部資料入手》“包茎治療のパイオニア”上野クリニックの大規模閉院計画の中身
筆者は包茎治療の専門家として、FINクリニックの公式ホームページを隅々まで確認してみました。その結果、いくつか疑問に感じる点や誇張と思われる点が見えてきました。以下、主なポイントを挙げて解説します。

↑FINクリニック公式サイトのトップ画像。白衣を着た男性モデルが大きく表示されますが、これは同院の勤務医ではなく広告用のモデルである可能性が高く、この時点で訪問者に誤解を与えかねません。
ホームページでひときわ目を引くのが、「切らない包茎治療 940円」と大きく宣伝されたキャンペーンです。確かに通常数十万円以上する包茎治療が1,000円程度で受けられるとすれば破格ですが、実際には小さな文字で「医師の判断により、本キャンペーンの適用を受ける施術を行えない可能性があります」といった条件が付されています。つまり「医師の判断次第でキャンペーン適用外になる可能性」があるということです。裏を返せば、940円に惹かれて来院しても、おそらくほとんどのケースで「この治療は適用できません」と医師に告げられ、代わりに通常料金の包茎手術を勧められる展開が予想されます。

↑FINクリニックが宣伝する「切らない包茎治療 940円(税込)」キャンペーンの画像。極端に安い価格で集客しようとしているのが分かりますが、適用条件には小さな注意書きがある点に注意が必要です。
FINクリニックの料金表を見ると、包茎手術の通常料金は「¥110,940~¥795,000(税込)」と非常に幅広く記載されています。最高額は約80万円にもなり、一般的な包茎手術の相場(およそ20~30万円)を大きく上回る金額です。940円キャンペーンで患者を集め、結局は相場より高額な費用で手術契約をさせようとしていることがうかがえます。
包茎手術以外のメニューも総じて割高です。例えば亀頭増大術(陰茎へのフィラー注入)は「1cc ¥55,000~¥330,000(税込)」とされており、上限額は通常のヒアルロン酸注入治療としては非常に高額です。またフォアダイス除去は¥150,000と相場よりかなり高めに設定されています。さらに疑問なのは、長茎術として脂肪溶解注射を9~18cc注入するメニューがあることです。脂肪溶解注射で脂肪を減らせば埋もれた陰茎が出て長く見えるという狙いなのでしょうが、実際には陰部の脂肪を溶かす効果自体ほとんど期待できず、注射でペニス自体が劇的に長くなることはありません。加えて「ダウンタイム軽減法」として紹介されているエクソソーム点滴(術後の回復促進を謳う点滴治療、料金¥150,000)も、科学的に見て手術後の腫れや治癒期間を飛躍的に短縮させる効果は期待薄です。

↑フィンクリニックの料金ページより抜粋
このようにFINクリニックのホームページ内容を吟味すると、価格設定は全体的に非常に高額であり、その割に効果や必要性に疑問のある施術が並んでいます。突っ込みどころ満載の内容で、患者から必要以上に費用を取る「ぼったくり」クリニックと言われても致し方ない印象です。
さらに、信頼性の観点で決定的なのは、公式サイトの「医師紹介」ページに実際の医師名や経歴が一切載っていない点です。「大手美容外科で経験を積んだ医師が在籍」といった一般論のみが書かれており、具体的に誰が診療に当たるのか不明です。これは医療機関として非常に不透明であり、どんな医師が手術するか分からないクリニックは信用できないと言わざるを得ません。
総合すると、FINクリニックのホームページからは患者本位というより利益本位の運営姿勢が透けて見えます。極端に安い宣伝で集客し高額メニューを契約させる手法や、不確かな治療効果のメニュー提示、医師情報の非公開など、専門家の目から見ると不審な点が多いと言わざるを得ません。

↑FINクリニックの医師紹介ページには実際の医師が一人も掲載されていない(2025年8月1日現在)
では、このようなクリニックに引っかからないためには、どのように信頼できるクリニックを選べば良いのでしょうか。筆者のブログ記事でも述べていますが、美容外科や包茎治療のクリニック選びでは以下のポイントが重要です。
クリニックの運営母体(法人形態)をチェックしましょう。今回のFINクリニックのように、医師でない経営者による一般社団法人や株式会社が実質経営しているケースでは、患者よりも利益優先の運営になりがちです。一方、院長自身が経営に関与しているクリニックは無理な拡大や借入を避け、患者第一の方針を取りやすい傾向があります。
「○○円ポッキリ」「業界最安値」など極端に安い価格を掲げる宣伝には注意が必要です。医療行為には適正なコストがあり、不当に安い場合は裏で追加オプションの強引な勧誘や、十分な麻酔・アフターケアを別料金にするなどのカラクリが潜んでいることがあります。また予約が取りづらいほど患者を集め、「すぐ受けたいなら追加料金を」と迫られるケースや、安さの裏返しで施術の質が低いケースも考えられます。価格の安さだけで飛びつかず、本当にその価格で必要なすべてのケアが受けられるのか確認しましょう。
開院からの年数が長く実績のあるクリニックは、それだけ経営が安定し信頼を積み重ねてきた証と言えます。反対に、ここ数年で急拡大した新興クリニックや開院間もないクリニックは経営が軌道に乗らず短期間で閉院してしまうリスクがあります(実際、近年も新規開院から数年で倒産する美容クリニックの例が相次いでいます)。大切な手術の途中で通院先が無くなる…という事態を避けるためにも、可能な限り実績豊富で経営の安定した医院を選ぶことをお勧めします。
ホームページやSNSで医師の経歴や専門分野をチェックしましょう。そのクリニックの院長がどの分野を専門にしてきたのか、十分な経験と資格(例:外科専門医や美容外科専門医など)を持っているかは重要な判断材料です。特に包茎手術のような繊細な施術では、症例数を多く経験した熟練医が在籍しているクリニックが安心です。また、カウンセリング時に院長や執刀医と直接話す機会があれば、「その先生は雇われ院長なのか、経営にも関与しているのか」をそれとなく聞いてみるのも良いでしょう。経営者として責任を持っている医師は、患者対応も丁寧である傾向があります。
公式サイトや広告だけでは分からない情報源として、そのクリニックで働いた人の口コミも有用です。求人サイトの社員口コミや看護師向け掲示板などに目を通すと、内部でどんな方針がとられているか垣間見えることがあります。例えば「上司から売上ノルマを厳しく求められる」「不要な治療までお客様に勧めなければならない」等の声があれば、そのクリニックは利益最優先で患者本位ではない可能性が高いでしょう。逆にスタッフから見ても働きやすい・患者思いの職場であれば、外から見えない部分もしっかりしていると期待できます。
以上のポイントを押さえておけば、誇大広告や安さだけに惑わされずに済むはずです。
まとめ
美容医療、とりわけ包茎治療のクリニック選びは、人生を左右するほど重要な決断です。「980円」のような破格の料金だけに惑わされてしまうと、思わぬ高額契約や不要な施術を受ける可能性があります。見た目の安さや派手な広告に惑わされることなく、医師の経歴や実績、運営法人の信頼性、施術内容の透明性などを丁寧に確認してください。慎重な情報収集を行い、患者本位の誠実な医療機関を選ぶことが大切です。本記事が、皆様の賢明で後悔のない選択に役立つことを願っています。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。
1999年慶応義塾大学医学部卒。
外科専門医(日本外科学会認定)。
美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。
美容外科医師会理事。
美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。
男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。男性更年期障害(LOH症候群)と薄毛治療の改善をライフワークとしている。
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