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陰嚢石灰沈着症を潰すとどうなる?放置していい?

更新日:2025/05/11

公開日:2025/05/11

石灰沈着症の写真

陰嚢石灰沈着症とは、陰嚢(玉袋)の皮膚内にカルシウムの塊が沈着し、硬いしこりが形成される良性の皮膚疾患です。主に若年男性(思春期から青年期)にみられ、できるしこりのサイズは数ミリほどの小さなものから数センチに達するものまでさまざまです。発症の正確な原因は今なお明確ではありませんが、悪性腫瘍(がん)になる心配はなく、健康上の問題を引き起こすこともありません。

とはいえ、陰嚢にできた白っぽく目立つブツブツは、見た目の問題から気になりやすく、不安を感じる方も多いでしょう。「自分で針で刺して中身を出したらどうなるの?」「そのまま放置しても大丈夫?」など、疑問や心配は尽きません。このブログ記事では、陰嚢石灰沈着症を潰した場合のリスクや、放置した際の経過など、皆さまが抱えるさまざまな疑問について詳しく解説していきます。

陰嚢石灰沈着症を潰すとどうなる?

陰嚢にできた石灰沈着のしこりを針などを使用して潰すことは絶対におすすめできません。これらの結節の中身はカルシウムを主成分とした白くチョークの粉のような物質です。しかし、潰すことで皮膚に傷がつき、そこから細菌に感染するリスクがあります。医学文献でも、陰嚢石灰沈着症の結節に二次的な細菌感染(バイ菌が入って化膿すること)が生じた症例が報告されています。さらに、自分で潰しても内部の石灰質を完全に除去することは難しく、一部が皮膚内に残れば再度しこりが生じたり、傷口が慢性的な潰瘍になる恐れもあります。

そもそも陰嚢石灰沈着症の結節は皮膚の中に包み込まれるように存在しており、ニキビのように簡単に内容物を絞り出せるものではありません。無理に潰そうとすると強い痛みや出血を伴う可能性もあります。

参照元:Gargantuan primary scrotal calcinosis – Surgical, cosmetic, and sociopsychiatric concern

陰嚢石灰沈着症を放置した場合の経過は?

治療せずにそのまま放置した場合、陰嚢石灰沈着症の経過は穏やかなことが多いです。これらの石灰沈着によるしこりは基本的に良性で痛みもなく、急速に悪化するものではありません。実際、医学報告では何年も症状が変わらず過ごしていた例が多くみられます。一例では12人の患者の経過期間は18年に及びましたが、その約75%は特に症状を感じていませんでした。別の報告でも、「時間の経過とともに結節の数や大きさが増加する」傾向があるものの、多くは無症状で経過し、ときに痒みや重たさを感じる程度だとされています。放置によって健康に深刻な悪影響を及ぼすことはなく、生命に関わることもありません。

しかし徐々に増大・多発する可能性がある点には注意が必要です。年月をかけて少しずつしこりが大きくなったり、新たなしこりが生じることがあります。極端なケースでは、10年間放置した結果、陰嚢のしこりが14cmにも達し陰茎を覆うほど巨大化した例も報告されています。この患者は痛みなどは訴えなかったものの、さすがに日常生活で邪魔になる大きさであり、見た目の問題も深刻でした。

また、まれにではありますが自然に表面の皮膚が破れて潰瘍状になり、中から白いチョーク様の物質が漏れ出すこともあります。そうなると傷口から感染を起こすリスクがあり、不衛生な状態が続けば炎症や痛みを伴う可能性があります。ただしこのような自壊現象は稀であり、多くの場合はしこりが皮膚内に留まったまま経過します。

→合わせて読みたい「金玉(玉袋) 白いブツブツは何?陰嚢石灰沈着症の解説」

陰嚢石灰沈着症を薬で治すことはできる?

現在、陰嚢石灰沈着症のしこりを薬(外用薬や内服薬)で治す方法はありません。 皮膚に沈着したカルシウムの塊を溶かしたり縮小させたりする薬剤は見つかっておらず、この疾患に対しては手術による摘出が唯一の有効な治療法とされています。実際、発表されている症例の多くは外科的にしこりを取り除いており、薬物療法のみで治癒した例は報告されていません。

手術療法としては、局所麻酔下で皮膚を小さく切開し石灰化した結節を摘出するのが一般的です。結節が少数で小さい場合、ひとつずつ摘除(えぐり出す)したり、34mmほどのパンチで皮膚をくり抜いて中の石灰質を押し出す方法などが用いられます。結節が多数の場合は、陰嚢の皮膚を病変ごと縦方向に紡錘形に切除し、残った皮膚を縫い合わせる方法(皮膚切除)で一度に取り除くこともあります。いずれの方法でも、傷跡は時間とともに目立たなくなり、術後の陰嚢の外観も良好に保てるケースがほとんどです。

摘出された陰嚢石灰沈着症の石灰結節(黄色がかった白い粒状の石)。このように径数ミリ程度の石のような硬い物質で、皮膚内部に沈着している。

陰嚢石灰沈着症の治療前後

陰嚢石灰沈着症は他人にうつる?伝染するの?

陰嚢石灰沈着症は感染症ではないため、他人にうつる心配はありません。細菌やウイルス、寄生虫などの病原体が原因で起こるものではなく、体質的・局所的な要因で起こる皮膚病変です。そのため、性行為や触れ合いでパートナーに伝染することもありませんし、いわゆる性病(性感染症)とも無関係です。実際に、多くの症例で性病の既往や性的要因は認められていません。

陰嚢にしこりができると梅毒や尖圭コンジローマ(いぼ)など性病を心配される方もいるかもしれません。しかし、陰嚢石灰沈着症の場合は感染性の病変ではないので、その点は安心して良いでしょう。

注意したいのは、「伝染しない=放置してよい」という意味ではないことです。前述のように放置すると徐々に大きくなる可能性があり、別の合併症(感染や潰瘍化)を招くこともゼロではありません。あくまで伝染の心配はないということであり、必要に応じて適切な治療は検討しましょう。

陰嚢石灰沈着症は保険適用できる?

陰嚢石灰沈着症を治療するためには、主に外科的手術によって皮膚内にできた石灰の塊を摘出する必要があります。しかし残念ながら、日本の現行の健康保険制度では、この手術に対して保険が適用されません。これは陰嚢石灰沈着症自体が健康を脅かす疾患ではなく、基本的には痛みや炎症などの症状もないため、治療が医学的に必要という判断ではなく、「見た目を改善するための美容的処置」に該当すると見なされるためです。その結果、保険診療ではなく自費診療となり、費用は全額自己負担となります。

まとめ

陰嚢石灰沈着症は、陰嚢の皮膚にカルシウムが沈着してできる良性のしこりです。痛みなどはほとんどありませんが、放置すれば徐々に増大・多発することがあります。潰すと中から白い粉状の物質が出ますが、自己処置は感染などリスクが高いため避けましょう。治療したい場合、手術で取り除くのが唯一の確実な方法です。薬で溶かす治療法はなく、医師と相談して摘出を検討してください。伝染する病気ではないので、その点は心配いりません。個数が少なければ経過観察も一つの選択肢ですが、数が増えたり、大きくなったりして見た目に不安であれば早めに専門医に相談しましょう。

 

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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