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更新日:2025/07/15
公開日:2025/06/23

尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる良性のイボ状の病変です。性感染症(STD)の一種であり、主に性行為によって皮膚から皮膚への接触により感染します。HPVには100種類以上の型がありますが、そのうち低リスク型と呼ばれるHPV6型および11型が尖圭コンジローマ(外陰部や肛門のいぼ)の原因として全体の90%を占めています。
これら低リスク型HPVは尖圭コンジローマなどの良性病変を引き起こしますが、高リスク型と呼ばれる別のタイプ(HPV16型・18型など)は子宮頸がんや肛門がんなどの悪性病変を引き起こすことで知られています。なお、HPV感染自体は非常にありふれたもので、尖圭コンジローマは最も一般的な性感染症のひとつです。米国の調査では「性的に活動的な人のほぼ全員が生涯のうちに何らかの型のHPVに感染する」とも言われています。
しかし感染しても約90%の人は症状が現れず、尖圭コンジローマを発症するのは10%程度に過ぎないとも報告されています。つまり、多くの場合HPVに感染してもイボなどの症状は出ずに終わりますが、一部の人では感染から数週間から数ヶ月後に尖圭コンジローマとして目に見える症状が現れることがあります。

一見、普通のイボにしか見えない尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマの症状の中心は、外陰部や肛門周辺にできるイボ(疣贅)です。多くの場合、これらのイボ以外には自覚症状がありません(痛みもない)が、イボの大きさや場所によっては痛みやかゆみを感じることもあります。典型的な尖圭コンジローマは小さく肌色〜灰色のぶつぶつで、ひとつひとつは米粒大ですが、複数の疣贅が密集するとカリフラワー状になることがあります。
表面はしっとりとしており、場所によっては柔らかく盛り上がった扁平状、丘疹状、あるいは茎状(細い根元で繋がったキノコのような形)を呈します。イボが性的接触時に摩擦を受ける位置にある場合(膣内や陰茎など)、性交時に出血することもあります。また、イボが肛門周囲にできた場合は排便時に擦れて軽い出血や不快感を生じることもあります。
多くは痛みを伴いませんが、下着に擦れたり大きく成長したりするとかゆみや違和感を覚えるケースも報告されています。ときに発赤(炎症)を伴うこともあります。尖圭コンジローマに感染していても、疣贅が小さすぎたり平らすぎたりして肉眼では確認できない場合もあります。一方で免疫力が低下している人では、疣贅が多数集まって大きな塊(房状)になることもあります。

カリフラワー状の尖圭コンジローマに覆われたペニス
尖圭コンジローマの増殖スピードや広がり方には、感染したHPVの型や患者さん自身の免疫状態が関係します。尖圭コンジローマの原因となるHPVに感染してから疣贅が現れるまでの潜伏期間は一定ではなく、数週間で出現することもあれば数ヶ月から数年後にようやく症状が現れることもあります。一度現れた疣贅の増殖速度も人によって様々です。
一般的に、放置した尖圭コンジローマは自然に消失する場合もありますが、そのまま変化しないこともあれば、逆に数を増やしたりサイズが大きくなったりすることもあります。特に免疫力が低下している場合(例えばHIV感染者や免疫抑制剤を服用中の方など)には、尖圭コンジローマがより短期間で大きく成長したり、数多く発生したりする傾向があります。実際、免疫機能に問題がある患者では、健康な人に比べて尖圭コンジローマを発症しやすく、治療しても再発しやすいことが知られています。
妊娠中や免疫抑制状態では尖圭コンジローマの増殖・拡大が速まる可能性があるとされています。一方、健康な免疫を持つ人では、新たな疣贅が現れてもしばしば免疫反応によって自然に縮小・消失することがあります(実際、約30%の尖圭コンジローマは初発から4ヶ月以内に自然消退するとの報告もあります)。
しかし、治療で取り除いてもHPV自体を体から完全に排除できるわけではないため、治療後でも数ヶ月以内に再発するケースが少なくありません。特に感染したHPVの型によって再発のしやすさに差がある可能性も指摘されており、例えばHPV11型による尖圭コンジローマはHPV6型の場合より治療後の再発率が高かったとの研究報告もあります。
参照元: ncbi.nlm.nih.gov
尖圭コンジローマが発生しやすい部位は、男女で多少異なりますが、いずれも性器や肛門の周辺の皮膚や粘膜です。男性では、陰茎の先端部分(亀頭や冠状溝)や包皮の内側、尿道の入口(尿道口)、そして陰茎シャフト(サオ部分)に好発します。また、陰嚢や肛門周囲にもできることが多く、特に肛門の尖圭コンジローマは肛門性交の経験がある場合によく見られます。
陰茎の付け根(恥骨部)や鼠径部(脚の付け根付近)など、性器周辺の皮膚にも発生することがあります。女性では、外陰部(大陰唇・小陰唇)や腟の入口にできるほか、腟内の壁面や子宮頸部に発生することもあります。女性の尖圭コンジローマは産婦人科の内診などで腟壁や子宮頸部に疣贅ができて初めて見つかるケースもあります。
肛門周囲の発生も男女共に見られ、会陰部(肛門と性器の間の部位)に広がることもあります。まれに、オーラルセックスによって感染が起こった場合には口腔内や喉(咽頭)に尖圭コンジローマができることも報告されています。

肛門にできた尖圭コンジローマ
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尖圭コンジローマの発生には関連するHPVの型が重要な要素です。大半の尖圭コンジローマはHPV6型・11型といった低リスク型HPVによって生じます。これら低リスク型は主に外陰部や肛門といった外部粘膜表面にイボを形成します。
実際、尖圭コンジローマ患者からはHPV6/11型が高頻度で検出されますが、その他にもHPV42型やHPV81型など複数の低リスク型HPVが尖圭コンジローマの原因となり得ることが報告されています。一方、HPV16型・18型などの高リスク型HPVは尖圭コンジローマとして外部にイボを作ることは稀で、主に子宮頸部や肛門内側の粘膜に目に見えない微細な病変(上皮内腫瘍や異形成)を引き起こします。そのため、高リスク型HPVに感染しても肉眼的な疣贅がないことが多く、女性では子宮頸がん検診などで初めて異常が検出される場合があります。
尖圭コンジローマの病変部から高リスク型HPVが検出されることもあり、特にHIV感染者など免疫低下状態では尖圭コンジローマと同時にHPV16/18/31/33/35型などが検出され、それらが局所に高度異形成(前がん病変)を伴うケースも知られています。ただし高リスク型HPVが検出された場合でも、それは尖圭コンジローマ自体の直接の原因ではなく共存感染であることがほとんどです。なお、HPV6型・11型は陰部だけでなく喉頭乳頭腫症(喉や声帯の良性腫瘍)など、鼻・口・喉の粘膜にも疣贅を形成することが知られています。これは分娩時の産道感染やオーラルセックスによるHPV感染で起こり得る合併症ですが、頻度は高くありません。
尖圭コンジローマの症状(疣贅)が現れた場合は、放置せず適切に対処することが大切です。以下に主な注意点と受診の目安をまとめます。
自分で判断して市販のいぼ取り薬(イボコロリなど)を性器や肛門周りに使用しないでください。尖圭コンジローマは一般のいぼとは異なり、デリケートな部分に発生します。誤った処置は患部を傷つけたり、ウイルスを他の場所に広げてしまう可能性があります。また、イボに直接触れた手で別の部位を触ると、自己感染によって別の場所にウイルスがうつる恐れもあります。
症状に気づいたら、恥ずかしがらずに早めに専門の医師に相談しましょう。尖圭コンジローマは泌尿器科、皮膚科、婦人科(女性の場合)などで治療できます。自分またはパートナーの性器や肛門に異常なできもの(いぼ状の隆起)を見つけた場合は、なるべく早く医師の診断を受けてください。
イボがある間はパートナーへ感染させる可能性があるため、性交渉は控えるかコンドームを使用することを強くおすすめします。コンドームによってHPV感染リスクをある程度下げることはできますが、完全に防げるわけではありません(コンドームで覆われない部分から感染する可能性があります)。
尖圭コンジローマを発症したということは、他の性感染症(例えばクラミジアやHIVなど)に同時感染している可能性もゼロではありません。念のため、医療機関で他の性感染症の検査を受けておくと安心です。米国では肛門に尖圭コンジローマが発症した患者は高確率でHIV陽性だったという研究データもあります。
尖圭コンジローマ自体は良性の病変で命に関わるものではありませんが、治療せずに放置すると、イボが大きくなったり数が増えたりして、パートナーに感染させるリスクも高まります。適切な治療によってイボを除去すれば、多くの場合は症状をコントロール可能です。
治療法にはレーザー除去、凍結療法(液体窒素)、外用薬(塗り薬)や外科的切除(包茎手術)など様々な選択肢がありますので、医師と相談して自身に症状に合った方法で治療を受けましょう。
また、治療によりイボを取り除いた後もHPV自体が体内から完全になくなったわけではないため、しばらくは経過観察が必要です。実際、治療後に数ヶ月以内(特に3ヶ月以内)に再発するケースも少なくありません。同じ場所に再び小さなブツブツが現れたり、違和感を覚えたりした場合は早めに再診してください。
HPVワクチン(ガーダシル)をあらかじめ接種することで、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型だけでなく、高リスク型HPV(16型・18型など)も含めた4種類のHPV感染を予防できます。このワクチンを事前に接種しておけば、将来的に尖圭コンジローマの大部分を予防できることが明らかになっています。すでに尖圭コンジローマを発症した後でも、新たな型のHPV感染予防や再発予防のためにワクチン接種が推奨されます。

包茎手術で治療した尖圭コンジローマ

治療直後の状態
包皮にある尖圭コンジローマは包皮ごと切除し、亀頭の尖圭コンジローマは炭酸ガスレーザーで焼灼
まとめ
尖圭コンジローマはHPV感染による良性のイボ状病変で、性器や肛門周囲などに特徴的な症状を引き起こします。その増殖スピードはHPVの型や免疫状態によって異なり、適切な治療が重要です。また、亀頭や陰茎シャフトだけでなく陰嚢、肛門、鼠径部など発生部位も多岐にわたります。
症状が現れたら自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。HPVワクチン接種による予防や再発防止についても検討し、適切な対処を心がけることが大切です。
筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。テストステロンブースターサプリ「TB-1」の開発者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。
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