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【アメリカ人が包茎治療(割礼)を受ける合理的な理由】割礼の歴史NULL

2024/04/11

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【アメリカ人が包茎治療(割礼)を受ける合理的な理由】割礼の歴史

米国人が割礼を受ける理由

アメリカ合衆国では、男性の実に80%以上が割礼を受けており、これはいわゆる包茎手術に相当します。驚くべきこの高い割合の背後には、どのような理由があるのでしょうか?本記事では、割礼がどのようにして医療行為として根付いたのか、その歴史的背景を紐解きつつ、現代社会における世界の包茎手術の普及とその社会的な意義に焦点を当てて解説します。

割礼とは

割礼は、男性の包皮を部分的に切除する手術です。日本では一般的には「包茎手術」と呼ばれている手術との同じ意味です。この慣習は古代から存在しており、多くの文化や宗教において重要な役割を果たしています。特にユダヤ教とイスラム教では、宗教的な儀式として行われています。割礼の語源はラテン語「circumcidere」(「周りを切る」を意味する)に由来し、英語ではcircumcisionと言います。割礼は衛生的、医学的な理由や、宗教的、文化的な信念に基づいて行われることが多いです。

包茎手術(割礼)の歴史

割礼(包茎手術)は古代文化や宗教的な儀式として広く行われ、非常に古い外科手術の一つとされています。考古学的な証拠によれば、割礼の習慣は少なくとも紀元前6000年頃の古代エジプトにまで遡ることが示されています。古代エジプトのマスタバ(墓)には、紀元前2400年頃の割礼の描写がある壁画が見られ、これは割礼に関する最古の文書的証拠とされています。その他、アフリカのサハラ地域や東部、中央アフリカなどでも、割礼が文化的な儀式や成人の通過儀礼として古くから行われていたことが推測されています。

古代に割礼を行われていた理由

割礼の具体的な起源は明確には特定されていませんが、多くの専門家は、古代において病気の概念がまだ発展していない時代に、性病予防や衛生的な側面を考慮して割礼が実施され始めたと考えています。この医学的・衛生的な側面は、割礼がなぜ古代社会で行われるようになったのかを理解する鍵となる要素です。その後、文化や宗教によって、割礼にはさらに多様な意味が与えられました。社会的、宗教的な通過儀礼として、また悪霊を避けるための儀式としての側面も加わり、割礼は単なる健康上の行為を超えた、文化的・精神的な価値を持つものへと進化しました。

現代において割礼を行われる理由

現代において幼児期に割礼(包茎手術)を行う理由いくつかあります。これらの理由は文化的、宗教的、医学的など、様々な背景に基づいています。
■宗教的・文化的理由:
割礼はユダヤ教やイスラム教などの宗教的儀式として古くから行われてきました。これらの宗教では、割礼は信仰の表明や、伝統的な儀式の一部として重要な意味を持ちます。国民の大半がユダヤ教徒であるイスラエルやサウジアラビア、イラン、イラク、エジプトなどの多くのイスラム教徒が多い国々ではほぼ100%の男性が包茎手術(割礼)を受けているとされています。
■医学的理由
医学的な観点からは、幼児期の割礼にはいくつかの健康上の利点があるとされています。たとえば、割礼は尿路感染症のリスクを減らすと言われています。また、性器周辺の衛生を容易にし、後に成人になった際の性感染症(STD)のリスクを減少させる可能性があるとも考えられています。
■衛生的理由
亀頭と包皮の間に細菌や病原体が溜まることを防ぐため、幼児期に割礼を行うことが推奨されることもあります。包皮があると、清潔を保つのが難しく、感染症にかかりやすくなる可能性があります。
■将来的な合併症の予防
成人になってからの割礼(包茎手術)は、より痛みが伴い、合併症のリスクが高くなることがあります。幼児期に行うことで、手術が簡単で回復も早く、将来的な医療的合併症のリスクを低減することができるとされています。

米国における包茎手術(割礼)の普及とその背景

米国では、驚くべきことに男性の80%以上が包茎手術、すなわち割礼を受けています。このように高い割合で割礼が行われる背景には、次のような複数の要因が挙げられます。
■医学的利点への信念
米国の医療界、特にアメリカ小児科学会(AAP)や疾病予防管理センター(CDC)などの保健機関は、割礼がもたらす健康上の利益に注目しています。具体的には、割礼が尿路感染症のリスクを減らし、性感染症(STD)の予防に一定の効果があるとされています。さらに、包皮癌やペニス癌のリスクの減少にも寄与すると考えられています。
■衛生的な理由
米国においては、割礼により性器の衛生状態が改善し、感染症のリスクが低減されるという考えが広く支持されています。特に、包皮による細菌の蓄積を防ぐことで、衛生面での利点が得られるとされています。
■社会的・文化的な慣習
米国では割礼が一般的な慣習となっており、多くの家庭では男児に対して行われるのが一般的です。米国で割礼が一般的になった歴史的背景には複数の要因がありますが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、割礼は衛生上の利点があると見なされ、広く普及しました。また、この時期には、割礼が性病予防や性的に抑制的な効果があるという信念もありました。20世紀中頃には、多くの医師が新生児への割礼を標準的な健康管理の一環として推奨し始めました。これらの要因が組み合わさり、米国における割礼率が高くなる背景となりました。現代では割礼が「普通である」という観念が、割礼を受ける理由の一つとなっています。
■親の選択
米国において、多くの親たちは子どもの健康と将来を考慮し、割礼を選択することが一般的です。この選択は、子どもの尿路感染症リスクの低減や性感染症の予防など、割礼に関連する健康上のメリットを重視することから生まれます。さらに、親自身が割礼を受けている場合、子供にも同様の処置を施すことが多いとされています。これは、家族の伝統や文化的慣習、あるいは「親子の一体感」を重んじる意識からくるものです。このように、親の選択は単に医療的な理由に限らず、文化的な背景や個人的な経験に深く根ざしたものとなっており、それが米国における高い割礼率の一因となっています。

CDCと米国小児科学会の公式見解

米国では下記の2つの主要な保健機関における包茎手術(割礼)の推奨について公式見解を発表しています。
■アメリカ疾病予防管理センター(CDC)
CDCは、日本の厚生労働省の健康・生活衛生局のあたる米国の保健機関であり、割礼がHIV、ヒトパピローマウイルス(HPV)、他の性感染症(STI)のリスクを低減し、尿路感染症の発症率を減らす可能性があるも指摘しています。また、CDCは割礼がペニス癌や子宮頸がんのリスクを減少させる可能性があるとも述べています。CDCは、新生児期の割礼を推奨しています
参照元:
Global Health: Science and Practice)
CDC Stacks

■米国小児科学会(AAP)
AAPは、割礼が提供する予防および公衆衛生上の利点を認めてます。しかし、当然ながら、親が自分の宗教的、文化的、個人的好みに基づいて健康上の利点とリスクを慎重に考慮すべきだとも述べています。

米国以外に特に割礼を推進している国

割礼を国の機関が推奨している国としては、特にアフリカの東部および南部の13か国が挙げられます。これらの国では、HIV感染のリスクを減らすための一環として、割礼プログラムが実施されています。プログラムの支援は、米国疾病予防管理センター(CDC)などの組織から提供されており、2017年から2021年の間には、これらの国々で約850万回以上の割礼が実施されました。このようなプログラムは、HIV感染予防戦略の一環として国際的に認知され、推奨されている取り組みです。

まとめ

米国における政策や意思決定は、常に合理性、科学的根拠、そして公共の利益を重視して行われてきました。この原則は、経済、医療、教育、国防といった幅広い分野に適用されており、特に医療分野では、疫学的データや科学的研究を基にした保健政策の策定が重要視されています。このような背景の中、アメリカの厚生労働省に相当する疾病予防管理センター(CDC)が包茎手術(割礼)の実施を推奨していることは、注目に値する事実です。

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。男性器を問わず、多くの性器の美容外科手術を行っている。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

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