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「オメガ3脂肪酸」についての記事まとめ

2024/04/22

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【オメガ3脂肪酸と男性機能やEDとの関連性についての洞察】元神チャンネル

オメガ3とテストステロン

はじめに、多くの人々が青魚の油の健康効果について耳にしたことがあるでしょう。青魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、その多様な健康上の利点で知られています。このブログでは、特に男性の健康、つまり勃起機能障害(ED)や精巣機能への影響にフォーカスして、オメガ3脂肪酸の持つ可能性について詳しく掘り下げていきます。オメガ3が心血管疾患の予防に役立つことはすでに広く認知されていますが、最近の研究により、男性特有の健康問題に対する有効性についても注目され始めています。この記事を通じて、オメガ3脂肪酸が男性機能にどのように役立つか、その科学的根拠と共に解説します。

オメガ3脂肪酸とは何か?

オメガ3脂肪酸は、特に脂肪の多い魚から抽出されるフィッシュオイルに豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸(PUFA)です。これらの脂肪酸は、体内で生成できないため「必須脂肪酸」として知られており、健康を維持する上で不可欠です。肉中心の食生活ではオメガ3の摂取が不足しがちですが、その一方でオメガ6脂肪酸は豊富に含まれます。オメガ3とオメガ6のバランスが重要であり、それぞれの脂肪酸は分子構造の二重結合の位置によって命名されています。適切な健康維持には、食事を通じてこれらの脂肪酸を摂取することが必要です。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違い

■飽和脂肪酸

飽和脂肪酸は、主に動物性脂肪から得られ、バター、ラード、チーズ、高脂肪の乳製品など、室温で固形になりやすい特性があります。これらは動脈壁に脂肪が沈着しやすく、動脈硬化を促進するため、心臓病や脳卒中のリスクを高めると考えられています。したがって、飽和脂肪酸の摂取量を適切に管理し、健康維持に配慮することが推奨されています。これにより、動脈硬化の進行を遅らせ、心血管疾患の予防に寄与することができます。

■不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸はその健康効果で広く認識されています。主に二つのカテゴリーに分けられる一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸(PUFA)が存在します。一価不飽和脂肪酸は、オリーブオイルやアボカド、さまざまなナッツ類に豊富で、HDLコレステロール(良いコレステロール)のレベルを高める効果があります。一方、多価不飽和脂肪酸にはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が含まれ、特にオメガ3脂肪酸は心臓病リスクを低下させることが知られていますが、オメガ6脂肪酸も適量なら健康に利益をもたらすことが分かっています。オメガ3脂肪酸は青魚やフラックスシード、チアシードに、オメガ6脂肪酸は一般的に植物油に多く含まれています。重要なのは、オメガ6の過剰摂取を避けつつ、オメガ3を積極的に取り入れることで、両者のバランスを適切に保つことです。

オメガ3脂肪酸の種類

オメガ3脂肪酸は多価不飽和脂肪酸の一種で、体内で生成されないため「必須脂肪酸」と呼ばれます。これを食事から摂取することが重要です。オメガ3脂肪酸にはいくつかの主要なタイプがあり、それぞれ異なる健康効果が期待されています。下記はオメガ3脂肪酸の主なタイプです。

■α-リノレン酸(ALA)

植物性の源から得られるオメガ3で、主に亜麻仁(アマニ油)、チアシード、ヘンプシード、カノーラ油、くるみ、大豆、カボチャに含まれています。体内で限定的ですが、EPAやDHAに変換されることがありますが、変換率は低いです。

アマニ油

■エイコサペンタエン酸(EPA)

主に魚油、特に脂肪の多い魚(サーモン、マグロ、イワシ、サバなど)から得られます。抗炎症作用があり、心血管健康のサポートや抑うつ症状の緩和に有用です。

■ドコサヘキサエン酸(DHA)

これも魚油に多く含まれています。脳の健康と視力の維持に必要であり、妊娠中や授乳期の女性には特に重要です。また、アルツハイマー病の予防に関連する研究もあります。

青魚とテストステロン

オメガ3脂肪酸の役割①:抗炎症作用

オメガ3脂肪酸は、その顕著な抗炎症特性で知られています。細胞が酸素を使用しエネルギーを生成する過程で生じる酸化反応により、活性酸素が生成されます。これらの活性酸素は、DNAにダメージを与え、慢性疾患の一因とされています。特に心臓病や糖尿病、認知症、EDなど、多くの健康問題の背後には酸化ストレスが関与していることが指摘されています。オメガ3脂肪酸は、これらの酸化ストレスによる影響を抑制し、慢性炎症を軽減することで全身の健康をサポートします。研究では、オメガ3脂肪酸を多く含む食事は、インターロイキンIL-1やIL-6などの炎症マーカーを低下させることが明らかになっています。オメガ3脂肪酸の抗炎症作用は、男性機能においても重要な役割を果たしています。炎症はテストステロンの生産を妨げる要因の一つとされており、オメガ3脂肪酸の適切な摂取により、炎症を軽減し、テストステロンレベルの向上させる可能性があります。実際に、魚油を摂取することで、テストステロン値が向上し、精子の量と質が改善される効果が観察されています。

オメガ3脂肪酸の役割②:心血管健康のサポート

オメガ3脂肪酸は心血管健康を促進する重要な役割を担っています。この脂肪酸は血圧を低下させ、血栓の形成を防ぐことで知られており、虚血による組織損傷の修復にも効果的です。これらの特性により、心臓病のリスクが軽減されるとされています。さらに、オメガ3脂肪酸は血流を改善し、勃起不全(ED)の予防や改善に寄与する可能性があります。特に、ペニスの勃起に必須の血管内皮細胞での一酸化窒素(NO)の生成を促進することが示されています。

参照元:

Effects of Omega-3 Fatty Acids on Erectile Dysfunction in a Rat Model of Atherosclerosis-induced Chronic Pelvic Ischemia

オメガ3脂肪酸の役割③:精子の質の向上

研究によると、オメガ3脂肪酸は精子の形態、運動性、そして全体的な機能に肯定的な影響を与えることが示されています。特に、精子の細胞膜やミトコンドリアの安定性を保持し、それにより精子の質を向上させる効果があります。この効果はオメガ3の抗炎症性および抗酸化作用によるもので、精子のミトコンドリア機能の向上と酸化的ダメージの減少を促します。英国の不妊学会も、精子の質を高めるためにオメガ3脂肪酸の摂取増加を男性に推奨しています。

オメガ3脂肪酸の役割④:脳機能と精神健康のサポート

オメガ3脂肪酸は、脳の健康にとって非常に重要であり、脳細胞の成長と機能維持に貢献します。これらの脂肪酸は、認知機能の保護やうつ病リスクの軽減、集中力や学習能力の向上といった効果があることが研究により示されています。また、子どもの発達期や高齢者の認知機能保持にも極めて重要です。日本の大規模研究では、魚をあまり食べない人は自殺リスクが高いとされ、フィンランドの研究でも魚を少なくとる人はうつ病や自殺念慮のリスクが高いことが確認されています。

オメガ3脂肪酸の役割⑤:眼の健康の維持

オメガ3脂肪酸、特にDHAは網膜の重要な構成成分であり、眼の健康を維持する上で不可欠です。適切なDHAの摂取は、眼の健康を支えるだけでなく、加齢に伴う視力の低下リスクを軽減する効果が期待されます。

オメガ3脂肪酸の推奨摂取量

オメガ3脂肪酸の適切な摂取量は国や健康機関によって異なりますが、成人の場合、EPAとDHAは一日あたり250mgから500mg、ALAは女性で1.1g、男性で1.6gが推奨されています。例えば、サーモン100gには約1,000mgから2,000mgのオメガ3が含まれるため、100gの摂取で一日の必要量を容易に超えることができます。サバやイワシも同様に、100gを目安に摂取することで、推奨されるオメガ3を効率良く摂取できます。

オメガ3脂肪酸のサプリメントによる補充について

オメガ3脂肪酸サプリの効果

日常の食事で十分なオメガ3脂肪酸を摂取することは、特に魚を毎日食べるのが難しい場合は困難になります。そうした状況でオメガ3の不足を補う手段として、サプリメントが挙げられます。しかし、オメガ3脂肪酸サプリメントが食事からの摂取した場合と同じように効果的かどうかは現在のところ不明です。また、サプリメントを選ぶ際は、含まれるEPAとDHAの量や保存状態を確認することも重要です。魚が苦手な方は、亜麻仁や大豆、クルミといった植物性の代替食品からオメガ3を摂取することも一つの解決策です。

くるみとオメガ3脂肪酸

まとめ

オメガ3脂肪酸は、私たちの体内で多岐にわたる重要な機能を担っています。これには、炎症の抑制、血流の改善、血糖値の安定化などが含まれます。日常的にオメガ3脂肪酸を適切に摂取することは、心血管疾患、高血圧、2型糖尿病、関節炎、認知症、さらにはEDのリスクを低減すると考えられています。特に男性においては、テストステロンレベルの向上にも寄与する可能性があります。そのため、オメガ3脂肪酸が豊富な食品の摂取は、健康管理に非常に有効です。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。また、男性更年期障害(LOH症候群)の改善をライフワークとしている。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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