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2024/05/08

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早漏治療における亀頭への注入材治療の効果を判定した論文にについて

早漏治療専門医元神医師

私は20年以上にわたり早漏治療を専門として行っており、この分野での豊富な臨床経験を持つ医師として、亀頭への注入材が患者様にもたらす確実な効果については数多くのケースを通じて確認してきました。患者からのポジティブなフィードバックが、この治療法の有効性を物語っています。最近、この治療技術に関連する非常に興味深い研究論文を発見しましたので、その内容を詳しくご紹介したいと思います。論文のタイトルは「早漏治療のためのヒアルロン酸を用いた陰茎亀頭増大術:ナラティブレビュー」というものです。一般の読者にも理解しやすいように、専門的な用語を避けて解説しています。

参照元:

Glans penis augmentation using hyaluronic acid for the treatment of premature ejaculation: a narrative review

早漏の有病率

早漏(premature ejaculation)は、男性が自己申告する性的機能障害の中で最も頻繁に報告されるものです。この問題について、国際性科学会(ISSM)と米国精神医学会(DSM-V)は、科学的根拠に基づく明確な定義を提供しています。これらの定義は、早漏の研究と治療において広く受け入れられており、専門家間での認識の一致を促しています。早漏の有病率に関するデータは、過去に一貫性がなく、しばしば過大評価される傾向にありました。多くの研究では様々な結果が報告されており、その数値は研究の方法論によって大きく左右されます。しかし、2014年にAlthofらによる研究が、より信頼性の高い統計を提供しました。この研究では、臨床的に診断される早漏の有病率は約5%とされており、この数値は専門家の間で最も一致の見られる報告です。これらの統計は、早漏がどれほど一般的であるか、またその影響を受ける男性の実態を理解する上で非常に重要です。

早漏とは? 早漏の定義について

早漏の問題は、その定義においても国際的な認識の一致が見られます。国際性科学会(ISSM)および米国精神医学会(DSM-V)は、早漏を正確に特定するための明確な基準を設けています。これらの基準は、臨床研究や治療法の策定において非常に重要な役割を果たしています。定義されている主要な要素は以下の通りです:

■慢性的な症状

早漏は一時的なものではなく、長期間にわたって一貫して発生する問題です。

■短い射精までの時間

性交の挿入から射精まで1分以下という非常に短い時間で射精が起こることが一つの指標です。

■射精のコントロールの欠如

射精に対する自発的なコントロールが著しく減少している、または完全に欠如している状態を指します。

■性交時の不満

ほぼすべての膣内挿入時に、この早すぎる射精が大きな悩みとなっています。

早漏を引き起こす生物学的要因

早漏の背後にある生物学的要因は多岐にわたり、その理解は治療の進展に欠かせません。主に、セロトニン受容体の感受性の違いが影響しているとされています。具体的には、セロトニンの受容体である5-HT2Cの過敏症や5-HT1Aの過敏症が、早漏を引き起こす可能性があるとされています。また、陰茎の末梢部の過敏症も早漏に大きく関与しています。陰茎の感覚神経は、アルコック管を通って陰茎の背側神経に連なり、この神経が亀頭に豊富に分布しています。さらに、この神経は背側動脈と並走しており、陰茎の腹側では会陰神経の小枝が広がっています。これらの神経の配列と感度が、性行為中の刺激に対する過度の反応を引き起こすことがあり、早漏の主要な生理学的原因の一つとなっています。

早漏治療の進化

早漏の治療はこれまで多岐にわたるアプローチが採用されてきました。これまでの主な治療法には、薬物療法が中心となっています。具体的には、局所麻酔薬、セロトニン再取り込み阻害薬であるダポキセチン、鎮痛薬のトラマドール、ホスホジエステラーゼ5型阻害薬、そしてαアドレナリン遮断薬などが使用されてきました。これらの薬剤治療に加えて、心理的なアプローチも非常に重要です。認知行動療法やコーチング指導が、患者さんの精神的側面をサポートし、症状の改善に寄与しています。また、より直接的な介入として、陰茎背神経の外科的神経切断術や経皮的凍結神経溶解術、神経調節術などが研究されています。しかし、いずれも強く推奨される治療ではなく、もっと容易で確実な効果がある早漏治療が求められてきました。今回紹介する論文では、早漏治療における亀頭増大術の技術と成果に焦点を当て、その安全性と効果を詳細に評価しています。

研究の探索方法と選定基準

この論文では、早漏治療における亀頭へのヒアルロン酸注入の効果を探求するための厳格な調査方法が用いられています。PubMedデータベースを活用し、2000年1月1日から2020年1月1日までの20年間に公開された文献を詳細に検索しました。検索キーワードには「早漏」、「亀頭」、「ヒアルロン酸」が含まれており、これにより特定のトピックに関連する論文を絞り込んでいます。見つかった文献の中から、研究の質と関連性を高めるため、症例報告などの質の低い研究は意図的に除外されました。代わりに、参考文献を通じて追加の関連文献を精査し、さらに有益な情報を探索しています。最終的に選ばれた5件の研究は、亀頭増大術における様々な手術技術とその結果について深い洞察を提供しています。

亀頭注入における早漏治療の生理学的根拠

亀頭への注入治療が早漏に効果的であるとされる生理学的根拠は、陰茎の感覚伝達メカニズムに関連しています。陰茎背神経の分布、神経受容体の数、これら受容体の閾値、および刺激の受容体への到達可能性という要素が、感覚の伝達過程に大きな影響を及ぼします。これらの生理学的特性が、性的刺激に対する反応性を左右する重要な要因です。亀頭へのヒアルロン酸注入治療は、これらの神経受容体への刺激の伝達を効果的に調節することにより、早漏をコントロールする効果があります。ヒアルロン酸は、亀頭の真皮層に注入され、神経終末への直接的なアクセスを制限するバリアを形成します。これにより、触覚刺激が神経レセプターに到達する速度や強度が調節され、射精までの時間を延長させることが可能になります。

ヒアルロン酸の選択理由とその医学的特性

ヒアルロン酸が5件の各研究で広く採用される理由は、その多彩な医学的特性にあります。この物質は、生体適合性、非抗原性、非炎症性、非パイロジェン性という特徴を持ち、人体にとって安全であることが広く認識されています。さらに、ヒアルロン酸は無毒であり、使用時のリスクが非常に低いことから、患者さんにとっても好ましい選択肢となります。このフィラーの使用感は非常に良好で、注入後の安定性と持続性が高く、移動性がないため位置が変わることがありません。また、時間が経てば体内で自然に再吸収される性質を持ち、これにより治療の自然さと安全性がさらに強調されます。ヒアルロン酸の注入は、見た目の自然さを保ちつつ、必要な箇所にボリュームを加えることができ、対称性や滑らかな皮膚表面を復元するのに理想的です。

亀頭注入におけるヒアルロン酸の適切な量と注入技術

ヒアルロン酸の注入治療では、その量と方法が治療効果に直接影響を及ぼします。5件のいずれの研究においても、早漏治療における亀頭へのヒアルロン酸注入には、2~4㏄の量が推奨されています。この量を亀頭全体に均一に分布させることが、効果的な結果を得るために非常に重要です。均等に分布させるためには、複数の点から針を刺入する必要がありますが、この過程で一時的な内出血や腫れが生じる可能性があります。そのため、注入は熟練した技術を持つ医師によって慎重に行われるべきです。注入技術の精度は、治療後の快適さと回復速度を大きく左右します。このように、ヒアルロン酸の注入量や方法には細心の注意を払い、技術的な正確性と患者さんへの配慮が不可欠です。これらの配慮が、早漏治療としての亀頭へのヒアルロン酸注入の成功に寄与しています。

ヒアルロン酸注入による早漏治療効果の研究結果

早漏治療における亀頭へのヒアルロン酸注入の効果を検証した5つの研究論文の結果を詳細に考察した結果、これらの研究からは、一貫して膣内性交時間の有意な延長が報告されており、治療の有効性が示されています。例えば、Kimらの研究によれば、治療から6ヵ月後の膣内性交時間は平均で2.92倍に増加し、患者の約75%がこの治療に満足していると報告されています。同様に、Kwakらの研究では6ヵ月での時間延長が平均4.46倍、5年後には4.18倍に達し、患者満足度は76%と高い数値を示しています。さらに、AbdallahらとAlahwanyらによる研究では、治療1ヵ月後にそれぞれ3.58倍と2.43倍の増加が見られました。

ヒアルロン酸注入治療の安全性と潜在的副作用

早漏治療における亀頭へのヒアルロン酸注入に関する5つの研究論文を検討した結果、ほとんどの研究で重篤な副作用の報告はありませんでした。これらの研究では、治療を受けた患者の亀頭において、感触、質感、または色調の異常な変化は認められなかったとされています。このことから、ヒアルロン酸の使用は非常に安全であると評価されています。ただし、注入初期に内出血が発生し、結果として一時的な色調変化が見られるケースがありましたが、これは2週間以内に自然に回復することが多いと報告されています。これらの結果は、ヒアルロン酸を用いた早漏治療が、適切に行われた場合には高い安全性を保ちながら効果的な結果をもたらす可能性があることを示唆しています。

ヒアルロン酸注射による早漏治療の長期効果

早漏治療における亀頭へのヒアルロン酸注入の有効性を、5つの研究論文を通じて評価しました。この治療法は、膣内性交時間の延長、患者及びそのパートナーの満足度向上に顕著な効果を示しています。研究データによると、ヒアルロン酸注入後の膣内性交時間は、平均2.43倍から4.46倍に増加し、その効果は最長で5年間持続することが確認されました。この効果は、亀頭の感覚閾値の低下により、性的刺激に対する感度が適度に抑制されることに起因しています。さらに、ヒアルロン酸注入は年に1回のみの施術で良好な結果を維持でき、全身的な副作用の報告がないことも大きな利点です。性欲や生殖能力への悪影響がないことも、この治療法の魅力の一つです。合併症は非常に限定的であり、主に内出血や注射部位の軽度の不快感にとどまっています。重篤なアレルギー反応や他の性機能への影響は報告されておらず、治療によって早漏に悩む多くの患者が自尊心と自信を回復する手助けとなっています。これらの結果から、ヒアルロン酸を用いた亀頭注入は、早漏治療の有効で安全な方法であり、長期にわたる効果を持つことが科学的に支持されています。患者と医療提供者にとって、これは大きな希望となる治療選択肢です。

亀頭増大術における技術的課題と改善への提案

亀頭増大術の採用が限定的である主な理由は、その手技が技術的に難しいことと、効果が完全に確立されていないことにあります。この手術の主な課題は、最適なヒアルロン酸注入量の決定にあります。適切な量を注入することで、誇張されない自然な見た目と感触を実現することが可能ですが、正確な尺度を見つけることが困難です。注入技術自体にも課題が存在します。注入の深さは非常に重要で、表面的な注入は皮膚の起伏を不自然に強調し、圧迫壊死を引き起こすリスクがあります。一方で、深すぎる注入は十分なサイズ増大や感覚抑制を達成できず、深部血管の損傷のリスクも伴います。ヒアルロン酸の粒子のサイズと粘度の選択も重要な課題です。中分子量および中粘度のヒアルロン酸が、注入しやすく審美的にも望ましい結果をもたらしますが、大分子量で高粘度のものは、注入が困難で受け入れがたいことがあります。さらに、注入部位の数とその分布は、各患者の亀頭の解剖学的特徴と外科医の経験に応じて慎重に調整する必要があります。適切な分布は審美的な均一性を保つ一方で、複数回の注入が引き起こす主なリスクとして、局所的な合併症(内出血、疼痛、局所感染)の発生率の増加が挙げられます。最後に、包茎手術と亀頭増大術の組み合わせは、主に審美的な理由から行われることが多いですが、別の研究論文では、亀頭直下の包茎手術が早漏治療にも効果的である可能性が示唆されています。これらの技術的課題に対する理解と改善が、今後の亀頭増大術の適用拡大と成功に不可欠です。

まとめ:亀頭注入による早漏治療の検証と展望

これまでの多くの研究論文を検証した結果、亀頭へのヒアルロン酸注入は早漏治療においてその有効性と安全性が確認されました。この治療法は、適切な患者の選択と専門的な技術が求められるため、医師の熟練度が治療成果に大きく影響します。亀頭増大術を行う際には、美的観点からの外見の自然さと機能的改善を適切にバランスさせることが重要です。また、手技の精度を向上させるためには、外科医の十分な訓練と実践経験が不可欠です。本稿で紹介した研究結果が、早漏治療を検討する方々にとって有益な情報を提供し、治療選択の一助となることを願っています。早漏という状態は多くの患者にとって深刻な影響を及ぼすものであり、その治療法の進展は多くの人々にとって希望の光となるでしょう。

筆者:元神 賢太
青山セレスクリニック/船橋中央クリニック院長/医療法人社団セレス理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医・包茎治療・ペニス治療として20年以上のキャリアがある。リパス、リパスGの命名者であり、日本の第一人者。男性向けの性講座Youtube「元神チャンネル」は好評を博している。

※リパス、リパスGは医療法人社団セレスの商標登録です。

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